オクシズの稜線を渡る旅(一級水系源流完全制覇の旅28/109安倍川水系源流・大谷嶺)
- GPS
- 06:48
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,911m
- 下り
- 1,748m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:49
天候 | 雨時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:梅ヶ島温泉BSよりしずてつジャストラインバス安倍線でJR静岡駅前下車。静岡駅よりJR東海道新幹線若しくは東海道本線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西日影沢コースは西日影沢本谷の渡渉が大きく3回。うち大岩を過ぎてからの渡渉は増水時に足場がないため、靴を脱ぐか沢靴を履くことを推奨。 山伏から八紘嶺にかけての稜線は静岡側に大谷崩を抱える崩落地形のため、かなり切り立った崖となっており要注意。アップダウンがいずれも急勾配で距離や標高差の割に体力を求められる。 |
写真
感想
一級水系源流完全制覇の旅第25夜、前回の新宮川水系山上ヶ岳から7ヶ月半のブランクを経て、今回はオクシズと呼ばれる安倍奥エリアをぐるっと周回し、安倍川水系源流の大谷嶺へ行ってきました。
安倍川は、その源を静岡県静岡市大谷嶺(標高2,000m)に発し、 中河内川等 の支川を合わせながら南流し、静岡平野を形成する扇状地に出て藁科川を合わせ、静岡市街地を貫流し、さらに河口付近で丸子川を合わせ駿河湾に注ぐ、幹川流路延長51km、流域面積567km2の一級河川です。
往復に利用したしずてつジャストラインバス安倍線は、安倍川に沿って梅ヶ島温泉方面へ向かうので下流から中流上流にかけての川の様相の変化がとても分かりやすいです。この川の特徴はなんといっても砂の量。源頭部の大谷崩れは、赤石山地(南アルプス)南部を代表する大規模崩壊地で、日本三大崩のひとつ。1707年の宝永地震によって生じたとされている。標高約2,000mの大谷嶺から800m崩れており、崩れた土砂は東京ドームおよそ100杯分。全容が見られる扇の要まで車で行くことができます。山伏から大谷嶺に至る稜線の静岡側でもその片鱗は感じることができ、脆い砂で出来た稜線ながら静岡側がかなり切り立っていて高度感がすごいことになっています。
そんな安倍奥の周回を梅ヶ島温泉よりも下にある新田地区からスタートし、山伏まで西日影沢に沿って登り、山伏からは大谷嶺を経て八紘嶺まで稜線を縦走、梅ヶ島温泉へ下山するルートで歩いてきました。
前夜からの雨が朝のうちにあがるという予報と、午後にかけて天気が回復してくるという予測をもとに序盤はレインウェアと半袖Tシャツでスタート。小雨の中で茶畑の間を進み大谷崩れへ向かうルートを右に分けて西日影沢ルートへ。
西日影沢コースは西日影沢本谷の渡渉が大きく3回あります。やまルートの地図では渡渉1回で基本は左岸を行くような地図ですが、実際は大岩やワサビ小屋が右岸にあり、大岩の手前で左岸から右岸へ、大岩を過ぎたところで右岸から左岸へ渡り返します。このうち大岩を過ぎてからの渡渉は増水時に足場がないため、靴を脱ぐか沢靴を履くことを推奨です。明け方までの雨で増水してることを予想してサワタビを持ってきたのが大正解で、ストレスなく楽しく渡渉できました。
そこから先の蓬峠を経て山伏までは急登が続き、山伏から八紘嶺にかけての稜線はアップダウンがいずれも急勾配で距離や標高差の割に体力を求められました。
肝心の天気の方は標高1,800mから1,850mを過ぎると雲を抜けて青空が広がり、山伏、大谷嶺、八紘嶺では青空と暑い陽射しに迎えられました。その一方で下山時にはまた雲の中に突入してしまい、雨の中駆け降りることに。最後は梅ヶ島温泉15:31発のバスがギリギリ間に合うかもしれないというタイミングであることに、八紘嶺登山口で気付いたためラストコースタイム1時間のところを走り抜き、発車2分前に梅ヶ島温泉BS着。やり切った感がすごかったです。
今回は夏に向けての体力テストや天気読みなど色々自分なりの課題をこなしてみたのですが、こういうチャレンジを初めての山でやるのも楽しいものですね。また何か企画してみたいところです。
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