槍ヶ岳〜南岳・満点の星空に青空を楽しむ日帰りツアー
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- GPS
- 15:17
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 2,510m
- 下り
- 2,515m
コースタイム
- 山行
- 13:19
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 15:04
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜1時前でほぼ満車でした。第三無料駐車場はもちろん満車。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
以前から行きたいとは思いながら、遠いし、休み中は混むし、独りじゃちょっと心細いしな〜と思ってましたが、まさか剱岳早月尾根に引き続き槍のテッペンに立てるとは!!おまけに大喰、中、南岳の周回コース。
そんで、この最高の天気に恵まれてCLのももちゃん、メンバーのMちゃん、他いろいろに感謝しかないです。ありがとうございました!
前回の早月尾根から剱岳日帰りに続いて、未踏だった槍ヶ岳も日帰りで行ってきました。
とは言え距離はこちらの方が長くて30kmくらい。当然時間もかかりますから、前日の夕方から3時間昼寝して20時出発。スタートは深夜1時です。
前回よりもハードな内容に数日前から緊張感にあふれてました。荷物は可能な限り軽量化し、今回のために初めてハイドレも買って、靴もちゃんとした登山靴(笑)で臨みます。
駐車場は、第一候補の市営第三駐車場は案の定満車。第二候補の市営第二有料駐車場は幸いわずかに空いてましたので、有料ですが一番近いところに駐車することができました。ここもだめなら鍋平園地になるので追加の歩きが片道30分発生してしまいますので、まずは幸先良いスタート。
駐車場から眺める夜空は既に満天の星空!すごいなぁ〜準備をしながら星空撮影もします。
さてここから長〜い歩きが始まります。幸い気温は低く、20℃を切っており、止まっていると寒いくらいです。泊まっている時に少し寒いな、と思うくらいがちょうどいいですね。林道歩きは順調に進みます。
いきなり90分連続で歩き、やっと休憩を入れます。星空は相変わらず素晴らしく、流れ星も見れました。
途中の渡渉ポイントは、暗闇の中渡る橋を見つけるのに時間がかかりました。渡れば渡ったで登山道の入り口がなかなか分からず、3人でウロウロします。夜間登山は可能なら下見したいです。
槍平小屋に来ました。空は少しばかり明るくなってきたような感じ。テン場にはたくさんのテントがあり、朝ごはんの準備をされているパーティーもありました。
ここは休憩なしにスルーして黙々と歩きます。最初の90分を除いて60分ごとの定期休憩。しかし休んでいると一気に体が冷えるので、5分も休めません。
いよいよ本格的登りにさしかかったところで、夜も明けてきました。もっとも涼しい時間帯、登りのペースも快調です。本来それなりに急登だと思うのですが、少しずつ登って行くと、いつの間にか槍ヶ岳山荘に到着です。
少し写真撮影に興じた後、ちょうど空いているタイミングなのでそのまま山頂に向かいます。大半のルートが登りと下りが分離しているので、スムーズでした。もっとも山頂は狭いので、山頂に人があふれだすとそうは行かないと思います。
垂直の梯子を3本ほど登れば山頂に到着します。梯子はところどころ岩面に当たっていてつま先でしか踏めない段があるので、そこは恐怖感があります。
槍ヶ岳の山頂はまさに360度、視界を遮るものはありません。狭い山頂ですが、幸いそれほど混んでなく、予定より2時間くらい早い登頂ということもあり、ゆっくり過ごします。
突き出た穂先から見る槍ヶ岳山荘、そして穂高連峰。遠くは剱岳、鹿島槍ヶ岳、富士山、御嶽山、白山も望めました。ほどなくして登頂される方が増えてきたので、穂先からまた梯子で下ります。垂直の梯子は登りより少し怖いですが、それほどでもありません。ただ、ミスは許されませんので、慎重に行動します。
山荘では100円でトイレを利用し、300円のペフシコーラを飲みながら、またゆっくりと時間を過ごします。別に疲れた訳ではありませんが、この場所に居続けたい気持ちが休憩を長くさせます。
とは言うものの、いつまでも居座る訳にも行きませんので、南岳に向けてまずは大喰岳、中岳とクリアします。登り返しはそれほどでもない感じですが、逆方向なら中岳の登り返しは手ごわそうです。
本日4座目の南岳に登頂し、少し休憩して南岳山荘に向かいます。ここでもペプシがあったので500円でペットボトルを購入、よく冷えてました。カップ麺はお湯つきで400円、せっかくなのでお昼にします。ここで買うどん兵衛は関東バージョンで出汁の色が濃い目、普段食べるのは関西バージョンなのですが、あまり差は気になりませんでした。
ここでもゆっくり休憩して、さていよいよ南岳新道の下りです。最初は普通の九十九折の下りで、そこから尾根沿いに乗るところに梯子があるところが微妙でしたが、尾根沿いに入ってからも眺望に恵まれて順調な下りでした。
ところがだんだん斜度が強くなり、これは登りには使いたくないな〜、早月尾根より急じゃないか?、と思い始め、しかも登山道は狭くやや荒れ気味と下る技術を要求します。下った先には槍平小屋があるのですが、小さく見えているだけでなかなか近づきません。午後になり日差しも強く、早朝の登りとは打って変わって暑さにも耐えないといけません。
北アルプス三大急登に入れてもいいのではないか?とか、早月尾根日帰りより南岳新道ピストンの方がきつい、と言ったことを言いながら、歩きにくい道を下ります。ここのCTは2:45ですが、文句を言いながらも2:00で下山はできましたが、足の筋力を要求されますから、筋力不足な方はCTより長めの計画を立てましょう。
実際他のパーティーの方々を見ていると、場合によっては倍の5時間かかるかも?というくらいです。
長い急な下りが終わり、沢に出ると大きな雪渓の末端にたどり着きました。雪渓の下には冷たい風が吹いていて、長かった下りを労ってくれます。しかし虫が多いので、早々に下ることにします。
そこからももうしばらく下りは続き、ようやく槍平小屋に到着しました。ここはとても冷たい水場があるので、水分の補給をします。
さて、ここからが長い長い緩やかな下山ルートです。大きめの石を並べたルートは平坦ではないので筋力を多めに使用します。ただ黙々と下り、ようやく白出沢、奥穂からのルートと合流します。昨年9月はここを下ってきた記憶がよみがえります。
ここは工事をされている業者のおかげで登山者用の水場とトイレが設置されており、みなさん休憩されています。この水場も冷たくて気持ちのいいものです。
ここからは広い林道、ただ黙々と緩やかな下りを歩いて行きます。風が心地よい感じでした。途中のショートカット道は、実際に試すと林道より4分くらい短縮できましたが、頑張って下らないといけないのでまた汗をかいてしまいました。
そしていよいよ、ゴールです。出発から15時間経過、30kmの長い道のりの終点です。実際、つま先が少し痛く、膝にも軽い痛みを覚えましたから、相当ハードだったことには違いありませんが、暑さがマシだったぶん早月尾根よりも楽だった印象です。
今回は満天の星空に始まり、快晴で360度眺望の稜線歩きと、条件的にかなり恵まれました。午後からの夕立もなく、多分これがベストコンディションではないかと。
実際には天候の急変、道迷い、装備や体調にトラブルがあるものです。トラブルがあった時にどう対応するのか、それが山行の真価を問うものだと思っています。メンバーの力量や当日の状況を把握することもとても大切ですから、ガイドツアーのガイドさんは相当大変だろうなと、慣れ親しんだメンバーとの山行を終えてしみじみと思いました。
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