稚児墓山
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- GPS
- 05:29
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 502m
- 下り
- 531m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丹生山系縦走路は道標完備。稚児墓山北西の無動寺分岐から国道間は道標見当たらず、僅かにテープあり |
写真
感想
早朝は雨・風ともに激しく、さすがにこれで梅雨入りかと思わせる。ただし天候は急速に回復、青空が見え始めて天気予報でも午後は晴マーク。
急遽神戸市内の山に出かけることに決め、カシミールを確認、少なくともこの10年以内には登っていないログのない山から稚児墓山を選ぶ。
丹生山系は縦走路を中心に道標完備。一般ルートで迷うような箇所はないが、肘曲りまでの石ゴロ道は雨あがりで多少沢が増水している。そんなこともあって距離の割には時間がかかったが、稚児墓山まで特に危険箇所はなかった。
久々に稚児墓山に登頂して展望のある塚の傍で遅い昼食をとる。ここに来るのは’89年1月に藍那駅から丹生山系を縦走して以来かもしれない。
あらためてみんなの足跡を確かめ、山頂北西の分岐から縦走路と別れて原野(無動寺)方面に下ることにする。このルートは手持ちの神鉄発行の丹生山系縦走路の地図(ただし80年代発行の年代物)にも記載がある。
分岐からは古い「太陽と緑の道」の無動寺を示す標識に従い、南に小径を下っていく。道筋ははっきりしているが、厚く落葉が積り、わずかながら軽いヤブ・倒木もあった。迂回できそうな箇所もあったがそのまま道なりに下れば浅い谷に降り着く。
ここは岩谷の上流部に当たるのだろうか、岩と密集した樹木が一種独特の雰囲気を醸し出し、丹生山系が修験の山でもあったことを想起させる。
道標の類いは見当たらないが、ここから谷に沿って下れば国道428号線に出合うはず、それがみんなの足跡や地図のルート。しかしなるべく車道歩きは少なくしたい。国道から岩谷を六條八幡方面に下るのも遠回り。
谷を横断するトラバース道があるようなので、道なりにそのままそちらを進んでいく。
未知のルートを辿る期待がありつつも、足元の道は当初細く、多少崩れ気味の箇所や倒木もあって無事に下山できるかどうか不安も感じる。もっとも斜面は比較的緩やかで木立も多く、滑落の危険度は低い。やがて国道と並行した旧道に出て無事下山。4年ぶりに無動寺にお参りしてから箕谷駅に戻った。
梅雨に入ればどうしても山行機会が減ってしまうので、本日の天候回復はまさに僥倖だった。丹生山系には六甲ほどの派手さがないがそこがいいところ。歴史ある山田の里の田園風景と新興住宅地の対比も面白い。
なお、山名の表記は兵庫の先達、多田繁次さんの「北神戸の山やま」に従って「稚児墓山」とした。’82年発行の同書の中で、著者は以前の稚児の塚はヤブツバキのある、もっと素朴な自然石の積み上げだったと嘆いている。
それともう一つ、若い頃に職場の先輩にこの山名の読みを訊くと、「ちがばかやま」との答えだった。それが正しいのかどうか、個人的にはどうもそう思い込まされてしまっている。
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