ウヘヘ!サンキュー(^^)なウペペサンケ山


- GPS
- 09:15
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅・かみしほろ(車中泊)〜々琶神醂啼察疎臙鷦崗譟銑⊂さな駐車スペース 【駐車場】 大駐車場 (4:30時点で0台) (広いけどやや草生してて20台程度・トイレ無し) 更に林道を500mくらい進んだ先の駐車スペース (5:00ちょい前に1台到着) (4台程度) さらに登山口を過ぎた先にも最寄りあり。 (到着時に通過していった車はそこに停めたそう) 【下山後】 〜上士幌ふれあいプラザ※1〜日勝峠〜札幌の自室 ※1:入浴(3日連続同じ風呂) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車スペース(a)〜沢沿い登山口(b)〜旧登山口(c)】 林道を歩いてまもなく屈曲点のカーブが登山道口。ちょっと前の登山図では林道を更に4kmほど詰めた先に糠平登山口があるが、今はかなり手前で林道ゲートが永年閉塞なので、ここのルートは踏み跡が明瞭になっている。 すぐに支沢を飛び石で徒渉し、笹原の道を進んで額平川本流を徒渉(といっても水量少なく、誰かが並べた小さな石を踏む)してからは、しばらく笹の緩い緩斜道を行く。左岸から右岸に戻る徒渉を終えたら、やや斜度があがり、途中で倒木の上部が道を塞ぐが笹の斜面から回避できる(刈払はしていないが踏み跡はわかる)。 ほどなく林道(ほぼ廃道)に出て、西に向かってすぐに昔のメイン登山口の名残の案内版が現われる。 【〜1399m峰(d)】 登り始めてすぐに糠平ルートとの合流点。そんなに荒れていないので林道を歩いてくる登山者もいるのだろう。 徐々に斜度があがり、北海道にしては珍しい根元の湧水水場を通過してからは、森の一方的なジグザグの登りが続き、1399m峰手前でジグが短くなって斜度がさらにあがる。 木々に囲まれた小ピークだが、想像通り峰に立つとともに風を浴びれる。 【〜1696m峰(e)〜糠平富士(f)】 木の囲いからルート側に抜けると、ずーんと天へ延びる緑の尾根。ハイマツ・シャクナゲ・ナナカマド・ダケカンバの灌木帯なので、ギリギリ眺望は無い緑の回廊を登る。風が通らず虫が多い。 途中の1595峰を越すと、北側にウペペ三連山が雄大に拡がり、東に糠平湖が見下ろしタウシュベツ橋梁もミニサイズでハッキリと見える。緩やかで心地好い歩きが期待できる尾根筋だが、灌木の背が少し高いことと虫ちゃんたちが舞うので、思いの外キツく感じるが、前日のニペソツ登山の疲れが残っているのかも。 菅野温泉分岐点は道標の名残があるだけで、方位盤からは名前が消え、菅野温泉側はハイマツ・イオツツジに覆われて道筋を追うことすらできないくらい廃道化している。夏山の登山図からはそろそろ消さないとね。 時々露岩があるが、同じようなコンディションが続くが、1696峰を越すと灌木の高さが低くなり、道にハイマツの根が張り出さなくなったら、見た目よりも早く糠平富士に至る。 糠平富士に1等三角点「鳥邉珊山(ウペペサンケの当て字)」がある。山頂部三連山で最も標高が低い(といっても14m差)が、ここを三角点に選点した理由に納得する眺望がある。 【糠平富士(f) 〜ウペペサンケ山・本峰(g)〜ウペペサンケ山・西峰】 地図的には緩いアップダウンを繰り返す尾根だが、糠平富士〜ウペペサンケ本峰のコルは細くて下側の斜度が高いので雪渓ば下に向かって長く延びる。復路は見上げるような急斜面に感じる。 本峰から西峰はだらだらとした尾根で、西峰は大雪山系の見学舞台になる。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 町営・上士幌ふれあいプラザ (300円・アメニティ無し) (バリエーション豊かな浴槽・打たせ湯・岩湯・サウナとか) → お気に入りの温泉で、昨年の東大雪エリア徘徊からちょくちょくお世話になっており、今回は3日連続。 【ラストコンビニ】 上士幌市街区(登山口から38km手前) セイコマは6時〜 セブンは24時間 |
写真
ん?本峰のほうから人が来る!
先行者はいないと思ったが、ルートの無い西側から来たのか?
なんと、林道で作業車両と思ってやり過ごした軽トラのお兄さんでした。それにしても超高速だね〜
西峰からやってきたテン泊装備・沢スタイルのお兄さんは、幌加川から遡行して丸山あたりのバリルートからきたそう。
戻りは、この先の最低コルから雪渓を下るそうだ。ヤマレコに記録があったね〜
さらにニペソツ側へ下る踏み跡があったけど、展望広場っぽいところで行き止まりー
さっき会ったお兄さんは、この下のハイマツが絡まった尾根を登ってきたんだねぇ〜
駐車スペースでお会いしたオネエサンと遭遇―
お一人でお越しとは、お互いに山が好きなんだねぇ〜
軽トラのお兄さんの超高速にビックリしたのがお互いの土産話でした
(^^)
装備
個人装備 |
ザック:チャチャ35
靴:ツォロミー5
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備考 | 前日のニペソツの人気振りとは真逆の静けさ。山頂部の形容は異なるけど、尾根歩きと眺望の良さは別趣向で素晴らし過ぎる。登山道がもう少し整備されれば人気なルートになると思う。 |
感想
6/30(日)、笹が被る山道を漕ぎ漕ぎ、陽射しが上がって蒸し蒸し、ハイマツとシャクナゲのトンネルを潜り潜り、灌木帯の尾根筋に出たら、大きな大きな緑の波がババーンとゆたっていました(・∀・)
アイヌのイタㇰで「雪解け水を出してくる」と伝えられた山は、肩幅をめいっぱい広げ、夏の陽光をたっぷりと吸い込みながら、静かな静かな山容からは、恵みの空気をたくさん出流していました\(^O^)/
主脈を闊歩しながら眺め回せる北海道のど真ん中の美景、これを魅せてくれた青い空に、思わず「ウヘヘ!サンキュー!!」と独り言ちたのでした(^O^)
【はみだし想い出 曠織Ε轡絅戰沈邏粁
旧国鉄・旧士幌線の旧線のコンクリート製アーチ橋は、昭和30年に音更川・糠平ダム完成で、夏季〜秋季は湛水に沈み・冬季〜春季は凍結した姿で姿を現すことで“幻の橋”東の尾根と呼ばれる。
鉄分が入った私は士幌線遺構の旅をしたが、こんな上からクッキリ見えるとは存外の喜び(^O^) かつて、鉄道王国と呼ばれた北海道の代表的な木材路線の遺構は、沈下中の水圧・凍結・融解の繰り返しで、毎年、崩壊が続き、タウシュベツ川橋梁は今年6月に大幅な崩壊が確認され、来春に現われた時にはアーチがキレているかもしれない・・・
ちなみに、タウシュベツとはアイヌのイタㇰで「樺の木の多い川」で、シラカバの多いこの地域でも特になのだろう。
【はみだし想い出◆枌疉稱曚離僖錺侫襪じさん
前日、ニペソツ山から下山して、温泉の駐車場で準備していたら秩父訛りのオジサンが「どこ登ってきたん?」と声を掛けてきた。
「えええ!あそこ登って、もう風呂にいるのかよ!!」とビックリなリアクション。
オジサンは、前日は石狩岳に登り、本日は休養日にして、翌日はニペソツに登る予定。たぶん、日本三百名山ハンターだね。
「駐車場はそんなに早く満車なんかよ!道迷いとクマが多いそうじゃねぇかー」と口角泡を飛ばしながら矢継ぎ早なご質問を続けながら、逐一実直なリアクションをしていたオジサンは、3時までに駐車場に行くと決意。
オジサンは67歳とのことで、小柄だけど筋肉質な血管が浮き出るような腕と足をランニングシャツとデニムの短パンからニョッキリ。
「オレは兄ちゃんたちみたいに若かかねぇからなー、でも、今の話を聞くと楽しそうだなー」と言って所沢ナンバーの車へ乗り込みました。
そして、ウペペサンケ山から下山して、同じ温泉で入浴し極楽タイムを終えて脱衣場へ上がったとき。
テキパキな動きに、きっちりと滴を拭って、風呂セットの濡れにも配慮する几帳面な小柄なおじさんが目に入った。筋肉質でマハトマ・ガンジーのようなフォルムは間違い無く前日のオジサン(^^)
目が合って会釈したが、オジサンはメガネを掛けていないため訝しげな顏。
「オジサン、オレだよ。昨日、ニペソツに行ったオレだよ」
「おー!あんたか!!言われた通り朝一番ってか夜明け前を狙ったぜ!すぐあとに、走るオネエサンがやってきてよー、それが早えのなんのって!」
とかとか、オジサンは嬉しかったのか満面の笑顔で蕩々と喋り始め、3時台に出発してお昼過ぎには下山したとのこと。やっぱ、普通のヘンタイではなかったね(^◇^;
オジサンは、暑寒別と幌尻で道内の日本三百名山をコンプリートするのでこれから行くそう。暑寒別は雨竜沼・南暑寒からの縦走ルートを計画しており、私も大好きなエリアだが、縦走区間がクマのメッカである情報を提供し、セパレートで両方行く計画に変更。
「そーか!やっぱ、色々訊いてみないといけなーな!」
とオジサンとは満面の笑顔でお別れしたのでした(^-^)
車には、山行道具が満載に干しており、風呂での行動もそうけだけど、見た目のラフさとは裏腹に、とっても丁寧なオジサンでした(^O^)
どうぞご無事にハントしてねヘ(^o^)/
コメント
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1時間寝坊して今年もリベンジ無理かと思っていましたが、先行者お二方の情報もあり、無事山頂建てました。景色が本当に最高でした。沢詰められた方の記録も上がってましたね〜。
沢なんかの記録も楽しみにしていますね✨
北海道楽しんでくださいねー✨
コメントいただき、ありがとうございます(^^)
いやはや、こちらこそ、車とお姿を見て安堵しました。ソロが多いですが、人が少ない山はちょっと心細くなりますね(^^;
思った通りの美景でしたね。
願わくば、西峰か糠平富士でテン泊したかったです。
沢はかなりお好きなようですね!
北海道に赴任する前は、丹沢山塊や北関東で沢を楽しんでいましたが、こっちに来てからは黒松内で1回だけです。
入渓のオススメがありましたら、ぜひともお願いします(o_ _)o
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