シャクナゲ岳・雷電山
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp194a190f66a3f1a.jpg)
- GPS
- 11:19
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 1,840m
- 下り
- 2,577m
コースタイム
- 山行
- 9:14
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 10:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
下山口:雷電温泉からタクシーで神仙沼レストハウス駐車場に戻る |
写真
感想
今日は長丁場だ、30卻發。ニセコパノラマラインを走り神仙沼レストハウスの駐車場(標高753m)に到着した。3年前縦走しようと思ってここで仮眠したが、濃霧で登山を断念した。今日は良く晴れ登山意欲を掻き立てられた。まずは遊歩道のような登山道に入り神仙沼に立寄ろうとしたが広がる湿原の素晴らしさに満足し少し入っただけで引き返して長沼を目指した。すぐに北岸に達し沼越しに見えるチセヌプリが朝焼けに輝き素晴らしい。長沼の西岸を南下しチセヌプリとシャクナゲ岳の鞍部ビーナスの丘に登り上げた。ここからシャクナゲ岳までは以前来た道、もう3年前になる。標高は885m、シャクナゲ岳へはまだ190m登らなければならない。上部は岩場で360°の展望が得られ、チセヌプリ(1,134m)が大きい。北側にはシャクナゲ沼があり畔にはヒオウギアヤメやエゾキスゲ、エゾカワラナデシコなど北海道らしい花が咲き揃い楽しませてくれた。
北側の丘陵に登ると、シャクナゲ沼とシャクナゲ岳のマッチングが良い。シャクナゲ岳の北西に流れる尾根の先にはキノコのように突出した大岩が異様だ。丘陵を北側に下りペンケ目国内川支流の源頭を巻き込むように進み、なだらかに登り返して白樺山(959m)に達した。山頂からは360°の展望があり振り返る先程登ったシャクナゲ岳やチセヌプリ、その先には羊蹄山の優雅な姿も望むことが出来た。
白樺山を南西方向に下るとホイッスルを吹きながら登ってくる男性が一人、今日始めて人に出会った。新見峠に達すると一旦車道に出た。ニセコパノラマラインから分岐し新見温泉に到る道で駐車場には2台の車が止められていた。道路の両側が登山口で1台はさっきの男性の車で、もう1台は目国内岳を目指しているのだろう。735mまで下ってしまったのでまたまた500m程登らなければならない。目国内岳の前に前目国内岳があり標高差は250m、歩き始めて3時間まだ7時を過ぎたばかりだが気温が上がって来た。北海道らしくない暑さだ。今日は長丁場でまだ1/3も歩いていない、大丈夫だろうか?
30分足らずで前目国内(980m)山頂に達した。何とか行けそうだ。ここも360°の展望で歩いて来たシャクナゲ岳や白樺山の後に羊蹄山が姿を現した。1,898mある大きな山体なので一際存在感がある。新見峠から合目表示があり山頂を過ぎたところに五合目の標識があった。一旦900mまで下りて目国内へと登り返した。シロバナニガナやエゾキスゲが咲き競っていた。山頂部は岩場で縦走路を外れ攀じ登り目国内岳(めくんないだけ1,220m)に到着、一番高い岩の上に登ると360°の展望で岩内岳の向こうに積丹半島が見えた。積丹最高峰は余別岳(1,298m)で何れ行ってみたい山だ。
西稜線を下り切るとパンケ目国内川の源頭の湿原パンケ沼に達した。2.5万図では湿原の表示だが現地では笹原に変わりつつありパンケ沼だけが僅かに頑張っているようだ。山深過ぎて木道整備などはされず湿原の中を登山道が縦断している。高山植物の宝庫でシナノキンバイ、ワタスゲ、ミツガシワ、クルマユリ等が目を楽しませてくれた。
雷電山へは真西に進めばいいのだが登山道は湿原を通り岩内岳に向かって北上する。岩内岳手前800mの処で稜線に出て折り返すように分岐するが此処で漸く行程の半分、立ち寄ろうとしていた岩内岳だが近づくに連れて山容に厳しさを増してきたので恐れをなして立ち寄りはパスして幌別岳へと歩を進めた。向こうから女性が一人鈴を鳴らしてやって来た。この女性は新見峠からの登山者で雷電山へピストンしてきたと云う。幌別岳は分からなかったと言っていたがその筈、登山道は山頂を巻いている。分岐点に標識があり山頂を示しているがハイマツに覆われ道は怪しい。此れを見て同行者は動こうとせず一人で藪に突入したが辛うじて踏み跡はあるがハイマツの上を越えて行くところが多い。山頂を示すものは特になく「登りましたよ!」と云うだけだ。
雷電山の方を見るとなだらかな高原状の山域が続いている。次のP1175は北側を巻いて通過したところに五ッ沼があるが果たして5つあるのかどうかは笹藪の中で確認できなかった。沼の畔にはモウセンゴケが群生していた。虫を取ってくれるなんて有難いことだ。時折虻(あぶ)か蚋(ぶよ)が纏わりつき鬱陶しい。前方に近づいて来た雷電山(1,212m)の南斜面は随分切り立った岩壁を見せているが山頂域はテーブル状で何とも穏やかに続いている。山頂も平らで低い笹原の所為で案外見通しは悪い。大きな山頂標識があり然も1等三角点峰だ。点名は何故か「雷電岳」という。
此処まで来れば後は基本下り、まだ10劼鮖弔垢気持ち的には「もう行ける!」、するする歩いて前雷電(1,204m)は初めて展望のない山頂で笹原を僅かに切り開いただけだった。3等三角点「雷電岳」があるはずだが探すのも忘れていた。雷電山にあった1等三角点の点名も「雷電岳」僅か1劼靴離れていないのに全くの同名とはどう云うことだろう? 点名とはどうでも良い符号なのか・・・12時を過ぎ昼食場所を探していたがいい所がない。P1154の直下に来て展望の良い所があり12:30になってやっと昼食とした。とはいっても朝が早かったのでもう何度も食べているのだが・・・
日本海に雲が出だした。やがて山に掛りガスが辺りを覆いだし夕立ちを心配したが直ぐに取れてまた快晴、南西方向に長方形の湖、「コックリ湖」が見えて来た。羅臼湖が最後の秘境と言われながらガイドブックに載って俗化してしまった今、真の最後の秘境なのかもしれない。蘭越町御成から登山道がある。長い下りの後登り返して最後の山、中山(841m)に達した。此れだけ標高を下げても360°の展望があり満足。もう登りは無い筈で、雷電峠に到ると稜線を離れて朝日温泉への下りとなった。ユーナイ川に掛った丸太橋を渡ると温泉に到る。湯内川と漢字が当てられているが温泉なのに「湯ナイ」とは之如何に? 朝日温泉はH22年7月29日集中豪雨で内風呂や河原の露天風呂などが被害を受けて長期休業中、国道へ通じる町道も一時不通になっていたそうだ。水上勉の小説「飢餓海峡」はこの温泉が舞台になったそうだ。再開が待たれる。
もう登りはないはずだったが町道への取り付けまでは30mほど登らなければならない。凸凹の車道4劼鯤發遂に雷電温泉に到着した。嘗ては9件の宿があったそうだが今は寂れて目に着いたホテル雷電に日帰り入浴に立ち寄った。鉄筋5階建ての外観は朽ちて営業しているのかどうか怪しそうな感じで、中に入っても浴槽、床もカビだらけで最悪、日本海に面した景色だけが素晴らしかった。海岸沿いの国道を走る路線バスは2時間後までなく、どうせ乗っても岩内までしか行かないのでタクシーを呼んでそのまま神仙沼レストハウスまで30厦△譴胴圓辰討發蕕辰拭N繕發7,580円!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する