広河原から早川尾根で甲斐駒へ1dayトライアル!&まったりキャンプ
- GPS
- 11:35
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 2,332m
- 下り
- 1,850m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 11:03
天候 | 8/22曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
芦安→広河原(行:バス1,130円/人、帰:乗合タクシー1,200円/人) |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原のテン場に前泊。 1日で広河原から早川尾根に乗り甲斐駒行って北沢峠から戻る周回。 そのまま最終バスで帰れますが、渋滞避けて優雅に後泊。 長丁場であるが、水場は早川尾根小屋の水場のみ。(早川尾根小屋は今季無人で注意) ◯広河原〜早川尾根 広河原から北沢峠方面の林道を15分ほど行くと白鳳峠入口、その先に広河原峠入口。出だしは草が多く踏み跡薄い。左手の梯子につられるが、これはフェイクなので登らないよう注意。沢を何度か渡って尾根筋へ。倒木多く注意。広河原峠で早川尾根の稜線に乗り、小屋までは歩きやすい道となる。 ◯早川尾根小屋〜アサヨ峰 全体に登り基調の稜線。ハイマツ藪漕ぎがずっと続くのでウンザリする。朝露多いときは濡れ鼠になるので上下カッパ着用が良い。アサヨ峰付近は岩場となる。 ◯アサヨ峰〜仙水峠 栗沢山までは歩きやすい。仙水へは激下りとなり、北沢峠へそのまま降りずに甲斐駒へ登り返す場合はちょっとウンザリ。 ここから甲斐駒へはメジャールートなので割愛。 六万石から直登コースと通常コースに分かれるが、岩場好きな場合は直登コースへ。落石注意。 |
その他周辺情報 | 広河原テン場。500円/人。 トイレ建て替わって綺麗。水も豊富。テント数も実に少なく快適。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
元々金曜日が休みであり、3連休で色々山行を考えていたが、天候がよろしくなく中止。
休みそのものを返上しようかと思ったが、なんとなくそのまま休んでしまった。
しかも、妻が激務で全然帰宅してこなかったため、金曜日は朝寝坊。今日はこのまま家でゴロゴロだなと思ったが、妻が「せっかくお休みとったんだし、今日のうちに北沢峠に入ってテン泊して、天候見て明日どこか登ろうよ」と言い出す。
えー、やる気が出なくてなんの準備もしていないが・・・。
妻に「なんで何の準備もしてないの?私はテン泊の準備していたからすぐ出られるよ」と。ブーブー言われつつそれから準備して出かけたが、高速に乗るまでの日中の渋滞にハマった。「これでは北沢峠に入るのは無理だよ」と言ったところ、「広河原までの最終バス14:55には乗れるよ。広河原でテン泊できる。」とのこと。
14時過ぎに芦安到着し、14:55の最終バスで広河原へ。バスは夜叉神に泊まるという団体さんで超混んでいた。
広河原到着し、徒歩5分でテン場。いやラクチン!広河原はいつもトイレを済ませて足早に北岳に向かう出発点としかみなしていなかったが、テン場は平坦だし、水も豊富だし、近いうえにガラガラで北沢峠のように混んでいないのがいい。しかも最近どこのテン場も値上がりしているが、500円というのがまたいい。
ということでテント張ってまったりキャンプ。
明日は天気が持ちそうだったら北岳かなとぼんやり思っていたが、妻が、「せっかく前泊しているんだからこの利を生かして、ここから早川尾根に登ってそのまま甲斐駒へ向かい、北沢峠から帰ってくる、ってのどう?」と言い出す。
面白そうだなと思ってコースタイムを見ると、15時間15分もかかるではないか!「却下!」と叫んだが、「早川尾根と甲斐駒の前に歩いたタイムからみて、休憩入れても12時間かからないと思う。北沢峠から広河原行の最終バスが16時だから4時に出れば行ける。無理そうだったら栗沢山か仙水峠で甲斐駒登らずに下山すればいいし。」ということで、下記条件付とする。
…から雨だったらそもそも行かない。
∋間により、栗沢山もしくは仙水峠で下山する。
翌朝。うーむ、雨は降っていない・・・・。とりあえず,料択肢はなくなった・・・。
が、途中で雨になる確率高しで、万全の雨対策。および長丁場であるが途中で水を補給できるのが早川尾根小屋の水場しかないので、水3リットル持って、タイムトライアル?山行出発。
夜明けが遅くなり、真っ暗な林道で入口看板を見落として行き過ぎた。
妻が気づいて戻り、広河原峠入口からスタート。
元々あまりハッキリしたルートではないが、暗いため余計草がボウボウ生えていてルート不明瞭。ここを歩いたのもだいぶ前だし余計わかりづらい。西広河原沢を少し渡渉するが、トリ目?で暗いのが大キライな妻が暗闇の渡渉で難儀。
しばらく草ボウボウのルートを行く。このあたりは以前より荒れた感じがしたが、尾根筋に入った倒木ゾーンは以前より伐採されて歩きやすくなった感じがした。
ぐんぐん登って広河原峠で早川尾根の稜線に出る。やった、CT3時間半のところ1時間半で稜線に出た。これなら甲斐駒まで行けるか?
広河原峠から早川尾根小屋までは気持ちの良い稜線。懐かしの早川尾根小屋が見えた。ここのテン場は小さいが、水も美味しく好きなところであったが、しばらく来ていない。今年は小屋に管理人さんも入っていないので、誰もいなかった。
既に稜線までの登りで1リットル消費したため、ここの水場で水補給。以前は水量豊富であった水場の水量が細くなっていた。1リットル入れるのに5分程かかった。
ここからアサヨ峰までが登り基調のアップダウン。アップダウンは良いが、背の高さのハイマツが朝露に濡れまくっていてハイマツ漕ぎが難儀であった。ここのハイマツはこんなに丈が高かったか?成長した?
ずっーーーーとハイマツ漕ぎで服が濡れ濡れになり、さらに松ヤニ臭くなった。
思いっきり曇天であるが、このあたりでは、まだ鳳凰や富士山が見えた。あちらの方はこちらより天気がマシそうである。
そのうちあたりはスッポリとガスに覆われ、ひたすらハイマツ漕ぎが続いてテンションダウン。アサヨ峰付近の妻の好きな岩場でもガスガス。アサヨ峰でのガスガス遭遇率が非常に高い我々。ここで晴れたのは1回位しかない。相性悪いのか?鷲羽とは大違いである。ここでガスのときは必ず雷鳥に遭うのであるが、今日はいなかった。
アサヨ峰岩場の手前で、本日初めての登山者に出会った。昨夜早川尾根小屋に泊まられたとのこと。この方も早川尾根を何度か歩かれているが、やはり、ハイマツの丈が以前より伸びたと思うと仰っていた。やはり!
アサヨ峰で腹ごしらえ。完全ガスガスなので、この時点では甲斐駒に寄る気持ちが殆ど失せていた。
アサヨ峰から先は、北沢峠から往復する人も多いため、ハイマツ藪漕ぎから解放されて歩きやすくなった。栗沢山でも依然ガスガス。とりあえず仙水峠まで行って考えようと下り始めたとき、パッーと一瞬ガスが切れ、山々の眺望が!
これにすっかり気を良くしてテンションアップし、甲斐駒まで行く気になってしまった。(しかし、結局これが今日最後の眺望でした・・・。)
ということで仙水峠から降りずに甲斐駒へ。ここまで激下りしてきたのでまた登り返しがキツい。
今朝歩き始めてからここまで殆ど全然人に会わなかったが、さすがに
仙水峠から先は北沢峠からの甲斐駒往復の人で溢れかえっていた。特に駒津峰は人がビッシリいてその光景を見ただけで気持ち悪くなってしまった。
六万石から妻の好きな岩直登コースへ。直登コースは人が少なくてやれやれ。ということで甲斐駒山頂。この前来たのは黒戸尾根からであったのでこちら側からは久しぶり。山頂はガスガスであるがおそろしくたくさんの人がいた。さすがに広河原から甲斐駒まで歩いてくると疲れる。
下山は、駒津峰まで大渋滞しており、一瞬最終バスに間に合うか心配になった。が、駒津峰から先は仙水峠側に降りる人が多いらしく人が少なくなったので良かった。もうバス時間には余裕で間に合いそうなのでゆっくりと双児山経由で降りる。
最後は「遊歩道」なる看板が出てきたが、そちらには行かずふつうに北沢峠に降りて、山行終了!休憩混みで11時間であった。
北沢峠のこもれび荘でジュース類をいろいろ購入。土砂崩れで広河原行のバスは300m先から出発とのことで移動し、広河原へ戻る。
水平移動が殆ど無くて藪漕ぎ時間が長かったため結構疲れた。
急げば広河原から芦安行の最終バスにも乗れるが、テン場1人500円だし、朝ゆったり帰るため今日もテン泊!
今日もテン場はガラガラであり、静かで気持よく過ごせた。
翌朝。今日は晴れている!
8時の始発バスまでゆっくり朝ごはん食べたりコーヒー飲んだり、眼下の野呂川の川音を聞きながらまったりと過ごす。こんな時間も贅沢である。
ゆったりと過ごした後、たくさんの人が北岳へ登っていくのを横目に見ながらテント撤収。始発乗合タクシーに乗って芦安へ。
温泉入ってサッパリし、さっさと帰宅。
前日に入っていなければできない広河原早朝発。
天候はイマイチであったが、絶対途中で降られると思った雨にも降られなかったし、定番の北沢峠や黒戸尾根からでなく広河原から早川尾根経由で甲斐駒まで日帰り(前日のうちに広河原まで入っておく必要はありますが)で歩くというのもなかなかできないので、面白かった。
ロケーション的に、仙丈と甲斐駒の両方を比較的楽に愉しめる北沢峠は人気であるが、それに比べて広河原は、両俣と同じく登山客より釣の方が多そうな地味な感じであった。しかし、北沢峠より格段に空いていて静かなのは非常に良かった。
なんだか不思議な後半の夏休みとなった。
この手があったんですね
天候の定まらない週末!ペン夫さん同様
ゴロゴロしていたのですが
ペン妻さんのActive thinkingには脱帽ですm(_ _)m
未踏の早川尾根は何時か行かねばならない
ルートとして残っていましたが
なるほどなるほど
しかし、仙水峠の登り返しはきつそうですね
早月尾根の方が精神的に楽かもしれませんね^^;
ある意味ゼロ泊3日の山行勉強させてもらいました
元気な妻にはいつも振り回されております
天気はガスガスでしたが、雨に降られずに助かりました。
早川尾根は何度か歩いていますが、いつも静かで好きなルートです。
でもさすがに夜明け前は人がいなさすぎだと怖いですね。
ここはいつも逆向きに歩いていましたが、甲斐駒への登り返しは精神的にきついですね。
naotosasさん好みのところだと思いますので、今度ぜひ。
好きな尾根ですが、学生時代に黒戸から鳳凰まで縦走して以来行っていません。
何年か前に計画したら、崩壊で通れないとか。もう通れるようになったということですかね。今年の五月に北沢峠に行ったときにも、小屋に早川尾根は通れないという張り紙がありましたが。
いけるなら、ぜひ行きたいです。あのテント場もいいですよね。
このレポ見て安心しました。ありがとうございました。
ご無沙汰しております。
学生時代以来ですか?まさに山岳部ガッツリ山行にピッタリのところですよね
いや、広河原峠と白鳳峠の間は崩壊しているとの貼紙はまだありました。
ただ、先日yokoさんがそこを歩かれていて、一応迂回路はできているようです。が、万全ではないのかもしれませんね。
甲斐駒側から来て、我々の登った広河原峠から降られる分には崩落箇所は通りませんので大丈夫です。
テン場の水場、昔はもっと豊富にあったのですが、か細くなっていてそれは残念でした。たまたまなのかもしれませんが。。
は、静かでいい尾根でした。
もう一回行きたいな〜〜と思っています。
3日休みがあるのに、一日しか歩かない山行・・・
(だがしかし、一日で三日分位あるいてるし〜〜〜 )
なんだか超ゼイタクな山行ですね。
私はコースタイムの二倍かけて、食事だけはめっちゃ贅沢な山行を敢行しておりました
いつ歩いても静かでいい早川尾根ですが、
その分、甲斐駒の人の多さに唖然としました。
人気の甲斐駒ですが、久しぶりに歩いたらまた一段とすごいことになっていて、なにしろ大渋滞しているのには参りました
しかもあんな天気なのに。。。
食事豪華山行はどちらだったのでしょうか?
食レコ、お待ちしてます
相変わらず、恐ろしい登山されてますね〜
普通の人が3日ルートを1日で行っちゃいますか〜
ルートは大変に参考となりましたが、時間は・・・無理ですわ〜
最終バスでテント泊って手段はとても学習させて頂きました
こちらはハイキングが苦行となってしまった登山でした。
北沢峠からでしたら、最初に甲斐駒登ってから行けるので、
そこまで入ってしまいたかったのですが。
そっち向きの方が楽ですのでぜひ
でも広河原のテン場の方がずっと空いていて居心地良かったです
北沢峠から広河原へのバスが、13:30の後16時まで無いのがちょっとアレですが。
ハイキング苦行山行?レコ、楽しみです
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