南ア・臨時駐車場から畑薙大吊橋─横窪沢小屋─茶臼岳往復


- GPS
- 13:20
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 3,609m
- 下り
- 3,621m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 5:33
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:47
天候 | (1日目)晴れのち曇り (2日目)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは、沼平駐車場から千頭─国道362号─静岡S.A.スマートI.C.─新東名─東海環状道─東海北陸道─小杉I.C.─コストコ経由で『キャラメルハウス』まで約465 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
畑薙大吊橋を渡った後の急登した先の送電塔下から横窪沢小屋までは、沢沿いのトラヴァース、急斜面のトラヴァース、足場の悪いハシゴの上下、不安定な木橋の横断などがあり、通好み(苦笑)。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
サングラス
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
7月27日から2泊3日の日程で、南アルプスの茶臼岳に行って来た。今回通った、新東名の新静岡I.C.から茶臼岳手前の主稜線合流点までは、『トランスジャパンアルプスレース』(以下、『TJAR』)の逆コースになる(笑)。登山口が山深いので、初日は『TJAR』の関門のひとつとして知られる井川オートキャンプ場でテント泊。お約束のように、午後5時を過ぎてからとてつもない雨が降った(苦笑)。すでにテントのなかで休憩中だった私には、特に被害は無かった。
翌7月28日は朝4時過ぎに自然と目が覚めた。朝ご飯喰ってからテントを撤収。前日の雨でフライシートはスブ濡れだ。今回の山旅は実質1泊2日で、横窪沢小屋でテント泊。荷物のなかにすでにテントは入ってる。オートキャンプ場で使うテントと山で張るテントは別。水分を吸ったテントは重いので、こうなることを見越してテントは2つ準備してた。オートキャンプ場では先日の塩見岳登山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6903790.html)で使ったICI石井スポーツのゴアライト、山では去年の熊ノ平小屋以来(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5649627.html)のモンベルの『クロノスドーム2型 シトロンイエロー 1122371 [2人用]』を使った。マットも寝袋も2つずつ。ザックの荷物組み直すのもメンドーだしな。ホントは横窪沢小屋ではなくて、茶臼小屋まで行きたかったんだけど、テン場の予約が取れなかったので、横窪沢泊まり。
5時半過ぎに井川オートキャンプ場を出発し、6時過ぎに登山者用臨時駐車場に到着。日曜日の朝に沼平に行っても空きは無いだろう。去年(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5761957.html)沼平に駐車出来たのは、週の真ン中の水曜日だったから。たくさんのクルマを収容出来るハズの駐車場だけど、意外に空きが多い印象。山のなかで食べるつもりで買った塩焼きそばが意外に油漏れが酷いので、先にここで喰ってしまう(苦笑)。7時半に臨時駐車場を出発。
しばらくは車道歩き。畑薙第一ダムの向こうに目指す茶臼岳と、上河内岳がみえる。ダムの堤体の上を通過してさらに進むと、8:14に沼平ゲートに到着。予想どおり、駐車場の空きは無い(苦笑)。ゲートで登山届を記入して、東俣林道を進む。さっそく数組の下山の登山者とすれ違う。なかには、『TJAR』のビブス付けてたら選手そのものの装備を背負ったかたともすれ違った。みた覚えのあるお顔だったので、ホントに選手かもしれない(後から出場選手を確認しましたが、駿さんのようにみえました…)。レース本戦まであと3週なので練習だろうか? 9:01に畑薙大吊橋に到着。
畑薙大吊橋をバックに記念写真を撮影し(笑)、9:40に大吊橋に取り掛かる。もう少しで渡り終わるというところで、間の悪いことに、向こう側に登山者の姿。こちらが渡り終わるまで待ってくれた。吊橋を渡り終わると、いきなりの急登。この急登は送電塔までで、送電塔の下を巻くようにして通過。ヤレヤレ峠までは足元の不安定なトラヴァース道が続く。足を滑らせたら、真下の畑薙湖まで真っ逆さまのような悪路で、ご丁寧なことにトラロープが切れてる箇所もある。女性ソロハイカーが休憩されてるヤレヤレ峠を通過し、上河内沢まで、ゆるゆる下る。上河内沢まで降りるとしばらくは沢に沿った道が続く。新しい1号橋で左岸に渡り、古い2号橋で右岸に戻る。新しい3号橋で左岸に渡り返したところで休憩してると、上のほうからソロのかたが足取り軽く下りてきて、目の前を通過してった。
3号橋からは沢沿いの足場の悪い道が続く。高巻きするため急なハシゴが設置されてるけど、傷みが激しく、通過に気を遣った。このハシゴのところで、オジサンとすれ違ったけど、靴がズタボロで、いったい何があった? ここの道、靴がこうなるほど酷いのか?…と、ビビってしまった(苦笑)。古い4号橋を通過し、少し進むとひょっこりウソッコ沢小屋に11:20に到着。かつてテン場があったのだろうか、雑草だらけの平場があった。ウソッコ沢小屋で休んでると、下りの登山者が小屋の下のほうから現れ、小屋にも寄らずさっさと通過してった。このタイミングで私も腰を上げた。
小屋から少し下った先にある新しい5号橋は、上河内沢に架かっており、真横を滝がドドドドー!と豊富な水量を落としてる。この5号橋の左横にかつての5号橋の残骸が転がってる。昔あの橋がマトモだった時に渡ったひとは、かなり緊張を強いられたに違いない。5号橋からは急いで沢を離れるかのように急登が始まる。ハシゴのところでカップルとすれ違った。ジグザグの上りで高度を稼ぎ、勾配が落ち着いてきたところで、「もうすぐ、中の段」との標識が。「段」とはいかにも静岡県の山らしい地名。その中の段という標高1,470 mくらいの小規模な平坦地で休憩。
目指す横窪沢小屋は標高1,610 mほどだけど、ひとつ尾根を乗り越した向こう側にある。意外に早く「もうすぐ、横窪沢小屋 がんばれ〜10分!!」の標識が現れたけど、ここからが長く感じた。すぐに下りになる訳でなく、トラヴァース気味に進んで、まずは横窪峠。ここから緩く下るようになって、最後、横窪沢に架かる橋を渡る。ここの橋は今日、大吊橋から渡ってきた橋(トラヴァースやハシゴは除く)のなかで一番不安定で、慎重に通過。渡った先の横窪沢小屋に13:03に到着。小屋の横の水場の水が、冷たくて美味しい!
この日は小屋横のキャンプ場で、テント泊。私以外誰も居ない、静かな一夜。
7月28日は、朝2:49頃に起床。昨日、茶臼小屋まで行けなかったので、その分早起きして頑張る。レトルトカレーの朝食を済ませ、ヘッドランプ点けて3:58に横窪沢小屋を出発。上河内沢と横窪沢を分ける尾根をジグザグに登ってゆく。4時半を過ぎるとヘッドランプが無くても歩けるほどの明るさになり、ヘッドランプを消す。横窪沢小屋と茶臼小屋の中間点となる倒木ベンチで休憩。日焼け止めを塗る。倒木ベンチから3分のところに水場があるとの標識があったけど、実際通ってみると、細い流れ。あまり当てにしないほうがいいだろう。しばらく行くと、この日初めて下りの登山者2人とすれ違う。若くて軽装でだったので、小屋のバイトかも? その後年配のソロのかたとすれ違った。植生が高山帯のそれに変わってきて、樺段を通過。展望が開けるようになってきて、お花畑のある草原の一角に建つ茶臼小屋に、5:51に到着。富士山や遠く伊豆半島がよくみえる。
倒木ベンチで休憩中に日焼け止め塗った時に、ガーミンを腕から外してそのままベンチに置いてきた…(汗)。意外に登山者とすれ違ったので、持っていかれてる可能性大。買ったばっかりだったのになぁ〜(泣)。6:01に茶臼小屋を出発、主稜線に乗ると、恵那山からの中央アルプス、御嶽、大沢岳、聖岳、上河内岳、笊、富士山、伊豆半島…。凄い展望だ! 風に若干の寒さを感じながらも縦走路を南下し、6:27に茶臼岳頂上に到着。展望は相変わらず凄いけど、この頂上は角度の関係で槍穂連峰がみえる!
たった10分しか居ないのが残念だけど、明日は9時にフツウに出社のつもりなどで、モタモタして居られない。まずは、ガーミンがまだ倒木ベンチに置いたままになってるのでは…と一縷の望みに期待し、茶臼小屋も素通りして倒木ベンチに向かう。しかし、やっぱりベンチには無かった…(泣)。気を取り直して横窪沢小屋に向かう。8時前に小屋に戻り、トイレに行った後(苦笑)テントを撤収。8:23に横窪沢小屋を出発。まずは、難所の木橋(苦笑)。下の沢に落ちても大したことなさそうだけど、沢ポチャしたらスマホが死にそうなので、落ちないようにここは慎重に渡らざるを得ない。それでも2回目の挑戦なので、往きよりも若干余裕を感じながら無事通過。横窪峠を越えて、「もうすぐ、横窪沢小屋 がんばれ〜10分!!」の標識を通過。昨日は小屋の手前の木橋を渡るのに緊張し、11分かかった(苦笑)。中の段を通過し、登山道の勾配が急になってくるあたりで、高齢者4人組とすれ違う。「この坂、キツイわ〜」とのボヤキに「もうすぐ先で勾配、緩みますよ」と慰めにもならない言葉を返した私(苦笑)。沢のそばまで降りて、5号橋を渡り、少し上り返すとウソッコ沢小屋。ここで休憩。4号橋と傷んだ階段の間の岩間に水場があり、ここで給水してから、痛んだ階段の下り。この階段を下り切った後からの下りは足場が不安定で、ルートも新旧入り乱れてるので、私の先を行ってた男女ペアは旧コースのほうに誘い込まれて難渋してた。ここで私は現行ルートを通って先行させてもらった。3号橋までは沢沿いの不安定なルートを行き、3号橋を渡ってからはルートが安定。2号橋は往きは下をみる余裕が無かったけど、今回渡るにあたって覗いてみたら、凄い迫力だった! 1号橋を渡ってヤレヤレ峠の上りにかかり、ヤレヤレ峠に10:11に到着し、ここで休憩。一度追い抜いた男女ペアにここでまた先行を許した。
ヤレヤレ峠から大吊橋の道は往きで歩いてるので、どーゆー道か判ってたから大きな驚きは無かったけど、予備知識無く下りで通ったら、脚に疲労が溜まってくる頃合いもありかなりメンドー臭そう。渇水期にヤレヤレ峠を経由せずにそのまま上河内沢に沿って下り、大井川の河原を渉ってショートカットするひとが居るというのも頷ける。10:40に大吊橋のたもとに到着。ちょうど男女ペアの女性のほうが渡り終えた時だった。向こうからもひとは来ないし、誰にも気兼ねすることなく吊橋を渡る。11:17に沼平ゲートを通過し、沼平の駐車場に11:19に到着。
上りの時には荷物を「重い!」と感じることは少なかったけど、下りになると肩に食い込むザックの重さが気になるようになり、沼平ゲートまでの歩きでは耐え難く感じるようになった。そこで荷物を沼平駐車場に置いて、ジョギングで臨時駐車場まで戻り、クルマで荷物を回収しに来ることにする。最初からそのつもりで、荷物のなかにはジョギングシューズも入れて来てる。11:29に沼平の駐車場をスタート。約3 km走って、臨時駐車場に11:45に到着。クルマで沼平駐車場に戻って荷物を回収してから、家路に就いた。
南アルプス名物?の午後の夕立ちに遭うこともなく、安定した天気のなか茶臼岳まで往復して来れた。畑薙大吊橋から横窪沢小屋まではかなり玄人好みの道(苦笑)で、南アルプスらしい雰囲気を満喫。それだけに、ガーミン紛失が悔やまれる…(泣)。
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