北アルプスの最果てへ 餓鬼岳~唐沢岳~燕岳



- GPS
- 26:47
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 3,481m
- 下り
- 2,993m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:46
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 7:02
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:16
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:晴れのち曇り 3日目:晴れのち曇り一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰りの中房温泉からのバスは1500円/人 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白沢登山口~餓鬼岳小屋:沢沿いの登山道なので増水時は十分に注意が必要。へつり状に道が付いていてロープやワイヤーはあるものの滑落注意。最終水場より上は笹薮が急登の登山道に覆いかぶさっていて予想以上に時間と体力が必要となります。自分たちもでしたがコースタイム通りに歩けないと思うので時間に余裕をもって時間設定を。 餓鬼岳~餓鬼のコブ:一部藪の急な登山道、ガキのコブ直下の岩場は手がかりの薄いトラバースあり。 餓鬼のコブ~唐沢岳:藪が濃くかなり時間がかかる。唐沢岳直下の岩場は鎖もなくクライミング的なムーブが必要な場所もあり危険。 餓鬼岳小屋~ケンズリ:厳しい岩場が連続します。メジャーな登山道のようにロープやハシゴの設置はされておらず最低限通過できるよういなっているものでした。ある意味3大キレットや剱岳よりも怖い箇所が数カ所あり。 ケンズリ~東沢岳:笹とシャクナゲの藪が登山道に覆いかぶさっているので通過するのに苦労します。この区間もコースタイムを大幅に押しました。 東沢岳~東沢乗越:笹藪が濃くなります。滑りやすい粘土質の登山道なので転倒注意 東沢乗越~奥北燕平:序盤が濃い笹薮、稜線手前も背丈以上の藪のトレイル。 |
その他周辺情報 | 温泉:山のたこ平(600円) |
写真
感想
以前から行きたかった餓鬼岳。予定を立てては天気が悪くなかなか行けなかったのですが遂に予定と天気のマッチしそうな週末がやってきたのでこれは行くしかありません!今シーズン初テント泊!餓鬼岳に2泊して最果ての唐沢岳ピークからの絶景を楽しんで燕岳までラウンドする欲張りなシーズン初戦です!
【1日目】
ご近所なので余裕ぶっこいて朝5時に車2台で家を出発、中房温泉から帰ってくる有明山神社の駐車場に車を停めに行くとなんと残り2台、あっぶねー。しかもタクシー待ちの列がすごい!今日の燕岳周辺はすごそうだ。。車を置いて白沢登山口へGoしてみたところこちらも何と満車・・・・、幸い軽自動車だったので路肩のスペースを見つけて何とか駐車できました。夏の北アルプス怖い。。
ひとまず出発して沢沿いをズンズン歩きます。沢登りをする人なので完全に沢屋目線でどこまで遡行できそうだとかこの滝は同巻くかみたいな感じで歩いていました。登山道は序盤からアップダウンしながら沢沿いを詰めていきます。今シーズン運動不足の嫁のペースが上がらず魚止の滝まででいきなりコースタイムを押し始めました。経験上テント泊装備でもCT通りに歩いていた我が家でしたがここは辛いのかもしれないという暗雲が立ち込めます。。
その先の登山道も連続するハイステップと笹藪と暑さによりCTよりも押し続け、最後は自分が飲み水2Lを飲み切ってもまだ足りずもうヘロヘロに。。最終的にはCTよりも1時間半ほど遅れて餓鬼岳小屋に到着。。
テントを張ってビールを飲んで、夕暮れにはいいお天気に。
【2日目】
この日は餓鬼岳から唐沢岳往復のみのまったり(?)予定。テン場が空いているそうなのでテントを一等地に移動させてから出発でした。
餓鬼岳まではお散歩気分。その先からは藪に覆われたアップダウンのトレイルがお出迎えでいきなり厳しさ全開。餓鬼のコブから先も樹林帯のアップダウンや藪トレイルや花崗岩のスラブクライミングや足元まで埋まりそうな極深花崗岩ザレなどなど全く飽きさせません・・・というか思っていた以上に厳しい登山道でした。
途中数名の方と行き交わしましたがそれ以降は自分たちだけ。山頂にいる間も誰にも邪魔されず北アルプスの最果てからの景色を堪能させてもらいました。後立山~立山~裏銀座の景色が本当に素晴らしく、ナントカ名山に何も指定されていないのが不思議なくらいいい所でした♪
帰りは同じ道を戻ってテントへ戻る。結局藪と暑さでペースが上げられず往復7時間、しっかり歩いた感じです。唐沢岳往復してから下山してる人もいるけど自分たちには無理~でした。結局雨の予報が出ていたけれども、この日も最後まで雨には降られず、心地よい疲れとともにばたんきゅー。
【3日目】
朝は雲海、いいお天気!テントを片付けて目指すは燕岳。ケンズリ周辺にかかると岩場となり頼りないハシゴや一本橋が連続する難所が続きます。ケンズリ直下から先は背の高い藪トレイルの個所もあり、朝露に濡れたハイマツと熊笹でウェアはすっかりびしょびしょに・・・。藪が結構濃いので突破するのに時間がかかりここもCT通りに歩けずでした。東沢乗越からは標高差500mの登りで再び汗だく。稜線まで登り上げて稜線の奥北燕平まで辿り着いたところで甲羅干しを兼ねて大休憩。
稜線に出てしまえば高山植物を愛でながらの気持ち良い稜線歩き♪人がたくさんいる山頂が見えてくるとやはり燕岳、せっかくなのでピークハントしてから燕山荘へ向かいました。合戦尾根の下りは合戦小屋でスイカとコーラで栄養補給した以外は基本ノンストップで下山。3日目も時間がかかり結局10時間以上の歩きになっちゃいましたが無事に歩き切りました。
何年もの間温めていた縦走ルートを歩くことができて本当に嬉しい週末となりました。それにしても餓鬼周辺は静かで北アルプスとは思えない。静かで重厚長大な厳しいトレイルが餓鬼岳周辺の魅力なんですね~。
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