ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7103840
全員に公開
ハイキング
オセアニア

カーナーボン・グレート・ウォーク

2024年07月28日(日) ~ 2024年08月01日(木)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
85.7km
登り
2,414m
下り
2,394m

コースタイム

1日目
山行
5:10
休憩
0:00
合計
5:10
9:55
310
カーナーボン・ゴルジュ トレイルヘッド
15:05
ビッグ・ベンド
2日目
山行
6:15
休憩
0:30
合計
6:45
7:20
170
ビッグ・ベンド
10:10
10:40
205
戦艦スパー
14:05
ガッズ
3日目
山行
5:10
休憩
0:00
合計
5:10
6:45
310
ガッズ
11:55
ウエスト・ブランチ
4日目
山行
8:45
休憩
0:45
合計
9:30
6:30
310
ウエスト・ブランチ
11:40
12:25
215
コンスエロ
16:00
キャベツの木
5日目
山行
5:40
休憩
0:00
合計
5:40
6:40
340
キャベツの木
12:20
カーナーボン・ゴルジュ トレイルヘッド
天候 1日目 曇のち晴れ
2日目〜5日目 快晴(雲が全く無い!)
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
人が住む地域から隔絶されているので、トレイルヘッドまでは公共交通機関は全く無い。私はブリスベンから片道720キロをレンタカーでアクセスした。
長距離運転が嫌であれば、途中のローマという街までブリスベンから飛行機の便がある。ただローマからトレイルヘッドまでも240キロあるし、豪州内の国内線は高額である。
コース状況/
危険箇所等
2日目の戦艦スパーの登りを除けば危険箇所は全く無い。標高差が少なく体力的には楽なルートだが、その分1日で歩く距離は長い。
踏み跡が全般に薄いので、怖いのは道迷いだが、マーキングがしつこいほどあるので、こまめに確認していれば大事にはならないだろう。
事故の確率は少ないものの、起こってしまったら人の居住地域から隔絶されているだけに、大変なことになる。特に単独行では致命的になる可能性が高い。クイーンズランド州ではPLB(パーソナルロケータービーコン)の携帯を推奨している。私は持っていかなかったが。
私はスマホアプリのMapsMeで現在地確認していた。MapsMeにはカーナーボン・グレート・ウォークのルートも入っている。
各キャンプ地は有料で予約が必要(1泊AUD7.5)。オンラインで予約と支払いができる。
https://parks.desi.qld.gov.au/parks/carnarvon-great-walk
その他周辺情報 トレイルヘッドから一番近い人の居住地は150キロ離れたインジューンである。モーテルは3件ほどあるが、私が泊まったInjune Motelは安くて快適だった。近くのロードハウスで朝早く(6時半)から朝食を食べることも出来た。
【1日目】5日間のテント泊ウォークのスタート。緊張するが山に任せる。
2024年07月28日 09:41撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 9:41
【1日目】5日間のテント泊ウォークのスタート。緊張するが山に任せる。
トレイルヘッドにはカンガルーがいました。山の中でも何度か遭遇しました。
2024年07月28日 09:48撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 9:48
トレイルヘッドにはカンガルーがいました。山の中でも何度か遭遇しました。
1日目は渡渉が17回もありますが、全て飛び石で渡れます。
2024年07月28日 09:57撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 9:57
1日目は渡渉が17回もありますが、全て飛び石で渡れます。
1日目はサイドトラックが5個あり、全て見て回りました。全て外せない見所でした。分岐に重いバックパックをデポして空身で往復。
2024年07月28日 10:55撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 10:55
1日目はサイドトラックが5個あり、全て見て回りました。全て外せない見所でした。分岐に重いバックパックをデポして空身で往復。
1つ目のサイドトラック、モスガーデン。こういった苔の類は日本に叶わない。へ〜だから?って感じ。
2024年07月28日 10:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 10:56
1つ目のサイドトラック、モスガーデン。こういった苔の類は日本に叶わない。へ〜だから?って感じ。
途中、バルス!のような木があった。
2024年07月28日 10:59撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 10:59
途中、バルス!のような木があった。
1日目は日帰り客が多い。
2024年07月28日 11:12撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 11:12
1日目は日帰り客が多い。
渡渉は結構盛り上がって楽しい。
2024年07月28日 11:13撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 11:13
渡渉は結構盛り上がって楽しい。
2つ目のサイドトラック、アンフィシアター。はしごを使って狭いゴルジュに入ります。
2024年07月28日 11:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 11:37
2つ目のサイドトラック、アンフィシアター。はしごを使って狭いゴルジュに入ります。
ものすごく狭い。
2024年07月28日 11:40撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 11:40
ものすごく狭い。
狭いところを抜けると広いホールのようなところに出ます。上を見上げると穴に空。
2024年07月28日 11:43撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 11:43
狭いところを抜けると広いホールのようなところに出ます。上を見上げると穴に空。
不思議な光景です。これは本当に驚きました。
2024年07月28日 11:43撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 11:43
不思議な光景です。これは本当に驚きました。
砂岩のなせる技。
2024年07月28日 11:48撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 11:48
砂岩のなせる技。
狭いところはこんななのに。
2024年07月28日 11:53撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 11:53
狭いところはこんななのに。
3つ目のサイドトラック、ワーズシアター。こちらも狭いゴルジュですが水が流れているのがアンフィシアターと違います。
2024年07月28日 12:24撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 12:24
3つ目のサイドトラック、ワーズシアター。こちらも狭いゴルジュですが水が流れているのがアンフィシアターと違います。
やはり狭くなっています。
2024年07月28日 12:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 12:26
やはり狭くなっています。
その奥は広い場所がありました。
2024年07月28日 12:33撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 12:33
その奥は広い場所がありました。
4つ目のサイドトラック、アートギャラリー。アボリジニ古い壁画が良い状態で残っています。
2024年07月28日 13:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 13:04
4つ目のサイドトラック、アートギャラリー。アボリジニ古い壁画が良い状態で残っています。
ブーメランは狩りの道具でした。
2024年07月28日 13:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/28 13:04
ブーメランは狩りの道具でした。
手形は家族構成を表しているそうです。
2024年07月28日 13:07撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 13:07
手形は家族構成を表しているそうです。
日光がバリバリ当たる箇所ですが、どんな塗料を使っているのでしょう。
2024年07月28日 13:13撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 13:13
日光がバリバリ当たる箇所ですが、どんな塗料を使っているのでしょう。
たくさんの手を見ていると不思議な感覚になります。
2024年07月28日 13:14撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 13:14
たくさんの手を見ていると不思議な感覚になります。
アートギャラリーはカーナーボン・ゴルジュの一番の見所です。これは貴重な体験でした。
2024年07月28日 13:16撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 13:16
アートギャラリーはカーナーボン・ゴルジュの一番の見所です。これは貴重な体験でした。
ゴルジュもアートも全て砂岩のおかげで出来たものなのですね。
2024年07月28日 14:30撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 14:30
ゴルジュもアートも全て砂岩のおかげで出来たものなのですね。
5個目最後のサイドトラック、カテドラル。
2024年07月28日 14:31撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/28 14:31
5個目最後のサイドトラック、カテドラル。
ここにも少し壁画がありました。
2024年07月28日 14:35撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 14:35
ここにも少し壁画がありました。
カテドラルは規模が大きくて素晴らしかった。
2024年07月28日 14:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 14:37
カテドラルは規模が大きくて素晴らしかった。
カテドラルから10分かからずに今日のキャンプ地ビッグベンドです。
2024年07月28日 15:29撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 15:29
カテドラルから10分かからずに今日のキャンプ地ビッグベンドです。
コンポストトイレが完備。ものすごい大きなタンクです。
2024年07月28日 15:32撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 15:32
コンポストトイレが完備。ものすごい大きなタンクです。
豪州は穀物が持ち込めないのでブリスベンのスーパーでコメを買いました。日本米です。普通に美味しかった。
2024年07月28日 16:02撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 16:02
豪州は穀物が持ち込めないのでブリスベンのスーパーでコメを買いました。日本米です。普通に美味しかった。
水もいっぱいあります。携帯浄水器を使いました。もちろん煮沸でも大丈夫だと思います。
2024年07月28日 17:33撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/28 17:33
水もいっぱいあります。携帯浄水器を使いました。もちろん煮沸でも大丈夫だと思います。
【2日目】カテドラルのすぐ手前まで戻って、枝沢のブーウィンダ・ゴルジュに入ります。
2024年07月29日 07:30撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 7:30
【2日目】カテドラルのすぐ手前まで戻って、枝沢のブーウィンダ・ゴルジュに入ります。
すぐに狭くなってきますが、気にせず進みます。
2024年07月29日 07:33撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 7:33
すぐに狭くなってきますが、気にせず進みます。
このゴルジュもなかなかの景観です。
2024年07月29日 07:36撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 7:36
このゴルジュもなかなかの景観です。
出発して40分ほどで右に行けとの看板があります。
2024年07月29日 07:58撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 7:58
出発して40分ほどで右に行けとの看板があります。
すんごい急なルンゼです。登れるかと心配になりますが、踏み跡はしっかりしていました。
2024年07月29日 08:00撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 8:00
すんごい急なルンゼです。登れるかと心配になりますが、踏み跡はしっかりしていました。
20分ほど登ると一旦平坦になり、さらにまた登ります。
2024年07月29日 09:00撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:00
20分ほど登ると一旦平坦になり、さらにまた登ります。
2024年07月29日 09:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:06
台地の上に上がってきました。
2024年07月29日 09:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:11
台地の上に上がってきました。
やがて戦艦スパーの細尾根の登りになります。核心部はハシゴもあり。
2024年07月29日 09:32撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:32
やがて戦艦スパーの細尾根の登りになります。核心部はハシゴもあり。
ハシゴを登ったところ。
2024年07月29日 09:41撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:41
ハシゴを登ったところ。
やー、すごい眺め。でもずーっと平らだ。この辺りはスマホ電波も繋がりました。
2024年07月29日 09:42撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 9:42
やー、すごい眺め。でもずーっと平らだ。この辺りはスマホ電波も繋がりました。
昨日歩いたゴルジュも上から眺められます。
2024年07月29日 09:46撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/29 9:46
昨日歩いたゴルジュも上から眺められます。
サボテンまで出てきます。乾燥気候の象徴。
2024年07月29日 09:54撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 9:54
サボテンまで出てきます。乾燥気候の象徴。
戦艦スパーの頂上への分岐。
2024年07月29日 10:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 10:04
戦艦スパーの頂上への分岐。
ゴルジュを上から眺められるのはほんと爽快。
2024年07月29日 10:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/29 10:11
ゴルジュを上から眺められるのはほんと爽快。
戦艦スパーのてっぺん。ここは2日目の一番の見せ場です。
2024年07月29日 10:13撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 10:13
戦艦スパーのてっぺん。ここは2日目の一番の見せ場です。
分岐まで戻って今日の宿泊地ガッズを目指す。
2024年07月29日 10:19撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 10:19
分岐まで戻って今日の宿泊地ガッズを目指す。
途中、今にも枯れそうな川を渡ったらここで野豚が泥浴びしていた。真っ黒な豚で美味しそう😋
この一帯は野豚が多くて、至る所に掘り返し跡があります。
2024年07月29日 12:58撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 12:58
途中、今にも枯れそうな川を渡ったらここで野豚が泥浴びしていた。真っ黒な豚で美味しそう😋
この一帯は野豚が多くて、至る所に掘り返し跡があります。
ガッズのキャンプ地に到着。
2024年07月29日 14:59撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/29 14:59
ガッズのキャンプ地に到着。
屋根の雨水を地下に溜めて、ポンプで汲み上げる仕組みです。水は冷たく腐りません。良い仕組みだと思う。
2024年07月29日 15:00撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 15:00
屋根の雨水を地下に溜めて、ポンプで汲み上げる仕組みです。水は冷たく腐りません。良い仕組みだと思う。
昨日に続き、私以外誰もいません。寂しい…
2024年07月29日 15:03撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 15:03
昨日に続き、私以外誰もいません。寂しい…
ガッズキャンプ地にもコンポストトイレがあります。設備はしっかりしている。
2024年07月29日 15:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 15:06
ガッズキャンプ地にもコンポストトイレがあります。設備はしっかりしている。
夕飯の支度。野菜は玉ねぎだけ買いましたが、基本日本から持ってきたレトルトを食べます。
2024年07月29日 16:52撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 16:52
夕飯の支度。野菜は玉ねぎだけ買いましたが、基本日本から持ってきたレトルトを食べます。
ポンプを使うと水が滴るのを鳥は知っています。器用に滴るしずくを飲んでいました。
乾燥帯で水が得にくい中で、動物たちも工夫して生きているのだと思いました。
2024年07月29日 17:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/29 17:04
ポンプを使うと水が滴るのを鳥は知っています。器用に滴るしずくを飲んでいました。
乾燥帯で水が得にくい中で、動物たちも工夫して生きているのだと思いました。
日が暮れました。写真はないですが、このあと天の川の美しさに度肝を抜かれました。
2024年07月29日 18:02撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/29 18:02
日が暮れました。写真はないですが、このあと天の川の美しさに度肝を抜かれました。
【3日目】最初の6キロは古い車道歩きですが、ここからブッシュに入ります。車道眺めが良くて一部スマホ電波も繋がりました。
2024年07月30日 08:55撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 8:55
【3日目】最初の6キロは古い車道歩きですが、ここからブッシュに入ります。車道眺めが良くて一部スマホ電波も繋がりました。
ソテツの実。こんな大きいんですね。
2024年07月30日 09:28撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 9:28
ソテツの実。こんな大きいんですね。
山火事跡。ここに限らず、全体に山火事の痕跡があります。常に燃え続けている山域なのです。
2024年07月30日 09:39撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 9:39
山火事跡。ここに限らず、全体に山火事の痕跡があります。常に燃え続けている山域なのです。
亜熱帯なんですが、冬なので寒いです。
2024年07月30日 09:41撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 9:41
亜熱帯なんですが、冬なので寒いです。
涸れ川の橋を渡るとウェスト・ブランチのキャンプ地です。
2024年07月30日 11:53撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 11:53
涸れ川の橋を渡るとウェスト・ブランチのキャンプ地です。
ここは車道が繋がっており、ここからウォーキングをスタートすることもできます。
2024年07月30日 11:54撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 11:54
ここは車道が繋がっており、ここからウォーキングをスタートすることもできます。
設備はとても整っていました。看板も立派。
2024年07月30日 12:01撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 12:01
設備はとても整っていました。看板も立派。
また私だけのキャンプ。夕方に車が2台来ましたが、300mくらい離れたキャンピングカー用の区域にキャンプしていました。
2024年07月30日 12:59撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 12:59
また私だけのキャンプ。夕方に車が2台来ましたが、300mくらい離れたキャンピングカー用の区域にキャンプしていました。
オレンジがうまい。
2024年07月30日 14:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 14:37
オレンジがうまい。
昼前に着いてしまったのでヒマです。
2024年07月30日 14:46撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 14:46
昼前に着いてしまったのでヒマです。
お日様で充電もバッチリ。
2024年07月30日 14:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 14:56
お日様で充電もバッチリ。
涸れ川に降りてみますが、これは多分カンガルーの足跡です。カンガルーのジャンプを見ていると、尻尾を必ず軽く地面につけます。その後が残っています。
2024年07月30日 15:35撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/30 15:35
涸れ川に降りてみますが、これは多分カンガルーの足跡です。カンガルーのジャンプを見ていると、尻尾を必ず軽く地面につけます。その後が残っています。
焚き火をしました。火があまりにも簡単に着いて驚きました。
これだも山火事が日常茶飯事のはずだ。
2024年07月30日 17:10撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 17:10
焚き火をしました。火があまりにも簡単に着いて驚きました。
これだも山火事が日常茶飯事のはずだ。
火は良いですね。
2024年07月30日 18:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 18:06
火は良いですね。
【4日目】−3℃まで冷え込みました。着込んでいたけど寒かった。
2024年07月31日 09:21撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 9:21
【4日目】−3℃まで冷え込みました。着込んでいたけど寒かった。
マホガニーの森。ここあたりがルートの最高点です。1220m。
2024年07月31日 09:52撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 9:52
マホガニーの森。ここあたりがルートの最高点です。1220m。
山火事の跡を見ているといたたまれなくなります。でもこれがこの地域の姿なのだと納得しました。
2024年07月31日 09:58撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 9:58
山火事の跡を見ているといたたまれなくなります。でもこれがこの地域の姿なのだと納得しました。
燃えて死んでしまった木が何かを訴えているように見えます。勝手な解釈ですが。
2024年07月31日 10:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 10:04
燃えて死んでしまった木が何かを訴えているように見えます。勝手な解釈ですが。
なんてことない水たまりですが、この辺りカーナーボン・ゴルジュの源頭です。
2024年07月31日 10:29撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 10:29
なんてことない水たまりですが、この辺りカーナーボン・ゴルジュの源頭です。
大きな池もあった。1000m台地では貴重な水場。
2024年07月31日 10:36撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 10:36
大きな池もあった。1000m台地では貴重な水場。
冬ですが少し花も咲いています。
2024年07月31日 11:09撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 11:09
冬ですが少し花も咲いています。
乾燥林の風景。
2024年07月31日 11:23撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 11:23
乾燥林の風景。
コンスエロのキャンプ地到着。
2024年07月31日 11:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 11:38
コンスエロのキャンプ地到着。
時間があるので食事だけして先に進む。
2024年07月31日 11:44撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 11:44
時間があるので食事だけして先に進む。
ここも雨水タンクです。ただコンポストトイレはありません。
2024年07月31日 11:45撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 11:45
ここも雨水タンクです。ただコンポストトイレはありません。
美味かった。
2024年07月31日 11:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 11:56
美味かった。
更に乾燥林の古い車道を進みます。
2024年07月31日 12:47撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 12:47
更に乾燥林の古い車道を進みます。
標高差はほとんど無いのでとてもはかどります。
2024年07月31日 15:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 15:26
標高差はほとんど無いのでとてもはかどります。
以外に早くキャベツの木キャンプ地に到着。先客の老夫婦が既に夕飯の支度をしていました。初めてひとりじゃないキャンプです。ここも雨水タンクですがトイレは無しです。
このあと、若いカップルも到着しました。
2024年07月31日 16:55撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 16:55
以外に早くキャベツの木キャンプ地に到着。先客の老夫婦が既に夕飯の支度をしていました。初めてひとりじゃないキャンプです。ここも雨水タンクですがトイレは無しです。
このあと、若いカップルも到着しました。
2日分を1日で歩きましたがそれほどキツくはなかったです。日没まで1時間半ありました。朝早く出れば十分可能だと思います。
2024年07月31日 16:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 16:56
2日分を1日で歩きましたがそれほどキツくはなかったです。日没まで1時間半ありました。朝早く出れば十分可能だと思います。
【5日目】最終日です。出発してすぐにご来光。
2024年08月01日 06:44撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 6:44
【5日目】最終日です。出発してすぐにご来光。
眺めの良い場所もありました。グレートディバイディング山脈北側の風景。
2024年08月01日 07:10撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 7:10
眺めの良い場所もありました。グレートディバイディング山脈北側の風景。
焦げて死すともまだ立ち続ける。
2024年08月01日 07:12撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 7:12
焦げて死すともまだ立ち続ける。
乾燥林の明るさは日本にないものだと思います。
2024年08月01日 07:22撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 7:22
乾燥林の明るさは日本にないものだと思います。
逆光がいいですね。
2024年08月01日 09:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 9:26
逆光がいいですね。
同じような写真ばかりですみませんがきれい。
2024年08月01日 09:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 9:38
同じような写真ばかりですみませんがきれい。
台地の東側を望む。
2024年08月01日 10:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/1 10:06
台地の東側を望む。
花も少し。
2024年08月01日 10:18撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 10:18
花も少し。
ハイキング道と合流し、ブーリンバ・ブラフの展望台へ。ほんと、何も無い。
2024年08月01日 10:30撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/1 10:30
ハイキング道と合流し、ブーリンバ・ブラフの展望台へ。ほんと、何も無い。
ゴルジュの出口側。下にはトレイルヘッドが見えます。ゴールは近い。
2024年08月01日 11:07撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 11:07
ゴルジュの出口側。下にはトレイルヘッドが見えます。ゴールは近い。
ゴルジュの壁は200mはあるかな。絶壁だ。
2024年08月01日 11:09撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 11:09
ゴルジュの壁は200mはあるかな。絶壁だ。
何もないけど木はいっぱいある。でもこれは遅かれ早かれ燃えてしまうのだ。
2024年08月01日 11:10撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 11:10
何もないけど木はいっぱいある。でもこれは遅かれ早かれ燃えてしまうのだ。
もうほぼゴール到着です。嬉しい。
2024年08月01日 11:10撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 11:10
もうほぼゴール到着です。嬉しい。
急なルンゼを下りますが、整備はしっかりしているので危なくないです。
2024年08月01日 11:46撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 11:46
急なルンゼを下りますが、整備はしっかりしているので危なくないです。
安心して下れます。
2024年08月01日 11:46撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 11:46
安心して下れます。
砂岩が露出している箇所もあり。
2024年08月01日 11:47撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 11:47
砂岩が露出している箇所もあり。
子どもが登るならちゃんとスーパーバイズしなさいと警告が書かれています。
2024年08月01日 11:54撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 11:54
子どもが登るならちゃんとスーパーバイズしなさいと警告が書かれています。
1周した! 90キロ歩き通した!
2024年08月01日 12:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 12:08
1周した! 90キロ歩き通した!
ゴール!!
2024年08月01日 12:24撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 12:24
ゴール!!
車に到着!生きて帰れる。
私の車は左から2台目の小さいやつですが、ほかは大型車ばかり。こんな野生の地域に来るのにコンパクトカーほとんどいない。
2024年08月01日 13:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 13:38
車に到着!生きて帰れる。
私の車は左から2台目の小さいやつですが、ほかは大型車ばかり。こんな野生の地域に来るのにコンパクトカーほとんどいない。
240キロ走ってローマに泊まりました。高かったけど良いモーテルだった。
2024年08月01日 18:25撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 18:25
240キロ走ってローマに泊まりました。高かったけど良いモーテルだった。
バーで一人打ち上げ。
2024年08月01日 18:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 18:37
バーで一人打ち上げ。
凄まじいボリュームのバーガーだった。欠食児童だったのであっという間に完食。
2024年08月01日 18:52撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 18:52
凄まじいボリュームのバーガーだった。欠食児童だったのであっという間に完食。
値段は少し高いですがローマではおすすめのバーです。すごい混んでました。
2024年08月01日 19:21撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 19:21
値段は少し高いですがローマではおすすめのバーです。すごい混んでました。
飲み足りないので豪州ワインを買ってモーテルで飲み直し。
2024年08月01日 19:55撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 19:55
飲み足りないので豪州ワインを買ってモーテルで飲み直し。
部屋も綺麗だった。
2024年08月01日 19:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/1 19:56
部屋も綺麗だった。
ドア開けるとすぐに車なのも楽で良い。
2024年08月02日 07:19撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/2 7:19
ドア開けるとすぐに車なのも楽で良い。
ローマには世界最大のボトルツリーがあります。バオバブっぽいですが違う種だと説明書きがありました。
2024年08月02日 07:47撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 7:47
ローマには世界最大のボトルツリーがあります。バオバブっぽいですが違う種だと説明書きがありました。
ブリスベン近郊のスプリングウッドに行き、コアラセンターを見学。生まれて初めてコアラ見ました。
2024年08月02日 15:35撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 15:35
ブリスベン近郊のスプリングウッドに行き、コアラセンターを見学。生まれて初めてコアラ見ました。
ここは無料です。保護されているコアラがいつでもみられます。
2024年08月02日 15:51撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/2 15:51
ここは無料です。保護されているコアラがいつでもみられます。
撮影機器:

感想

日本があまりにも暑く、山の混雑も嫌気がさすので、季節が逆の豪州で数日のトレッキングを計画した。初めはノーザン・テリトリーのジャトブラ・トレイルを狙っていたが、予約開始のわずか3分後に全日程が埋まるという凄まじい人気ぶりで諦めた。次点のクイーンズランドのソーズボーントレイルも満杯で、結局同じクイーンズランドのカーナーボン・グレートウォークが空いていたため、ここに決めた。
 ゴルジュの底からスタートし、アボリジニの壁画や狭い回廊を見ながらゴルジュを詰めて幕営し、翌日に枝沢の急なルンゼを登って台地(中学で習ったグレートディバイディング山脈!)の上に出て幕営しながら周遊し、最終日にまたゴルジュに降りてくる変化に富んだルートである。通常6日間だが、台地の上は長くて単調みたいなので、頑張って5日間で歩いてみることにした。日本人の完走記録は見つけられなかったが、変化があって面白そうなルートだ。オージーには人気みたいだが、冬はかなり寒いようなので、あまり歩く人はいないようだ(ただ夏は山火事になるので、トレイルは閉鎖される)。
 ブリスベンからは公共交通機関が全く無いので、レンタカーでアクセスしたが、トレイルヘッドまで720キロもあるので、150キロほど手前のインジューンという村のモーテルに泊まった。翌朝更に運転し、ようやくトレイルヘッドに到着である。

----

■7/28 --1日目 Sun 曇のち晴れ
トレイルヘッド9:55〜15:05ビッグ・ベンド幕営指定地△
 前日夜に結構な雨になり、天気が心配だったが、朝には止んでトレイルヘッドに到着する頃には晴れ間も見えてきた。初日の今日は、日帰り観光客と一緒にゴルジュの5つの名所を見て回る。デカいバックパックを背負っているので目立つのか、グレートウォークを周回するのかと何人にも声をかけられた。各名所はそれぞれ個性があって楽しめたが、アンフィシアター、アート・ギャラリー、カテドラルの3つが予想外に素晴らしかった。
 アンフィシアターは枝沢の狭いゴルジュで、ハシゴで登らなければならない上、途中あまりにも幅が狭くて一人通るのがやっとのところもある。そこを抜けると大きなホールのようなところに出て、遥か上にある穴の上の空を眺めることが出来る。あまりに規模が大きくてただただ驚きだった。欧州の天井が高い教会の中にいるようだった。
 アート・ギャラリーとカテドラルにはアボリジニの古い壁画が保蔵状態良く残っている。たくさんの手形が印象的だが、解説によると、これは家族構成を表したものだそうだ。それ以外にもブーメランやチェーンなど面白い絵を見ることができる。豪州あちこちにある壁画の中でも保存状態がかなり良いものらしく、これを見るためだけにここに来る価値もあると思った。
 ゴルジュの一番奥のビッグ・ベンドの幕営指定地に5時間ほどで到着した。声が反響する大きな壁の真下に川が流れており、風も当たらず快適な場所だ。この日はテント泊は私一人しかいなかった。今日はほぼ水平の道で、荷は重かったが楽だった。最大の難所が待つ明日を控えて、早めに休んだ。

----

■7/29 --2日目 Mon 快晴
ビッグ・ベンド7:20〜10:10戦艦スパー10:40〜14:05ガッズ幕営指定地△
 ビッグ・ベンドからカテドラルまで10分ほど戻り、そこから枝沢のゴルジュに入った。このゴルジュもとても素晴らしく、曲線美にため息が出るほどだった。ここには壁画はないが、メインルートからすぐなのに、観光客が全く来ないのは、もったいないのか逆に静かで良いのか…
 30分ほど詰めると枝沢に登り口の表示がある。ここはゴルジュではなく急なルンゼだ。スリップと滑落の危険があるため、細心の注意が必要だが、20分ほど登るとルンゼは終わり、一旦平坦になる。しかしやがて急な細尾根をたどる様になり、戦艦スパーへの最後の登りになる。ゴルジュから戦艦スパーのてっぺんまで標高差600mある。きつかったが、日本の山登りではよくある程度の難所だ。3時間かからず順調だった。
 戦艦スパーからは木々が邪魔をしてあまり眺めは良くないが、その手前何箇所かでパノラマがあり、カーナーボン国立公園一帯の様子がわかった。眺めは素晴らしいが、平坦な台地とその下の大平原がひたすら続く、いかにも豪州という広大さだった。爽快ではあるが、いかんせん単調なので見ていて飽きてしまう。ただ通ってきたゴルジュを上から見るとウネウネで、それはすごかった。多分グランドキャニオンとかもこんな感じなのだろう。
 全日程の一番の難所をこれでクリアした。あとは台地の疎林の中のブッシュウォークが3日間続くことになる。危険はないが、ルートを外しやすいのでそれだけは注意だ。こんな人里から隔絶された地で迷ったら確実に野垂れ死ぬだろう。まず、どこもかしこも水がほとんど得られない。想像するだけでゾッとする。
 カンガルーや野豚に遭遇しながら淡々と歩いた。カンガルーはともかく野豚がこれほど多いとは思わなかった。登山道の周りにも掘り返しの箇所が多くあった。ガッズの幕営指定地は丘に囲まれた平坦地で居心地が良かった。ただ水は雨水タンクなので、金属臭が若干する。この先、川はもう無いのでこの水で我慢するしかない。豪州での水の貴重さが身にしみてわかる。水に関しては日本の山はものすごく恵まれていると思う。
 真っ暗になると、凄まじい星空になった。天の川が雲のように濃淡まで見えるのは驚いた。世界中で星空を見たが、ここ以上にクリアに見えたところはなかった。

−−−−

■7/30 -- 3日目 Tue 快晴
ガッズ指定地6:45〜11:55ウエスト・ブランチ幕営指定地△
 朝は−3℃まで下がった。強い寒気が入っており、平年より気温が低くなるのは予報でチェックしていたが、予想以上に下がった。朝方寒くて目が覚めたが、ここまで冷えるとは思っていなかった。寝袋を冬用にして正解だったが、防寒着を着て寝なかったのは甘かった。
 今日と明日の行程は台地の上を歩くので標高差が少なく距離を稼げる。今日は前半は古い車道を登り、あとはゆるい下りのブッシュウォークで半日でウェスト・ブランチに到着した。天気もよく体調も良かったので順調だった。
 ウェスト・ブランチ指定地は、グレートウォークのうち唯一車でアクセスできるキャンプ地だ。設備は整っており、快適だった。最初は誰もいなかったが夕方に2台ほど車がやってきた。敷地はウォーカー用とキャンピングカー用に分かれており、300mほど離れているので、お互い接触することなく過ごした。この日は燃料節約のため焚き火をして炊事した(火を炊ける炉が準備されているが、もちろん火の元には注意して)。ユーカリの枯れ葉にライターで火をつけたらあっという間に木に燃え移って、何の苦も無く火を起こせた。これだも山火事がバンバン起きるわけだ。

−−−−

■7/31-- 4日目 Wed 快晴
ウェスト・ブランチ指定地6:30〜11:40コンスエロ指定地12:25〜16:00キャベツの木幕営指定地△
 この日もテントがバリバリに凍るほど冷え込んだ。日本で言えば宮古島と同じ緯度なのにこの寒さは何なのだろうか。冬装備で大正解だったが、それでも朝方少し寒くて目が覚めた。
 今日は台地の上の起伏の少ない単調なルートなので、出来ればキャンプ場を一つ飛ばしてキャベツの木まで行ってしまいたかった。日の出前の薄暗いうちに出発した。標高差450mを2回に分けて登るが、日本の山に比べれば斜度は緩くきつくはなかった。標高1100mほどでほぼ水平の道になり、スピードを上げることが出来た。地図にマホガニーの森と書いてある場所はこのルート最高点の1220mである。特に看板も何もなかったが、写真に収めた。どの木がマホガニーなのかはさっぱりわからなかった。
 予定より早く5時間ちょっとでコンスエロのキャンプ場に到着した。誰もいない。カップラーメンを作って昼飯にする。いつの間にか土が赤土に変わり、ユーカリの木と合わせてアフリカの風景のようになってきた。体調も良いのでそのまま先に進む。
 コンスエロからキャベツの木までは全く起伏がない古い車道でとにかく単調だった。重い荷物でも疲れないので、2時間歩いて休憩を取った。あと2時間歩けばキャベツの木のはずだが、1時間半で到着してしまった。道が良いと流石に早かった。
 昨晩まで私一人のキャンプが3泊も続いたが、ここへきて2パーティもオージーがいてびっくり。別に寒がりじゃなくてちゃんと冬も歩く人がいるんだと安心した。昨晩までたまたま会わなかっただけだったようだ。
 英語が難ありなので雑談に加われず悲しかったが、31キロもの長距離をトラブルなく予定通り歩けた充実感は大きかった。食料を食い尽くすため、いっぱい作って食べた。予定通り明日は下山だ。

----

■8/01-- 5日目 Thu 快晴
キャベツの木指定地6:40〜12:20トレイルヘッド[下山]
 老夫婦がまだ暗いうちに出発したが、私は日の出の少し前に出発した。もう一つの若いカップルは逆回りで今日が2日目だ。
 最終日のルートは変化があって面白かった。乾燥林とブッシュの逆光の風景が綺麗だった。途中、台地の東端に到達したが、果てしない平野が続いていることにまた驚いた。途中で老夫婦を抜かしたが、ペースは遅いものの健脚のようだ。私もこのくらいの年齢まで山歩きをしていたいものだ。
 順調に歩き、ブーリンバ・ブラフの分岐に到着。荷物をおいて展望台を往復してきた。カーナーボン・ゴルジュの入口から眺めるパノラマはなかなかの迫力で大満足だった。ゴルジュへの下りは戦艦スパーのときと同じようにルンゼを使うが、比べ物にならないくらいちゃんと整備されていた。スニーカで登れるくらい配慮されたハイキング道だ。
 5日ぶりにトレイルヘッドに到着した。トレイルは危険はほとんど無かったものの、何かあったら誰からも発見されずに野垂れ死ぬプレッシャーは相当なものがあり、とにかくホッとした。
 ローマという街まで運転してモーテルに泊まり、5日間の汗を流した(とは言っても、寒かったので汗はあまりかかなかった)。翌日また1日かけて運転し、ブリスベンに無事に戻った。

---

以下はウオーキングを終えた日の日記より:

日本の山に比べて変化がなく単調なのが否めないクイーンズランド中央高地ですが、ユーカリの疎林のブッシュの逆光の風景は日本ではまずあり得ない、明るく透明感溢れる光景でした。

5日間歩いて一番印象に残ったことは、写真ではわかりませんが、木々の根元が黒く焼け焦げていることです。ゴルジュの中から台地の上までことごとく全ての木が黒焦げなのです。この地域は夏は山火事が多いのでトレイルも閉鎖されるのですが、相当な頻度で燃えているのだとわかりました。この地で生まれた木は、遅かれ早かれ焼け死ぬ運命にあるのだな、としみじみ思いました。きっと太古の昔から、そうやって世代交代して森は存続してきたのだと思います。日本の森の成り立ちと全く別のものを感じました。

最後は観光客も訪れるブーリンバ・ブラフの展望台が締めでしたが、呆れるほど広くて何も無い平原が広がっていました。こんな平坦な地形、それもサバンナや砂漠でなく、森が果てしなく続く平原は今まで見たことがなかったです。歩いた台地も平坦でしたが、その下に広がっている平野も限りなく平坦なのでした。おびただしい木の量だと思います。これが燃えてしまうのだから、ものすごいことです。

このトレイルは危険箇所はほとんどないのですが、難しさはアクシデントがあったときに誰も助けてくれないシビアさだと思います。おそらく半径150キロ内に民家は無いです。あちこち注意看板がありましたが、全て自己責任、単独では行くな、発信機を携帯せよ、など仰々しい警告だらけでした。今更ですが、一人で歩くのは無謀な部分もあったと思います。特に人の少なさに驚きました。一日10人くらいは会うかなと思いましたが、観光客を除けば多いときで1日4人だけでした。3日目は誰にも会いませんでした。

豪州はタスマニアを除いて地形や植生的に興味の持てない地帯だったのですが、訪れてみるとそれなりの発見があり、面白かったです。ただそうはいっても今回はクイーンズランド中央高地だけですので、他の州はまたぜんぜん違うのだと思います。南部や西部も将来行ってみたいと思いました。

何にせよ、無事に終えられて良かったです。まだ日本が遠いですが、気をつけて帰ります。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:223人

コメント

良い山旅ですね〜
世界には色々なところがあるなあ、と改めて思わされました。
2024/8/6 1:55
moshikamesanさん
ほんと色々ですね。そして日本の山は世界的に見ても魅力的だな〜といつも思います。
2024/8/6 22:24
楽しいレコでした。色々とよく見つけては行っていますね、感心しました。砂岩のゴルジユは凄いですね!
2024/8/6 2:42
Junjapaさん
今回は探すのにとても苦労したルートですが、行ってみてほんと面白かったです。ゴルジュの中と上とで全然景色が違うので楽しめました。日本にはない景観でした。
2024/8/6 22:26
全然聞いたことがないところで、まずルート図を開いて縮少し地球のどこにあるのか確かめました!笑
オセアニアというと、ニュージーランドの山歩きは時々聞きますが、オーストラリアで歩いたことがあるという話を聞いたことがありませんでした。
それにしても、100km以上も民家から離れているというのに観光地??ではあるんですね!そしてほどほどに整備されているのでしょうか?!不思議なところです!

カンガルーと豚さんが出てきましたが、熊的な猛獣はいないのですか?気になります。。
2024/8/6 6:46
cathy750さん
オーストラリアはタスマニアが有名で私も行ったことがあるのですが、今は真冬で雪も降るので、トレッキングレベルだと北の方しか行けません。ここは夏は歩けず、冬は雪は降らず天気も良いところで、今が一番いい時期だと思います。
一応トレイルヘッドには高級ホテルが一件と高いキャンプ場がありますが、救助体制などはないと思うので、遭難時にはどうなるのかさっぱり分かりません。あくまで自己責任だと思います。
猛獣はいないので安心して歩けますが、毒蛇とサソリはいるらしいです。一応ヘビよけでゲイターをつけてました。寒すぎるためか全く見ませんでしたが。。。
2024/8/6 22:33
いいねいいね
2
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら