蘇洞門マルチピッチクライミングとDeep Water Solo 久須夜ヶ岳
- GPS
- 09:19
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 708m
- 下り
- 696m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場トイレは水が出ず使えませんでした。 |
その他周辺情報 | 下山後は謎の定食屋へ。名前忘れた。 |
写真
感想
折角なので記録を。
DWSことDeep Water Soloが出来る蘇洞門へ。
情報によるとマルチピッチクライミングも出来るとのことだったが、情報が無さすぎる。YAMAPで一つ見つけたのみ。
その情報を基に同様のルートを登りました。
まず岩というか海岸までのアプローチは標高差約600mの下降です。
装備:ハーフロープ50mx1、カム#0.1~#2、ナッツ適当に。
結果的にカムは#3~#4の大きいサイズも欲しかった。複数あると1ピッチ目の上部クラックで有効。
中番サイズのナッツも有効なところがあるが、基本的には横向きの浅いリスが多く難儀した。
登ったのは門になっているところの左側。さらに奥はブッシュになっているが、恐らくそっちはただの藪漕ぎになるので海際沿いのコーナーを登ることにします。
1ピッチ目:がんちゃん20m、
フナムシを無視しながら波打ち際から離陸。出だしは簡単。少し上がって左で一つ目のプロテクション。カムを決め右側のコーナークラックに入っていく。
岩は全体的に脆く、小さいカチから、大きいガバまでボロっと剥がれる事も多く信用できない。はっきりいって怖い。何よりも大変なのはこの気温と灼熱の太陽である。途中で50冂の岩が剥がれヒヤっとした。場合によっては下を泳いでいる人もいるので要注意。
コーナー部分は一応日陰ではあるがそれでも暑い。オーバーヒートしないようにゆっくりゆっくりと進んでいくがかなりしんどい。腰にぶら下げた命の水は1.2L。果たして足りるのだろうかと心配になる。
中盤、中腰になれるコーナーテラスに到着したがここからの乗越がちょっと怖い。というかプロテクションがプアすぎて絶対に落ちられない。そして暑さが限界になる。立ち上がると気を失うんじゃないかというレベル。間違いなく熱中症予備軍だなと感じた。いやむしろ初期症状ともいえる。とりあえずカムをきめ、狭いテラスにバランスを取ってしゃがみ込む。
飲み物をがぶ飲み。深呼吸して息を整える。いけるか・・・?
と思い立ち上がるがキツイ。リアルに気を失うんじゃないかと思った。
こんなとこで気を失ったらフォローのサモサにはどうしようもできないだろうし、プロテクションも吹っ飛ぶ気がした。ロワーダウンぐらいはできるだろうが。。。
しかしまあ気合いではこの暑さはどうにもならない。とりあえず回復させるためにまたしゃがむ。水分を補給する。なんてことを繰り返しながら10分ぐらいは経っただろうか。時折、フタムラの声援が聞こえる。助かる。整ってきたので覚悟を決めて立ち上がり、一気ニ登攀ス。第一核心を越えた。しんど。
ビレイヤーも大変だろう。。。二村がサモサに飲み物を持って来てくれた。ありがとう。俺のところまでも届けて欲しい。頼む。
終盤は左上に見えるブッシュに向かって広めのクラックを左上する。基本的にクラックもだが周りの手がかりもぼろい。ダイナミックな荷重はかけられないのでそろりそろりと登るがそれでもホールド、スタンスがだいぶ海にダイブしていく。ラーク。こっちは全然楽ちゃうねん。ラークちゃうねん。
そしてこのクラック、残念なことに#3~#4サイズなのである。ああ無常。#3以上は基本的に持って行きたくないタイプなのだ。かろうじて引っかかるであろう場所に#2をほぼガン開きで置いておく。心の支えは必要。気持ちの強さ大事、落ちたら一大事。
それにしてもこのコンディション、暑いし脆いし、ホンマに辛かった。
クラックを越え命からがら左上のブッシュ帯に突っ込み日陰でゼーハー言いながら立木にスリングまきまき20mで1ピッチ目終了。まずは水分補給してロープアップ(超ゆっくり)。倒れながらセカンドを待つ。
2ピッチ目:がんちゃん15m、
飲み物が500mlを切る。やばたにえん。流石にきついので2ピッチ目のリードを譲りたくなるい。サモサにいける?と聞くがもちろん無理と返事がきた。分かってた。そう、そうだよ。よく考えると彼女はカムセットした事無いはずw
ナチュプロ?何それ?美味しいの?状態だったようだ。まぁそれを見越して回収しやすい深さにカムをセットしておいてよかった。(そういやナッツキーも持って無かっただろうし)
仕方がない、しばし休憩していくことにする。休憩しててもしんどいけど。左のブッシュを巻けば・・・とも思ったが先が見えないのでやはり直上するしかないか。ということで頑張って登攀開始。
ブッシュから右のコーナーに入り込む。コーナーは全体的に日陰なので一命をとりとめることができる。プアな岩という、ていねていね丁寧に登る。ステミングゾーンあたりからクラックも浅くなり、さらに脆くなる。いったん右寄りに入りプロテクションを取りつつ左に戻る感じで。
かろうじて生えている灌木でプロテクションをとり左上。なんとか核心を越える事ができた。トップアウト完了。雄たけびをあげハイマツにスリングを回し倒れ込む。ロープの引きが重い。少しずつロープアップ。そして飲み物が底を尽きた。
<下降>
踏み跡らしきものは見えるが、進んでみても先がよくわからない。。。というわけで2ピッチの懸垂でハイマツ〜1ピッチ目終了点〜取り付きと降りたが、1ピッチ目の終了点へはかなりトラバースだったので少し苦労した。何よりも暑い。キツすぎて飲み物を取り付きに置いておいてもらった。
懸垂50m一発で降りるためにロープ2本の方が楽かもしれません。ただその場合も、うまい事しないと、岩の上に降り立てないかも。
2ピッチともムーブなどだけでいえば慶度だが、灼熱とプアプロを考慮すると垢鯢佞韻討△欧燭ぁB猟甘なコンディションが悪いからというのはあるのでまぁ多分犬阿蕕い箸い辰心兇犬任△襦E討乏兔襪ったし、プロテクションも悪いのでオススメはしません。。。
また、下を泳いでいる人もいるので落石などは要注意です。結構落ちます。
DWSの方は簡単なルートをちょっとやっただけです。
トポなどはブログに貼っているのでそちらをご参照ください。
https://yorimichiii.blogspot.com/2024/07/blog-post.html
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