金剛山、妙見谷探索/妙見谷→金剛山→タカハタ道
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 595m
- 下り
- 596m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
金剛登山口〜河内長野駅前:南海バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
●妙見滝手前までは、踏み跡がある。妙見滝付近は、大量の倒木に埋もれてしまっている。妙見滝は、左岸に巻き道あり。妙見滝から上流は、沢歩きとなる。標高720m辺りに、大きな滝が2つ連続する。 ●2017年の台風による上流部の大崩落によるものか、そこから上流は、大量の倒木、流木、大小の岩、小石や土砂が、あちこちに堆積し、あるいは、表土が洗い流されて、花崗岩が露出し、新たな滝が出現したりしている。 ●上流部の標高860m辺りから、倒木と土砂や小石が堆積した上に水が流れる、やや幅の広い、開放的な谷となる。頭上を蔽っていた樹林が、倒されて無くなり、青空が覗き明るい。 ●標高910mに、崩落した谷の跡が現れる。雨で表土が洗い流され、流れの中央は、花崗岩の露出する滑滝となっている。水の流れもこちらの方が多く、一見すると、こちらが本流と見まちがいそうだ。しかし、手前にトラロープが張られ、ここから先に行くなと無言の内に警告している。 ●このトラロープの右側に、ややか細いながら、水の流れる谷の入口が見える。実は、こちらが本流だ。これを、登っていけば、本来の詰めの谷から、山頂売店や転法輪寺に通ずる広場に出る。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラハッカ水(虫除け)
軍手
ストック
ゲイター
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感想
15年振りくらいに、妙見谷を歩いた。昔は、千早側からの唯一の沢コースとして、水越側の丸滝谷、石ブテ東谷、石ブテ西谷と並んで、よく歩いた記憶がある。
それが、2017年の台風による上流部の大崩落と、2018年の滑落死亡事故によって、危険なルートとして認識されたのか、妙見谷入口には、今では、入山禁止の張り紙が貼られている。
久しぶりに歩いてみようと思った動機は、金剛バスの運行廃止によって、下山に使っていたモミジ谷が、使えなくなってしまったことである。代わりに、バスのある千早側に下りる水辺のルートとして、妙見谷が使えないか・・と思ったのだ。
しかし、いきなり、妙見谷を下るのは、さすがに不安だ。谷が、どれだけ荒れているかも分からない。そこで、一度、登って、探索してみることにした。
歩いてみて分かったのは、予想以上に谷が荒れていた・・ということである。美しかった妙見の滝は、大量の倒木によって見る影もなく、そこから上流にも、大量の倒木、流木、大小の岩、小石や土砂が、あちこちに堆積し、あるいは、表土が洗い流されて、花崗岩が露出し、新たな滝が出現したりしている。
標高870m辺りから、崩落によって、谷を蔽っていた樹林が根こそぎ流され、ぽっかり穴が開いたように、明るいガレた谷に変貌している。そして、標高910m、崩落してできた新しい谷は、雨で表土が洗い流され、花崗岩の露出する滑滝となっている。水の流れもこちらの方が多く、一見すると、こちらが本流と見まちがいそうだ。
結論として、現在の妙見谷は、私が石ブテ東谷を登った後、安心してゆったりと下れるルートではない・・ということである。
しかし、久しぶりの妙見谷はおもしろかった。今回の沢歩きで、だいたいの状況は把握できたし、時々、歩いて楽しむのも、おもしろいだろう。
私もかつてはよく歩いた妙見谷ルート。序盤いきなりのハイライトの妙見谷が見事でしたが落差が縮んでから一度登ったことがあるのですが、その後、さらに倒木などで見る影もないのは残念です。
それとともに妙見谷の魅力も失われてしまったのでしょうか。
高巻きも怖く、谷ルートも左岸のへつりがありました。
登るにつれて危険度が和らぐ印象でした。
最後には回数掲示板のところにポンっと飛び出すまでの長尺なルートでした。
直近の様子がよくわかりました。
あの事故の何ヶ月か前、崩落の斜面を登りきれるのか途中まで登ったことがあります。
いま思えば途中でやめておいて正解でした。(2018.1.2の記事)
また事故の当日も居合わせたので本道から救助の様子を見守っていたのを覚えています。
いつまでも続くと思っていたものが突然プッツリと失ってしまったような喪失感を覚えます。
今回の妙見谷探索で、私は、妙見谷の魅力を再認識させられました。確かに、谷は想像以上の荒れ方で、妙見の滝の魅力は無くなってしまいましたが、妙見の滝から上流・・特に、連続する2つの大きな滝から上が、ものすごく新鮮でした。歩き慣れた石ブテ東谷に比べて、妙見谷は、やはりスケールが大きい。2つの大滝は、過去何回も攀じ登ったことがあるのに、深い樹林に蔽われて薄暗いせいか、迫力と奥行きを感じました。
この大滝のさらに上流の景色が、まるで初めて歩く谷のように感じられました。私の記憶にはない滝が次々と現れて、部分的に過去の記憶と一致する滝も、微妙に渓相が変わって、スケールが大きい滝に生まれ変わっているような感じなのです。そして、大岩がゴロゴロ転がる谷の景色も、異世界のような不思議な感覚で魅力的です。
そして、崩落した谷が近づく標高860m辺りから、急に頭上の樹林が無くなり、明るく開放的な、滑滝状の谷や、小石が堆積したガレた谷が出現する・・暗かった以前の妙見谷には無かった風景です。崩落してできた新しい谷も、キバラーさんが歩かれた時は、土砂や岩がむき出しの、はげ山のような斜面だったと思いますが、今では、低木や草藪が流れの両側を蔽いつくして、緑の谷に変貌しています。水の流れる部分は、表土が洗い流されて、花崗岩の岩盤の上に水が流れる滑滝状の谷となり、美しい景色です。
実は、私は、お気に入りの定番ルートを、石ブテ東谷から妙見谷に乗り換えようか・・とまで考えています(笑)。
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