燧ヶ岳〜尾瀬ヶ原・三条の滝

- GPS
- 29:15
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
6:15御池-7:10広沢田代-8:05熊沢田代-9:50俎ぐら-10:15柴安ぐら10:55-13:45見晴13:50-14:30温泉小屋
【2日目】
7:10温泉小屋-7:24平滑ノ滝-8:10三条ノ滝-8:50ウサギ田代-9:45裏燧橋-10:34西田代-10:52上田代-11:30御池
| 天候 | 1日目・2日目とも晴れ!! |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
会津高原尾瀬口より沼山峠行きバス、御池下車。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
御池のトイレは設備も整い、掃除も行き届き大変きれい。 入口にカンパ箱があるので、協力したい。 この後、見晴地区(テント場)までトイレなし。 雨には遭わなかったが、木道は濡れたり湿っていたりする。 踏みしめると水分が出てくるので、結局滑る。(同行者はもろにひっくり返った。) 尾瀬は恐い。 ぬかるみが多いので、雨対策としてスパッツは用意しておいたほうが良い。 御池で靴洗場があるので、泥を気にせずドブドブ歩くのも手か? 会津高原尾瀬口駅の土産店は地場のものが豊富に揃っている。 自宅用の菓子やずんだこんにゃくなど沢山買った。おいしー 山菜の水煮が国産とあり、かなり驚いた。(中国産かと思いました。ごめんなさい。) サンショウウオも地酒コーナーで売られている。 何に効くんだろうか。 |
写真
感想
【尾瀬夜行】
ウン十年振りに夜行列車で山に行った。
ずっと気になっていた東武鉄道の尾瀬夜行23:55に乗って、3:20頃、会津高原尾瀬口駅に到着。外はまだ真っ暗。
もう少し眠っていたかったが、同行者が外に出たがるので一緒に出た。
夜行客用に配られる朝食を受け取り、駅前にバスが現れるのを待つ。
駅を囲む山々の影がうっすら見えてくる頃、バスがぞろぞろ集まってきた。
今日は7台で沼山峠に行くそうだ。
事前情報によれば、うち1台のみが御池に停まるということであったが、どのバスも御池に停車するとのこと。
誘導されるままにバスに乗り、再び眠りに落ちた。
御池到着。空気がおいしい。味がするのかと問われれば返答に窮するが、そう思ったのである。
そして、以外にもおいしいと思ったのは初めてなのである。
ここのところ関東北部は大雨があったりして心配していたが、まっ青な空に白い雲。山に登るにはよい天気。
朝食は焼きたらことカリカリ梅のおにぎり、タケノコのかか煮、味噌付け。
シンプルだしおいしい。食べた後もゴミのガサがはらないところが、山に行く人間にはうれしい。
ちゃっちゃとご飯を食べて、御池駐車場のはずれにある登山口から歩き始めた。
【湿原】
御池からしばらくは樹林の中の木道歩き。
燧裏林道とはすぐに別れ、左手の湿地を歩く。
大きな葉が沢山生えているが、ミズバショウであろう。
うわぁ〜と言いながら写真を撮っている人もいる。そりゃ、グロテスクだよね。
なだらかな道はほんの最初だけで、間もなく樹林に囲まれたフツーの登りになる。
ここで正直つらいのは、他の登山者のペースに巻き込まれがちであり、また、そのペースが早かったことであった。
後ろから来た人をやり過ごしても、後から後から人が来る。
自分たちもペースが乱れているのが分かっちゃいるけど、止められない。
ここのところ仕事で睡眠時間が削られていたのと、夜行で熟睡していないこともあり、体が追いていかない。
手にはめた軍手で汗をふきふき登ると、いきなり開けた湿原にでた。
1時間ほどで広沢田代に到着。
青々とした広大な湿原が広がっていた。
足下が木道なので、景色に見とれながら歩くことができないのが残念。
湿原を大きく右に折れて、再び樹林帯に突入。
頑張って登り、また登り、熊沢田代。
池塘や周辺の山々、湿原の花々に歓声を上げる。
例によって体力に自信がないことと、休憩所に人が結構いたため、最低限の写真を撮って通り過ぎた。
ここからまた、登る。
この先、左よりに進んだ後、直角に右へ折れるところがある。道を折れたら幅の狭い雪渓が現れ、ここを直登する。
100メートルはあるか。気分転換になる。何より嬉しいのは、晴天の下で涼風を感じられることだ。
雪渓を抜け、他の登山者と「最後の登り!」と声かけあって、ようよう山頂にたどり着く。
ところで「最後の登り」と呼んだ登りを登ったら、「ホントの最後の登り」があった。
私のタワゴトを聞いていたご夫婦、ゴメンナサイ!
【燧ヶ岳でへろへろ】
山頂で休もうとすると、ここじゃなくて隣のピークまで行こうと、同行者が言う。
山頂には高校生みたいなのが大勢いて邪魔だし、落ち着かない。
向こうからしたら、こちらが邪魔なんだろうけど。
高校生をかき分け、隣の柴安ぐらを目指す。
下りるときは良かったのだが、柴安ぐらへの登りで何故か高校生達が止まってしまった。
止まるんなら道を開けろ〜と思っていたら、下山者の方がしびれを切らして下りてきた。
これをきっかけに、こちらも強引に高校生を退かして山頂まで登る。
(高校生らは大人数であったが、引率者が圧倒的に少ないのではないか?ほとんどの人が手ぶら同然だし。何かあったら心配。)
俎ぐらは大きな岩がごろごろしていたのに対して、柴安ぐらは平らな地面もあり少し広い。
尾瀬沼、尾瀬が原、優美な姿の至仏山を眺め、早めの昼食にする。
それほど空腹でもなく、ブドウ入りロールパン1つとココアを飲む。
ここから見晴地区まで山を下る。
最初は急坂で、樹林帯に入ってから谷筋の道を歩き、最後はほとんど平坦な道。
ところが苔蒸した岩が転がる谷筋の道に入ってから、いきなり調子が悪くなってきた。
これといった症状があるわけではないのだが、ペースダウンしてきたのである。
高山病か、脱水症状か、寝不足か。昼食のパンが足りず、シャリ切れになったか。
羽虫が多くて休む気にもなれなず、よたよた歩く。
最後は前に進むのがやっと。
若者にもコドモにもオジイさまにも追い越され、よたよたしながらも、尾瀬沼からの道と合流。
ここで少し元気を取り戻し、ようよう見晴地区にたどり着いた。
ここから温泉小屋まで至仏を見ながら湿原を歩く。
キスゲはほとんど咲いていない。
後で御池で聞いた話だが、鹿の食害が問題になっており、特にキスゲは甘くて鹿に好まれ減少しているとか。
好天の中、ようやく温泉小屋にたどり着く。
清潔で広い部屋にありつき、温泉に入って人心地がついた
テラス前で夕食を取った後、この日は爆睡した。
【三条の滝経由、御池まで】
前日のへばりは嘘のように消え、三条の滝経由で御池に向かう。
この日歩く道はアップダウンが少ないイメージだが、滝を見るためにはアップダウンが少々増える。
この道は小屋に荷物をおいて軽快に往復する人も多く、今日はそんな人々に追い越されながら、自分たちのペースで歩く。
ほどなく平滑の滝に到着。
近くに寄ることはできず、滝見台から見るだけだが、名前通り滝というより急流といった形をした滝だ。
川沿いの道を下っていき、三条の滝展望台への分岐に出る。
ここに荷物を置いて、滝を見に行く人もいるらしい。
自分たちは荷物を背負ったまま手摺のついた頑丈な木道を通って、滝見台に出た。
尾瀬沼や湿原の水が集められ、ここから一気に落ちるのだとか。
そう思うと滝といっても感慨深いものがある。
湿原によくあれだけの水があるものだ。
滝見台から道を登り、さっきの分岐から急坂を登ると、兎田代という広さもカワイイ湿原に出る。
この先は御池まで比較的楽な道。
燧裏林道というので、車が通ることができる程度の幅がある道を想像していたが、古い木道の道である。
裏燧橋という頑丈そうな吊り橋を渡り、渋沢温泉小屋からの合流点を過ぎる。
さらに行くと、大きな湿原がいくつか現れ、その広さと美しさに息を呑む。
これは横田代、上田代とやっているうち、どれがどれだか分からなくなってきたところで、見覚えのある場所に出た。
これは昨日通った、燧ヶ岳への登山道との分岐。
えぇーと驚いているうちに御池の駐車場に到着した。
山行はあっけなく終わった。
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