今回の山旅の出発地点は美濃戸口です。今日は3連休の中日で美濃戸口の駐車場は混雑していますが、私は贅沢にもタクシーで到着しました。ここで山歩きの体制を整えます。
給水をさせて頂くのに場所がわからなかったため、八ヶ岳山荘の方に確認したところ、親切に教えてくださいました。お手洗いは1回100円のチップ制です。
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今回の山旅の出発地点は美濃戸口です。今日は3連休の中日で美濃戸口の駐車場は混雑していますが、私は贅沢にもタクシーで到着しました。ここで山歩きの体制を整えます。
給水をさせて頂くのに場所がわからなかったため、八ヶ岳山荘の方に確認したところ、親切に教えてくださいました。お手洗いは1回100円のチップ制です。
車道をまっすぐ行けば御小屋尾根を経て阿弥陀岳から赤岳に上がれるようです。長大な尾根道はなかなか厳しそうなイメージですが、今回は左の未舗装路を歩いてまず美濃戸山荘を目指します。
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車道をまっすぐ行けば御小屋尾根を経て阿弥陀岳から赤岳に上がれるようです。長大な尾根道はなかなか厳しそうなイメージですが、今回は左の未舗装路を歩いてまず美濃戸山荘を目指します。
赤岳山荘の駐車場に空きがあれば、ここは自動車で通れるようですが、それなりに荒れた道なので四輪駆動車でないと苦労しそうです。実際、帰り道には通過に苦労しているFFのワンボックス車を見かけました。歩くほうも単調な林道歩きに疲れます。
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赤岳山荘の駐車場に空きがあれば、ここは自動車で通れるようですが、それなりに荒れた道なので四輪駆動車でないと苦労しそうです。実際、帰り道には通過に苦労しているFFのワンボックス車を見かけました。歩くほうも単調な林道歩きに疲れます。
途中、道端の大きな岩の上から石仏が見守ってくださっています。
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途中、道端の大きな岩の上から石仏が見守ってくださっています。
1時間弱の林道歩きで「やまのこ村」の看板が見えてきます。この先にある赤岳山荘で車が停められるようです。1日1,000円だそうです。
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1時間弱の林道歩きで「やまのこ村」の看板が見えてきます。この先にある赤岳山荘で車が停められるようです。1日1,000円だそうです。
美濃戸山荘がちょうど南沢と北沢の分岐点になります。小屋の前で休憩ができるようになっており、飲み物等が買えるほか、給水もさせてもらえるようです。今回は特に立ち寄らず通過します。
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美濃戸山荘がちょうど南沢と北沢の分岐点になります。小屋の前で休憩ができるようになっており、飲み物等が買えるほか、給水もさせてもらえるようです。今回は特に立ち寄らず通過します。
こちらが北沢と南沢の分岐点。北沢へはそのまま林道を歩きますが、南沢は山道に入ります。ここは林道を離れて南沢に入り、やっと「山歩き」の始まりです。
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こちらが北沢と南沢の分岐点。北沢へはそのまま林道を歩きますが、南沢は山道に入ります。ここは林道を離れて南沢に入り、やっと「山歩き」の始まりです。
南沢のルートは、小さな沢沿いの苔むす美しい道で、美濃戸山荘の標高1700mから行者小屋の2350mまで、標高差650mを歩きます。何度か川を渡る場面がありますが、このようにシッカリとした橋がかけられており、通過が困難な場所はありません。
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南沢のルートは、小さな沢沿いの苔むす美しい道で、美濃戸山荘の標高1700mから行者小屋の2350mまで、標高差650mを歩きます。何度か川を渡る場面がありますが、このようにシッカリとした橋がかけられており、通過が困難な場所はありません。
八ヶ岳山麓の森のこの美しい風景が大好きです。澄んだ川の水と木漏れ日に照らされてキラキラと光る苔、これを見るために来たと言っても良いくらいです。両親を連れてこの森までハイキングに来たら喜んでもらえるかな、などと考えながら歩いていました。
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八ヶ岳山麓の森のこの美しい風景が大好きです。澄んだ川の水と木漏れ日に照らされてキラキラと光る苔、これを見るために来たと言っても良いくらいです。両親を連れてこの森までハイキングに来たら喜んでもらえるかな、などと考えながら歩いていました。
小人が住んでいそうな森。
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小人が住んでいそうな森。
南沢では途中2か所ほど急登がありますが、通過が難しい場所はありません。広い沢にでたら行者小屋はもうすぐです。
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南沢では途中2か所ほど急登がありますが、通過が難しい場所はありません。広い沢にでたら行者小屋はもうすぐです。
夕日を浴びる赤岳。明日登る予定の文三郎道が見えます。
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夕日を浴びる赤岳。明日登る予定の文三郎道が見えます。
そして翌朝。テント場はそこそこ混雑していたようですが、私は運よく小屋から少し離れた森の中の天幕スペースを見つけることができたので、静かにゆっくりと眠ることができました。
朝は4時半前にテントの周りでにぎやかに鳴く小鳥の声で目覚めました。8月の盛夏にこんな涼しい場所でぐっすり眠って、小鳥のさえずりで目が覚めるなんて、もはやおとぎ話の世界です。
朝食とパッキングを済ませて、ヘルメットを装着して6:30頃に登り始めます。
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そして翌朝。テント場はそこそこ混雑していたようですが、私は運よく小屋から少し離れた森の中の天幕スペースを見つけることができたので、静かにゆっくりと眠ることができました。
朝は4時半前にテントの周りでにぎやかに鳴く小鳥の声で目覚めました。8月の盛夏にこんな涼しい場所でぐっすり眠って、小鳥のさえずりで目が覚めるなんて、もはやおとぎ話の世界です。
朝食とパッキングを済ませて、ヘルメットを装着して6:30頃に登り始めます。
文三郎道の途中の写真はありませんが、マムートのロゴの入った金属製ステップの長い階段がなかなかキツいです。ただし、行者小屋側から赤岳に登る場合には西側の斜面になるため、朝イチで登る時には日陰になっており、直射日光は浴びずに涼しく行動することができるのが救いです。
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文三郎道の途中の写真はありませんが、マムートのロゴの入った金属製ステップの長い階段がなかなかキツいです。ただし、行者小屋側から赤岳に登る場合には西側の斜面になるため、朝イチで登る時には日陰になっており、直射日光は浴びずに涼しく行動することができるのが救いです。
朝日を浴びる横岳方面です。なかなかに険しい山容ですね。
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朝日を浴びる横岳方面です。なかなかに険しい山容ですね。
阿弥陀岳からの稜線に出たところです。また写真では判別が難しいですが、肉眼では北西方向には槍ヶ岳−穂高岳がハッキリと見えます。きっと北アルプスもにぎわっていることでしょう。
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阿弥陀岳からの稜線に出たところです。また写真では判別が難しいですが、肉眼では北西方向には槍ヶ岳−穂高岳がハッキリと見えます。きっと北アルプスもにぎわっていることでしょう。
眼下には先ほど出発した行者小屋が小さく見えます。北方には硫黄岳から西に延びる尾根の向こう側に天狗岳がかすかに見えます。
そういえば、誰かが元気な声で「やっほー」って叫んでいましたが、見事なこだまが返ってきていました。教科書的やっほー。
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眼下には先ほど出発した行者小屋が小さく見えます。北方には硫黄岳から西に延びる尾根の向こう側に天狗岳がかすかに見えます。
そういえば、誰かが元気な声で「やっほー」って叫んでいましたが、見事なこだまが返ってきていました。教科書的やっほー。
赤岳に上がってきました。途中、はしごや鎖場などもありますが、落石を起こさないようにさえ気を付ければ、そこまで難しい場面はありません。
前回赤岳山頂に来たのは2004年7月なので、なんと20年ぶりの再訪問!
この通り、富士山がきれいに見えます。富士山もたくさんの人でにぎわっているんでしょうね。ここで東京から来られたという方に声をかけて頂き、互いに写真を撮りあいっこして下さいました。この先、硫黄岳から赤岳鉱泉まで同じルートをたどるとのことで、道中ちょくちょく一緒に歩いて下さいました。おかげでとても楽しい山歩きになりました。
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赤岳に上がってきました。途中、はしごや鎖場などもありますが、落石を起こさないようにさえ気を付ければ、そこまで難しい場面はありません。
前回赤岳山頂に来たのは2004年7月なので、なんと20年ぶりの再訪問!
この通り、富士山がきれいに見えます。富士山もたくさんの人でにぎわっているんでしょうね。ここで東京から来られたという方に声をかけて頂き、互いに写真を撮りあいっこして下さいました。この先、硫黄岳から赤岳鉱泉まで同じルートをたどるとのことで、道中ちょくちょく一緒に歩いて下さいました。おかげでとても楽しい山歩きになりました。
こちらは2004年7月の赤岳頂上での写真。この時、大きなスイカ1玉を丸ごと持ってきていらっしゃるグループの方がいて、これはまさにスイカ入刀の瞬間。ちょうどその場に居合わせた私もスイカを頂いてしまいました。標高2900mのスイカ、とっても美味しかったです。この時はガスで何も景色が見えませんでしたが、忘れられない思い出です。
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こちらは2004年7月の赤岳頂上での写真。この時、大きなスイカ1玉を丸ごと持ってきていらっしゃるグループの方がいて、これはまさにスイカ入刀の瞬間。ちょうどその場に居合わせた私もスイカを頂いてしまいました。標高2900mのスイカ、とっても美味しかったです。この時はガスで何も景色が見えませんでしたが、忘れられない思い出です。
赤岳頂上山荘のある北方面です。すごいところに建ててありますよね。
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赤岳頂上山荘のある北方面です。すごいところに建ててありますよね。
これから歩く北の稜線を見渡します。眼下に見えるのが赤岳展望荘で、標高は2720mくらいなので山頂から一気に180mを下ることになります。
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これから歩く北の稜線を見渡します。眼下に見えるのが赤岳展望荘で、標高は2720mくらいなので山頂から一気に180mを下ることになります。
赤岳から北に向かう下りはザレた急斜面で、登山者も多いため落石を起こさないように非常に気を使いました。長い鎖がつけられていますが、使うべきかどうかは微妙なところです。
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赤岳から北に向かう下りはザレた急斜面で、登山者も多いため落石を起こさないように非常に気を使いました。長い鎖がつけられていますが、使うべきかどうかは微妙なところです。
赤岳を振り返って富士山とのツーショット。西側斜面の土が確かに赤いですね。だから赤岳と呼ばれるのでしょうか?天気に恵まれて良かったです。
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赤岳を振り返って富士山とのツーショット。西側斜面の土が確かに赤いですね。だから赤岳と呼ばれるのでしょうか?天気に恵まれて良かったです。
標高2,700mまで一度下がった後から横岳まではハシゴや鎖場の難所が続きます。とはいえ、高度感で足がすくむような場所はあまりなく、シッカリと整備されているので安心して通過できました。
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標高2,700mまで一度下がった後から横岳まではハシゴや鎖場の難所が続きます。とはいえ、高度感で足がすくむような場所はあまりなく、シッカリと整備されているので安心して通過できました。
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杣添(そまぞえ)尾根が主稜線に合流する地点の三叉峰。少しガスがかかっていますが、すぐに晴れました。
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杣添(そまぞえ)尾根が主稜線に合流する地点の三叉峰。少しガスがかかっていますが、すぐに晴れました。
横岳から南方。赤岳がだんだん遠ざかります。
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横岳から南方。赤岳がだんだん遠ざかります。
こちらは北側。このあと最後の鎖場があり、それを通過すると緊張を強いられる場面は一応やり過ごしたことになります。この後知ったのですが、手前に見えるピークの「台座の頭」から硫黄岳山荘にかけての砂礫地はコマクサの群生地らしいですね。
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こちらは北側。このあと最後の鎖場があり、それを通過すると緊張を強いられる場面は一応やり過ごしたことになります。この後知ったのですが、手前に見えるピークの「台座の頭」から硫黄岳山荘にかけての砂礫地はコマクサの群生地らしいですね。
こちらが「台座の頭」付近のコマクサ群生地。ほかの方が「咲いている!」と教えてくださって私も気づくことができました。
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こちらが「台座の頭」付近のコマクサ群生地。ほかの方が「咲いている!」と教えてくださって私も気づくことができました。
高山植物の女王と言われているらしいコマクサですが、下を向いて咲く奥ゆかしい姿は「お姫様」という感じですね。群生地にはネットが張られており、ヒトや鹿などが入れないようになっていました。
赤岳山頂で知り合った方と、「こっちにもきれいに咲いていますよ!」などとワイワイ言いながら歩くのは楽しいです。
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高山植物の女王と言われているらしいコマクサですが、下を向いて咲く奥ゆかしい姿は「お姫様」という感じですね。群生地にはネットが張られており、ヒトや鹿などが入れないようになっていました。
赤岳山頂で知り合った方と、「こっちにもきれいに咲いていますよ!」などとワイワイ言いながら歩くのは楽しいです。
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そして硫黄岳に着きました。20年前はガスで何も見えない上に、強風で大変でしたが、今回は穏やかな天候でトンボもたくさんスイスイ飛んでいます。
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そして硫黄岳に着きました。20年前はガスで何も見えない上に、強風で大変でしたが、今回は穏やかな天候でトンボもたくさんスイスイ飛んでいます。
これまで歩いてきた稜線を振り返ります。鎖場あり、コマクサあり、いろいろドラマのあった縦走路でした。
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これまで歩いてきた稜線を振り返ります。鎖場あり、コマクサあり、いろいろドラマのあった縦走路でした。
何というお花でしょうか。赤岳をバックに。
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何というお花でしょうか。赤岳をバックに。
爆裂火口のふちです。でも結局あまりよく見えませんね。もう少し先まで行けばよく見えたのでしょうか?
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爆裂火口のふちです。でも結局あまりよく見えませんね。もう少し先まで行けばよく見えたのでしょうか?
硫黄岳から赤岳鉱泉の下りは、赤岳山頂で会った方と一緒におしゃべりをしながら歩いたため、ずいぶんと時間が短く感じました。
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硫黄岳から赤岳鉱泉の下りは、赤岳山頂で会った方と一緒におしゃべりをしながら歩いたため、ずいぶんと時間が短く感じました。
ここまで一緒に来てくださった東京の方は本日中に美濃戸口まで下山されるとのことで、赤岳鉱泉でお別れです。楽しいお話をどうもありがとうございました。この先もご安全に!
そして私はテントを設営して、赤岳鉱泉のお風呂に入ります。湯舟は2m四方くらいで、3〜4人でいっぱいになるくらいの大きさです。お湯につかろうとかけ湯をすると、火傷しそうなくらい熱く、水を入れて入浴できる温度にしました。石鹸・シャンプーは使用不可ですが、汗を流せてサッパリしました。
お風呂上りはもちろん生ビールです。真夏なのに涼しい標高2200mで赤岳を眺めながらお風呂あがりに生ビール...、なんとも贅沢で幸せなお話でございます。
文三郎道の階段だけでなくジョッキにもマムートのシンボルがはいっており、このあたりのエリアのスポンサーになっているんですね。こうして写真を撮ってSNSに上げてしまうので、宣伝効果は高いかも?
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ここまで一緒に来てくださった東京の方は本日中に美濃戸口まで下山されるとのことで、赤岳鉱泉でお別れです。楽しいお話をどうもありがとうございました。この先もご安全に!
そして私はテントを設営して、赤岳鉱泉のお風呂に入ります。湯舟は2m四方くらいで、3〜4人でいっぱいになるくらいの大きさです。お湯につかろうとかけ湯をすると、火傷しそうなくらい熱く、水を入れて入浴できる温度にしました。石鹸・シャンプーは使用不可ですが、汗を流せてサッパリしました。
お風呂上りはもちろん生ビールです。真夏なのに涼しい標高2200mで赤岳を眺めながらお風呂あがりに生ビール...、なんとも贅沢で幸せなお話でございます。
文三郎道の階段だけでなくジョッキにもマムートのシンボルがはいっており、このあたりのエリアのスポンサーになっているんですね。こうして写真を撮ってSNSに上げてしまうので、宣伝効果は高いかも?
翌朝も元気に目覚めて6時半前に出発です。名残惜しいですが、山を下りなければなりません。赤岳鉱泉から美濃戸口への帰りは北沢を通ることになります。行者小屋の標高が2350mなのに対して、赤岳鉱泉は少し低い2210mくらいです。登山道がしっかり整備されているのは北沢も南沢も同じですが、南沢のような急な坂がないので北沢の方が歩きやすいかもしれません。沢の水量は圧倒的に北沢の方が多く、降雨時には果たしてどうなるのでしょうか。
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翌朝も元気に目覚めて6時半前に出発です。名残惜しいですが、山を下りなければなりません。赤岳鉱泉から美濃戸口への帰りは北沢を通ることになります。行者小屋の標高が2350mなのに対して、赤岳鉱泉は少し低い2210mくらいです。登山道がしっかり整備されているのは北沢も南沢も同じですが、南沢のような急な坂がないので北沢の方が歩きやすいかもしれません。沢の水量は圧倒的に北沢の方が多く、降雨時には果たしてどうなるのでしょうか。
トリカブト。
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トリカブト。
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8/12 23:59
苔むすゴロゴロ岩のなかの登山道を歩きます。今日は曇りなのと、西側斜面の谷筋を歩くため、暗い幻想的な森の中を歩くことになりました。天気が良ければきっと綺麗な道でしょうね。
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8/13 0:04
苔むすゴロゴロ岩のなかの登山道を歩きます。今日は曇りなのと、西側斜面の谷筋を歩くため、暗い幻想的な森の中を歩くことになりました。天気が良ければきっと綺麗な道でしょうね。
北沢はなぜか赤い川が流れます。鉄分の色なのでしょうか?
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8/13 0:10
北沢はなぜか赤い川が流れます。鉄分の色なのでしょうか?
大きな石の上に育つ木々たち。
この後しばらくすると道は未舗装の林道になり、美濃戸山荘のところで南沢の道と出会います。そこから美濃戸口までは往路と同じ道を行きます。
今回も楽しい山行をどうもありがとうございました。
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8/13 0:38
大きな石の上に育つ木々たち。
この後しばらくすると道は未舗装の林道になり、美濃戸山荘のところで南沢の道と出会います。そこから美濃戸口までは往路と同じ道を行きます。
今回も楽しい山行をどうもありがとうございました。
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