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Yamareco

記録ID: 715802
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳北尾根

2015年09月12日(土) ~ 2015年09月13日(日)
 - 拍手
yy0419 その他1人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
28:10
距離
24.0km
登り
2,040m
下り
2,040m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:37
休憩
2:12
合計
12:49
5:24
4
スタート地点
5:28
5:35
36
6:11
6:12
5
6:17
6:17
33
6:50
6:50
11
7:37
7:44
45
8:29
8:29
79
9:48
10:35
95
涸沢ヒュッテ
12:10
13:00
45
5・6のコル
13:45
13:55
55
5峰
14:50
14:50
15
4峰
15:05
15:15
150
3・4のコル
17:45
17:45
15
3峰
18:00
18:00
13
1・2のコル
18:13
2日目
山行
2:23
休憩
1:12
合計
3:35
6:40
0
6:00
7:00
70
8:10
8:20
57
9:28
9:29
6
9:35
ゴール地点
天候 12日:晴れ
13日:山上部霧、麓くもり
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沢渡バスターミナル駐車場(600円/日)
コース状況/
危険箇所等
◆涸沢〜5・6のコル
涸沢ヒュッテを越えてヘリポート脇を通り雪渓に進む。雪渓左に踏み跡あり、これを辿ると5・6のコルに導かれる。割とガレも安定している。
5・6のコル幕営可。
◆5峰
意外とクライミング要素のある登りで、いい準備運動になる。ルートは稜線通しが多く迷うところはあまり無い。展望最高。
5峰山頂幕営可。
◆4峰
ルートファインディングがすべて。最初稜線近く涸沢側から登って途中から奥又白方面へトラバースする踏み跡をたどる。ハングするような大壁にぶち当たる前に涸沢側に逃げて登頂する感じ。登攀は決して難しくない。安易にロープを出すより地道に弱点を探して登っていく方がかえって安全かも。(残置がある場所が必ずしも上りやすいルートではない)
3・4のコル幕営可。
◆3峰・2峰
核心の3峰。スタートの支点から本来の易しい卦薀襦璽箸郎犬世、右側に終了点が見えていたため、難しいルートを選択してしまった。まず出だしのトラバースがホールド・スタンス共に微妙で、最初の残置までは結構な距離をランナウトする。絶対に落ちれないところだけに緊張した。2ピッチ目も出だしがいやらしく、足場の脆いスラブか、かぶり気味のフェイスを乗り越す必要がある。それを越せば両足のみで歩ける程度の稜線上の道。3ピッチ目で核心のチムニーを越えるが、1ピッチ目と比べるとこれが核心かというほど簡単だった。あとは稜線通しに登っていけば3峰・2峰と続いており、2峰の下降はクラックがたくさん走った岩場で、スタンスが豊富に取れるため、慎重に下ればクライムダウンで問題なし。(3・2峰は涸沢側をトラバースで抜けてしまったが、1・2のコル手前が脆く、稜線通しの方が良い)
◆1峰(前穂)
ただの岩場のバリエーションで、どんなふうにでも登れる。困難さ無し。
前穂山頂幕営可。
横尾から見た前穂北尾根
2015年09月12日 08:02撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 8:02
横尾から見た前穂北尾根
屏風岩
2015年09月12日 08:41撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 8:41
屏風岩
本谷橋付近からは北穂も顔を覗かす
2015年09月12日 08:42撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 8:42
本谷橋付近からは北穂も顔を覗かす
涸沢ヒュッテテラスからの北穂と東稜
2015年09月12日 10:08撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 10:08
涸沢ヒュッテテラスからの北穂と東稜
アプローチの涸沢
雪渓は傾斜も緩くスリップの危険も無かったので、途中まで雪渓を歩いた。
2015年09月12日 10:55撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 10:55
アプローチの涸沢
雪渓は傾斜も緩くスリップの危険も無かったので、途中まで雪渓を歩いた。
5・6のコルへの登り途中から奥穂と涸沢岳
ザイテングラードも良く見える。
2015年09月12日 13:12撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 13:12
5・6のコルへの登り途中から奥穂と涸沢岳
ザイテングラードも良く見える。
5・6のコルからの5峰
想像していたより岩っぽい。
2015年09月12日 13:13撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 13:13
5・6のコルからの5峰
想像していたより岩っぽい。
5峰登攀中から槍ヶ岳方面
2015年09月12日 13:26撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 13:26
5峰登攀中から槍ヶ岳方面
5峰山頂付近から北尾根と常念山系
2015年09月12日 13:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 13:54
5峰山頂付近から北尾根と常念山系
5峰山頂(手前)と岩だらけの4峰
2015年09月12日 14:12撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
9/12 14:12
5峰山頂(手前)と岩だらけの4峰
4峰奥又白側
ルーファイしながら登る
2015年09月12日 14:48撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 14:48
4峰奥又白側
ルーファイしながら登る
4峰直下
涸沢側から抜けた
2015年09月12日 14:59撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 14:59
4峰直下
涸沢側から抜けた
3・4のコル
幕営可
2015年09月12日 15:19撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 15:19
3・4のコル
幕営可
3峰取付
終了点が見えていたので右から行ってしまったが、左が優しいルートだった。道理でいやらしいトラバースだった。
2015年09月12日 15:22撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
9/12 15:22
3峰取付
終了点が見えていたので右から行ってしまったが、左が優しいルートだった。道理でいやらしいトラバースだった。
3峰頂上付近
ここも涸沢側からトラバースしてしまったが、
真っ直ぐ稜線上を行った方が易しかった。
2015年09月12日 17:55撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 17:55
3峰頂上付近
ここも涸沢側からトラバースしてしまったが、
真っ直ぐ稜線上を行った方が易しかった。
2峰の懸垂orクライムダウンの壁
要所要所にクラックのスタンスがあり、クライムダウンで問題なし。
2015年09月12日 18:18撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
9/12 18:18
2峰の懸垂orクライムダウンの壁
要所要所にクラックのスタンスがあり、クライムダウンで問題なし。
最後の前穂の登り
全く難しいところ無し。
2015年09月12日 18:18撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 18:18
最後の前穂の登り
全く難しいところ無し。
日没迫る前穂山頂から
明るいうちに北尾根踏破できました。
ここでビバークとなりました。
2015年09月12日 18:27撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/12 18:27
日没迫る前穂山頂から
明るいうちに北尾根踏破できました。
ここでビバークとなりました。
翌日は霧
明神経由はやめて、一般ルートで岳沢に下る。
2015年09月13日 06:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/13 6:54
翌日は霧
明神経由はやめて、一般ルートで岳沢に下る。
霧の紀美子平
2015年09月13日 07:15撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/13 7:15
霧の紀美子平
岳沢で小休止
2015年09月13日 08:25撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
9/13 8:25
岳沢で小休止
登山道終点
2015年09月13日 09:35撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/13 9:35
登山道終点
河童橋より
やはり山上部は霧のまま
2015年09月13日 09:46撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9/13 9:46
河童橋より
やはり山上部は霧のまま

感想

念願の前穂北尾根。当初は1日目は涸沢泊で2日目にアタック予定だったものの、天候の悪化が予想されたため、当日がんばってアタックし、状況に応じて5・6のコル、3・4のコル、前穂でビバークすることにしたもの。さすがに上高地から入ってテント泊装備を担ぎ1日で北尾根を踏破するのは体力的に結構しんどく、5・6のコルへの登りでは太ももの筋肉が痙攣寸前。何とかごまかしつつコルにたどり着き、前夜の寝不足回復を兼ねて30分爆睡して体力回復。以後ゆっくりながらも北尾根を縦走し、その日のうちに前穂まで辿り着きました。2日目は雨こそ降らなかったものの、完全なガスの中で、前穂から2峰が見えない状態。初日に登り切ってしまっていて正解でした。充実感を胸に秘めて上高地へと下山。しかし今年は何度上高地を訪れたことやら。来週は今年の上高地締めの北鎌です。

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