岡山県西粟倉村 作業道〜大海里峠〜ダルガ峰 キオン&ススキ他群生
- GPS
- 02:34
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 225m
- 下り
- 224m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:31
歩行距離6km、歩行時間2時間30分、歩行数9,700歩、消費カロリー620Kcal
天候 | 曇り一時小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
なお、大海里川沿いの林道大海里線の入口には「崩壊につき通行止め」という看板があり、自動車でのアプローチは無理でした。元々、すれ違いが困難な細道なので、林道ダルガ峰線のほうがおすすめです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。今回のように反時計回りすると、滑りやすい箇所がすべて上りになるのでより安全で、雨が降っても登山靴なら傘を差しても歩けます。 出発点から大海里峠までは最初は舗装された林道ダルガ峰線、途中からは作業道です。砂利や小石がゴロゴロしていますが歩きやすく、コケと低い草が生えている程度です。今回はぬかるみはありませんでした。 標高1,110m辺りからススキが茂り始め、脚には当たりますが足元は見えました。適当に歩いていると、今回は大海里峠の道標前ぴったりの位置で稜線に出合いました。 大海里峠からダルガ峰(なる)<写真08>を経てちくさ高原スキー場ゲレンデ上部(<写真14>撮影地点)までは、一部、濡れていると滑りやすい土道です。 大海里峠から大海里山の西のトラバースルートを進みました。低い草が生えていますが、気にならない砂利の細道です。 丸太と土の階段状の道を下って標高1,125m鞍部を過ぎると、濡れていると滑りやすい土道ですが、ステップが切ってあります。雨天や地面が濡れているときは、今回のように反時計回りすると、滑りやすい箇所がすべて上りになるのでより安全です。距離は短く、すぐにまた平坦で歩きやすい細道になります。 ちくさ高原スキー場ゲレンデ上部(<写真14>撮影地点)からゴール地点までは、大半が作業道で、一部、ススキが脚に当たりますが足元は見え歩きやすいです。 ゲレンデ上部(<写真14>撮影地点)で岩のある所から西に踏み跡を辿りコンクリート道に出ました。ここから、稜線と並行して延びている作業道を南方面に向かって歩き始めると、すぐにススキの間の砂利道になり、脚に当たりますが足元は見えます。 ダルガ峰(なる)<写真08>の北西麓で登山道と出合い右折すると、道は広くなり足元は気にせず歩けます。 |
その他周辺情報 | ダルガ峰(なる)<写真08>の南西、国道373号線沿いに道の駅「あわくらんど」があります。ここのレストランは営業中ですが、隣のバイキングレストラン「あわくら旬の里」は現在休業中です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【ダルガ峰稜線はマンネンスギ・トウゲシバ・ヒカゲノカズラの宝庫】
この日は天候が直前まではっきりせず、訪問する山がなかなか決まりませんでした。まだ残暑が厳しいので、岡山県では高山となる1,000m級の山、雨が降ってもいざとなれば傘を差しても歩ける道、8月下旬の植物が確実に見られるコースと考えていくうちに、訪問地として決まったのはダルガ峰(なる)でした。
ダルガ峰の“なる”は平らなところを指し、まさに山頂一帯が平らな山です。出発点は公衆トイレのある「ダルガ峰展望台駐車場」です。GoogleマップやYahooマップなどで検索すると場所が特定でき、その地点までナビが誘導してくれます。
吉野川の支流である大海里(だいかいり)川沿いの道を想定していましたが、Gナビがちくさ高原経由のルートを指示しました。結局、大海里川沿いの林道大海里線の入口には「崩壊につき通行止め」という看板があり、自動車でのアプローチは無理でした。Gナビはこれを認識をしていたのでしょう。
駐車場を出発後、しばらく林道ダルガ峰線を南南東方向に歩きました。この道は9月1日(日)に行われた「西粟倉ヒルクライム2024・ダルガ峰」のルートにあたります。麓の「道の駅あわくらんど」近くにある智頭(ちず)急行線の橋脚下を出発点とし、今回の山行の出発点とした駐車場まで全長12辧標高差770m、最大斜度14%の過酷なサイクルスポーツイベントです。台風10号の影響もなく無事に行われたようですが、舗装道路にはたまに小石が転がっていました。
途中から大海里峠へ続く作業道に入ると、天気予報どおり、すぐに小雨がポツポツし始めたので、傘を差しました。いつもは一部、ぬかるみがあるのですが、今回は猛暑続きで雨が少なすぎたためか、足元は気になりませんでした。
標高1,110m辺りからススキが茂り始め、脚には当たりますが足元は見えました。適当に歩いていると、今回は大海里峠の道標前ぴったりの位置で稜線に出合いました。
大海里峠から北にある大海里山に登る予定でしたが、ガスって小雨が降っていましたので、大海里山の西のトラバースルートを進みました。
丸太と土の階段状の道を下って標高1,125m鞍部を過ぎると、濡れていると滑りやすい土道ですが、ステップが切ってあります。幸い、この手前で小雨はやみ、一瞬、日が差しました。
ダルガ峰(なる)<写真08>の南斜面、標高1,150mを過ぎると、そこから先はマンネンスギ<写真07>・ホソバトウゲシバ<写真10>・ヒカゲノカズラ<写真11>のパラダイスでした。標高1,160mを過ぎると、一時的ですがマンネンスギとヒカゲノカズラで足の踏み場もなくなり、申し訳ないのですが、適当に踏んで倒木をまたぎました。さらに倒木をまたぐとダルガ峰(なる)頂上ですが、展望は効かず狭いので通過点のようにしか思えません。
ちなみに、マンネンスギは“スギ”、トウゲシバは“シバ”という名称が入っていますが、いずれもヒカゲノカズラ科シダ植物です。尾根上であるにもかかわらず、文字通り日陰が多い森林帯で生育し、後山山系ではこれらシダ植物の大群生がこのエリアだけに見られます。マンネンスギは隣の兵庫県では絶滅危惧粁爐忙慊蠅気譴討い泙垢、人があまり歩かないせいか、年々生育面積が広がっているような気がしました。登山というよりも森林浴をしている感が強いこの散策路は、いつ来ても心地よいヒーリングコースです。
【ダルガ峰稜線と並行して延びる作業道はススキ&キオンロード】
森林帯を抜けると、ちくさ高原スキー場ゲレンデの上部に出てきました。登山道はさらに稜線上に続いていますが、今回は岩のある所から西に踏み跡を辿りコンクリート道に出ました。稜線と並行して延びている作業道を南方面に向かって歩き始めると、そのうちにお目当てのキオン<写真15>が出てきました。岡山県では絶滅危惧粁爐忙慊蠅気譴討い泙垢、この周辺では群生があちこちで見られます。キク科のキオンとイネ科のススキ、ともに秋の訪れを知らせてくれる植物です。およそ1劼砲よぶこの道はキオン&ススキロードと化し、我々の目を楽しませてくれました。
ダルガ峰の北西麓で登山道と出合い右折すると、キオン&ススキロードからは鳥取県と岡山県の県境尾根や鳥取県の沖ノ山(おきのせん)<写真20>や東山(とうせん)<写真21>も見え、最後は展望を楽しむことができました。トレーニングにはなりませんが、いつものマンネンスギや毎年楽しみにしているキオンの群生も相変わらずで、リフレッシュできました。
さあ、これで1週間後はいよいよ県外の山へ。まさか台風10号に悩まされ予定を大幅に変更することになろうとは、このときは思いもしませんでした😓
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