甲斐駒ケ岳(黒戸尾根テント泊ピストン)
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- GPS
- 30:36
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,518m
- 下り
- 2,543m
コースタイム
7/25 4:38七丈小屋テント場-6:06甲斐駒ケ岳山頂6:20-7:11七丈小屋テント場(撤収)7:52-8:24五合目小屋跡-9:18刀利天狗-10:00横手・白須分岐-11:13尾白川渓谷駐車場
天候 | 7/24快晴 7/25快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
刀利天狗の手前からハシゴ・鎖場が出てくる。非常にハシゴ・鎖場が多い。最初のうちはカメラに撮って数えていたがあまりに出てくるので途中からやめた。 ハシゴ・鎖場は、慎重に進んでください。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
本当は、今週末は会で白馬に行く予定だったが、水曜の時点で天気予報が芳しくないので単独行で昔より行ってみたかった甲斐駒の黒戸尾根にチャレンジしてきた。
例のごとく、金曜の夜発。双葉SAに着き晩御飯を食べて、眠りにつく。しかし、暑くて12時前に目が覚める。出発しようとすると相棒からメールが来た。相棒は、ちょうど東京から野辺山に帰るところのようだ。双葉SAにいると言ったら、寄るというのでしばらく車の中でテレビを見ていた。小一時間もすると相棒登場。しばらく、雑談しながら過ごす。長坂ICまで一緒に行き、別れる。そこから、尾白川渓谷の駐車場に向かう。一昨年、会の山行で日向山に行ったときに行っているので何となく覚えている。夜中の2時過ぎだと言うのに、駐車場は半分近く埋まっている。駐車場に着き、とっとと寝る。4時半に目が覚め、朝御飯を食べながら準備をする。寝たりない気がするが、テンションが上がってるせいか気にならない。しかし、精神的なものと体力的なものは、違うらしい…
朝5時前だと言うのに、バンバン車が入ってくる。みんな、日帰り黒戸尾根組だろう。自分は、のんびりと出発する。出来れば、今日中に山頂を踏みたいと思う。
途中までは、日向山に行ったときのコースと同じ。といっても20分くらいだが…。まぁ、そこそこの急登を登っていく。緩やかだったり急だったりと何となく優しい登山道だ。しかし、その優しい顔も横手・白須の分岐まで。ここからは、急な登りが続いていく。さすが八丁登りと名前がついているだけある。たまーに、緩やかな登りが来るので何とか登っていく。この、八丁登りの途中で異変が…。やはり、寝不足…。かなり辛くなってきた。休憩も30分に1回くらいのペースに落ちる。しかも、そのうち2回くらいは少し寝てた。この時点で、今日の山頂を目指すことは諦めた。刀利天狗の手前に刃渡りなるものがあるので、そこまではゆっくりと回復に努めることにする。刃渡りでバランス崩したら…。
刃渡りに到着。やはり、刃渡り。左右が切れ落ちている。鎖も張ってあるので大丈夫だと思う。思ったより切れ落ちては、いない感じだった。刃渡りをクリアして、刀利天狗に向かう。手前の祠らしい所で刀利天狗と間違える。ホントの刀利天狗が出て来た時はショックだった。こうなるといつものヘロヘロパターンだ。落石防止の石堤が小屋に見えたりとか…ほぼ幻覚症状に陥る。
通り天狗を過ぎ、梯子が登場。なかなか、長くて高度感があるぞ。高所恐怖症の自分には荷が重いか…。いや、実際荷が重い。後ろに持ってかれそうで怖い。登りきった後に「そういえば、同じ道を帰るんだからこの梯子を下るんだよなぁ〜」とさらに怖いことを考えてしまった。この梯子を登りきってしばらく行くと黒戸山を巻く巻き道に出る。ここは、ほぼ水平道。しばらく行くと五合目小屋跡に向かって下っていく。五合目小屋跡から先も、ハシゴと鎖場が出てくるのでここでもちょっと寝とく。下りきって、一個ピーク超え、2個ピーク超え、まだ小屋が見えてこない。「小屋だぁ〜」と幻覚見ないだけマシか…。やっと、小屋が出て来ました。ピークの手前からは見えて来ません。ある時突然出て来ます。
小屋に着き、幕営料とビールを買う。幕営料600円。キリンのスーパードライ500mlで700円でした。ビールは、南アルプスの天然水で惜しげもなく冷やされています。テン場は小屋から5分くらい登ったところにあります。テン場でテントを張ってから、小屋に戻り水を汲んできます。本物の南アルプスの天然水です。売ってるやつよりかなり上流の湧水のようです。標高2365mって書いてあったような。テントに戻り、鳳凰三山を眺めながら1杯やります。本を読みながら、ウィスキーの水割りを飲みます。この時期、日帰りをやらないのは、これがやりたいからです。日が陰って来たので昼寝します。昼寝から起きると、17時過ぎ。まだ明るいので、晩御飯の支度です。今回は、絶対に修行になると思ったのでご飯は全部ジフィーズにしました。軽さ重視です。その割には、ウィスキーは持っていく。晩御飯を食べ終わり、暗くなってきたので「おやすみなさーい」
7/25
4時過ぎに周りのテントが動き出しました。昨日の夜に寝ながら、「明日、山頂行くのやめよう」と思っていたのですが、4時過ぎに目が覚めて外に出ると富士山までみえる好天。「こりゃあ、行くしかない」と山屋の性が目覚めます。サブザックにパンと水1リットルとを詰め込んで出発です。ここから先、山頂までほとんど登りしかありません。下りもちょっとあったけど。しばらく行くとハイマツ帯になります。風が直接当たるようになって気持ちいいです。ハイマツ帯・岩稜帯が交互に出てきて楽しめます。景色も、だんだん拓けてきてあちこちの山が見えて来ます。鎖場もありますが慎重に進んでいきます。1時間半くらい歩いたら山頂に到着です。山頂は、360度大パノラマです。南アルプス・中央アルプス・北アルプス・富士山・八ヶ岳とどこを見ても山が目に入ります。多分、ここに2時間くらいいれる自信があります。下手すると動けなくなりそうなので、後ろ髪を引かれながら山頂を後にします。テン場まで下って、撤収をします。意外に時間が掛って、納得いきません。出るときに何にもしていかなかったから仕方ないのですが…。
ここからの下りは、「下山マシーン」になります。行きに来た道なので、写真は1枚も撮ってません。下山マシーンになっていたせいか、懸念の下りの梯子はそんなに気になりませんでした。最後の吊り橋も大丈夫でした。
駐車場に着くと、ほとんど満車。途中に路駐もある有様。尾白川渓谷って有名なんだなぁ〜
それと、黒戸尾根はお腹いっぱいです。たぶん、もう来ないと思います。特にピストンは、もう無理です…。下りが長〜い。
黒戸尾根お疲れ様です!
最高の天気ですね!
日帰りが流行っているようですが
やっぱり南アルプス天然水割は外せませんね!
ホントにイイ天気でした。
夜中にピカピカ光っていたのは下界の雷だったようです。下りの時に会った人に聞いたら甲府は凄い雨だったようです。
そうですね、かなりの人が日帰りで登っていました。感覚的にですが8割がた日帰りだったような気がします。
自分は、ついつい勿体ないと思ってしまいます。なので、がんばってテントを担ぎあげるのです
黒戸尾根行ったんですね!
「急登」という印象だけでしたが、岩場クサリ場もあって楽しそう!
…だけど、標高差2000mはありえないです…。
やっぱり苦行です。
ちなみに私も先週の八ヶ岳で、
「龍の巣だぁ〜〜!」
を、1日につき4回くらい言いました
急登もそうだけど、長いです。でも、鎖場とかハシゴが多いので一気に標高を稼げるせいか、標高差2000mの感じがしませんでした。
まぁ、あちこちに修験者の石柱が立っていたので苦行なんでしょう
八ヶ岳周辺は、雷多いんですかね。去年に蓼科行った時も帰りに雷雨にやられました。
やっぱり世代が似ているせいか「龍の巣」は言ってしまいますね
ちなみに今朝は思いっきり筋肉痛です
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