41.荒島岳 「復活の日」
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,205m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
0900山頂-0940しゃくなげ平0950-1045リフト終点1050-1120スキー場駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはスキー場駐車場に電話ボックスを流用した記入スペースと木箱あり。 リフト終点から本格的な登山が始まる。この登り坂が急なので覚悟して登ること。 しゃくなげ平からコルを過ぎて「もちがかべ」と呼ばれる難所があるが、僕は使用していたダブルストックを短くせずに登ったが、行き帰り共に無難に通過出来た。 |
写真
感想
第41座 復活の日
妙高山へ向かう途中に滑落事故を起こして一年が経過した。実をいえば、GWに大峰山を登山する計画を練っていたのだが、家族から
「多くの方に迷惑をかけた訳だから、滑落事故発生から一年が経過するまで登山は止めておくれ」
といわれた。この出来事が3月の頃だったから、滑落事故で負った怪我も完全に癒え、マラソンに復帰を始めた矢先だったのだが、僕も確かにその通りだと思い、家族からのこの申し入れに従わざるを得なかった。
僕は再び登れる日を信じつつ、ジョギングや筋トレをこなし、2010年1月の段階で86キロあった体重も今では80キロを下回るまでに絞ることが出来た。僕の復帰登山の舞台に選んだのは、大野富士の別名で知られた荒島岳を選んだ。仕事の都合や、復帰早々アルプスは敷居が高いのではないかという判断で、この山に落ち着いた。
前日早めに寝たのだが、例の如く登山の前日は、興奮して殆ど眠れないまま25日1時に起床し、2時に自宅を出発した。一宮木曽川ICから高速に入って、殆どクルマが走っていない東海北陸自動車道を北上して、4時40分には登山口がある勝山スキー場駐車場に到着した。途中でコンビニに寄れたらいいと思っていたら、それがなくて朝食はカロリーメイトやソイジョイとスニッカーズと水を飲んで、5時15分に出発した。
今回のコースは勝原コースを利用。駐車場が多めにあることと、
(冬場はスキー客が利用することも考慮してのことかな?)
数ある登山道の中で距離が短いという理由でこのコースに決定した。
リフト終点
(といっても残骸が置き捨てられているといっていいが)
を過ぎると、本格的な山道になる。この山道がなかなかの曲者で、急勾配の登り坂に苦しめられた。トレーニングで鍛えられているとはいえ、実際登ってみると、勝手が違って滝のように汗が流れた。急な登り坂が終わって平坦になったかと思ったら、また見上げるほどの高さの登り坂が続くのだ。この坂を見上げる度に何度引き返そうかと思ったことか・・・・。
7時25分に休憩ポイントのしゃくなげ平に着いた。念のため行動用水を確認したら、充分にあったので登山をそのまま続けることにした。ここから約1時間で山頂だと自らを励まして・・・・。
しばらく降って、また登る途中に「もちがかべ」という難所がある。これは急勾配の登り坂で鎖やロープが垂れている上に道が狭く、一見難しく感じた。使っていたダブルストックを短くしてザックにしまおうかとも考えたのだが、いざ登ってみると左手でダブルストックを束ねて持ち、右手で岩や木の枝を掴んで登ったら何とかいけそうだったので、そのまま、この難所を通過した。
その後、稜線に躍り出て、数回ピークを越え、その途中に山頂を着いて下山する中年の男性登山者とすれ違った。その時に山頂はお花畑になっていることと、僕の後ろにそびえている山が白山だと教えてもらった。この時点で山を覆っていた霧は晴れて上を見上げると青空が広がっていた。
8時35分に1523メートルの荒島岳山頂に着いた。既に5人ほどの登山者が休んでいた。取りあえずは1年振りの「三角点踏み」と記念撮影を済まして、しばらく一緒にいた登山者と話していたのだが、その殆どが埼玉県から来た人ばかりだった、高速料金一律千円の恩恵を受け、ここまで来たらしかった。でも、大型連休でもないのに、交通渋滞が酷くなっていることは改善して欲しいところなんだけど・・・・。
9時に下山を始めたのだが、先の登山で「踏み出す一歩の恐ろしさ」を身を持って学んだだけに、慎重に降っていった。「降りは楽」だと思いがちなんだけど、一歩踏み出した刹那、足を捻ったり、うっかり浮石を踏んでバランスを崩したり・・・・ といろいろ危険がはらんでいるので気を使うんだよな。
11時20分に駐車場に戻り、今回の登山は無事に終了した。久々の標高1000メートルを越える登山で、登り坂に苦しんだけど、この登山の成功は、滑落事故から実質4ヶ月のリハビリ、会社の同僚の交通事故死、決意を固め挑んだ婚活・・・・。「空白の一年」を埋めた登山であったと思う。
登山後は九頭竜温泉 平成の湯の立ち寄り温泉に浸かり、登山の締めを温泉に入ることで締めることが出来て、その上、クルマで運転中、懸念していた交通渋滞にはまることがなく自宅に着いたのが16時過ぎであった。
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