南アルプス深南部・孤高の名峰【合地山】+静岡百山【中ノ尾根山】 昨年冬のリベンジを日帰りピストンで!!!


- GPS
- 09:51
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 3,136m
- 下り
- 3,134m
コースタイム
天候 | 午前中 ![]() 午後 ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
・SW藪山山行二日目
昨年12月に中ノ尾根山に登りましたが、雪が深く敗退でした...。
その時は静岡百山をやっていなかったのですが、現在は静岡百山である中ノ尾根山は未踏のピークという事で再び挑んできましたが、敗退した時の記録に「必ず合地山も含めてリベンジする」と書いてあるので倍返しという意味を込めて日帰りで合地山まで行ってみる事にしました。
計画では5時30分にゲートをスタートの予定でしたが、昨日の山行から帰ったのが21時でその後やる事があったので寝たのは23時で一時間寝坊して起床は4時...。
急いで支度してゲート到着し6:30分にスタート!
このコースは分県・静岡県の山で紹介されていてコースタイムが15時間35分。普通に考えれば余裕ですが、この本のコースタイムは厳しいで有名なので遅れた分をを含めかなり急がないと日帰りで合地山ピストンは厳しい...。
まずは10kmで比高600m登るという日帰り登山者を絶望へと追いやる白倉林道。
ここで頑張らないと厳しいので軽く走り登山口に到着。 積雪期と無雪期で随分とイメージが違うので初めて来たような気になってしまう。
登山口からしばらくは急登だが、登り切ると緩い登りになりカブト岩を過ぎると一気に笹薮に突入。
朝露がベッタリで雨具を着込んでの藪漕ぎ。笹薮で見えない足元に多くの倒木が転がっているので慎重に歩かないと怪我の危険性があります。
稜線の藪漕ぎを進んでいくと前方に6名くらいのパーティが見えた。 近ついてみるとtotoriさん達の山岳会の方々でした。 リーダーの方とコースについてお話しさせて頂きましたが、合地山の尾根から1985mを通り下降しヨモギ沢〜柴沢へと釣りをしながら下降するという計画。 何ともオリジナリティー溢れた素晴らしいルート取りでした。
僕にとっての憧れの地である「柴沢」しかもこの支尾根から下降というルートは聞いた事が無かったので興味深々でどのような尾根なのか今度教えてください。
totoriさん御一行さまとお別れして登り切ると「中ノ尾根山」山頂に到着。 ここで【静岡百山】93座目。
写真だけ撮って合地山を目指し南東方向に下るが見事にタケナギ沢へと下降している支尾根に吸い込まれた。比較的早い段階で間違いに気が付いたので登り返さず強引にトラバース可能でした。
こちらの尾根にもテープがあったので間違えて付けた方がいると思いますが、それよりも自分が確認を怠った事が問題。
合地山の尾根に乗ってからはマーキング・踏み跡共に薄いが2100mの方向さえ間違えなければ、痩せ尾根に入るので支尾根に迷う事は無いと思う。
明瞭な尾根に入ってからは笹薮よりもブッシュの藪が煩くなってくる。数か所はバリケード状で通過がかなり面倒でした。
そして合地山の2149mピークに到着。
ここには三角点のみで標識は2104mピークにあるが、今年の5月にone-hunterさんと行っているので今日はここで終わり。
パンを食べて折り返し。
帰りの方がルートは分かり易く感じたが、最後の中ノ尾根山への登りは尾根が広く鶏冠山方面への縦走路もあるので少し注意が必要だと感じた。
この辺りは深南部方面(東側)が良く見渡せるので昨日歩いた付近も小さくだが見えた。
次は鶏冠山〜池口岳方面も楽しそうだと感じた。
中ノ尾根山からの下降は晴れていれば稜線が見渡せるので進むべき方向が分かるが、完全にガスったら深い笹尾根の中で彷徨う事になると思うのでかなり危険だと思う。
カブト岩からはウインドブレーカーなどを脱ぎランニングスタイルになり走って下山。
登山口に小屋でオジサンがコーヒーをご馳走してくれたので頂き林道も全力では厳しいので気持ち良いスピードで走り、ゲート近くの沢でアイシングしてからゲートに到着。
《感想》
昨日の疲れがもっと色濃く残っていると思ったが随分回復していたようでした。攣るのが怖かったので漢方薬は飲んだが必要なかったかもしれない。
このコースは分県・静岡県の山で南アルプスの山々を抑え一番難しい山として紹介されているが、僕も同じく難しいと感じました。
【静岡百山】に合地山は入っていません。
以前、one-hunterさんに何故入っていないんですかねぇ?と聞いたら「難し過ぎて100座踏破出来ないよ」という答えが返ってきました。
両方のルートから歩いてみてその意味が良く分かりました。 きっと「千頭山」も同じ理由で選外なのでしょう...。
メジャーな本に紹介されている山なのでもっと踏み跡もテープもあると思っていたが、そういう楽な要素は期待できませんし、コースタイムも15時間半では少し厳しいと感じました。 少し言いにくいのですが僕がハイスピード、休憩ほとんど無しで10時間弱でしたので、山と高原地図ですと少なくとも17〜18時間になると思います。
やはり日帰りで合地山というのは脚の速さ、RFの的確さを求められると思います。(中ノ尾根山頂で幕営して合地山ピストンが一番安全だと思う。)
今回、途中でお会いした方が(3人組)中ノ尾根からの下山中に足を捻挫したという事でした。
このルートは倒木が笹に隠れていたり、木や石が湿って非常に滑りやすくなっていますので注意が必要です。
しかし、怪我には注意しつつも難しいからこそ楽しめる!と僕は思いますし、合地山に関しては寸又峡・白倉林道のどちらも難しく(種類が違う)素晴らしいルートです。
この山行中は昨年末の敗退した時の事を思い出しました。
トレランのレースで腸脛靭帯を痛め走る事が出来ずにかなり落ち込んでおり、普段は嫌いなランニングのトレーニングも出来なくなるとイライラするという事も知りましたし、痛めているにも関わらず箱根にロングのリハビリなんて無茶で自暴自棄な事もしていました...。
しかし、あれから地道に治して今は自分描くルートを存分に歩く事が出来ているという事を本当に幸せだと思います!
SW山行はこれで終わりですが、静岡百山も残っていますので年内は残った山をメインに歩けたらいいなぁ!なんて思っています。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
これはご一緒しても最後まで行けませんでしたね、、(笑
お誘いをいただいたとき、兵越峠から尾根沿いに歩きテント泊ピストンだと
勝手に勘違いしていましたが、前々から歩きたい尾根です。
分岐から鶏冠・池口方面か中ノ尾根・合地山方面かが悩みどころですが、
kaikaireiさんですと「どっちもだ!」ですね
ittaさん、こんばんは
兵越峠からと想像していましたか
でも先ほど地図を見ながらイメージしてみたのですが、この場合だと中ノ尾根山で幕営して翌日に合地山に行けるという点で、精神的に安心で素晴らしいコースだと思います。
詳しく調べていないのですが、水場は西俣沢に取りに行くという事になりそうなのかな?
鶏冠・池口方面の両山は静岡百山ですが未だ行っていないので年内に行きたいと思っていますが、積雪期になってしまうかもしれません
それならそれで構わないのですが、一緒に行きましょう!!!
前日の仁田岳南東尾根に続き、ハードなバリコースを日帰りで恐れ入ります。私が計画通り行けたらもしかしたら合地山で出会えていたかもしれませんね⁉飛行機平から逆河内に降りる直前で断念して引き返してしまいました。今後またチャンスがあれば深南部か南嶺でお会いしたいものですね
kumahikoさん、コメントありがとうございます!!!
え?飛行機平から逆河内に下りる??? という事は不動岳〜逆河内〜逆尾根〜合地山という計画でしたか
こういう計画って本当に一部(山岳会)の方しか出来ませんし思いつきませんが、ヤマレコユーザーでこういう事をされる方がいるという事で本当に僕は助かっております。
こんなコアなエリアでkumahikoさんとお会い出来たら僕は自分の計画を放棄してkumahikoさんと一緒に歩きたいです。
kumahikoさんには話したい事や聞きたい事ばかりですのでお会いできるのを楽しみにしております
kaiさん。こんばんは。最近kaiさんの行く場所見て地図を広げてます。今回、山と高原地図の端っこに一部乗ってました。それにしても、連日は凄い。ここの林道は自転車ではいけないんですね。
コメントも僕にとってはディープな世界ですが、ただ、それを楽しみに読んでいる僕も、徐々にはまりつつあります。
shin0609さん、こんばんは
ここは南アルプス深南部と言われる山域で長らく登山の空白地として残っていた山域です。
そして現在でも整備されていないコースが多くあり(逆に整備された場所が少ない)入山者が少なくSWでも静かな山歩きが出来る場所です。
展望や華やかさとは無縁の世界ですが、とってもディープな世界ですので興味が湧いたら歩いてみてくださいね
自転車利用についてですが、自転車でゲートを越える事は可能ですし、釣り人でモンキーで越えた方もいたので物理的には可能です。
しかし、ゲートに自転車禁止という趣旨の事が書かれていたのでフェアでないと思い止めました。 でも600m登る林道ですからほとんど引いて歩く事になりそうなので走った方が全然早かったと思います
kaiさん、こんばんは!
前日に、あれだけ負荷の掛かるであろう山域を攻め込みながら
翌日にこれですか!?
累積標高3500mを越えていますよ
どこまでタフなんですか
連チャンでフルの大会を走るような負荷だと思うのですが。。。
凄いな〜 そして羨ましい体力!
リベンジも倍返しでの達成ですね
しかし、もはや日本中で走れないところは無いですね
バリルートばかり繋いだ一筆書き!
日本初にチャレンジされてはどうでしょうか?
また、凄い方達の登場ですね
やはり静岡は別格です!
tailwindさん、こんばんは
前日の山行もそれなりに疲れたので、もう少し疲れが残っているかなぁ〜?と思っていましたが案外回復していて何とか歩く事が出来ました
でもロードの方ですが....多分、遅くなってるっぽいんですよ
平日はだいたい走っているのですが、少し負荷が足りないのかモチベーションが下がっているからなのか、タイムが良くないんですよね...。
もう少し真剣に走らないと来シーズンのサブ3なんて夢のまた夢になってしまいそうです。
グレーとトラバースの田中さんを井川の白樺荘で見た!なんて話題がありました
大無間〜池口岳まで深南部を歩くのか興味が有りましたが、大無間を下山してから白樺荘という事は多分ルートが違いますね...。
残念ですが上河内〜光〜池口というルートになるのかな?
いや、彼は難易度を上げる必要などありませんし、ロードも全て歩くという事自体が果てしない難易度でしたね
静岡でお待ちしています
私も師匠のTVを見てから寝ましたよ。
6時過ぎに起床しましたが、疲れが抜けていない感、満載でした
連日でもバッチリ山をこなしてくるとは
とにかくリベンジ&倍返しできてよかったですね
おめでとうございます
yamayoさん、こんばんは
師匠のテレビ見ましたか! 僕も録画していたので翌日みようと思っていたのですが、気になって全て見てしまいました
いつもの笑顔で良いガイドでしたね!!! ただ、足元がいつものスタイルでは無かったは違和感ありました(笑)
この山行ですが、yamayoさんなら二連チャンどころか3・4と行けましたよ
明日も天気が良いみたいですので山に行きたいのですが、動物園に行くみたいです
つまらないので、動物見るなら山に行けば良いとは口が裂けても言えませんでした
うちのかみさん、小無間山で会ったそうです。本人よりTVカメラマンがすごいって。
白樺荘に泊まって前日は笊ヶ岳に行ったようです。
kurosukeさん、こんにちは!!! まさかkurosukeさんからメッセージが来るとは思ってもいませんでした
あの撮影班って凄いメンツでしたよね...。 ピオレドール取った人やアドベンチャーレーサーの人だった記憶が...
実際に僕があの御一行に遭遇したら真っ先にサインをもらいたいと思うのは田中さんをスルーして平出さんです。(笑)
というか仮に大無間で田中さんに会うよりもkurosukeさんの奥さんにご挨拶する事の方が僕にとっては価値がありそうですし楽しめそうです。
5泊6日の沢旅を終え浜松で鰻を食べて先ほど帰宅しました。
あの不明瞭かつ藪漕ぎルートを無事に合地山まで日帰りピストンされたんですね、さすがー!お疲れ様でした^^
肩まである笹薮こぎに疲れて休憩していたところ、遠くから単独の男性の姿が!
ペース速いなぁなんて思っていたらサングラスを外して「totoriさん」と爽やかな笑顔!
一瞬こんなところでまさか誰?と思ったらまさかのkaiさんでした。
ホントにびっくりしました(笑)
途中kaiさんほんとにあそこまで行ってるの?と思うくらい遠くに見える合地山を右手に見ながら、
分岐は不明瞭だし登り返しがありそうなこのルートを日帰りは無理なのでは?とみんな心配していましたが全く問題なかったですね!
私もあそこまで大変なルートとは思っていなくて、沢靴なので濡れた笹で転びまくり見えない枝にひっかかったり多数のワナで膝から下は傷だらけですT_T
沢への激下りは危険なのでさすがにアイゼン着けました^^;
ヨモギ沢近くのビバーク地から柴沢を千頭山登山口方面に釣竿片手に1.5キロほど往復ましたが、ロープも必要なかったですし、SWを感じさせない静かな場所(
誰も来ない?^^;)で大イワナやアマゴがたくさん釣れて素敵な沢だと思います。
中ノ尾根山登山口近くでハナイグチ、ナラタケ、ヒラタケなどのきのこもどっさり取れましたよー(^_^)v
残念ながら会の山行はヤマレコに記録できないんですけど(今回特に秘密のルートということで)作業用に付けられた柴沢への踏み跡があるので、もしkaiさんが興味あるなら今度こっそりルートを教えますね(^_^)v
totoriさん、こんばんは
5泊6日深南部の旅、本当にお疲れ様でした!!!
本当なら家族サービスだったのですが、こんな静岡県の僻地に遠方から知り合いが来るという事で家族に許可を貰い駆けつけてしまいました
これがSWで大混雑の赤石岳のような場所だったら多分行かなかったかも...(笑)
しかし、焦りましたよ
会の皆様は本当に良い方そうで、特にリーダーの方にはお聞きしたい事もたくさん有りましたが時間の都合で残念でした
僕も積雪期しか歩いた事がないルートでしたが、本などを見ると中ノ尾根山までは「しっかりとした巡視道がある」と書かれていたのでここまでの笹薮とは思っていませんでしたし、totoriさん達は重荷ですので大変だろうなぁ〜と思っていました
それにしても興味深いルートですね
ヨモギ沢から柴沢を千頭山登山口方面に行かれたのですから、僕が今まで合地山から柴沢への唯一のルートと思っていた合地山山頂〜柴沢よりも時間的に短縮できるかもしれませんし、今後歩いてみたいルートが増えました!
今回歩いたルートを地図を見ながら説明して頂けたら本当に嬉しいです
是非、丹沢24hの時にでもお願いしますね
深南好きだとか言いながら事情があって全然いけてなくて心苦しいのですが・・・
kaiさんが丹沢のバリルート開拓並みに深南部を次々とこなしておられるので情報をいただけ感謝です。そういえば深南部の本が最近発刊されてました。
ところで、教えていただいたお師匠さんの番組拝見しました。
あれをみると聖平小屋にもいきたくなりましたよ。泊ってお話をぜひおききしてみたいです。穏やかな表情の奥にすごい山屋オーラを感じました。
meta_bomanさん、こんばんは
いえいえ、メタさんにはもっと大きな事が待ち受けているのですからそちらを優先しなくてはダメですよ
僕が歩いて記録を公開する事でメタさんを始めこの山域に興味が有る方に少しでも参考になるのであれば僕は本当に嬉しいですし、僕のモチベーションにもなります
「深南部の本」>僕も「おおっ!」と思い中身を調べたのですが、著者は静岡県のFM局K-mixの社長のようです
目次で山行内容だけ確認したのですが、永野さんの本のように未知のルートや廃道をメインとした内容では無く比較的一般的なルートの山行記録でしたので正直申しまして少しガッカリでした
ただ、この山域をメインとした本は限りなく少ないですので一度読んでみようとは思っています
原田さんの番組見てくれましたか!!!
本当に穏やかで優しい方なのですが、仰る通り本物の山屋としてもオーラは凄いです!
見習う事ばかりですが、何も見習えていないので、また同行させて頂き勉強したいと思います
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する