20時間オールナイト登山(石尾根,雲取山,飛龍山)
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- GPS
- 20:18
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 3,200m
- 下り
- 2,896m
コースタイム
- 山行
- 15:58
- 休憩
- 3:37
- 合計
- 19:35
□第1部(JR奥多摩駅→【石尾根】→雲取山)
JR奥多摩駅 (19:00) → 石尾根登山口 (19:35) → 狩倉山 (22:02) → 将門馬場 (22:33) → 城山 (23:05) → 水根山 (23:08) → 鷹ノ巣山 (23:59) → 鷹ノ巣避難小屋 (0:29) → 日蔭名栗山 (1:03) → 高丸山 (1:36) → 七ツ石山 (2:37) → ブナ坂 (3:00) → 【水場で補給】 → 奥多摩避難小屋 (3:50) → 小雲取山 (4:24) → 雲取山避難小屋 (4:42) → 雲取山 (4:50) → 【休憩】(5:12)
□第2部(雲取山→【奥秩父主脈縦走路】→飛龍山→下山)
三条ダルミ (5:40) → 狼平 (6:30) → 北天のタル (8:10) → 【休憩・食事】(8:50) → 飛龍山 (9:19) → 【休憩等】(10:17) → 飛龍権現神社 (10:35) → 禿岩 (10:38) → 前飛龍 (11:35) → 熊倉山 (12:47) → サオラ峠 (13:20) → 山王タワ (14:31) → 登山口 (15:00) → 丹波バス停 (15:14)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:丹波バス停→JR奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
飛龍山から丹波バス停方面の下山路は,急坂,岩場が多い。雨天時要注意。 |
その他周辺情報 | 丹波バス停付近に温泉あり。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
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感想
1 2015年9月20日午後7時から同月21日午後3時頃までの約20時間,JR奥多摩駅から石尾根,雲取山を経由して,飛龍山まで登山をした。雲取山までは,全ルート夜間である。
2(1) JR奥多摩駅から石尾根経由での雲取山登山は,夜間において,これまで5回経験している。あるときは大雨,あるときは吹雪もあった。それにより,今回は,体力上の問題が少々あったものの,スムーズに進行することができた。やや詳述すると,鷹ノ巣山までの間は,急な斜面が続き,一気に標高(1700m台)をかせぐ。途中,石尾根縦走路をはずれて,将門馬場(まさかどばんば)に向かった。ここには,何もない。少々藪漕ぎをして当該縦走路に戻った。鷹ノ巣山以降では,石尾根最難関と思われる高丸山の急こう配を登り切り,七ツ石山,(鴨沢ルートと合流する)ブナ坂に入った。今回のコースは,飛龍山までのロングコースであり,かつ,雲取山を過ぎた後は水場がないことから,奥多摩避難小屋付近の水場で水分補給をした。石尾根は,3箇所水場がある。石尾根から雲取山までは,全コース夜間であったので当然ヘッドライトで行動するのであるが,加えてガスが多かったために,視界が悪く(1m程度の視野),進行に難儀した。
(2) 雲取山には,日の出時刻から1時間以上前の午前4時50分に到着した。気温は9度。雲取山荘から来た御来光目当ての登山者などで多少賑わっていたが,肝心の御来光は,ふもと付近が曇りのために,見られない模様であった。御来光が見られないことにより,計画より早い午前5時12分,雲取山を後にし,あの長大な奥秩父縦走路に入った。
(3) 奥秩父縦走路は,雲取山を起点(又は終点)に,飛龍山,笠取山,破風山,甲武信ケ岳を通り,はるか遠く瑞牆山まで至る。今回は,そのうち,飛龍山を目指すものである。まず,急斜面を一気に下る。その後,尾根をトラバースしながら地味に標高を上げていく。徐々に二次林と思われる美しい木々が爽やかに感ずるようになる。狼平は,中々美しい広場であり,このような所でテント泊ができればさぞ気持ち良いだろうと想像する。飛龍山は,私の考える関東地方の三大渋い山の一つであり,ほかには和名倉山,小川山があるところ,これらの山と共通して,山頂は木々に覆われ景色がなく,美しい苔むした倒木と原生林(又は二次林)に覆われた渋くて魅力的な所である。そのようなことを話題にしながら他の登山者との会話もはずみ,つい,長時間い続けてしまった。山頂を後にし,禿岩に立ち寄った。禿岩は,奥秩父主脈縦走路や雲取山,反対側には富士山を眺めることができる,飛龍山周辺で最も景観の良いスポットである。今回は,曇りであったので,近隣の山しか見ることができなかったが,それでも開放感があり,とても居心地の良い所である。
(4) 禿岩を後にし,前飛龍までの下山路は,岩が多く,かつ,急斜面であり,相当危険である。ペースを落として慎重に進まなければならない。逆に登りは,危険性は少ないものの,体力的に相当きついだろう。前飛龍以降も急斜面が続く。鎖場ほどの岩場ではないが,岩をつかみながら昇り降りしなければならない箇所がいくつかある。飛龍山から約3時間後の午後1時20分,ようやくサオラ峠に到着した。帰路につくための丹波バス停発のバスは,午後3時45分発であることから,サオラ峠からの最後の下山路を2時間強で進まなければならない。地図のコースタイムは1時間30分。登山時間は18時間を過ぎており,足が痛く,体力も相当消費している。何とかバスには間に合いたいと念じながら,最後の下山路を進んだ。ここは,岩場こそないが,急斜面一辺倒で,トラバース道は狭く,滑落の危険がある。ペースが上がらず,忍び足で慎重に進んだ。バスの時間を気にしながらであり,焦りも見えた。しかし,登山開始20時間後の午後3時,ようやく登山口にたどり着き下山である。
次は、笠取山から雁坂峠を超えて甲武信岳だね。あこがれる〜
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