石尊神社から雨乞岳〜ヴィレッジ白州 周回
- GPS
- 09:35
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,577m
- 下り
- 1,567m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:28
天候 | 晴れ時々曇り 稜線ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎石尊神社 山梨県北杜市 標高763メートル 雨乞岳の北東側、雨乞尾白川林道の途中。ホクギノ平経由雨乞岳登山コースの起点。 中央道小淵沢ICから約10キロ15分。 石尊神社参道入口前に駐車スペースがあり草地、区画なしで6〜7台駐車可能。 ◎石尊神社〜雨乞岳(標高差1273メートル) コースを通じて特に危険な場所はない。 2013年度版山と高原の地図ではこのコースは荒れ始めているとの記述があるが、荒れているというのは誇大。 一ヶ所、距離にして50メートルほど草がうるさい場所があるだけ。 ホクギノ平までは元は林道と思われる幅広の登山道が続き、緩やかな登りが延々と続く。 ホクギノ平から先も、水晶ナギ分岐まで緩やかな登りや巻道が続く。 頂上直下は一転して、標高差280メートルの急登となる。 コースはカラマツの植林と照葉樹林が半々というところか?? 水晶ナギを除けば展望はない。 ◎雨乞岳〜ヴィレッジ白州(標高差884メートル) 山頂までの標高差が少ないせいか、雨乞岳へ登るハイカーの大半はこちらのルートをとるようだ。 何ヶ所かトラロープが設置された急坂もあるが、コースの大半は緩やかな登りが続く。 出だしは古い木製階段が続き、下りは歩幅が合わずに歩きにくい。 一部カラマツの植林があるが、コースの大半は自然林が続き、とりわけコース中段の照葉樹林帯は林相が非常に美しい。 コースを通じて展望はない。 ☆水晶ナギ 雨乞岳の南側、神宮川の源流に向けた尾根の先端が標高差150メートルほどの崩壊地となっている。 花崗岩の崩壊地は白く輝き、下部ではかつて水晶の採掘がおこなわれ、これが地名の由来になったようだ。 東側が開け、半身の富士山や奥秩父、日向山のガレ場が望め、南には鋸岳が聳え、西は釜無山から白岩岳の稜線が望める。 ☆雨乞岳山頂 東から南東側が開け、甲斐駒や鳳凰、富士山、奥秩父方面が望める。 今回はガスがかかり一時的に甲斐駒の山頂が見えたのみだった。 |
写真
感想
シルバーウィーク直前に、当初の青森遠征をキャンセルして近場の山巡りに変更。22日に甲府のドーミーインに空きが出たので20日から日帰り3連荘を目論んでいた。
20日に小楢山のショートコースを歩いた後、21日は乾徳山の予定だったが、キャンセルした青森方面がピーカンの連続になったことでなんとなくモチュベーションが上がらず終い。
そのせいか21日は寝過ごしてしまい、目が覚めたら高速下りは大渋滞、結局家でゴロゴロすることになった。
ただ22日は下山後の宿を予約したこともあり、気合を入れなおし予定通り南アルプス前衛の雨乞岳に登ることにした。
雨乞岳はまだ未踏の山である。
1990年に刊行された『アルペンガイド 別冊 東京周辺の山』に石尊神社からホクギノ平経由のコースが紹介されており、これが雨乞岳を知ったきっかけだ。
ここではコースはヤブっぽくロングコースでベテラン向きと書かれていた。
ところが不人気のせいか、はたまた登山道が荒れたせいか定かではないが、1993年に発行された初代分県ガイド『山梨県の山』では雨乞山はこぼれ落ちてしまい見当たらない。
その後、山梨百名山の選定とともに再注目されたようで、当時の白州町の手でヴィレッジ白州からのコースが整備されたこともあり、2010年に刊行された『新・分県ガイド 山梨県の山』には雨乞岳がしっかりと紹介されることになった。
ただ、同書ではヴィレッジ白州からの往復プランが紹介されており、ホクギノ平経由のコースは載っていない。
保有する2013年度版山と高原の地図では石尊神社〜ホクギノ平が実線ながら「コースが荒れ始めている」という表記がされている。
ところがヤマレコで雨乞岳のレコを拝見すると、ホクギノ平へのコースは荒れているということはなく、しっかりしたルートだと確認できた。
標高差はあるものの、せっかく雨乞岳に登るならやはり水晶ナギに立ち寄ってみたいということもあり、今回は石尊神社から登り、余力があればヴィレッジ白州に下って車道を戻るというプランにした。
22日は午前1時に起床、2時に自宅を発ち、調布から中央道へ。
連休中ということでトラックが少なく、ほとんどガラガラの中を小淵沢へ向かい、午前3時半に石尊神社下の登山口に到着。
空を見上げると雲が多そうだが、部分的に星も見える。
4時にヘッデンをつけて出立。
幅広の登山道は尾根をくねりながら、緩やかなに登ってゆく。
出発から2時間半、単調な登りに飽きた頃、左手に作業小屋が見えチェックポイントのホクギノ平に到着する。
いったん軽く下った後、再び緩やかに登り返し黒沢ノ頭の南側を巻くと左手に水晶ナギが見えてくる。
水晶ナギ分岐から15分ほど進むと、標高差150メートルの花崗岩の崩壊地に飛び出す。
頭上には大岩山から鋸岳が聳え西には白岩岳が望めるが、谷からガスが上がってきており、晴れていれば見えるはずの日向山から富士山、奥秩父はガスの先だ。
分岐に戻り、標高差270メートルの急登を喘ぎながら登り切ると東側が開けた山頂に到着。
視界が良ければ甲斐駒から日向山、鳳凰、富士山、奥秩父が一望できるのだがすっかりガスが上がってしまい、瞬間的に甲斐駒が見えただけ。
その瞬間にうまく写真を撮ることができたのはラッキー。
食事を摂りながら1時間弱晴れるのを待つがその兆しはなし。
10時前に山頂を辞しヴィレッジ白州への道を下る。
こちらはポイントポイントに道標設置されて、ホクギノ平経由のコースよりも歩く人は多そうだ。
コース中段は照葉樹林が続くが、日差しに生える緑が美しい。
最後に木製階段を下り切り、山頂から2時間弱でヴィレッジ白州の登山口へ。
この間4組6人のハイカーとMTBの兄ちゃん2人とすれ違っただけ。
登山口にはちょうど4台の車が止まっており計算は合う。
最後の7キロの車道を1時間45分かけて歩き、13時半に登山口へ帰還。
我が家のほかには奈良ナンバーの車が1台、
奈良からわざわざこの山へ??
残念ながらガスが上がってしまい、楽しみにしていた眺望を得ることは出来なかった。
ただ、垣間見えた甲斐駒はこれまで見たことのない角度で新鮮、水晶ナギの迫力も満点、登山道を包む照葉樹の森も美しい。
隣の日向山はお手軽で眺望もいいので大人気だが、下から4時間かけ標高差1200を登るこちらの方が個人的には好みかな??
来月のどこかで、確実に晴れる紅葉の頃合に再チャレンジしてみたい山だ。
下山後は甲府に出て、予約していたドーミーインで一泊。
今回は和室がとれ売りの温泉大浴場でしっかり疲れをとることができた。
翌23日はBMWのディーラーに立ち寄り車検が終了したM6を回収。
次週26〜27日はふるさと割旅行クーポン2万5千円分を使って草津温泉を予約してある。
天気は微妙なので雨ならただの温泉旅行、回復すれば白根山あたりでも歩きたいな。
◎参考書籍
新・分県ガイド[改訂版] 14 山梨県の山(山と渓谷社)
関東周辺登山口情報 上 南関東山梨編(双峰社)
マッチさん、こんにちは。
食べられるキノコを見分けられるとは流石ですね!
うちは全く分からないので見ても「美味しそう」「これは危なそう」くらいで手は出しません。
ただキノコは大好物なので道路脇で売っていたりすると私は買いたいんですが、天然物はヒダの中の小さい虫とか泥とか取るのが大変みたいで嫁様は嫌がります。
水に浸けただけで文句を言わないなら良いみたいですが
最後の7キロの車道歩き、考えただけで足の裏が痛くなるのですが大丈夫でした?
マコトさん、こんにちは。
うちもキノコはさっぱりですが、さすがにシメジは見分けがつきますので。
ほかにも食べれそうなのが何種類かあったんですが、こわいのでスルーでした。
最後の7キロ、地面が固いので私は腰に一発で来ちゃいます。
最後は300メートルくらい歩いてはしゃがみこむの繰り返しでした。
20kmオーバーですね、車道歩きが7キロあるとは言えやはり長い。
私もホクギノ平経由のコースで登ってみたいです、水晶ナギにも行きたいし。最後の車道歩き7キロがネックです。チャリを積むと、車内が狭くなるので、他にチャリが有効な山がある時に行きたいです。ちなみに車道の登り返しってあまりないですよね?
以外に人が少ない
連休中の県内は早朝は良い天気だがすぐに雲が湧いてきて、上空と麓は青空だけど山頂からの展望はイマイチって日が多かったですね。
E62M6、顔っていうんですか、正面、すごい迫力ですね、怖いです!
mtkenさん、コメントありがとうございます。
山頂よりも水晶ナギの方が開放感があるので、石尊神社からピストンで山頂やっつけた後
水晶ナギで昼御飯というのがいいかも??
すぐ隣に雁ヶ原という巨大なナギがあり、簡単に登れる日向山があるので割を食ってこっちは不人気のようです。
7キロの車道ですが、一ヶ所だけ登り返しがありますが距離にして300メートルほど、標高差25メートルほどなので大したことはありません。
こんにちは、match1128さん、
いつもとても参考になるアドバイスをいただき、ありがとうございます。
実はシルバーウィークの初日に鋸岳に登り、帰りの林道を歩いていとところで、正面に気になる山が見えていました。独立した山で眺めが良さそう。帰宅して地図で調べてみたら、この雨乞山でした。
登山道がどうなっているのか調べて見ようと思っていた所で、match1128さんのレコを拝見。
神(石尊神社)のお導きとでも言うのでしょうか。
秋晴れの日に、是非、自分も行ってみたいと思います。
pokepikaさん、こんばんは。
鋸岳のレコも拝見してましたよ。
登山道の展望は今一つですが、照葉樹林がきれいなので紅葉の時期はいいと思います。
あと冬場もさほど雪はなさそうなので、葉が落ちた晩秋から初冬なら、樹幹から展望を楽しみながら歩けると思います。
ちょうど登山口のすぐ下にサントリーの白州工場があるので、下山後に一本買って帰るというのもお勧めです。
拙宅では、雨乞岳は候補に挙がってもなんとなく見送らております。
一度、白州登山口から・・・となりかけましたが、お隣の日向山へ行ってしまいました。
その日向山から水晶ナギが見えていましたね
行くなら周回コースの方が楽しいでしょうが、林道はダラダラ下りながらも、けっこうグネグネしており、歩いても歩いても・・・との雰囲気がします。
所要2時間弱の林道歩き・・・う〜ん、1号隊員だと却下コースだな。
ミキータ隊員は偉い
ところで、シメジの味見はされたのでしょうか?
隊長
隊長、こんにちは。
日向山の方が楽だし、眺望がいいんですがなんせあちらは混んでますからねー
我が家は周回にしましたが、石尊神社からの往復でも十分楽しめると思いますよ。
シメジは帰宅後お味噌汁とバター炒めになりました。
歯ごたえがあっておいしかったですよ。
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