不動岳から光岳を目指すも早々に撤退
- GPS
- 49:44
- 距離
- 54.3km
- 登り
- 4,430m
- 下り
- 4,586m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:35
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 11:44
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 11:28
- 山行
- 10:38
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 11:43
天候 | 1日目 小雨 2日目 晴れ 3日目 晴れ 4日目 曇り 5日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
不動岳〜ヒコーキ平 時々古いテープが落ちていたが、現役は1個だけ気が付いた 下りは1920m付近で先に進みすぎ背丈近い笹の海を下り苦労する。 登りは下りの反省を生かして笹の切れ目を進むが2,3カ所は背丈近い笹 をかき分けながら進む。 1780m付近で笹の切れ目に逃げるが今度は倒木に苦労する 1700m付近からようやく歩きやすくなりそのままヒコーキ平に到着 1600m付近?から地面には古い鹿よけネット?がヒコーキ平らまで続く ヒコーキ平〜逆河内 1400m付近から下降を始める。 目印は皆無でGPSを見ながら予定の尾根をはずれないように急坂を下 り、木の根乗り越えて岩場となっている箇所を何とか越えるもその先 さらに厳しい岩場が有り少し上に戻り、予定していた尾根の右手に古い 鹿よけネット?が下に続いていけそうな気もしたが諦めてヒコーキ平に 戻る。 |
写真
感想
GW、夏休みに続き3回目の挑戦となった不動岳、合地山を越えての光岳だったが、またしても撤退してしまったが、今回は以前から気になっていたヒコーキ平でテントを張ることが出来て良かった。
前日の雷の影響で飯田線が少し遅れていたため水窪駅到着が遅れ、タクシーで中小屋ゲートに向かうが予定より30分ほど到着が遅れる。小雨の降る中レインウェアを着込み林道を進む。今年すでに2回お世話になった作業小屋で遅めの朝食をとる。不動岳登山口の手前でとりあえず3日分(7.5リットル)の水を汲み一気に重くなったザックを背負い不動岳を目指して進む。1280m付近にある夏に来たときにはまだ外面のトタンがあった法面工事の作業小屋が解体?されかけていて外面は無くなっていた。この小屋は始めてきたときにはまだ立っていなかったので時の流れを感じる。1420m付近の平坦地からは、登山道をはずれ夏に下ってきた右手の尾根から上を目指す。ここから急登が続き休み休み重たい荷物を上に上げていく。1863m手前の笹の平坦地で18時手前となってしまい時間切れとなってしまい、登山道沿いの短い笹の上にテントを張る。もう少し進めば、1863mのピークにもう少しましな平坦地が有ったがしょうがない。初日は3日分の水を背負い重たかったといえ相変わらずのろのろペースで不動岳どころではなく鎌崩の頭までも届かなかった。
夜中にテントを出て空を見るとすっかり晴れていて星がよく見えた。昨日の遅れを取り戻すため、明るくなるとともに出発しようとしていたが遅れてしまう。鎌崩ノ頭手前の急登は両脇の笹を掴みながら高度を上げていき程なく鹿の平との分岐に到着する。鎌崩ノ頭付近から見る鹿の平は特に別天地の雰囲気が有りすばらしい。分岐からコルに下った辺りからの笹藪は以外に手強くコースを外れると難儀するが距離が短いので強引に進んでも問題ない。鹿の平に着くと笹の背は低くなるが朝露がまだたくさん残り靴の中まで濡らしてしまう。水窪100山の標識のある幕営適地でのんびりとしてから不動岳を目指す。この時点ですでに今日は日向林道までいければいいかなと思い始めていた。不動岳からしばらく行った展望地からは前回、合地山、光岳がよく見渡せたが今回は雲が出ていて見ることが出来なかった。展望地から先いよいよ自身未踏のコースとなりテンションが上がってくる。1920m付近までは難なく進むがそこから先、コースをわずかに外してしまい背丈ほどの笹の斜面を降りる羽目になってしまう。ところどころ鹿道が走り地面が見える箇所はまだましだがそれをはずすとかなり難儀する。左手の尾根にトラバースしようとするも笹が邪魔をしてどうしても下へ下へと流されてしまう。1790m付近でようやく笹の切れ目の尾根に合流することが出来たが、今度は倒木が邪魔をしてスムーズに進めない。1700m付近ピークでようやく道が落ち着いてくる。このピークを右手に下っていくと今はもう完全に渡れなくなった?無想吊り橋に行けるのだろう。今回はヒコーキ平方面に進むので左手に降りていく。少し下ると不動岳方面が開けた平坦地となり今日はここまでにしようかと思ったが、暗くなるまでにはまだ1時間ほど有るのでヒコーキ平まで進むことにする。ヒコーキ平は開けた箇所がなく時間の割にはすでに薄暗くなっていたが何とか暗くなる前にテントを張り終えて一安心する。
昨日テントを張った場所から逆河内への下降ポイントはすぐだった。目印に大木に印が有った。ここからすぐに急降下が始まり足を滑らせないように慎重に降りていく、GPSで確認しつつ尾根上をさらに降りていくと、再び鹿よけネットが出てくるが尾根とははずれた方向に進んでいるので、ネットは追わずに尾根沿いに進む。木の根乗り越えて岩場となっている箇所が有り右から降りるも足が届かず、いったん戻り左から降り直す。その先さらに厳しい岩場が有りこのまま尾根を降りるのを諦めどうしようかと回りを確認すると右手の斜面に獣道がトラバースするように着いているので少し進んでみるが滑りそうだったので元に戻り、GPSを再度確認すると当初予定していた尾根を少しだけ右手にはずしているようだったので尾根をはずしたところまで戻り左手を確認すると岩場などは確認出来なかったが予定していた尾根も非常に厳しそうだった。右手には鹿よけネットが下に続いていて見える範囲では何とか降りられそうだったが、その先で降りられるか不安であり、また日向林道の荒れ具合も不安に思っていたのでかなり迷ったが、素直に不動岳に戻ることにした。下りよりは気が楽に急な道を滑らないようにヒコーキ平を目指して上っていく。ヒコーキ平の端に戻ったときにはすでにお昼になってしまったが、日程に余裕が有ったので焦らずに不動岳を目指して進む。1700m手前の展望地では、昨日に続いてテントを張りたくなったが我慢して先に進む。1700mをすぎてしばらくした箇所からの倒木帯を越え、昨日の失敗を生かして笹藪地帯に入り込まないように右手から1900m付近の平坦地を目指して登って行くも途中何度か背丈ほどの笹藪をかき分けることなってしまった。平坦地に着いたところで時間切れとなってしまいテントを張れそうな箇所を探すが良い場所がなくしょうがなくわずかなスペースに無理矢理テントを張る。
1900mからは不動岳の登りにさしかかるまでの間、まだ笹の背が高かったが、尾根の右手から登ると笹の背も短くなり苦労しなくなる。頂上したの好展望地では2日前とは違い今日は雲が多く残念ながら景色はあまりよくなかった。ここからすぐで2日ぶりの山頂となる。不動岳東尾根を下って大好きな寸又峡に行くいう選択肢も有ったが、結局素直にきた道を戻ることにして鹿の平に降りていく、今回は鹿の平に泊まることは無かったが、何時来てもすばらしい雰囲気の所だ。鎌崩の頭までは距離は短いが意外と手強い笹藪を通過してお昼に鎌崩の頭に到着する。ここからは下りだけとなるが、靴の中が濡れていたせいか足がむくんでいたせいか、靴擦れを起こして右のかかとと両足の小指辺りが痛むので苦労しながら降りていき16時過ぎにようやく登山口まで降りてこられた。不動岳登山口から少し先の水場で頭から水をかけさっぱりとしてから、シブロク歩道入り口で夕食と明日の分の水を汲んでいるときに何気なく頭を触ると柔らかいものが有りなんと蛭が取り付いていた。先ほどの水場で疲れたのだろう。血は出ていなかったのでさすがの蛭も堅い箇所は苦手なのかな?と思った。暗くなり始めた頃に今年3回目となる作業小屋に転がり込み着替えをしていると靴下に2匹小さい蛭がついていて、太股の裏に少し大きめの蛭が付いていたが血はまだ出ていなく献血することはなく済んだ。
後は林道だけだが、靴づれの影響でだいぶ足が痛かったので、少し早めに出発するが、ペースが上がらず苦労する。こんなに靴擦れを起こしたのは久しぶりかもしれない。今年3回目の戸中林道だが一番苦しかった。やっとの思いでダムまでたどり着き、いつも電話ボックスからタクシーを呼ぶと今年4回目の運転手さんが来てくれて今回も予定通り歩けず戻ってきてしまったと恥ずかしながら話した。水窪から豊橋にでて新幹線で帰れば今日中に自宅に戻ることも出来たが、いつもの平岡で温泉に入ってから飯田で一泊してから翌日、今年5回目の利用となる高速バスで帰宅した。
GWからの計画だったが、夏も秋も途中敗退となってしまった。しかしGWはシブロク歩道、夏は矢筈尾根、そして今回はヒコーキ平と深南部のまだ歩いていない所を歩けたのは良かったがやはり残念だった。今年はもう行く機会は無いかもしれないが、今度は光岳から逆コースで挑戦しようかなと思い始めている。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-386488.html
上記hijirikai, one-hunter さんのレコや深南部のバイブル(永野さんの本)を改めて確認するとやはり鹿よけネット沿いに降りていけば良かったようです。
今年三度目のチャレンジお疲れ様でした。
深南ってなかなか手ごわいようですね、水だけで7.5ℓですもんね、ザックの総重量は凄いことになってますね
1人で不動岳〜ヒコーキ平〜逆河内を歩くのってどんな気持ちなんでしょう、想像するだけで怖いです。逆河内からは日向林道ですよね、なんにもないですよね。テント泊真っ暗ですよね、やっぱり怖い。
僕なんか皆さんの真似事で、自転車で千頭ダムに行くくらいしかできません
理想の山行はトレランや百名山などではなくて、kumahikoさんのようなスタイルがやってみたいのですが、私生活から変えないとなので当分無理かもですが、少しずつ頑張ってみようかと思います。
次回もkumahikoさんの縦走楽しみにしてます
nanamasa さん コメント有り難うございます
鹿の平にはいい水場が有るのですが、藪を越えていかなければならず時間がかかるので今回は下から水をあげましたが、さすがに重かったですね。
今回は背丈ほどの笹藪の中に長い間いたのでひょっこりクマなどが出てきたらどうしようかとちょっと心配になりましたが、まあクマの方が逃げて行ってくれるでしょうね?
私は、広い避難小屋に一人で泊まるよりはテント泊の方が全然怖くありません。
テントに1度入ってしまえばいつもと同じ空間で落ち着きます。
nanamasa さんもいつか深南部をテント泊で楽しんでください。
kumahikoさん、こんばんは!
コメントで合地山までの計画で既に凄いと思っていたのですが、最終的に光岳まで行くという計画でしたか
寸又左岸林道・日向林道が崩壊している現在は深南部のバリエーションルートから下降する他ありませんので、こういった記録は本当に貴重ですし、僕も大変助かっております!
ヒコーキ平の尾根はかなり大変そうですね 名前からしてテントが張れるような広い草地なのかと思っていましたが、そんな感じではなさそうですね...。
僕も今回の山行で濡れた笹薮で靴がずぶ濡れになってしまいました...。
雨具・ゲイターをしていても笹薮でズレて靴が濡れてしまう。長期山行ではなるべく快適な足元で歩きたいので何か良い対策があれば良いんですけどね。
次は逆コースですか 計画の段階で興味深々です
ところで、池口から千頭山の下降って現実的に可能な感じなのですか?
あの尾根も笹薮が凄いのか興味がります。
kaikairei さん
コメントありがとうございます。またお待たせしてしまいすみません。
せっかくの計画もkaikairei さんのような日頃の鍛錬が足らないので、なかなか達成できません。
逆コースならば柴沢から合地山も登りになるし、逆河内から不動岳も登りになり、合地山からは諸沢山経由なら登った事があるのでリスクは減ると思っていますが、いずれにしてももう少し鍛錬をしないと厳しいですね
去年の南嶺では朝露で靴も濡れることもなく快適でしたが、今年は8月に続き靴の中までビシャビシャになってしまいました。
三又山あたりから見るダルマ崩れはとても普通には下れそうに見えませんが、猟師の泊り場側に回り込んで下れば問題ないかと思います。倒木による通りずらい箇所はあった記憶がありますが、笹藪は残念ながら?そうでもなかったと思います。
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