朝日岳東南稜フリーソロ

2024年09月23日(月) [日帰り]

• GPS: 05:54
• 距離: 16.5km
• 登り: 1,088m
• 下り: 1,085m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:14
• 休憩: 0:37
• 合計: 5:51

距離 16.5km 登り 1,088m 下り 1,085m

6:17 沼ッ原駐車場
6:22 東ボッチ
7:44 日の出平
7:54 7:55 牛ヶ首
8:00 無間地獄
8:12 硫黄鉱山跡
8:18 8:20 峰の茶屋跡避難小屋
8:58 9:08 東南稜の門
9:36 9:45 朝日岳
9:49 朝日の肩
9:59 恵比寿大黒
10:02 10:03 剣が峰
10:18 峰の茶屋跡避難小屋
10:29 無間地獄
10:33 牛ヶ首
10:44 10:51 姥ヶ平
11:49 11:56 沼原湿原
12:08 沼ッ原駐車場

天候

曇一時雨時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沼原駐車場6時到着時は10台程度でガラガラでした。

コース状況／危険箇所等

朝日岳東南稜は，高い登攀スキルこそ必要ないものの，ザレ場が多く浮き石やポロリする岩も多いので，ルートの適切な見極めと登攀の慎重さは求められます。
東南稜の核心でもある門のギャップは，ある程度の登攀スキルがあればクライムダウンは可能ですが，小柄な女性だと足が届かなくて苦戦するかもしれません。

前日に結構な降雨があったせいで，姥ヶ平〜沼原間は泥濘箇所多数ありも，枯れ沢は枯れたままでした。なお，濡れた沼ッ原湿原の木道は笑えるほど滑りますので要注意です。

写真

9/23 7:20

スタート時は周囲の山がガスに包まれていたので，沼ッ原湿原は下山後に寄ることにしてスタート。登ってる間に沼原側は良い天気になり，高原山の方はよく見えていた。

9/23 7:20

白笹山〜南月山の方の稜線もこの時点では見えていた。

9/23 7:41

日の出平へダイレクトに出る道は初めて歩いた。もっと快適な道かと思っていたけど，微妙な高さの灌木の中，179cmは歩きにくかった💦

9/23 7:47

姥ヶ平が見下ろせるところへ出てきた。
茶臼岳は雲の中だったけど，姥ヶ平は見えていた。
ひょうたん池と梵天岩は帰りに寄る予定。

9/23 7:55

牛ヶ首から北側は雲が厚い感じで一抹の不安…

9/23 8:00

無間地獄に差し掛かる頃にはガスが濃くなってきて…
っていうか，今日はあまりシューシューして無かった。
元気なくなってきた？

9/23 8:17

峰の茶屋到着時は真っ白だったけど，小休止してる間に明るくなってきた。

9/23 8:21

周りの雲も抜けてきて東南稜も見えてきたことだし，しばらくはお天気大丈夫そう。予定通り東南稜へ向かうために，峠の茶屋駐車場方向へ降りていく。

9/23 8:26

朝日岳のカッチョ良さ👍️
このあたりから一般登山道北側を流れる（っていうか枯沢だけど）沢に向かって降りていきます。
一般道を大勢の登山者が歩いているので，ロープを跨ぐのはちと緊張する^^;

9/23 8:36

一般登山道から見えてた堰堤の上は歩かず，その堰堤の下の藪を対岸へ突っ切り，ザレた支尾根に乗ると更に北側の沢にもう一丁堰堤が出てくるのがこの写真です。
この堰堤を渡ったら左に踏み跡があるのでそれを辿っていくと岩稜帯に出れます。

9/23 8:44

自分は右の岩稜の際を登っていきました。
バリなので決まったルートはなく，登る人の判断で良いと思います。

9/23 8:50

少し登ってきたところで振り返る。
上の一般登山道から見えてた堰堤は，写真奥の沢の上の堰堤。その下の藪を突っ切ってザレた支尾根に登って，手前の沢の堰堤を渡ります。

9/23 8:51

一般登山道から丸見えで緊張する^^;

9/23 8:52

尾根を外さない範囲で弱そうなところと崩れなさそうなところを探して歩く。

9/23 8:56

門が間近に見えてきた〜

9/23 8:56

ふと見下ろしたら，峠の茶屋やロープウェイの駐車場はかなり埋まっていた。沼原とは大違い^^;

9/23 9:08

門を無事通過しました。
クライムダウンと登り返しは写真取れるはずもなく💦
まずは最初の核心を越えました。

9/23 9:08

右上のピークを目指して慎重に歩を進めます。

9/23 9:09

門越しの茶臼岳。
ちと雲が多くなってきたけどまだ大丈夫。

9/23 9:13

稜線直登でもいいし，右のチムニーっぽいとこを登っていくのも良し。自分の判断でルートを決めるのがバリの楽しみ🎶

9/23 9:16

右端は向かっている無名ピーク
朝日岳山頂立ってる人がはっきり見えるようになる。
丸見えだなぁ💦

9/23 9:16

一般登山道を歩いてる人の声もはっきり聞こえるくらいの近さ💦

9/23 9:17

崩さないように猫足で🐾

9/23 9:22

だいぶ登ってきました。

9/23 9:33

最後の核心
正面突破は，取り付きが少しハングしてるのと，最後はほぼ垂壁でホールドも小さめ。ハーケンやボルトは適度に埋まってるので，ロープ出せば難なく行けるレベルだが，フリーソロは少々リスクが…💦
取り付いたら霧雨が降り出したので，下のハングを乗越して，垂壁下のバンドを左に逃げました。基部から左に回り込めば取り付きから容易に登れます。

9/23 9:45

山頂に着いたら普通に雨☔
休憩取らずにそそくさと下山開始😫

9/23 9:55

奇岩群
通過^^;

9/23 9:56

門を横から
7mくらいのギャップをクライムダウンして登り返しました。

9/23 9:59

剣ヶ峰手前のチョッキン
登ってみたい😆

9/23 10:30

峰の茶屋の軒下で休んでいたら本降りに…
上下ともレインを着込んで出発。
牛ヶ首で手前で雨は上がり日差しも出ましたが，姥ヶ平でレイン脱いで休んでたらまた霧雨…
仕方なく沼原まで黙々と歩きました。日の出平の分岐手前で雨脚強まり，再び上だけレインを着る。途中写真なし💦

9/23 11:47

雨は相変わらずでしたが，沼ッ原湿原に寄ります。
トリカブトも終盤

9/23 11:50

大好きなアケボノソウがまだ咲いてくれてました。
ほぼほぼ終わりです。

9/23 11:50

咲いててくれてありがとう🥰

9/23 11:52

何も見えねぇ💦
お疲れ様でした。

撮影機器：

SH-41A SHARP

装備

個人装備

ロープ25ｍダブル スリングx2 下降器（いずれも使用せず）

感想

jon_kawap

お天気都合で3連休の北アの予定が流れてしまったものの，この日はお天気回復に予報が変わったこともあり，晴れの日を有効活用すべくどっか山へ行こうと色々検討した結果，那須朝日岳東南稜へ行くことにした。
那須朝日岳の東南稜へは2022年11月に5人で登って以来。冬季アルパインの入門コースとして人気ルートのようではあるものの，積雪期以外に登る人はあまりいない。難しいルートではないが故に，ただ単に登るだけではあまり意味がないと思い，
・浮き石の踏み抜きとホールドのポロリをゼロに
・ザレ場で落石や岩雪崩を起こさない
という課題を課すことにした。
フリーソロという緊張感もあっていつも以上に慎重になったせいか，上記課題は達成できて実りある一日とすることが出来た。