久住山(牧ノ戸峠から往復)
- GPS
- 04:32
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 607m
- 下り
- 609m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:32
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道 |
その他周辺情報 | 山麓に温泉多数 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
湯布院と別府は、温泉好きならぜひ行ってみたいところだ。asakinuとしては、気になりつつも機会を持たないうちに年月は過ぎた。そう、数十年が経過したのだった。その間に、湯布院はかつての鄙びが消え去り、九州の軽井沢といったおしゃれな観光地に変身したようで、そうなるとまた足が遠のく。一方、kinuasaの行ってみたい感は高まっている。そこで、仕事のついでに行ってみようか、と調べてみた。せっかく行くなら山を絡めて、と思って見てみる。近いところでいい山というと久住山だろう。優しい山なのか手強いか、ちょっと調べてみると、思いのほか短時間で登れそうで、これはいいぞと前のめりになるasakinuである。一方、仕事とからめるとなるとことは厄介なのだった。ならば完全に遊びで行ってしまえ。と安易な解決に靡く。その結果、水曜、木曜、金曜の三日間年休をとって久住山、湯布院、別府の旅に出ることにした。贅沢にも、続く週末は3連休なので、帰宅後ゆっくり休めるというものだ。
さて出発当日の朝、十分の余裕をもって出たはずだった。順調に進んで伊丹空港。前日、苦労してANAアプリをダウンロードしたのを使って手荷物チェックインをやってみた。kinuasaの荷物はスッと受付が済み、次は自分の荷物となったが、機械がrejectしてきた。ひょっとして傘が引っ掛かったかと思って抜いてから再度試みるが再びreject。しょうがないのでカウンターへ。そうこうしているうちにdeparture timeの20分前になっている。大慌てで保安検査を済ませる。飛行機へのゲートはdepartureの15分前にcloseするとアナウンスしているが・・・トイレに行って戻ってくるともうdeparture15分前。ゲートに行くと我々が最後の乗客という栄誉ある立場でバスに乗り込んだ。これまでに飛行機に乗り遅れた経験はあったが、最後の乗客として乗り込んだのは今回が初めてだった。
そんなハプニングですでにつかれた我々だが、意識は逆に冴えわたった。てんくらの登山指数はCだが素晴らしい天気。確かに風は強いけれども、Cってほどではない感じである。今回、登山に使える日は3日あるが、今日決行と決め、大分空港のバジェットレンタカーオフィスからホンダ・フィットで一路、牧ノ戸峠へ。以前、友人の車で阿蘇を訪ねたことはあったが、50年近く前のことだ。今日こうして高速道路を走ってみると、九重の火山群の雄大な眺めに心が洗われる気分だ。行程は捗って、11時10分に牧ノ戸峠に到着だ。
鳥海山や大山と同じく、最初はコンクリートで固めた遊歩道風の道を登る。全行程でここが一番こたえるとのうわさの区間である。登り始めから眺望が開けて、広々した高原のすがすがしい空気に励まされ登る。コンクリートが終わって木組み階段を越えると傾斜がなくなる。沓掛山の岩峰は肩をかすめて進み、続いてメインルートを外して稜線通しに進むと、リンドウやヤマラッキョウの花が迎えてくれる。相変わらずゆるい傾斜の幅広の登山道を進む。蔵王の馬の背のような道だ。外国人の登山者も目立つ。ドイツ人が多いのは、かの国のガイドブックに掲載されているのだろうか。やがて正面には星生山のドーム型をした岩肌が大きく迫ってくる。その肩あたりに達した時、正面右に鋭く立ち上がる久住山が初めて視界に入ってきた。そして星生山の分岐を過ぎてすぐ、下方の鞍部に小屋が現れる。久住山避難小屋である。トイレがあり100円で使える。
この小屋を過ぎると登りに転じて、左には九重連山のパノラマが開ける。三俣山の北峰が鋭く立ち上がって、迫力ある眺めだ。そして左前方眼前に座す岩の尖峰は「天狗」のピーク、やがて中岳のてっぺんも顔を出してくる。あわよくば中岳も踏んでやろうかと思っていたが、11時過ぎのスタートとなった今日は時間が押しており、やめておこう。中岳へのルートからは火山湖も眺められるはずで、それにも興味があるのだが、またの機会とせざるを得ない。中岳に背を向けて稜線沿いに右手に回り込んで岩の頂稜に上がれば、山頂は目前である。左手には郷が見下ろせて、高度感が爽快だ。
山頂の一等三角点はさすがに立派。「日本百名山」として久々の新規登頂である。火山活動が生んだ荒々しい眺めを楽しんだら、下山にかかる。途中、ルート上の岩の横から、ガスが噴き出ているのにkinuasaが気づく。地球は生きているのだ。この時間になるとルートに人影はわずか。周囲の眺めを再び楽しみつつ、行きにパスした沓掛山の山頂も踏んで、牧ノ戸峠に無事帰還した。今日は大分市が運営している宇曽山荘に宿泊だ。ここから山間部をひとドライブ。楽しい夕餉が待っている。
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