成就駅〜石鎚山〜西之川
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- GPS
- 05:05
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,225m
- 下り
- 2,074m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:05
天候 | 晴れ。9時半頃16℃@標高1280m |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
行き) 丸亀-伊予西条 5:36-6:42 特急いしづち101号 1830円+特急1200円 西条駅前-ロープウェイ前 7:37-8:31 せとうちバス 1020円 帰り) 西之川-西条駅前 15:15-16:11 せとうちバス 1040円 伊予西条-岡山 16:28-18:11 特急しおかぜ24号 2750円+特急1860円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
有名な鎖場あり。試しの鎖の登りは濡れていました。ここ数日雨は降ってないはずだけど北側斜面だから? 木階段は所により傾いでいるし水 (朝露?) で濡れて滑りやすい。崖につけられた金網の桟道も高度感がある。 |
その他周辺情報 | 石鎚ロープウェイ前BSそばに石鎚山温泉・石鎚京屋観光旅館。日帰り入浴可。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
7月に荒島岳に登ってヤマスタをチェックインしたところ、北陸百名山マスターのトロフィーが貰えたのですよ。2座しかないけど。ということは登頂済みの大山、剣山と併せて石鎚山に登れば中四国のマスターが取れるのではと思い行ってきました。本当のところはだからというわけでもなく、もともと剣山と並んで特徴的な山容の石鎚山は気になっていて、今年の夏剣山に行った時もどうにか2泊3日で2座廻れないかと思って検討したのですがいい場所に宿が取れなかったので諦めたのです。で今年のうちに何とかと思って、鎖場や天狗岳への尾根道の練習のつもりでちょっと難しめの山に行ったりしていた次第。
前日は夕方に神戸からゆっくり普通列車で移動。途中赤穂線を経由して、各駅でヤマスタのスタンプをゲットしつつ、丸亀市内のネットカフェに宿泊。のんびりしていたら宿が埋まってしまったのです。まあ会社の福利厚生で宿泊に使えるポイントも今年分は使い切りましたし節約ということで。もっともそのネットカフェ・快活CLUBも鍵付き完全個室はいっぱいで普通のリクライニングシートのブースになってしまいました。それも最後の1室。フラットシートの完全個室に較べるとだいぶ快適さに劣りますね。まあ前日よく寝たのでそこまで体の負担にはなりませんでしたが、今後は予約しておこうと思いました。快活CLUBは2日前まで予約も可能。
翌朝特急いしづちで伊予西条駅へ。始発と次の便とどちらでもバスの時刻には間に合うのですが念のため始発を選択。これが正解でした。40分くらい前にバス停の列に並んだのですが私が10人目。そこから続々と後ろに列が伸び、やって来たバスは普通の路線バスで特に増発してくれたりすることもなくタクシー2台分の積み残しが出ていました。2本目の電車はバスの5分前到着なのでそっちに乗っていたら積み残し組だったかも。なお乗れそうにないと判った時点で先頭の人が後ろにタクシーに分乗する提案をしていたようなのですが、後ろにいたお婆さんが「まだ1人乗れる。あなたが乗らないなら私が」とばかりにちゃっかり乗り込んでいました。いや何と言っているかは聞こえませんでしたが。登山者たるもの周囲に流されないエゴも必要ですね!…私にはちょっと真似できませんが。なお2本目の特急なら岡山に宿泊しても乗れるので、宿泊地はネットカフェの部屋数が多い岡山とも迷ったのですが、そんなわけで丸亀で正解でした。
あでも、残り部屋数をスマホで確認しながら岡山でも途中下車できるようにと前日は丸亀までの乗車券を買って行ったのですが(この距離なら乗車券は2日間有効)、よく考えたら最初から伊予西条までの乗車券を買えばよかったのでした。百数十円余計に払ってしまった…
早く並んだおかげでバスに坐れたのはよかったのですが(すし詰め立ちっぱなしの人で降りた後具合悪そうにしている人がいました。心配です)、下車したのはだいぶ後の方でロープウェイには既にかなりの行列が。間を開けずにピストン輸送してくれていましたが2つ見送ってロープウェイの山頂駅、成就駅に降り立ったのはバスを降りてから50分ほども経過した後でした。軽装で山頂を目指さないように見える人も結構いて、そういう人はリフトを使うのか、山頂駅からの登山道は空いていました。成就社までで5,6人追い抜いた程度。
そこからは人が多くてもう数える気も起きませんでしたが、時おり先を譲ってもらったりすれ違ったりする程度で快適でした。…そう試しの鎖までは。鎖場は迂回する人も多かったのですが、鎖を選んだ人だけでも十分な混雑。登っては停まり、登っては停まり、うっかり上を見ずに登ると追突しそうに。試しの鎖は途中に前社森というピークがあってそこから下りに転じるのでそこで一段とペースが遅くなって渋滞するんですね。とはいえ私も最後その下りでどこに足を置いていいか判らず、下で見守っていた親切な方のアドバイスでどうにかクリアできたくらいで、渋滞の原因を作ったひとりです。
試しの鎖でだいぶ時間が押してしまったのと気分的にも鎖はもうお腹いっぱいになったので残り3か所の鎖はスルー。代わりに天狗岳までの尾根道は歩いてやろうと思って頂上に向かったのですが…二ノ鎖元小屋から上は数珠つなぎの行列。まあ完全に止まることはなく、普通のペースで動いていたのでよいのですが嫌な予感が。案の定頂上弥山はすごい混雑でしかも何やらその中にも行列している人たちが。何と天狗岳へ向かう列らしいです。前の方の人に聞くともう1時間ほど並んでいるとのこと。諦めるより他ありませんでした。天狗岳の紅葉と360°の展望が綺麗だったのが慰めです。だから混んでたんでしょうけど。紅葉にはまだ少し早いかなと思って来たのですが、先週の寒さで急に色づいたのと、あとはまあ行楽シーズンの3連休を甘く見てましたね。宿が取れなかったことといい迂闊でした。
後日ニュースで見たところではこの日の登山客は300人ほどだったそうです。もっといたような気がするけど。人はほとんど二ノ鎖元小屋から頂上までの間に集中してるんですね。下りも小屋までは行列でした。トレランのペアが焦れた様子で先に行っていましたが、どうせ先も行列してるから大して変わらないのに。案の定成就社で休憩しているところを通り過ぎました。まあそんな感じで二ノ鎖元小屋より上が混んでいるだけでその下は割と快適に歩けました。
ロープウェイ山頂駅のちょっと手前の分岐で西之川へ下りる道を選択。帰りのバスも混雑するだろうと思って、バスの始点、西之川へ下りることにしました。こんなこともあろうかとロープウェイは片道しか買っていません。コースタイムから見るとちょっと時間がタイトかなと思って急ぎ足で降りたのですが、上部は歩きやすい道だったのもあって登山口に降りた時バスの時間まではまだ40分もありました。バス停には先客がお二人。1人は分岐の後しばらくして追い抜いて行った方です。他に例のトレラン2人組にも抜かれましたが、こちらはバス停にいなかったので自家用車でしょうか。途中の登山道ではまだ登ってくる人もいましたが、分岐より下ではさすがにおらずすれ違いは0人。
西之川からバスに乗ったのはこの3人だけ。ロープウェイ前では大勢乗客を拾いましたが来たときほどのことは全然なく、ちょうどぴったり全員着席していました。これは最後の1つ前の便なので、最終便が混むのでしょうか。岡山までは特急しおかぜに乗車。岡山で夕食をとって今度は山陽本線で帰ったところ上郡の手前で対向の貨物列車がイノシシと衝突したとかで安全確認のため1時間ほど停車。うーん、岡山で待たずにすぐ乗るか、赤穂線を選んでいれば回避できたのに。
山行の内容的には、試しの鎖は考えさせられるところが多かったです。まあ残り50cmなので最悪ジャンプしてもクリアできましたが、1人だったら詰まっていたかも。全行程をネットで予習できるわけでもなし、その場でどうすればよかったのかと考えると、前の人がどう降りているのかよく観察すればよかったのかな、と。でも間の人や本人の影になってよく判らないんですよね。あとはまあ見えなくてもどこかに必ず足を置ける場所があるはず、と考えて広く探るくらいでしょうか。確か剱岳のカニのヨコバイにもあるんですよね、上からは見えないステップ。
そんなわけで、天狗岳や残り3つの鎖場を経験できなかった心残りや、試しの鎖の反省点など、色々と思い残しはあるのですが、体験できた分だけでも満足。前日岡山まで移動しておけば実質1日で行ける山だということも判りました。時間的にも金銭的にも意外と行きやすい。混雑は私の登山経験で最大級でちょっとこれ以上は思い出せないという程でしたが、1年のうち今がピークでこれ以上はないと思えばハードルも下がります。また時機をみて行ってみたいと思います。
〇今日のヤマスタチェックポイント
●相生駅・西相生駅・坂越駅・播州赤穂駅・天和駅・備前福河駅・寒河駅・日生駅・伊里駅・備前片上駅・西片上駅・伊部駅・備前焼ミュージアム・香登駅・長船駅・邑久駅・大富駅(「赤穂線沿線デジタルスタンプラリー」、終了)
●石鎚山(日本百名山、<ビギナー向け>萩原編集長おすすめ10座)
ちょうど1年前、石鎚山に登りました。その時はあいにくの雨で、人に出会うこともほとんどありませんでした。鎖場では、最初の「試しの鎖」が一番長く、キツかったです。あそこでふるいにかけられるような感じでしたね。試しの鎖の後の急な下りは怖かったです。鎖が滑るし、最後の足掛かりもないし、苦労したのを思い出します。
紅葉の時期に、しかも好天で登れたのは最高だったと思いますが、渋滞が大変でしたね。時間の制約で天狗岳まで行けなかったのは残念でした。ぜひ再訪して、天狗岳、さらには南尖峰を目指してください。もし成就社に一泊できれば、墓場尾根まで行けると思います。ここは一見の価値ありですよ。
公共交通機関を利用した山行、いつも参考にさせていただいています。今回のルートなら、土曜の夕方に出発して岡山〜丸亀あたりで前泊すれば、日曜日中に帰宅できそうですね。四国も意外と近く感じられました。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
コメントありがとうございます。
天候に恵まれない中、難路を攻略した石鎚山のレコはよく憶えています。ちょうど1年前でしたか。私が登った時も試しの鎖の登りは北斜面だからか朝露で上部の岩が濡れていまして、ヒヤヒヤしながら鎖を頼りに登ったのですが、雨で鎖まで濡れているとなるといっそう大変だったと思います。
天狗岳は間近から眺めたところでは、一部に怖そうなところがあるもののなんとか行けそうと思ったのでぜひ再挑戦したいと思っていますが、南尖峰や墓場尾根!…そんな恐ろしいところはどうでしょうか。天狗岳から偵察して、経験を積んで長期計画で考えたいと思います。
参考にしていただいて光栄です。鉄道ならちょっと頑張れば平日の夜移動して翌日の休日実質1日で登れるなと思いました。フェリーの深夜便も宿を用意しなくて済むのでいいですね!東予港行きの便を調べてバスに間に合わないと諦めたのですが、高松からならバスの5分前に伊予西条に着く電車に乗れますね。紅葉シーズンほど混雑しない時期には有力な選択肢になりそうです。
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