シダクラ沢 遭難事故 道迷い
- GPS
- 08:05
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,046m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
色々と装備を買い直したのでならしに瑞牆山にテン泊に行こうか迷ったけど山行トレいい加減にしないとなと思いシダクラ沢へ
今回は冬季でも行けるのか巻き道で稜線を目指す
途中ビバーク地で準備してると登山者(沢ヤ)が登ってくる
普通であれば左岸に行くのに右岸に行ってるので一応声かけ
見た目的に避けたい登りなので巻こうとしてるのかなと思い見た目ほど危なくないのと大きい岩が現れたらあとは斜め右に行けば良いですよと伝える
声かけしといて良かった
あとは登山者とは遭遇せずただ一人でビバーク
山でたった一人だと肩に止まったカメムシでさえ優しい気持ちになれる
次の日は普段は朝早くから動き出すのに今日はゆっくりしてから行こうという気分になり自分にとっては珍しく遅めの出発
なのでゆったりと朝からお湯を沸かしてコーヒータイム
がしかし
顔をふとあげると汚れた感じの皮のブーツを履いたザックも背負っていない男性がいきなり目の前に現れる
一瞬夢なのか現実なのかわからなかったけど
道迷い?と聞くと頷く
すみませんこのまま下(沢沿い)に下りられますか
と聞いてくる
幽霊じゃないよねと思いながらも事情を聞くと
昨日から道迷いしてるとのこと
すぐさまバイタルサインのチェックをして
非常食と行動食を全て渡して平らげる
一緒に居てくれませんかと言ってくるので
もちろん、もう一人にはしないから安心して
下まで下りられたら駅まで送ってあげるからと伝え安心させてあげる
ここでは圏外だしヘリが来たとしても樹林でピックアップは無理だろうと思い一緒に稜線に上がろうと伝える
友人と来てたとのことなので通報はされているだろうなと思いながらも一緒に稜線へ
しかし間もなく
もう無理です動けません
と言うので流石に沢のど真ん中にいてここで立ち止まるわけにはいかないので
ダメだセーフティまで少しだからそこまで上がるぞ
と活を入れて引っ張ったり押したりして何とか安全確保が出来るところまで上げる
一般登山路ならまだしもツメが厳しいところを80キロもある彼を流石に一人で背負い搬送は出来ない
安全なところにマットをひいて座らせレインウエアを着させサバイバルシートをかぶせ更にお湯を沸かして与える
電波が入るところまで一度上がって通報するから動かないように伝える
彼の個人情報を聞いて稜線までダッシュ
通報の時にヤマレコのアカウント情報聞かれたのでヤマレコにGPS調査入ったのかなと思う
疲労困憊で自力歩行不可と伝える
通報してまもなく消防ヘリが来たので居場所を知らせるため手を振ったり木を揺らして居場所を知らせる
〇サインしてる隊員が見えたので下りてくるところまで自分も下がる
合流は出来たけどやはりここではピックアップは出来ない事を知らされる
地上からも救助隊が上がってるのでそれまで対象者と一緒にいてほしいと言われたのでもちろんですと伝え
ヘリ部隊は帰還する
まもなくして先発隊の警視庁の山岳救助隊員と合流
バイタルチェックをした後に彼を叱る
君の友人も舐めた格好だったけどリュックもない革靴で山に来るなんて君も大概だよ
オカピさんが居なかったら君は死んでたんだからなと言われている
昨日からやはり通報はされてて日没後に捜索に来てたとのこと
今日は去年何件も道迷い事故があり死亡事故もあったサス沢の稜線を重点的に捜索する予定だったらしいので
ここは範囲外になる
じゃあ普段よりゆっくり出ようとしたからとか瑞牆山に行かないでこっちを選んだとか
またまた偶然が幸運を呼んだんだと思う
じゃあ自分は運が良かったんですねと彼が言うので
きっと日頃の行いが良かったんじゃないかな笑?まあ流石にリュックもないのは頂けないけどと伝える
逆に俺に見つかってくれてありがとうと心の中で感謝をする
そのあとは後続の消防警察の救助隊員がぞくぞく到着
やはりヘリでのピックアップは出来ないので担架で上まであげるとのこと
自分はここでバトンタッチ
救助隊が体温を測ると35度だった
あんなに食べさせて保温してたのに...
していなかったらヤバかったなと改めて思った
バトンタッチして最後までツメて下山
最後の最後で小学生の女の子がぴょんぴょんしながら下りてる
追い越した人たちが両親だろうなと思いながらも一応
後ろの人たちお父さんお母さんだよね?と聞くと
そうです!と言うので
元気だけど危ないから気をつけてね笑
と言うとわかりました!ありがとうございます笑
と最後はちょっとほっこりで終わることが出来ました
ルート軌跡スタートすると何度も行ったり来たり
電波探したり救助隊の道しるべしたりヘリに、見つけて貰うためにかなり動いたので帰ったら
腕が切り傷だらけ...
今日位は禁酒解禁しても良いと思う...笑
でもやっぱり山に泊まるとき位はokにしようか悩みます
追記
消防から改めてお礼のお電話を頂いた
6月にも救助活動をしていたので現場から今回2度目ですよって上がってると
自分もそれ思って不謹慎だから現場では言わなかったんですけどコナンにならなければ良いなと...笑
コナン=事件 オカピ=遭難
またなにかあればご連絡と言うので3度目のフラグ立てないでくださいと笑
言ってお互いお礼して終わりました
コメント
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お声掛け頂き有難う御座いました。おかげさまで無理ない退渓が出来ました。またお会いしましょう!
本日大変な事になっていたんですね…人命救助お疲れ様でした🙇♂️
あぁ御無事で何よりです!
変にアドバイスしてしまったから大丈夫かなと実は心配してました...
はい!是非お会いしましょう🙇🏼♂️
真夜中に彼が来ていたらと思うとちょっと恐怖です...
奥多摩は良いトレーニング場所でもあるので機会があればご一緒しましょう☺️
ありがとうございます🙇🏼♂️
数か月前に友人が遭難してヘリでピックアップされてますので、他人事とも思えず。
(そんな軽装だったわけでは無いですが・・・)
いいレコを読ませて頂きました。ありがとうございます。
同じルートで何度もあるとちょっと勘ぐります😅
拙いレコですがありがとうございます🙇🏼♂️
はるさんのこれからの山岳会も楽しみにしてるので今後もよろしくお願いします☺️🙇🏼♂️
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