笠ヶ岳
- GPS
- 13:44
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 2,174m
- 下り
- 2,277m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:35
天候 | ◆10/9(金) 晴れ ◆10/10(土) 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市営新穂高第3駐車場 スノージェットの中間にある深山荘に隣接する登山者用無料駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆笠新道 新穂高温泉から林道歩き。 笠新道登山口にある水場は山頂までの最終。 水場を後にするとブナ・ナラの原生林の中を九十九折に登る。 笠新道の中間点ほどで樹林から抜け出し、背後に穂高連峰、続いて槍ヶ岳が見える。 短いゴーロ帯を過ぎてハイマツの急登を詰め稜線に至る。 同時に前方の展望が一気に開け笠ヶ岳が姿を現し、杓子平の端に到着したことがわかる。 ◆杓子平→抜戸岳 笠ヶ岳に向かってまずは右手に見える抜戸岳に向かう。 始めはなだらかなハイマツ帯。 すぐに岩稜帯の九十九折に変わり稜線に至る。 稜線から右手に折れて奥にあるピークが抜戸岳。 北アルプス南部の山々のパノラマが広がる。 ◆抜戸岳→笠ヶ岳 抜戸岳から来た道を戻って笠ヶ岳に向かう。 稜線が左に右にうねりながら山頂に続いている。 ハイマツの尾根伝いを小さくアップダウンしながら進むと二つの大岩の間を貫く抜戸岩を通過する。 間もなく笠ヶ岳山荘という地点に至るとキャンプ禁止を示す林野庁の看板の後にキャンプ指定地に至る。 笠ヶ岳山荘から山頂まで標高差は約80m、約12,3分。 ◆キャンプ場 800円/1人 砂地の平らなテントサイト。 風よけの石が積まれている。 槍・穂側に面しているので眺望が良い。 |
その他周辺情報 | ◆日帰り温泉 新穂高温泉「ひがくの湯」 700円/大人(受付で登山者又はヤマレコユーザーであることを告げると100円引き) |
写真
感想
◆縦走路を眺めに
10月の3連休の前日を有給休暇にして4連休として笠ヶ岳・黒部五郎岳の頂上から夏の縦走路を眺めに行こうと計画を立てました。
既に小屋が閉まっているところもあるので全行程テント泊で臨む計画です。
◆カーシェアリング
10/8(木)夜、新穂高温泉に向かいます。
ドライバーはrgz91さん。
彼は三俣山荘をベースに鷲羽・水晶・黒部五郎を狙います。
ワタシとスタート地点が一緒ということで同乗させてもらいました。
4時に新穂高第3駐車場に到着するとすでに半分ほど駐車しています。
2時間弱仮眠して装備を整え出発しました。
◆笠新道
笠新道登山口でrgz91さんに手を振り、笠新道に取り付きます。
(rgz91さんのレコはこちら)
< http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-738287.html >
笠新道・・・話には聞いていましたが、急登にだいぶやられました。
数時間しか眠っていないことから寝不足もありますし、約17kgのザックも体力を奪います。
汗でぬれたシャツに冷たい風が当たり急速に体を冷やします。
樹林帯を抜け陽が差し込むようになり、振り返ると穂高連峰が目の前に広がっています。
登っては振り返りを繰り返して急登の苦しさを紛らわせながら杓子平に到着しました。
◆大展望
杓子平に至って初めて笠ヶ岳が望めるようになります。
抜戸岳からは笠ヶ岳を正面に見据えて山頂を目指します。
右手には黒部五郎岳。
次第に近づく山頂に期待を膨らませながら、テントサイト、笠ヶ岳山荘を経て山頂に到着しました。
笠ヶ岳山頂からは槍・穂の大展望が待っていました。
少し霞んでいますが、鷲羽岳・水晶岳も見えます。
山頂では夏の縦走を思い出しながら北アルプスの山々を眺めました。
◆ヤマ友のアドバイスで下山
山頂から下るとヤマ友やrgz91さんからメールと留守電が入っています。
その内容は天候の悪化を心配して下山を促すものでした。
10/11は雷を伴う雨や雪と強風で稜線は危険だというものです。
予定では黒部五郎小舎まで進む計画でしたが、rgz91さんと連絡を取り合い、翌10/10には早々に下山することにしました。
10/11朝、新穂高ロープウェーのライブカメラ映像にはレンズに雨滴がつき、地面が相当濡れています。
貴重な情報を提供し、的確な助言をしてくれたヤマ友に心から感謝です。
◆計画の半分、満足感は十分
当初の計画は完全遂行できませんでした。
しかし、眺望が得られダイナミックな景色を堪能できたことや未踏だった笠ヶ岳に登頂できたことから悔しさはあまり感じません。
さらに車中ではrgz91さんとヤマ談義を楽しんだり下山後の温泉や食事も良かったことも満足感が大きくなった要因だと思います。
来春以降、黒部五郎岳に登頂して笠ヶ岳を眺めた時、今回の山行を思い出すでしょう。
その時、笠新道の急登を喘いで登った記憶だけでなく、楽しかった思い出とヤマ友に支えられた今回の山行を思い起こさずにはいられないと確信できます。
笠ヶ岳・・・いつまでも記憶に残るヤマ歩きになりそうです。
◆暦
長野(長野県)
2015年10月9日(金)
日の出 5:48
日南中時 11:35
日の入り 17:20
月の出 2:12
月南中時 8:50
月の入り 15:23
正午月齢 25.8
LArcさん、こんばんは!!
いやぁ…
なんといっても笠新道と聞くだけで…(腰引け )
それでも笠ヶ岳はあの端正な姿を見たときから
「なんとかして登ってみたいなぁ… 」
と思っています。
ただ、やっぱり厳しそうな道のりですね。
もし自分もテントを担いで登るのであれば
もうちょっと鍛えないとかなと思いました〜
ただ抜戸岳まで来てしまえば後はご褒美の稜線歩きですね!!
自分は別の道からでしたが
槍・穂高の眺めを見ながら歩く気持ちよさは格別でしたので
自分も味わいに行ってみたいです!!
rgzさんのレコのコメント方にもちょろっと書いたのですが
何となく色々な方のレコを読んでいたところ
11日は相当な荒れ模様 だったようです。
情報の送り手も的確で有効なものを提供して
受け手もそれをしっかりと受け止めて活用する。
本当に良い連携プレイでしたね!!
次笠ヶ岳を見た時に思い出すエピソードが出来たというのは
素敵なことだと思いました!!
笠ヶ岳お疲れ様でした!!
いつもコメントありがとうございます!!
笠ヶ岳、実にツンデレなおヤマでした・・・ツンデレ嫌いじゃないです(*´ω`*)
笠新道に取り付いてからは笠の山頂が見えず、振り返れば槍・穂の稜線に癒されながらの登高でした。
がんばって登り切った瞬間に姿を現す端正な笠の頂。
そして抜戸からの稜線も最高でした。
11日の天候に関しては反省しなければいけないと思います。
出発時点で天気が下り坂になるというのは把握していたのですから。
10月中旬といえば、北アは雪も降れば、強風も吹くわけで、忠告を受けるまでのんきに笠山頂でぼぉーっとしている場合ではなかったのです。
まだまだ未熟なワタシにとって今回は学びの場だったのです。
こんにちは。
先月、笠新道ピストンで行ってきたばかりだったので、まだまだ記憶に新しい笠ヶ岳です。
3日目の天気がアレなのは残念でしたが、このピストンに関しては終始絶景で素晴らしいですねぇ
1ヶ月の差で秋から初冬へと移り変わるんですね。
早くも霧氷ができているとは
そこに驚きなレコでした!
いつもコメントありがとうございます。
北アルプスって秋が短いなぁと実感した山行でした。
ジョーさんの笠レコを見返して出発したんです・・・
ホントに「ひと月違うとこうも違うのか」と驚きました。
登り始めから長袖を着ないと寒い、お花はほぼ皆無・・・
おかげで急登を汗だくになって登らなくて済みました。
ジョーさんのレコで槍・穂の稜線を何枚も写真を撮ることが書かれていたのも納得しました。
ワタシのカメラに収められていた写真はほぼ同じような構図ばかり。
それだけ魅了する景観が北アルプスにはあるってことですね。
予定どおりとはいかなかったようですが…、
青空の下、笠からの眺め、サイコーでしたね
北アもすっかり身近な存在になったようですし、
またいつでもさくっと行けてしまうんでしょうね。
そして的確なアドバイスもくださるヤマ友さんもいてくれて、
よかったですね!
いつもコメントありがとうございます。
なかなか予定どおりにはいきませんね。
半分に短縮した山行でしたが、天気に恵まれただけでも幸いでした。
まだ身近な存在とまでは言えませんが、また行きたくなる、何度でも訪れたくなる気持ちは強くなりました。
未踏の頂き、歩いていない尾根や登山道がたくさんあるので、機会を作っていこうと思います。
もう、一生登れない気がしてきた、笠新道w
でも、長袖でも汗だくにならない、そんな季節がやってきたんですねぇ〜
夏の初めの大冒険の時とは大違いですね。
歩いた道を眺めるって、なんだか特別な気持ちになりますよね。
達成感とか、想い出とか、全部ひっくるめて大きな包みを受取った気持ち。
開けるといろんなものが飛び出てきて、場合によっては収拾がつかなくなりそう(^^;;
今回は、奥の方は眺められなかったかもしれませんが
大きな包みは、さらにパワーアップ包みとなって、次回お手元に届くでしょう。
それが将来の楽しみですね(^_^)
今年、私たちが弓折峠から眺めた笠への道。
すぐにでも歩いて行きたいほどの、魅力的な道でした。
反対側からもやはりそうなのだと分かって嬉しい反面、やっぱり歩きたかったろうなぁ…とσ(^_^;)
よく我慢して降りてこられましたね。
理性が勝るってすばらしことです。
はて、自分にできることかどうか…(°_°)
いつもコメントをいただきありがとうございます。
「一生登れない」だなんて・・・
笠新道は、結構女性も多かったですし、見た感じ山荘まで行けるのかなというお年を召した方も大勢いました。
是非チャレンジしてみてください。
「大きな包み」は半分くらいに縮んでしまいました。
残りを受け取りに行かないといけませんね。
今度はちゃんと日を選んで行きたいと思ってます。
理性が勝って下山したといえば聞こえがイイのですが・・・
アドバイスをいただいた方は心から心配していました。
ご勤務中だったにもかかわらず、しかも、ワタシからの返信がないのに、どんどん情報を送り続けてくれました。
ほぼ一日お仕事が手につかなかったのではないかというくらい案じていたご様子です。
そういったお気持ちを無にしてはいけない、その気持ちを大切にしたいと思いました。
感謝の念がわき、素直な気持ちで即下山を決意しました。
その後は弓折への稜線を見ても先に進みたいという気持ちにはなりませんでした。
本当に感謝しています。
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