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Yamareco

記録ID: 739413
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無雪期ピークハント/縦走
東北

長い薮中を辿って「貉ケ森山」へ(会越国境)

2015年10月10日(土) [日帰り]
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GPS
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距離
2.9km
登り
195m
下り
176m

コースタイム

日帰り
山行
2:20
休憩
0:30
合計
2:50
7:40
10
塩ノ倉峠(登山口)
7:50
60
雨量観測所
8:50
10
1,300Mピーク
9:00
9:30
60
10:30
塩ノ倉峠(登山口)
天候 霧のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(磐越道)
「津川IC」→ 阿賀町室谷 → 峰越林道(本名室谷線)→ 塩ノ倉峠
(国道49号線から実測 約40キロ)
コース状況/
危険箇所等
・峰越林道の新潟県側は県境の「塩ノ倉峠」迄車両通行可(H27.10.10現在)
・林道道路幅は狭く待避所以外車両交叉不能(縁石なく脱落に要注意)
・茸採りの車両が多数入山している
今日は御神楽岳(1,386.5M)南方の会越国境の薮山「貉ケ森山」(1,315.1M)への挑戦。アクセス道となる峰越林道「本名室谷線」の室谷(新潟県)側から入る。
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今日は御神楽岳(1,386.5M)南方の会越国境の薮山「貉ケ森山」(1,315.1M)への挑戦。アクセス道となる峰越林道「本名室谷線」の室谷(新潟県)側から入る。
前夜雨があった。露に衣類が濡れるかと心配してしていたが、霧も出ている。
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前夜雨があった。露に衣類が濡れるかと心配してしていたが、霧も出ている。
国道からおよそ40キロ(実測)、1時間15分で県境の「塩ノ倉峠」に到着。標柱には両起点からの距離が記されている。
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国道からおよそ40キロ(実測)、1時間15分で県境の「塩ノ倉峠」に到着。標柱には両起点からの距離が記されている。
反対側には開通記念碑も置かれている。
反対側には開通記念碑も置かれている。
登山口は峠の数メートル手前。ピンクテープが下がっている。
登山口は峠の数メートル手前。ピンクテープが下がっている。
登山路は刈り払いされていないが、薮中の踏み跡は割とはっきりしている。
登山路は刈り払いされていないが、薮中の踏み跡は割とはっきりしている。
10分足らずで二股となり、直進すれば東北電力の雨量観測所に突き当たる。登山路は判り難いが二股の右手薮に入る。
10分足らずで二股となり、直進すれば東北電力の雨量観測所に突き当たる。登山路は判り難いが二股の右手薮に入る。
二股以降の踏み跡は急に不鮮明となる。赤い実は風物詩、マムシグサの実。
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二股以降の踏み跡は急に不鮮明となる。赤い実は風物詩、マムシグサの実。
ブナ帯の踏み跡も判然としないが、残置テープが目立つので楽だ。ここで何やら唸り声。周囲の樹上を見渡すが熊の姿は確認出来ない。暫く時間を置いて再開。
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ブナ帯の踏み跡も判然としないが、残置テープが目立つので楽だ。ここで何やら唸り声。周囲の樹上を見渡すが熊の姿は確認出来ない。暫く時間を置いて再開。
1,100M代の紅葉、秋本番。
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1,100M代の紅葉、秋本番。
1,240M付近で初の眺望点。それまでの息苦しさが少し晴れる。左手のピークが山頂だろう。
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1,240M付近で初の眺望点。それまでの息苦しさが少し晴れる。左手のピークが山頂だろう。
背丈を越える熊笹の薮道に変わる。頭と顔の保護にヘルメット&サングラスは欠かせない。
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背丈を越える熊笹の薮道に変わる。頭と顔の保護にヘルメット&サングラスは欠かせない。
殆ど顔を上げられない薮道ではテープの追尾が難しい。胸丈の枝に貼ったテープには先入者の心遣いを感じる。
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殆ど顔を上げられない薮道ではテープの追尾が難しい。胸丈の枝に貼ったテープには先入者の心遣いを感じる。
小さな崩落裸地が出て来た。東方眼下に大石田沢を見下ろせるが、遠くは霧が立ちこめはっきりしない。
小さな崩落裸地が出て来た。東方眼下に大石田沢を見下ろせるが、遠くは霧が立ちこめはっきりしない。
標高が上がり紅葉の灌木帯。枝が太く左に傾けたままの姿勢維持が辛い。
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標高が上がり紅葉の灌木帯。枝が太く左に傾けたままの姿勢維持が辛い。
1,300Mの小ピークで道は左(東方)に曲がる。
1,300Mの小ピークで道は左(東方)に曲がる。
鞍部へ向かい緩やかに下る。山頂も近付いてきた。
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鞍部へ向かい緩やかに下る。山頂も近付いてきた。
突如薮中に三角点(一等)が現れ山頂に到着。登山口からおよそ1時間20分。山頂標識類はない。
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突如薮中に三角点(一等)が現れ山頂に到着。登山口からおよそ1時間20分。山頂標識類はない。
山頂は背丈程の灌木に囲まれ、景色も霞んで良く見えない。北北東に彼の鋭峰「笠倉山」(1139.7M)をズーム。
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山頂は背丈程の灌木に囲まれ、景色も霞んで良く見えない。北北東に彼の鋭峰「笠倉山」(1139.7M)をズーム。
30分程で下山開始。ナナカマドの赤い実が陽に輝く。
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30分程で下山開始。ナナカマドの赤い実が陽に輝く。
崩落裸地から北方の眺め。緩やかな山稜の手前ピークが「日尊の倉山」(1,262.0M)、奥に霞むのが名峰「御神楽岳」(1,386.5M)だろう。
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崩落裸地から北方の眺め。緩やかな山稜の手前ピークが「日尊の倉山」(1,262.0M)、奥に霞むのが名峰「御神楽岳」(1,386.5M)だろう。
往路気付かなかった美しい「サワフタギ」の実。かって初めて出会った二王子岳(新潟県、1,420.1M)が思い起こされる。
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往路気付かなかった美しい「サワフタギ」の実。かって初めて出会った二王子岳(新潟県、1,420.1M)が思い起こされる。
ブナ樹林帯で数度踏み跡をロストしながら無事峠に下山。これでリベンジでもあった会越国境の秘峰が又ひとつ片付いた。ありがとう。
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ブナ樹林帯で数度踏み跡をロストしながら無事峠に下山。これでリベンジでもあった会越国境の秘峰が又ひとつ片付いた。ありがとう。

装備

個人装備
熊鈴 ヘルメット&サングラス(薮用) GPS

感想

1.紅葉期に会津百名山のひとつである会越国境の「貉ケ森山」(むじながもりやま、
 1,315.1M)を訪ねた。
2.この山は長いアプローチとアクセスの不便さ等から、ネットでも登攀の記録を殆ど見掛
 けない薮の寂峰だ。
3.2年前アクセス道の峰越林道を福島県側から入り、県境の「塩ノ倉峠」にあるとされた
 登山口を偵察した後負傷事故等から未踏となっていたものである。
4.今回は林道の通行可能な新潟県側から入山したが、茸採りの車両と重なり車両の交叉に
 腐心した。
5.登山路は全く刈り払いされておらず、背丈を超える灌木と熊笹の薮中を可成り長い距離
 黙々と登る状態が続いた。(→薮の少ない残雪期がベターか。)なお林道に繋がるとさ
 れる2本のショートカットの道はその痕跡を見付けることは出来なかった。
6.山頂付近は美しい紅葉に染まり、霞空のもと御神楽岳や奥会津の山並みも遠望出来て印
 象に残る藪山歩き出来た。

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コメント

懐かしいです
貉ケ森山は、10年以上前に神さんと登ったんですけど、"仏さま"が現れて無事登ることが出来ました。その時の写真などを見ていたら一文できてしまったので日記にアップしました。
私が登ったのは、標点1142の近くからでした。時間は30分くらいです。
後から登ってこられた栃木の方は、tonkaraさんと同じコースでした。
私は、あわよくば日尊の倉山も一緒になんて思っていたのですが、それはかないませんでした。
顛末は日記をご覧ください。
ではまた。
2015/10/12 23:01
Re: 懐かしいです
myoukohiuti さん こんばんわ

三面からの帰路貉ケ森に寄りました。
奥会津の殆どの山々から望める最深のピークは可成り前からの憧れでしたが、ようやく登頂出来ました。

myoukohiutiさんは既に10年前に登られている由、流石です。
それにしても、奥様にあの薮道を登らせたようで、ご主人の厳しさも中々ですね。
ひょっとしたら、それ以来奥様は山が嫌いになっちゃったとか?(笑)

日記も楽しく拝見させて頂きました。
”仏様”の登場は日頃からの善行のお返しかも知れませんね。
その点小生は改めて今年の9座(回)を思い起こしてみると、1度も他の登山者・入山者とクロスしていません。如何に世につくしていないかの証ですかね。(泣)

myoukohiutiさんのワイルドな新レコも楽しみにしています。
2015/10/13 21:03
会越国境の山
先日の三面の山もそうですが、アプローチがまず長いですね。国道から40キロですか。ダートな林道だと暗いうちは避けたいところ、となると山行時間はますます制約されますね。
会越の秘峰は最も会越らしい山の一つと言えるのでしょうか。登頂おめでとうございます。
2015/10/14 7:32
Re: 会越国境の山
kamadam さん、こんにちわ

いつもありがとうございます。
先月の事件?にも拘らず、kamadamさんらの”特別恩赦”に甘えて再び長い林道に入ってしまいました。(もちろんスペアを持参して)

初めての林道の往路はやはり夜明けを待って入りたいので、日没も早まるこの季節は登る山も制約されますね。今回は両山とも上手く行きました。

和賀や神室、焼石等の紅葉は最高潮のようですね。メンバーレコを拝見しながら懐かしんでいます。
2015/10/14 15:25
会津百名山
こんばんは。貉ケ森山は、会津百名山なので、登っておきたいところです。紅葉も染まって、葉がある程度落ちてくる時期がねらい目かと思っております。

現時点で、本名側からは、入れないのでしょうか?
2015/10/14 19:24
Re: 会津百名山
NYAAさん、こんばんわ

いつも拙レコ覗いて下さり有り難うございます。
林道は本名側が通行不能です。(国道から6.8キロ先で橋が落下しているようです。)
金山町のHPで確認が出来ます。

室谷側は通行可能です。
紅葉はこれからが最高かと思います。
山頂から北東の「笠倉山」の鋭峰もご覧下さい。
ご入山の際はお気を付けて。レコも楽しみにしております。
2015/10/14 21:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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