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Yamareco

記録ID: 7397838
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ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間

黒斑山

2024年10月22日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.6km
登り
868m
下り
868m
天候 快晴のち高曇り
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
草すべり、Jバンドは、人為落石対策としてヘルメットを持っているなら着用をお薦めします。(かぶっている人は少数ですが。)鋸岳から蛇骨岳の間はさえぎるものなく風が強い。
車坂峠の登山口
中コースを行く
水ノ塔山(右)、篭ノ登山。奥に妙高火打や北アが見えている
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水ノ塔山(右)、篭ノ登山。奥に妙高火打や北アが見えている
えぐれている所あり
えぐれている所あり
稜線に出た
八ヶ岳の右に中ア。八ヶ岳の上に甲斐駒仙丈が頭を出している
八ヶ岳の右に中ア。八ヶ岳の上に甲斐駒仙丈が頭を出している
槍穂と乗鞍
トーミの頭から。お決まりの浅間
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トーミの頭から。お決まりの浅間
湯の平を見下ろす。草すべりの道が見える
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湯の平を見下ろす。草すべりの道が見える
外輪とカルデラ壁
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外輪とカルデラ壁
草すべりへの降り口
草すべりへの降り口
トーミの頭(右)と剣ヶ峰
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トーミの頭(右)と剣ヶ峰
カルデラからの流出口を挟む岩門。前回の赤城山の銚子の伽藍を巨大化したような
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カルデラからの流出口を挟む岩門。前回の赤城山の銚子の伽藍を巨大化したような
草すべり。すごい所を降りていく
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草すべり。すごい所を降りていく
近づいてくる
振り返る
湯の平分岐が見えた
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湯の平分岐が見えた
分岐から先を見る
分岐から先を見る
針葉樹林もある
ナナカマド
前掛山分岐。現在は行けません
前掛山分岐。現在は行けません
カッコ良いが無名峰のようです
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カッコ良いが無名峰のようです
黒斑山(左)寄りの壁は笹、右寄りは枯れ草。不思議
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黒斑山(左)寄りの壁は笹、右寄りは枯れ草。不思議
真正面にJバンドの登りが近づく
真正面にJバンドの登りが近づく
こんなの(人の背より高い)がポツポツ
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こんなの(人の背より高い)がポツポツ
来た方。蓼科が覗く
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来た方。蓼科が覗く
一枚岩でなく層になっている。
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一枚岩でなく層になっている。
Jバンドの急登
壁が迫ってくる
もう少し
浅間の本峰が見えた
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浅間の本峰が見えた
さっきいた所がはるか下に
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さっきいた所がはるか下に
息を呑む光景
鋸岳最高点
湯の丸山から四阿山の遠くに北アルプス
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湯の丸山から四阿山の遠くに北アルプス
嬬恋村の光景。奥に岩菅山など
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嬬恋村の光景。奥に岩菅山など
アルプス的な稜線
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アルプス的な稜線
行く手も
黒斑山のカルデラ壁と湯の平
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黒斑山のカルデラ壁と湯の平
白ゾレの斜面
蛇骨岳が間近。岩尾根はここで終わり
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蛇骨岳が間近。岩尾根はここで終わり
蛇骨岳を振り返る
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蛇骨岳を振り返る
ガラリと変わって
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ガラリと変わって
黒斑山に向かう
黒斑山頂より
周回が終了
表コースを下る途中。北アと妙高戸隠が見える
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表コースを下る途中。北アと妙高戸隠が見える
黒斑山の樹林
角材階段が歩きにくい
角材階段が歩きにくい
北アも間もなく見えなくなる
北アも間もなく見えなくなる
庭園風のところも
庭園風のところも
最後はカラマツ
麓から。黒斑山(道路の上)、剣ヶ峰(右)も雲がかかった
麓から。黒斑山(道路の上)、剣ヶ峰(右)も雲がかかった

感想

車坂峠駐車場7:40〜トーミの頭8:55/9:10〜湯の平分岐10:00/10:11〜鋸岳11:30/12:00〜黒斑山13:29/13:44〜車坂峠駐車場15:25

 黒斑山には積雪期に登ったことがあるが、憧れの湯の平に行ってみたいがために計画した。平日だが7時過ぎには駐車場の7割方は埋まっていた。表コースの方が展望が良いことは覚えていたが、行きは時間優先で中コースをとる。それでも下の方からは背後に北アルプスや妙高戸隠が望めた。静かな針葉樹の森の中を辿り、稜線に合すれば八ヶ岳と佐久平の広々した眺めが広がる。トーミの頭からは、浅間や湯の平のカラマツがちょうど黄葉の盛りで、輝くようだ。遠くは西上州から奥秩父、富士山、八ツ、甲斐駒仙丈、中ア、御嶽山から北アまで名峰が勢ぞろいの快晴だ。
 少し先で草すべりへの道に入る。浅い沢状の笹斜面をジグザグを切りながら真下とも見えるカルデラの底へと降りて行く。地形はすこぶる急傾斜だが、ジグザグのおかげで道そのものはそれほど急ではない。しかし足元は火山弾がゴロゴロなので、人為落石に要注意だ。それを考えヘルメットを着用した。背後にはカルデラの壁が次第に高く黒く聳え立っていく。ついつい写真を撮るために立ち止まり、中々行程がはかどらない。底が近づくと、笹原にカラマツやナナカマドの赤が点在し、楽園の風景に入り込んでいく。幸せな時間だ。前方には浅間が近づいてくるが、空間が広いので圧迫感はない。気持ち良い散歩をしばしで、天狗温泉への分岐に出て一休み。
 ここからは展望のない針葉樹林に入る。上から見下ろしたカラマツの疎林の中を歩きたかったのだが残念だ。足元にはナナカマドなどの赤い落ち葉も交じる。前掛山への登山道を分けると、背の低いカラマツが点在する荒涼とした雰囲気に変わってくる。富士山を思わせる所だ。行く手にカルデラ壁が阻むように直立し、Jバンドらしい、人が動いている斜面が見える。今回の核心部に備えて一息入れ、壁に囲まれたこの空間を再度見渡す。
 取り付くと、ぐいぐいと高度を上げていく急登で、火口原がたちまち遠ざかっていく。周囲の岩壁は溶岩と礫の層状で、八ヶ岳の大同心と似た感じだ。ここも足元は石とザレが交じり、道を少しはずすとガラガラの石の堆積を踏んでしまうので慎重に歩く必要がある。しかし標高差は大したことはなく、頭上に迫ってくる壁を左に避けて上がっていくと、風が吹き付けてスポッと稜線に出る。浅間山の本峰が前掛山の後ろに覗き、青白い噴煙が雪のように山肌にまとわりついている。北側は雄大な嬬恋村の畑地が広がり、四阿山が大きい。遠く白馬から蓮華岳にかけての北ア、妙高戸隠が青く霞む。鋸岳の岩陰で絶景を眺めながらコーヒーを一服。
 さてここからは帰途か。左のカルデラ内の展望もさることながら、右の紅葉を散りばめた外輪の斜面も美しい。拾い物のような、アルプスの縦走風の岩稜歩きを楽しみ、角度の変わっていく浅間や湯の平を飽かず撮影してしまう。蛇骨岳の先からは、火口の縁と針葉樹林の中を交互にからみながら歩くが、昼過ぎから風が冷たくなってきた。まだ日盛りなのに、夕方の気分になってしまう。9年振りの黒斑山頂から湯の平を見下ろす。トーミの頭で周回を終え、下りは表コースを選んだ。上部は階段の土が流出して角材が宙に浮き歩きにくい。次第に上空に雲が広がり、遠くの連峰はのっぺりした無表情に変わっていく。鹿沢の前山に隠れていく北アルプスを惜しみながら、静かになった山道を秋を味わいながら下った。
 湯の平は素晴らしい景観と雰囲気で期待を裏切らなかった。緑の季節にも訪れてみたい。

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