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記録ID: 7398419
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道南

大千軒岳《日本三百名山》

2010年07月16日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:48
距離
10.1km
登り
768m
下り
757m

コースタイム

日帰り
山行
3:32
休憩
0:16
合計
3:48
5:07
0
旧道登山口
5:07
70
6:17
23
中千間岳
6:40
6:48
20
7:08
8
中千間岳
7:16
22
7:38
7:46
36
8:22
33
8:55
旧道登山口
天候
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道道607号線の奥、旧道登山口に駐車
熊石黒岩町鮎川海岸から見た大千軒岳(1,072m)
2010年07月15日 14:39撮影 by  DSLR-A350, SONY
1
7/15 14:39
熊石黒岩町鮎川海岸から見た大千軒岳(1,072m)
大千軒岳(1,072m)
旧道登山道より
2010年07月16日 06:01撮影 by  DSLR-A350, SONY
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7/16 6:01
大千軒岳(1,072m)
旧道登山道より
前千軒岳(1,056m)山頂
2010年07月16日 06:44撮影 by  DSLR-A350, SONY
1
7/16 6:44
前千軒岳(1,056m)山頂
大千軒岳(1,072m)山頂
1等三角点「千軒岳」
2010年07月16日 07:43撮影 by  DSLR-A350, SONY
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7/16 7:43
大千軒岳(1,072m)山頂
1等三角点「千軒岳」
1等三角点「千軒岳」の案内板
2010年07月16日 07:44撮影 by  DSLR-A350, SONY
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7/16 7:44
1等三角点「千軒岳」の案内板
帰りに立ち寄ったトラピスト修道院
2010年07月16日 14:58撮影 by  DSLR-A350, SONY
1
7/16 14:58
帰りに立ち寄ったトラピスト修道院
撮影機器:

感想

 登山口で車中泊していると、朝方雨の音、天気予報どおり雨が降り出した。雨具に身を固め5時7分歩き出した。旧道コースは中千軒岳から西に流れる尾根通しに進む。雨は時々強く降り、先行きが思いやられるがこのルートには渡渉はなく心配ないが、後の長い林道が心配だ。時間雨量何ミリで閉鎖すると警告のあるゲートが幾つもあった。あれが閉じられてしまってはどうにもならない。
 一部危険個所があると登山口に表示があったが、トラバース道で若干足元が悪い程度だった。P844は北側を巻き稜線に乗ると樹林越しに大千軒岳の姿がちらり、雨模様で輪郭がはっきりしないながらも樹林の切れ目で全姿を現した。千軒平のすぐ手前に分岐があり“前千軒岳”を示している。勿論行かなければならない。周回ルートから外れ前千軒岳を目指すとすぐに中千軒岳(約1,020m)に達した。樹林帯を抜けており展望は良いが山頂を示すものは何もなかった。メインルートを外れるこのルートは草の被りが酷く足元の踏み跡を外さないように注意して進んだ。中大千軒岳の下りは急斜面で2段の固定ロープで下る。ここが一番の“難所”だ。鞍部から登り返しも藪漕ぎが続き前千軒岳(1,056m)に到った。薄れた山頂標識があり、晴れていれば360°の展望がある。
 激しく降る時もあったが雨は小降りになりひと安心。来た道を戻り分岐に達すると、千軒平はすぐそこ。知内川コースの登山道が東から合流し広場になるとことが千軒平、指導標があり休憩には丁度よい場所だ。一帯はお花畑でイブキトラノオ、タカネナデシコ、エゾキスゲ(あるいはエゾカンゾウか?)、ハクサンシャジン等々が咲いているが雨ではカメラも出せない。
 千軒平には真ん中に輪の付いた十字架が立っている。ここは1612年徳川幕府により出されたキリシタン禁教令により内地を逃れたキリシタンたちが最後に辿り着いた地だった。この山にあった金山で人夫として働き、暫くの間は安泰であったが、1637年島原の乱が起きると幕府の弾圧は益々強くなり終に松前藩はこの地で106人のキリシタンを処刑した。その礼拝堂があったのは知内川コースの途中にある金山番所付近でそこにも立派な十字架があり7月の最終日曜日にはミサが行われるそうだ。“千軒岳”は1617年松前藩が金の採掘を始め千軒の家があったと云うのが名の由来で、蝦夷の奥地にこんな歴史があることに驚きを感じた。
 小雨は続き写真が撮れず欲求不満を残しながらお花畑の草原を進み大千軒岳への登りに掛った。山頂手前に松前町、上ノ国町と福島町の3町界があり北東方向の尾根上に燈明岳(931m)がある。大千軒岳(1,072m)は、1等三角点「千軒岳」が設置されている。これは明治29年(1896年)7月18日北海道で初めて選点(点標設置は翌年8月14日)された三角点の一つで、平成8年(1996年)測量開始100周年を記念して国土地理院と福島町、松前町、上ノ国町による記念名盤が山頂に設置された。
 ここも晴れていたら360°の展望が楽しめるが行動食を食べ水分布補給しただけで出発した。新道コースは西に続く尾根を下り林道に達する。危険個所は全くなく、距離も2.3卍度と短いのでこの道がメインの登山道であるようだ。新道登山口は指導標、登山届のBOXそれに数台止められる駐車場もあり登山口として機能している。林道を2.7卻發旧道登山口に向かった。二股川を越えるところまでは下りだが旧道登山口までは登りが続く。最後のカーブの先に車が見えるとホッとした。誰にも遭うことも無く周回登山を終え、山頂で飲めなかったコーヒーを車の中で飲み、人里へ向けて出発した。
 この林道は結構夏草が被り車でも藪漕ぎを強いられる。レンタカーだから汚れには無頓着でどんどん進むと、人里に出るまで20数劼垢谿磴車もなかった。海岸沿いを走る国道に出るとやれやれ一安心と、松前温泉に立寄った。時刻は10時半、営業開始までまだ30分ある。開店を待って入るが石鹸、シャンプーは無いよと受付の小母さん。タオルを取りに戻っている間に「これを使い」とそっと差し出してくれた。嬉しい心遣いに感謝感激。入浴料は格安の380円。
 明日は駒ヶ岳、登山口の森町赤井川へは110劼竜離、夕方までに着けばよい。カニ族の頃に行き漏らしていたトラピスト修道院に行きたい。福島町を走っていると青函トンネンル記念館という看板に誘われ立寄った。入館料400円に躊躇していると、他にお客は誰も居ず受付嬢がこちらを見ていて気恥ずかしく、奮発して入館した。青函トンネルが開通したのは昭和63年3月、もう22年も経ったのだ。
 トラピスト修道院は渡島当別の山手にある。JR江差線の踏切を越え真っ直ぐな並木道の突き当たりに静かに佇んでいる。残念ながら事前に申し込まないと中に入ることはできず鉄格子の門越しに覗いて来た。(男の園なので女性は申込みもできない)

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