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Yamareco

記録ID: 7411741
全員に公開
ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間

幕岩新道をゆく 木戸池から幕岩を経て琵琶池へ

2024年10月27日(日) [日帰り]
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Washiba2924 その他1人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
00:58
距離
3.0km
登り
64m
下り
282m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:57
休憩
0:01
合計
0:58
距離 3.0km 登り 20m 下り 239m
10:45
10:46
3
11:31
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
歴史のある道で暫く前まで遊歩道として活用されていたが、途中一ヵ所の崩落地点がある。その為、崩落以降は遊歩道としては使われていない。崩落地点を越えるのには特段の危険は感じなかった。
今日はここ木戸池キャンプ場横の駐車場から出発する。あまり整地されていない駐車場。自然発生的な駐車場なのかもしれない。(駐車禁止の立札など無かったから多分停めても大丈夫)
2024年10月27日 10:33撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:33
今日はここ木戸池キャンプ場横の駐車場から出発する。あまり整地されていない駐車場。自然発生的な駐車場なのかもしれない。(駐車禁止の立札など無かったから多分停めても大丈夫)
木戸池キャンプ場の道を挟んだ向かい側には以前バンガローとキャンプ場があったらしい。バンガローは当時の航空写真に写るのみだが、キャンプ場の施設跡はまだ辛うじて建物が残っている。ただし、ここを見に行こうとする場合は藪漕ぎをしなければならない。
2024年10月27日 10:35撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:35
木戸池キャンプ場の道を挟んだ向かい側には以前バンガローとキャンプ場があったらしい。バンガローは当時の航空写真に写るのみだが、キャンプ場の施設跡はまだ辛うじて建物が残っている。ただし、ここを見に行こうとする場合は藪漕ぎをしなければならない。
これも往時のキャンプ場の設備だったのだろう。ここはトイレだったのかな?それとも管理棟か。(以前この藪を漕いで中を見た筈なのだが、何故かその時の写真を見つけ出せず…)レトロな碍子が時代を感じさせる。
2024年10月27日 10:35撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:35
これも往時のキャンプ場の設備だったのだろう。ここはトイレだったのかな?それとも管理棟か。(以前この藪を漕いで中を見た筈なのだが、何故かその時の写真を見つけ出せず…)レトロな碍子が時代を感じさせる。
花もほんの少し残っていた。保存状態は上々。
2024年10月27日 10:38撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:38
花もほんの少し残っていた。保存状態は上々。
意外にも道はきちんと刈払いが為されている。木戸池と石の湯の間の道なのだが、それ程人が歩かないように感じられるのだが…。あぁ、石の湯ゲンジボタル公園への歩道だからなのかな?(詳細不明)
2024年10月27日 10:39撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:39
意外にも道はきちんと刈払いが為されている。木戸池と石の湯の間の道なのだが、それ程人が歩かないように感じられるのだが…。あぁ、石の湯ゲンジボタル公園への歩道だからなのかな?(詳細不明)
「□につき通行止め」と書かれた看板。理由は書かれていない。車での進入を禁止するみたいだが理由は書いておいて欲しいよね。
2024年10月27日 10:46撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:46
「□につき通行止め」と書かれた看板。理由は書かれていない。車での進入を禁止するみたいだが理由は書いておいて欲しいよね。
目指す丸池方面は向かって右側の笹薮方面。以前はバイクで通行も出来る道で、私も3,4回通った記憶がある。当時もあまり有名な場所ではなく、ここから丸池に向かう途中ですれ違う人やバイク(或いは自転車)は皆無だった。
2024年10月27日 10:47撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:47
目指す丸池方面は向かって右側の笹薮方面。以前はバイクで通行も出来る道で、私も3,4回通った記憶がある。当時もあまり有名な場所ではなく、ここから丸池に向かう途中ですれ違う人やバイク(或いは自転車)は皆無だった。
石の湯の源泉と思われる貯湯枡。上側からオーバーフローしている。以前、石の湯の一番奥にあった旅館(石の湯山荘)の源泉として使用されていた。私が最初にここへ来た時には旅館は廃業していたものの、往時の建物が残っていた。レトロな西洋風の旧館と鉄骨造りの大柄な新館、それと土壁を板で覆った(板壁)の純和風建物が存在していたと記憶している。その旅館から一段高い場所にこの枡は存在し、建物へ湯を送っていたようだ。ただし、湯とは言っても湯温は低く、その季節に入浴するには温度は物足りない。湯量は豊富。勿体ないなぁ・・・。
2024年10月27日 10:48撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:48
石の湯の源泉と思われる貯湯枡。上側からオーバーフローしている。以前、石の湯の一番奥にあった旅館(石の湯山荘)の源泉として使用されていた。私が最初にここへ来た時には旅館は廃業していたものの、往時の建物が残っていた。レトロな西洋風の旧館と鉄骨造りの大柄な新館、それと土壁を板で覆った(板壁)の純和風建物が存在していたと記憶している。その旅館から一段高い場所にこの枡は存在し、建物へ湯を送っていたようだ。ただし、湯とは言っても湯温は低く、その季節に入浴するには温度は物足りない。湯量は豊富。勿体ないなぁ・・・。
道を歩いて行くと途中に泥濘が出来ていた。写真では判り辛いが、泥濘に溜まる水から湯気が出ている。触ってみると暖かい…というか、熱い。入浴するには適温か、やや熱い感じだった。以前この道を通った時にこんなのあっただろうか?見落としたのだろうか、記憶には無い。この下流にある幕岩温泉は上流の平床大噴泉から引湯している。引湯管が埋設されていてその管が破損し湯が漏れているのだろうか。ここで湯が涌いているのだとしたら発見(自分にとっての)だが、多分違うだろうなぁ…。
2024年10月27日 10:52撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 10:52
道を歩いて行くと途中に泥濘が出来ていた。写真では判り辛いが、泥濘に溜まる水から湯気が出ている。触ってみると暖かい…というか、熱い。入浴するには適温か、やや熱い感じだった。以前この道を通った時にこんなのあっただろうか?見落としたのだろうか、記憶には無い。この下流にある幕岩温泉は上流の平床大噴泉から引湯している。引湯管が埋設されていてその管が破損し湯が漏れているのだろうか。ここで湯が涌いているのだとしたら発見(自分にとっての)だが、多分違うだろうなぁ…。
ここが崩落地。道がごっそりと落ちてしまっている。その横に引湯管?(触って温度を確かめるのを忘れてしまった)とそのメンテナンスの為と思われる仮設足場が渡されている。応急処置なのか、それとも道を再整備するだけの体力がないのか…。この箇所の崩落の為に道が通行止めになっているのかな。通過するのにそれ程の危険は感じなかった。観光客が散歩のつもりで歩くと危ないのかもしれない。
2024年10月27日 11:01撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:01
ここが崩落地。道がごっそりと落ちてしまっている。その横に引湯管?(触って温度を確かめるのを忘れてしまった)とそのメンテナンスの為と思われる仮設足場が渡されている。応急処置なのか、それとも道を再整備するだけの体力がないのか…。この箇所の崩落の為に道が通行止めになっているのかな。通過するのにそれ程の危険は感じなかった。観光客が散歩のつもりで歩くと危ないのかもしれない。
角間川上流。この付近は川との高低差があまりなかった。この先進むに連れ川はずっと下を流れるようになる。
2024年10月27日 11:03撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:03
角間川上流。この付近は川との高低差があまりなかった。この先進むに連れ川はずっと下を流れるようになる。
これが地形図にも載っている幕岩。かなり見ごたえのある岩だ。節理がとても見事。節理の下に見える緑っぽい部分は緑色凝灰岩(グリーンタフ)らしい。
2024年10月27日 11:05撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:05
これが地形図にも載っている幕岩。かなり見ごたえのある岩だ。節理がとても見事。節理の下に見える緑っぽい部分は緑色凝灰岩(グリーンタフ)らしい。
幕岩は見事に発達した節理から出来ている。おぉ、これは凄い。田の原湿原や蓮池・丸池のある角間川右岸は志賀山火山の溶岩流のように見えるが、この幕岩は坊寺山の一部のように見える。とすると、志賀山火山の活動によるものではなく、さらに古い時代のものなのだろうか。調べてみたけど詳しい説明を見つけることは出来なかった。
2024年10月27日 11:06撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:06
幕岩は見事に発達した節理から出来ている。おぉ、これは凄い。田の原湿原や蓮池・丸池のある角間川右岸は志賀山火山の溶岩流のように見えるが、この幕岩は坊寺山の一部のように見える。とすると、志賀山火山の活動によるものではなく、さらに古い時代のものなのだろうか。調べてみたけど詳しい説明を見つけることは出来なかった。
この周辺はあまり荒れていない。道幅はそれなりに広く、軽トラであれば通れそうな感じだった。ただし、ガードレールの類は無い。
2024年10月27日 11:12撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:12
この周辺はあまり荒れていない。道幅はそれなりに広く、軽トラであれば通れそうな感じだった。ただし、ガードレールの類は無い。
眼下を流れる角間川。赤く色付く紅葉も見られるがことしはあまり見栄えがしないな。
2024年10月27日 11:13撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:13
眼下を流れる角間川。赤く色付く紅葉も見られるがことしはあまり見栄えがしないな。
垂直に削られた岩。この道の開削にはそれ相応の労力が必要であった事を感じさせる。
2024年10月27日 11:13撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:13
垂直に削られた岩。この道の開削にはそれ相応の労力が必要であった事を感じさせる。
志賀山からの比較的新しい溶岩流なのだろう、特に右側に溶岩流特有のゴロゴロとした大岩が沢山みられる。
2024年10月27日 11:16撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:16
志賀山からの比較的新しい溶岩流なのだろう、特に右側に溶岩流特有のゴロゴロとした大岩が沢山みられる。
今年の紅葉はここに限らず今一つな印象。それでも対岸に鮮やかな赤が見えたので撮ってみた。
2024年10月27日 11:22撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:22
今年の紅葉はここに限らず今一つな印象。それでも対岸に鮮やかな赤が見えたので撮ってみた。
角間川から丸池へ発電用の水を取り込む為のトンネルがある。その取水口整備の為の道が途中で合流する。この道は重要なものらしく、かなり良く手入れがされている。それ迄のやや荒れた道とは全く違う。
2024年10月27日 11:24撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:24
角間川から丸池へ発電用の水を取り込む為のトンネルがある。その取水口整備の為の道が途中で合流する。この道は重要なものらしく、かなり良く手入れがされている。それ迄のやや荒れた道とは全く違う。
年季の入った道標。それ程古い物では無さそうではあるが風雪に耐えた感はよく出ている。恐らく1980年代若しくは1990年代頃のものなのだろう。
2024年10月27日 11:24撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:24
年季の入った道標。それ程古い物では無さそうではあるが風雪に耐えた感はよく出ている。恐らく1980年代若しくは1990年代頃のものなのだろう。
幕岩新道の始点及び麓の沓野からの道、峠の三十三観音コースの終点、峠の観音。ここ、峠には見えないのだけれど。それに、何故かここが終点になっている。この道(草津道)の終点は草津なのだが…。謎は深まる。
2024年10月27日 11:30撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
10/27 11:30
幕岩新道の始点及び麓の沓野からの道、峠の三十三観音コースの終点、峠の観音。ここ、峠には見えないのだけれど。それに、何故かここが終点になっている。この道(草津道)の終点は草津なのだが…。謎は深まる。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 ザック 行動食 飲料 地図(地形図) ヘッドランプ 予備電池 GPS 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

石の湯から幕岩の隣を通り、琵琶池方面に至る道が存在する事は以前から知っていた。もう随分前の話になるが、石の湯から琵琶池へバイクで抜けた事が2,3回ある。今回、近くを訪れた事もあり、現在どのようになっているか興味もあったので歩いてみる事にした。
今回辿ったルート、調べてみると幕岩新道という名が付いている。開削は明治10年前後という、意外と歴史のある道だ。戦前の地形図を見ると、この道が志賀高原から草津に至るメインルートとなっている事が解る。更にそれ以前は法坂(現サンバレースキー場ゲレンデ)を通り、ゲレンデ上部から南へ下る谷状地形を通っていたらしい。
改めて調べてみるとなかなか奥が深い道だ。
以前(30年程前)はそれ程広くはない道だったが一部にバラスが敷かれ、それなりに整備されていた。しかし、暫く訪れない間にかなり変わっていた。石の湯温泉の一番奥にあった石の湯山荘跡は既に解体され、跡形も無かった。幕岩新道の入り口は笹に覆われ、見た目では藪の様相を呈していた。実際には少し歩くときちんと道はあり、藪漕ぎを強いられるような事が無かったのは幸いだった。
一ヵ所崩落個所があり、崩落個所の横には単管と足場板で通過が出来るようになっていた。仮にこの足場板が無かったとしても、この箇所を越えるのはそれ程大変では無さそうだった。
道の荒れ具合が心配だったが、それ以降は特に危険個所も無く快適に歩くことが出来た。ただし、下を流れる角間川との高低差は下るに従って増えてゆくので万一にも滑落しないようにしたいと感じた。(まぁ、普通に歩けば大丈夫なのだが)
途中に対岸に現れる幕岩の柱状節理はとても見事で見ごたえがあった。これを見る為だけにこの道を通るのもありかな…と、感じた。
あまり歩く人も少なくなってしまった道なのだが、このまま朽ちてゆくには少々惜しいと感じる道だった。

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