涸沢(紅葉は最高 but 悪天候で心がポキポキ折れました。)
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,045m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:13
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:59
天候 | 1日目:雨、時々強風、2日目:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
22:30 新宿 - 5:30 上高地 高速バス さわやか信州号 【帰り】 14:50 上高地 - 15:30 沢渡大橋 バス 沢渡大橋 - 松本 タクシー 18:34 松本 - 長野 - 20:00頃 大宮 |
写真
装備
備考 | テントのポールが折れてしまったのでテーピングで処置しましたが、ダメでした。修復用のポールのパーツを持っていけばよかったです。 インナーグローブ濡れてしまったので、もう一つ必要でした。同じ理由で靴下も。 |
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感想
涸沢の紅葉は死ぬまでに一度みた方がいい。とのことなので憧れていた涸沢にプラスして奥穂にも登る計画でやってきました。
金曜日に行った登山ショップの店員さんに奥穂は雪が少しだけある、と聞いていてちょっと尻込みしていました。でも穂高岳山荘まで行って引き返してもいいわけだし、と一応行く気ではいたんです。
土曜の夜に新宿を出発するさわやか信州号は、日曜の天気が悪いせいかキャンセルが出た模様で、2人シートを1人で使うことができました。これは本当にラッキー。いつもの狭さと全然違い快適でした。
1日目、日曜の予報は雨。ということはわかっていたのですが、午前中少し降ってすぐに止むかなーなんて軽く考えていました。が、最初から本降りで弱まる気配がありません。しばらく上高地バスターミナルでウダウダしていましたが、いつまで待っていても仕方ないので出発することに。
それにしても荷物が非常に重い。テン泊の荷物を背負って山に登るのはほぼ初めてです。雨は降っているし、荷物は重いし、道は水たまりが多くてグチャグチャしているし、歩き始めてすぐに心が折れ始めました。涸沢に行くのをやめて徳沢にテントを張って翌日蝶ヶ岳なんて選択肢もあるなー、などとも考えました。でも徳沢だと8時代に着いてしまって一日どうしよう、なんて考えていたところに、明神館前でお話しした女性だけのツアーで来ているという方も涸沢に行くと聞いて、やっぱり涸沢まで頑張ってみよう、という気になりました。もうこの時点で奥穂に行く気はほぼゼロに近いです。
横尾までは殆ど平坦な道ですが、長いので一人だとヒマ・・・飽きてしまいます。横尾に着いたら雨が強くなってきました。しばらくやりすごしていましたが、弱まる気配がないので出発。風も強くなってきました。
横尾〜本谷橋は山道らしくなってきますが、平坦な道も結構多いです。
本谷橋からが本格的な登山となりました。荷物が重くて本当につらいです。テン泊の荷物を持って登ろうという人の気がしれません。でもきっと涸沢につけばご褒美が待っている。夕食や今担いでいるワインなど。と思い頑張りました。最後の方は休み休みしか登れませんでした。
涸沢のテント場に着いた頃には雨もやんでいたのですが、風が強くテント設営が思うように行きません。やっとポールを2本差し込んで固定したところに強風が吹いて「ボキッ」と音が・・・。ポール折れたようです。しかも折れたところが布に食い込んでしまいポールが外に出せません。
この時点でテントを捨てて涸沢ヒュッテに逃げ込もうかと思いました。もしくはレンタルテントを借りようかなとか。それでも四苦八苦して隣の方にも助けてもらい折れたポールを取り出すことに成功。テーピングで修復して差し込みましたが、また折れてしまいます。
もう折れていてもテントとしては成り立ちそうだからいいや、と思いそのまま張ることにしました。そこへ今度は結構な雨が降ってきました。まだポールを2本差し込んだだけの状態です。急いで荷物を未完成のテントの中に投げ入れ、フライシート、ペグはささらないので岩でロープを固定。雨が降り出してからは結構設営が素早かったです。それなら最初から素早くやればよかった・・・
雨、風がひどいのでしばらくテント内にいました。こんな状況でテン泊なんてして大丈夫なのかしら、危険じゃないのかな、周りの人に聞いてみようかしら。でも特に騒いでいる人もいないし聞きづらい・・・もう心はポキポキに折れています。翌日奥穂に行く気は全くなくなっています。
そうこうしている内に多少雨風がましになってきたので、涸沢ヒュッテに水調達とトイレと靴下を買いに行きました。はいていた靴下が濡れて足先が冷え切ってしまったのでストーブにあたらせてもらいました。(本当はテン泊の人はストーブ前で休憩してはだめなのですが、空いていたし緊急事態?なのでお許しください。スミマセンでした。)
ストーブで温まって、大分心の折れが回復してきましたので、テントに戻って夕食を作ります。この時点で17時過ぎ。雨は止んでいましたが風はたまに強いのが吹きます。作ると言ってもお湯を沸かすだけです。ジェットボイルの威力はすごいですね。強風下でもすぐに火がついてお湯が沸きます。
メニューは、フリーズドライのグリーンカレー+アルファ米+スライスチーズ、生野菜サラダ、鶏肉のワイン蒸し、白ワインです。
カレーは美味しかったですが、作る順序を間違え冷めてしまいました。
生野菜は寒いので食べる気になりませんでした。
鶏肉のワイン蒸しはジェットボイルで蒸したのですが、あまりおいしくなかったので残しました。
白ワインは冷え冷えで美味しいのですが、やはり体が芯から冷えました。
翌日用として、アルファ米のえびピラフ、ドライカレーでおにぎりを作りました。翌日食べたとき冷たくなっていたので、朝作るべきだったと反省。
夜は風の音や人?の歩く音などで寝たり起きたりの繰り返し。それでもやっぱり山小屋ではなくテントにしてよかったと思いました。自分の空間が確保できるし何をするのも自由だし、ずっといると段々と愛着がわいてきます。
翌日は4時前に起きましたが、もう奥穂には行かないと決めているので、ヒュッテのストーブにあたったり(本当はダメなんですけど)、朝食、モルゲンロート観察、ゴロゴロしたのちに撤収したら、出発は9時過ぎてしまいました。
荷物を背負ったところ、軽くなっているはずが、昨日より重い・・・。何で??アルファ米がおにぎりに化けたり、濡れた衣服が入っているせいですかね。慣れない内は重い中の下山は怖かったですが、涸沢からの下りもそんなに道が悪いわけではないので、やはり下りは断然楽。登りの辛そうな人を見ると昨日のことを思い出します。
そしてなんと言っても紅葉。多分涸沢自体のピークは終わっているのでしょうけど、涸沢から本谷橋。さらに横尾まで。ここの区間は終始最高でした。本当に言い表すのが難しいですけど、今まで見た紅葉の中でダントツBest1です。Japan is beautiful!!と言いたくなってしまいます。
上高地付近も綺麗でしたが、多分これからがピークなのかな。
荷物を減らそうとおにぎりをこまめに食べたおかげか、最後までスタミナが持ちました。奥穂に行くつもりで持ってきた食料なので明らかにカロリーオーバーですが。
上高地についてビジターセンターで日帰り温泉を聞いたところ一番近いところで徒歩20分かかるというので、無理と思い、バスの沢渡大橋で途中下車して「梓湖畔の湯」に行くことにしました。源泉かけ流しでとてもいい温泉でした。
温泉からタクシーを呼んでもらい新島々まで行こうとしたところ、運転手さんが「少し足して松本まで行きませんか?」というのでいくらか聞いたところ一本?とのこと、「えーそれなら新島々でいいです」と言ったら新島々までだって6千円以上するとのこと。甘く見ていました。大分上高地から離れたのでせいぜいかかっても3千円位かと勝手に思っていました。
それでも新島々まででいいです、と言い張っていたらじゃあ電車賃分1000円足して7千円でいいから、松本まで乗って行きな、と言うのでそれならということで乗ることにしました。実際のメーターは新島々駅で7100円、松本で12500円でした。それでも7000円にしてもらい、運転手さんにはとても申し訳ないことをしました。名刺をいただいたので、次にこの辺りでタクシーを利用する時は連絡させていただきます。
松本から長野までの普通列車で一番端の席に座りコソコソと氷結を飲んで打ち上げしました。奥穂に行かなくなって早く戻って来れたので予約していた新幹線はキャンセル、新たに指定席は取れなかったので自由席に並んだところ運よく座れました。そこで打ち上げの続きでまた氷結。さらに自宅での打ち上げとつづく・・・
今回は1日目の悪天候やテントが折れたり、荷物が重かったりツライことが多かったのですが、終わってみるとまたテン泊の荷物を持って山登りをしてみてもいいかなと思えてきます。テン泊自体には楽しい要素はなかったはずですが何ででしょう。不思議です。
奥穂はいつか挑戦したいです。
megさん、こんばんは。
ソロテン泊デビューだったのですね。
なんか、冒険小説読むように、
ハラハラしながらレコ拝見させていただきました。
この時期、涸沢といえど、やっぱり北アルプス、
ちょっと天気崩れると、なかなかタイヘンなことになるのですね。
この日の雨、きっと稜線では雪だったのでは・・。
それでも、「もう、イヤ」なんてことにならない!
テン泊にのめりこんでいきそうな感じ、
なんだか、よくわかります。
次のテン泊は春かな?
5月ごろの奥秩父、いいですよ。
tsu-pmさん、こんにちは。
メッセージありがとうございます。
あのダラダラと長い愚痴?のような文章を読んでいただいて感激です。
tsu-pmさんはワインの瓶まで担いでいるんですね、驚きです。(私はペットボトルに移しました。白ワインなので見た目が・・・でしたが。)
tsu-pmさんのようにテン泊でがっつり登山、が出来るようになるかどうかはわかりませんが、なるべく楽な方法を探りながらまたチャレンジしたいです。
tsu-pmさんの次回のテン泊のレコも楽しみにしています。
ちなみに11月初めにテン泊で甲武信に行ってみようかと思いましたが、登りがきつそうなので八ヶ岳にしようかなーなんて模索中です。どちらにしても寒いでしょうね。
あの―
あれ、実は、プラスチックボトル入りの、安―いやつなんですよ!
山では何でも美味しく思えます。
megさん、はじめまして
私も同じ日程で、同じ山行を計画していましたが、前日のヤマテンで雪になるとの情報で、即断念。日曜日は休養日にして、別なお山に行きました。やはり日曜日の北アルプスは大変だったのですね。
しかし、月曜日の朝のモルゲンはすばらしいですね。目の保養になりました。
見れば、私と同じゴアライト。ポールが折れるほどの風だったんですね。撤収時なら「まぁいいか」になりますが、設営時では超!心が折れたことでしょう。非常用の付属のパイプ、持っていくべきでしたね。石井スポーツに行けば、1,500円位で直してくれますよ。
そのほか、いろいろあったようで泣けてきました。
でも笑い事で済んで良かったです。
okusanさん、はじめまして。
メッセージありがとうございます。
okusanさんは、月曜に瑞牆山(コピペしました)と金峰山に行かれたのですね。月曜は晴れて良かったですね。私もokusanさんのように臨機応変に予定を変えられればと思うのですが車ではないので中々・・・。でも瑞牆山と金峰山は近々行ってみたいと思っていたのでokusanさんのレコを見てその思いが強くなりました。
石井スポーツの情報ありがとうございます。教えていただかなければ、予備のやつで自分でやろうとするところでした。ありがとうございます。
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