記録ID: 7422463
全員に公開
沢登り
芦別・夕張
美唄川下股沢から美唄山
2024年10月20日(日) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:54
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 616m
- 下り
- 618m
コースタイム
天候 | 晴時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8:00 470入渓 10:30 740二股 11:15 山頂到着 11:35 下山開始 13:00 ゴール 全道的な荒天の翌日。この秋で一番の冷え込みとなり、旭岳温泉あたりではかなり積雪があったらしい。 前日は道南まで遠征に行っていたものの、荒天により沢を諦め、温泉と鉱石採取でお茶を濁したところであり、連休最終日にはどうにかどこかの沢に行きたい気持ちだった。 宿泊地の札幌から夕方までには旭川に帰れる位置で、かつこの冷え込みでもどうにか沢に行けないか。石狩地方の沢では以前より樺戸の三角山に行きたいと思っていたが、上流域がズルズルで気持ち悪いとの記録もあり、2の足を踏んでいたところ、美唄富良野道路の開通により美唄側から美唄山にアクセスできるようになっていたことを思い出した。 同行のOさんが先日美唄側登山道から登頂したとの話もあり、下山には登山道が使えることもあって急遽美唄山に行くこととした。 札幌から移動する中で、当別あたりでみぞれのようなものが降っており、夏タイヤでの行動に不安を感じるものの、とりあえず現地まで行くことにする。風は強いものの早朝の石狩平野は朝焼けに照らされ、うっすらと雪化粧をしたピンネシリと餌場に向かうのであろうガンの群れの編隊飛行が良く映えた。 幸い道路に積雪もなく、無事に美唄山の登山道入口に到着。登山届BOXと、動かせば動かせるような、ピンコロにはめ込んだだけの車止めがある。車の温度計では気温0℃。林道脇の笹にはうっすらと雪が乗っておりこんな日にも沢に来てしまう己の業の深さには嘆息するばかりである。 下股沢沿いの破線林道は雨によって洗掘され岩盤が露出したり雨裂が出来ていたりで路面状況は悪いが歩く分には問題ない。林道は475辺りで大規模に崩落していた。車の跡はあるのでジムニーとかならここまで入れるのだろうと思われる。ちょうど目指す直登沢の分岐であり林道跡も歩けそうだが、滝記号もあるのでこの崩壊地から入渓することとした。 直登沢に入ってすぐ、まずは深い釜を持った小滝が現れて嬉しくなる。へつりは難しくないがいかんせん足下がヌメるので慎重に突破する。そのあとすぐ地形図の滝記号に至る。おそらくみやにし滝と名前がついている滝だが、高さはせいぜい5mほどか。手がかりはありそうなので夏ならば直登にチャレンジするところであるが、こんな日に濡れるわけにはいかないので左岸脇を登る。 その後も地形図の屈曲点ごとに大小の滝が現れる。最も大きなものは540の滝で7〜8mの滝が2段になっていて、右岸側を簡単に登れる。その他560の滝は滝壺が全くなく岩盤に末広がりに水が流れるようなあまり見ないタイプの滝だった。 ネットで見た記録ではチョロチョロした流れの沢に見えたが、大雨のおかげで全般的に非常に迫力のある沢になっており、左右から落ちてくる滝も多く、新たな滝が現れる度に歓声が上がった。上流では滝のしぶきがかかる枝には既にツララができており、光を浴びて輝く様には思わず目を奪われる。 ラバーだとちょっとヌメるのが難点で、一度なんでもないナメでスリップして転んでしまい、5mくらい流された。顔も濡れて冷たかった・・・。また、この時期ならではのお楽しみとして、大量のムキタケとナメコを発見。ホクホク顔で採集する。 詰めをどうするか話合い、一番沢形が深そうな、950のピークのちょっと北に出る沢筋を目指すことにする。740を左、すぐ上の750を右にとる。この上には面白いものはないので、沢だけを楽しむのであれば740を右に行く方が藪漕ぎも短く済むと思われる。水は800の少し上で枯れるが、沢形は840あたりまで続いていた。そこからは藪漕ぎとなるが、幸い笹ヤブは薄くてそこまで大変ではない。ただし、大量の落ち葉が泥の上に積もっていてズルズルに滑るのには難儀した。また、笹にはうっすらと雪がかぶっているため、登っているうちにすっかり手がかじかんでしまった。 11:05に933で登山道にぶち当て、さらに10分ほど登山道を歩いて11:15美唄山の山頂へとたどり着いた。さすが一等三角点だけあって、山頂の眺望は一級品である。東を見れば雪化粧した夕張山地から芦別岳までのパノラマが広がり、目を凝らすとうっすらと大雪の山並みまで見えた。山頂には立派なモニュメントがあり、若干の違和感を感じるが、地元の方にとってはそれだけ重要なものであったのだろう。 ラーメンで暖を取るが、雪もちらつき出し、止まっているととてもではないが寒くてやっていられないので、早々に下山とした。登山道を半分走りながら降りていくと、所々笹がかぶっている。まぁ足元は開けているので十分である。840ピークまでの稜線はけっこうな細尾根で、落ちたらタダではすまないだろう。日本庭園と呼ばれる個所があったようだが、イマイチわからずに通り過ぎてしまった。 840から下って行く途中から道は不明瞭となり、ピンクテープを探しながら歩くことになった。同行者がちょうど先日歩いたところだったので良かったが、初見だとかなり迷ったことであろうと思われる。 |
その他周辺情報 | 帰りはハイランド富良野 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
タイツ
靴下
グローブ
雨具
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
携帯
タオル
ツェルト
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
アブミ
タイブロック
ハンマーバイル
アングルハーケン
渓流シューズ
|
---|
感想
下股沢は全体的に岩盤がちの沢で、川幅いっぱい(と言っても2〜3mだが)に広がった滝が多いのが特徴である。精々登り3時間程であるが、ナメも有れば大小合わせて10以上の滝が詰まっており、変化に富んでいる。
また、一等三角点だけあって、山頂の眺望は一級品である。5時間でこれだけ盛りだくさんなコースはなかなかない。まぁ水量が多い時に来たからかもしれないが…。
滝は特に難しいものもないし、詰めのヤブも大した濃くなくて、30分程度で済むので、初心者を連れて来ても楽しめるだろう。ただし、登山道に不明瞭な箇所があるため、道迷いには注意が必要。
沢だけ楽しむなら、740の二股で右を取れば、さらに1時間くらいは短縮できると思われるが、できれば山頂もセットで踏むことをおススメする。
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