経ガ峰登山口から登る大台ヶ原の散策(第1日目)
- GPS
- 05:00
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 464m
- 下り
- 327m
コースタイム
天候 | 薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
08:02 私達は大和郡山で乗車、途中名阪針テラスと道の駅・杉の湯で休憩 11:00 経ガ峰登山口着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な所はありません GPSの記録が2日目にうまく継続できなかったため記録を2回に分けています。 |
その他周辺情報 | 大台ヶ原はドライブウェイ・駐車場とも無料 ドライブウェイ終着の大台ヶ原ビジターセンターには宿泊施設などがある |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
大台ヶ原には何度も来ているがいつもドライブウェイ終着の駐車場からのスタートとなるため今回のようにドライブウェイ途中の登山口から登り始めるのはバスツアーならでは。天候は曇り空だが、体感的には暑くも寒くもなく山歩きには丁度いい。
11時頃経ガ峰登山口でバスを降り、大台ヶ原と本日のコースについてレクチャーを受けスタート。30分ほどで第1のピーク・大和岳(1597m)に到着、歩き始めたばかりだが早くもここで昼食タイム。山頂は大きな岩がごろんとあるだけで、周囲はササが茂っている以外は視界を遮る物も無く広々としている。わずかに枯木に取り付けられた「大和岳」の消えかけた文字だけが「ここが山頂だ」と言っている。多少薄ぼんやりはしているが周辺の山々が水墨画のように連なる風景は妙に落ち着き、所々で色づき始めた紅葉が彩りを添えているのもまた格別だ。また白く朽ちた倒木や枯木が様々な形で残っているのも大台ヶ原の特徴をよく出している。
昼食が終わって多少のアップダウンの後、次のピークの日本鼻(1640m)に着く。ここも低いササが生い茂る以外は広々とした感じだ。登ってきた登山道を振り返ると一部崩落して地肌が見えている所もあるが、一面のササ原が広がっており、よく見渡せる。
次のピークに向かって暫く歩くとぽつんと「農林水産省大台ヶ原雨量局」と書かれた小さな建物が建っている。九州の屋久島と並ぶ日本最高の雨量を誇る大台ヶ原の雨量はここから発信されているのだろう。
暫く同じようなササ原の中を歩くと三津河落山(1630m)に到着する。遮る物もほとんど無く、水墨画の世界を横目に見ながらの山歩きは実にすがすがしい。アップダウンがあまりなくハイキング気分で楽しめるのもすがすがしさの一因かもしれない。ここはササ原の中にかろうじて名前の読める石柱が立っているだけの、開けた原っぱという感じだ。所々ササに見え隠れしながらツルリンドウの赤い実が目に付く。
暫く行くと登山ルート横に巨大な根を横に向けた倒木が目に入る。周囲に大きく根を伸ばしている割には下方向には全く根が伸びておらず、薄い地表の土に必死にしがみついていた様がよく分かる。そうこうしているうちにすぐ次のピークの如来月(1654m)に到着する。今までと違い、ここは名前の彫られた石柱の他に、地表に転がる岩や針葉樹の木々が現れる。
ここからはササ原の中に針葉樹・広葉樹を取り混ぜた林となるが、木々が密生しておらず雑草も全く生えていないため明るい感じの林となっている。30分ほどで次のピークの名古屋岳(1610m)に到着。ここもちょっとした岩の上にかろうじて名前の読める石柱が立っているだけだ。明るい感じの林なので日当たりもかなりいいと思われるが、倒木にコケが密生しているものもあるのはここが日本最大の雨量を誇るせいだろうか。
この先は獣害を防ぐかなりしっかりしたフェンス伝いにササ原の中を下る。下り切った所で突然大台ヶ原ドライブウェイに出てしまい暫く道路を歩いた後登山道に戻ろうとするが、「植生保護のためこの先立入禁止」の立て札が立っており、登山道もびっしりササで覆い尽くされている。この先巴岳(1625m)を通過する予定だったが諦めざるを得ず、ドライブウェイを駐車場まで戻った。
ここからは誰もが歩く日出ガ岳への登山ルートだ。暫くほぼ水平なコースを歩いた後、最後は木製のしっかりした階段を登って本日の最高峰・日出ガ岳(1694.9m)に到着する。ここには三角点の他、立派な展望台が建てられており、天気が良ければ遠く富士山まで見られると案内板に表示されているが、今は寒風も吹きすさび景色も今ひとつなので集合写真を撮って引き返すことに。ここから先は大台ヶ原の中でも一番紅葉が美しい所だと思うが、一番の人気ルートである大蛇方面は時間的に無理なので今回は日出ガ岳から眺めるだけとなった。
駐車場まで戻って、今晩の宿の「心・湯治館」に入る。ここはいわゆる山小屋とは違い一般の宿に近く、部屋も個室で洗面トイレ付きである。お風呂は共同だがあまり広くはなく、湯船は大人が3〜4人並ぶとほぼ一杯だ。食事は地元食材を使った和定食で、何とイノシシの焼き肉まで出てきた。多分ここ20年以上はイノシシの肉は食べたことがないはずだが、独特の旨みが有り非常に美味しかった。
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