リベンジ別山 〜今年のことは今年のうちに〜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,081m
- 下り
- 2,081m
コースタイム
二日目 三ノ峰避難小屋05:37―三ノ峰05:48―07:23別山08:01―09:07三ノ峰避難小屋09:28―11:51銚子ヶ峰12:29―13:08神鳩避難小屋13:24―14:40石徹白登山口
天候 | 両日とも晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所等はまったくありませんが、体力は少し要するかもしれません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
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感想
7月。上小池から別山に向かう途中、六本檜の分岐で、あろうことか全く疑うことなく真逆の杉峠方向に向かってしまい、2時間のロスという大失態を演じてしまった小生。(後から思うと、こちらはこちらでアップダウンが少なくて結構楽しいコースだったのだが)
その影響もあって、結局、三ノ峰まで登ったところで別山行きは断念ということになってしまった。
あれから3ヶ月。今回は再度の挑戦ということに。
前回と同じコースを辿るのもちょっと勿体ない。ということで、今回は石徹白(いとしろ)登山口から登って三ノ峰の避難小屋で一泊、翌日別山まで往復して下山、とすることにした。
これなら体力的にも気分的にも、少しはゆとりのある山旅が期待できそうだ。
一日目 〜石徹白登山口から三ノ峰避難小屋〜
夜中、岐阜各務原から高速を飛ばして白鳥ICで下りて一般道へ。ところが一般道に下りてからの距離が結構あって石徹白登山口に到着したのが4時半。
こんなことだったら、もっと早く家をでるべきだった。
それでも、なんとか2、30分仮眠して夜もすっかり明けた6時17分、登山口出発。
登山口から17、8分のところにある「いとしろ大杉」まではハイヒール、いや、中ヒールくらいでも歩けそうな整備された石段が続く。
いとしろ大杉は樹齢が1,800年とか。半分枯れた太い幹からは種類の違う木まで根付いて、長い歴史を感じさせてくれる。逆光なのがちょっと残念。帰りにまたじっくり拝見しよう。
大杉を過ぎると、ここからはいよいよ本格的な登山道に変わる。
ブナに囲まれた林が続く中、「おたけり坂」といわれる急登を登りきると道は穏やかになり、左前方には銚子ヶ峰(と思ったが、銚子ヶ峰はその向こうらしい)の手前の山が見えてきた。
しばらく行くと神鳩避難小屋に到着(8時20分)。
なかなか小洒落た山小屋だ。
無理とは分かりながらも、こんなところに住んで毎日のんびり暮らせたらどんなにか。などと思ってみたり・・・。
視界が開けて道は笹原の登山道に変わり、右前方に別山が姿を現してきた。
まだまだ遥か向こうだが、その存在感はやっぱり他の山とは別格だ。
そして、銚子ヶ峰(1810m)到着(9時34分)。
ここからは一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、そして別山へと続く山並みがよく見える。なるほど、体力を消耗しそうなコースだ(実際、そのとおりだったが)。
アップダウンを繰り返しながら、ひたすら歩いて11時55分、ようやく三ノ峰避難小屋に到着。どうやら宿泊者の到着一番乗りのようだ。
というか、まさか今夜は自分一人じゃないだろうな。と、ふっと不安が。
一応一人の覚悟はできているが、こう見えても(見えないが)気はそんなに大きくはない。一人は怖い。クマがどうこういうのではなく、別の理由で・・・。
(結局、この日の宿泊者は6人でそれは杞憂に終った)
それはともかく、今日はこの後フリー。
なにはさておき、まずはビールから。宿泊登山の楽しみは半分このためのようなもの。
二日目 〜避難小屋から別山へ、そして下山〜
早朝5時37分、必要なものだけ背負って避難小屋を出発。まだあたりは薄暗い。
遠く東方向には御嶽、乗鞍がシルエット状に見える。そして麓には車のライトが列をつくっている。世間はもう動き出している。
三ノ峰頂上(2,128m)から少し行ったところで、6時01分に日の出を迎えた。
別山が赤く染まりだした。
この時間でなければ見ることのできない光景だ。
おのずと足どりも軽くなる。
足どりといえば、膝から下は朝露で徐々に濡れだし、しまいには靴の中までビッチョビチョ。この後、まさか別山の頂上で靴下を絞ることになろうとは思いもしなかった。よくしたもので知らない間にすっかり乾いたが、こんな経験は初めてのことだ。
6時43分、別山平到着。
どうしてこんな山中にこれほど広々とした平地ができたのか。不思議な光景だ。
さらに進んで上からこの平地を見たとき、立派な池があるのに気が付いた。
どうやら途中、そこに立ち寄る案内表示が朽ちていて見落としたようだ。まあ、帰りに寄ればいいだけの話しだが。
そして、別山頂上(2,399.4m)到着7時23分。(地図上コースタイムより少し早いが、甘めに設定されているのだろう。ぬか喜びはしない)
チブリの避難小屋か、それとも他でテント泊されたのだろうか、奈良からという4人連れさんが先に到着していた。お一人の方は先月百名山を達成されたとか。
これから六本檜に下って杉峠に向かわれるとのこと。
なにしろ、こちらは7月にそこに行ったばかり。コース状況を説明させていただいた。(汗)
その4人さんが去った後は一人。
ここから見る白山はもう目の前だ。
室堂までは3時間40分のコースタイム。尾根上に続く登山道を見ると、つい足を踏み出したくなってくる。
東に目を向ければ槍、そして先月歩いた穂高、その右に乗鞍、御嶽と霞んで見える。
しばらくして避難小屋で一緒だった、小浜からという私と同年代のご夫婦が登ってこられた。
ご主人は今日は仕事があるということで、小屋から下山しようか迷っておられたが、さすがにこの素晴しい天気の誘惑には勝てなかったようだ。
目の前に広がる眺望に、ご夫婦共に満足しておられたようで、仕事を犠牲にしてまで登ってこられた価値は十分あったのではと。
もちろん、私もこの景色に大満足。
帰り道、登りに寄り損なった御手洗池に立ち寄った。
湖面に映る逆さ別山がまたいい。
もしも、もしもだが、登りにこの池に寄ることができていたらどうだっただろう。多分、今とはまた違った景色が広がっていたはずだ。
ちょっと悔やまれた。
避難小屋に戻り、荷物をまとめて下山の途についた。
途中、神鳩避難小屋では、勢いよく下ってくる男性とちょっと立ち話。聞くと別山まで日帰りとのこと。
そういう健脚な方は決して少なくないことは分かっているのだが、実際に会ってお話を伺うとやっぱりすごいなと思ってしまう。(下にもコメントをいただいた彼のブログを拝見すると、石徹白から別山までの登りに4時間半とある。ちなみに地図上コースタイムは7時間半。・・・脱帽)
そういえば、昨日も同じコースを日帰りという女性の方にお会いした。
そう思うと、7月に別山を目指したあの時、ロス時間が無かったとしても、果たして順調に下ってくることができただろうか。
下ってくることは出来たとしても、この男性のように元気よく、なんてことは多分無理だっただろう。
「それなりの年齢なんだから」といえば言い訳にはなるが、それもちょっと悔しい。
やっぱり私にはゆっくり山歩きが性に合っているのかもしれない。
願わくば酒を友に・・・。
コメント
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小屋泊り山行お疲れ様でした。
見事なご来光写真が撮れたのですね^^
朝日に燃える別山には感動しました! 噴煙の御嶽も素晴らしい。
家族の手前、宿泊山行は気が引けてしまうのですが、
夕日や朝日、他の登山者との山話で盛り上がった報告を読んでしまうと
無性に泊まりの山行に行きたくなってしまいますね(笑)
おはようございます。
yamakikoさんの方のブログで、私への返信文も拝見しました。
こちらこそ楽しいお話ありがとうございました。
数分の立ち話でしたが、初対面同士、年齢も違うのに共通の話題であれだけ話しが弾むんですから、やっぱり山っていいものです。
それと、お互い人間ですから話しが合う相性のようなものもあるかもしれませんね。
私の記事を見ていただいて、お分かりと思いますが、私は性格的におっとりとしたところがあって(これも、のどかな田舎で生まれ育ったということもあるんでしょうか)山での失敗談は数知れず。だから、それを全部包み隠そうとすると私の個性が消えてしまいそうなので、できるだけ失敗談も盛り込むようにしています。
それにしても、六本檜からのコース間違い。途中でならまだしも杉峠に着いてはじめて気付くなんて、これはもうかなりの重傷ですよね(笑)
yamakikoさんのブログにもたまに寄らせていただいて、また機会があったらコメントなどさせていただきたいと思います。
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