剣岳(晩秋の早月尾根)
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- GPS
- 09:57
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,627m
- 下り
- 2,630m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
3日ほど前に雪が降り、2000m以上は薄雪が積もった状態、核心部の鎖場は問題ないが、鎖が無い場所が核心部になりました。 |
写真
感想
前日に火打山に登り、そこから馬場島までやって来てテント泊、寝坊して出発が6時過ぎになってしまいました。火打山より雪は少なかったのですが、岩場に薄く積もった雪は逆に滑りやすく慎重に進みました。急登フェチの私にとっては登り甲斐のある素晴らしい登山が出来ました。出逢った人は一人だけで、剣岳を満喫出来ました。
ブログ
剱岳(早月尾根)〜試練と憧れ 2011年10月28日
http://mhan.blog52.fc2.com/blog-entry-327.html
10/27
火打山から下り、上越で温泉とラーメンを堪能してから富山へ。魚津で高速を下りるも、馬場島へ向かう道が通行止めらしく??結局滑川ICの近くまで回り込んで馬場島へ。途中コンビニが無くてビビりましたが、なんとかローソンがありそこで朝ご飯と昼ご飯を買い込むことが出来ました。
真っ暗になった馬場島の駐車場についたものの、車は一台もなくメチャクチャ寂しい。ただし、駐車場の街灯が点いていて買ったばかりのU.L.ドームシェルターの設営も楽チンでした。トイレも電気が点いたので快適!
でも、人がいなくて寂しい。
星空は素晴らしい!
8時過ぎに就寝。厳冬期用のシュラフ久々の登場。快適!
朝は明るくなったらすぐに出発、5時半頃にはと思って4時50分に目覚ましをかけました。
まだまだ真っ暗。
U.L.ドームシェルターの結露は予想通り結構すごい。
タオルで水滴を拭き取り、ガスボンベ稼働させてテント内を暖める。
朝ご飯は乾燥米(山菜おこわ)と豚汁。
で、のんびり過ごしているうちにだんだん明るくなってきた。
朝になって誰か来るかと思ったけどまだ駐車場にはモコ号のみ。
6時15分 そしてやっと重い腰を上げて出発。
遥か彼方に頂上が見える。
(写真ではわかりません)
ここ750mから約9kmで2999mの頂上まで一気に登る。
雪の状態がわからないが、昨日の火打レベルなら何とかなる。
それを越えるようなら無理をしてはいけない。
そして、おや、車が一台!京都ナンバ〜、昨晩は無かった。
ちょっと心強い。
未知の雪山で踏み跡が無いと心細いからね。
2分程歩くと登山口に到着、”試練と憧れ!”
社でお参りをしていよいよ登り始める。
気持ちいいくらいのいきなりの急登。
急登フェチの私にはたまらない!!
とにかく登る。
1050mの松尾平まで標高差300mを23分で登りきる。
昨日の筋肉痛もなく快適な登り。
松尾平付近はちょっと平坦な気持ちのよい林の中を進み、
そして再び急登が始まる。
この辺りには立山杉と呼ばれる杉の巨木が沢山あり、すごいパワーを感じる。
しゃしんでは良くわからないかもしれませんが、なにげにメチャクチャぶっとい木が沢山あります。
これを見にくるだけでも十分価値があると思います。
(6時52分撮影)
登山道には標高200m置きに道標が設置されています。
ただし、GPSのデータとは明らかにずれているものが多く注意は必要。
7:06 1200m通過
ここの前で先行者を抜いてしまいました。
せっかく踏み跡をきたいしてたのに・・・・
7:31 1400m通過
とにかく気持ちのいい急登。
道は良く整備されていて急だけどとても歩きやすい。
7:40 1600m通過
眺めが良くなって来る!!
8:00 1800m通過
この辺りから雪が出始める。
だいじょうぶかな〜〜〜
立山方面
8:13 1921m 三角点
8:29 2000m通過
だんだん雪が多くなってきたよ。
ちょっと登ると尾根上なのに池が。薄氷が張ってました。
(8:36)
早月小屋が近づくと視界がどんどん開けてきます。
8:59〜9:15 早月小屋で休憩(2200m)
小屋はすでに冬支度、中に入ることはできません。
日だまりの広場でカロリー補給。
小屋手前の尾根上から眺めた早月尾根上部、尾根の左(北)側は結構雪が。
遥か眼下、写真の真ん中の谷間が馬場島。よく登ってきたね。
9:43 2400m通過。
岩場も出てきてだんだん危険な雰囲気。
雪が無ければ何でもない所も、この薄雪が結構滑ってくせ者。
神経使いますわ。
尾根の右(南)側は雪が解けているのですが、登山道は大半が尾根上か北側を通過します。
馬場島がもっと良く見えます。ちょうど中央です。
富山平野、富山湾もしっかり見えます。
10:09 この辺りの斜面が一番危なかったか??
踏み跡が無いのでルートがわかりづらいし、岩についてる雪も中途半端。
ちなみに動物の足跡はご覧の通り山ほどありました。
10:13 2600m通過
この辺りから夏の核心部が始まる
10:48 一見危なそうな岩場、雪がなく問題無し
10:56 2800m通過
ここから鎖場がどんどん出てくる。
鎖があると安心です。
今回ばかりは鎖の無い、夏だったら何でもない所が核心部です。
11:33 そしてついに頂上到着!
足跡は無いので、ここ3日程で初の登頂者か??
つまらないけど、ちょっとした喜び。
針ノ木岳の向こう、八ヶ岳(左奥)と南アルプス(右奥)の真ん中に富士山。
剱沢、立山の向こうに槍ヶ岳
魚眼レンズで。
魚眼レンズ。白馬から鹿島槍方面
白馬から鹿島槍方面
白馬方面
富山湾〜能登半島
雪はあるけど風もなく暖かい頂上で、メールを送り、写真を撮り、カロリー補給して35分程のんびりしました。
12:05 下山開始
尾根のさきっちょに馬場島が見えます。遠い!
鎖があるので一気に下れます。無かったらザイルが必要ですね。
この辺りは雪が無ければ問題ないですが、滑らないように慎重に下ります。
12:20 2800m通過
この辺りで朝出あった登山者とすれ違いました。
日帰りと言ってたので、このペースだったら真っ暗の中下山かな??
13:44〜14:07 早月小屋で休憩
とりあえず危険箇所はクリア。神経が疲れました。
14:34 1921m通過
14:54 1600m通過
15:15〜23 1200mで一服
15:38 立山杉
ストックを立てかけてみました。大きさがわかると思います。
下りも一気に下るので気持ちいい!
膝も痛くなっているけれど、我慢できるレベル。
15:40 松尾平
ハイドレーションの水が1600m付近で切れました。
気温が低かったので、水無しでも大丈夫でした。
15:55 登山口
最後の標高差300mは15分で下りました。
いかに急かわかると思います。
今回はやり遂げた感がありました。
ちょっとうれしくなりました。
16:00 駐車場着 何台か車がありました。
甲斐駒黒戸尾根と同じで8時間を目標にしていましたが、それは叶いませんでした。お風呂に入る時間もなくなってしまいました。もうちょっと早く出発すれば良かったのかな。でも、このコンディションでも10時間を切れたのは良かったです。
このデータをもとにすると、さらに行ける山が増えたと思います。
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