赤岩岳正面壁〜赤岩岳南壁懸垂下降(1p終了点から)
- GPS
- 10:12
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 564m
- 下り
- 712m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
赤岩岳直登ルートの取りつきは以下: 赤岩峠から尾根沿いに行き、壁に到着。登れないこともなさそうな壁だがかなり難易度は高そうで、本来の1pとりつきはそこから少々左側へ移動したところにある、3mぐらい上に木が立っている最初が微妙にハング気味の壁。 1pの核心は最初の木を掴むところと、少し進んだ先の大き目の一枚岩的なところ。岩は右側のカンテ的なところから行く方がイージーだが高度感あり、怖い場合は左側でも登れるがやや難しくなる。 2p目はスタート地点から目視で核心となるチムニーが確認できる。狭いので通り抜けるのが大変なのと、チムニーに入るのに膝をつくことになるので、初心者を連れていくならばアブミあるいはスリングで簡易アブミをぶら下げてあげると容易に登れるだろう。今回相方は経験者だったのでアブミは持参したが使わなかった。 3p、スタートから少し先の一枚岩的なところが核心。その岩のとりつきにハーケンあり、そのハーケンの近くにもう一本ハーケンがある。両方とも今回ハンマーで効きを確認したが、使えるぐらいには効いているようだ。高度感があり怖いが、岩の奥側にガバがあり、しっかり掴むまでが核心と言える。そのあとは特に難しいところはない。終了点は大きい木があり問題なし。 終了点からは赤岩岳山頂までは稜線上を散歩。 赤岩岳南壁の状況: 今回期せずして赤岩岳南壁を70m程度懸垂下降することになったので様子を報告しておく。 赤岩岳は全般的に石灰岩の岩山で岩が脆く、南側は特に脆く絶壁をなしている。通常でも自然に岩が落ちており、下を見るとそのような岩が大量にある。 今回懸垂時も相当落石があり、注意が必要。ところどころ空中懸垂になる。 もし南壁直登を試みる場合、必然的にエイドクライミングになると思われるが、ローツェ南壁並みの落石を覚悟した方が良いだろう。 |
その他周辺情報 | 西武秩父方面から最後のコンビニは大滝温泉のファミマ。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッデン
ヘルメット
ハーネス
スリング
タイブロック
ハーケン
ハンマー
ロープ
カラビナ
ATC
ホイッスル
手袋
ビレイグローブ
トポ図
温度計
トイペー
スコップ
浄水器
ナイフ
ライター
マッチ
虫除け
ウナクール
レイン
行動食
クライミングシューズ
タオル
着替え
お風呂道具
歯ブラシ
救急セット
敷物
ビニール袋
モバイルバッテリー
カメラ
会社携帯
ココヘリ
ザックカバー
傘
財布
|
---|---|
備考 | ・トランシーバー初めて使わせてもらったけどすごくよかった。静かなところでもアルパインでルートが屈曲していると声が全然通らない。 ・ダブルロープシステムでの登攀はもっと研究が必要。 ・大事なものは落とさないように。 ・ロープの流れに注意、屈曲は舐めてはいけない(引っ張れない) ・最初に懸垂して、先に行けるかどうかは見たのだがロープが引けるかどうか確認しなかったのは非常に大きなミス。 ・中間支点1つ回収忘れも大きなミス。 |
感想
相方がマルチピッチのアルパインクライミングがしたいというので、大好きな奥秩父の中で選んだのが赤岩岳正面壁(西壁)直登ルート。
当日駐車場にたくさんの車が集まっていた(6〜7台?)。
ロープを出している車もあったので、まさかみんな赤岩岳正面壁狙いか?と思って急いで出発する。
赤岩峠でギアの準備をしていたところ、後続パーティーが続々到着し、ハーネスなどを装備し始めた。正面壁に行くのかどうか聞いたところ、一般ルートというのでほっとした。
ロープも持っていて、一般ルートでロープいるのかと少し驚いた。少し怖いところもあるので初心者にはロープがあった方が安心なところは確かにある。
尾根沿いに壁に向かい、相方と二人でオブザベしていたが、本当にここが取りつきなのか確信が持てず迷う。本当の取りつきは少し左側にあった。
1p) フォロー
最初のややハング気味の壁の上部の木を掴むまでが核心その1。相方が中間支点を作ってくれていたのでスリングを掴んで華麗にA0でクリア。
少し進んで右側に回ると右側がカンテになっている壁がありこれが核心その2。右のカンテ沿いに行くのがイージーだが高度感あり少し怖い。1回目は右から、2回目は左から登った(いずれもフォロー)。
終了点に到着してみると相方がカメラを落としたとのこと。
そこから降りるかどうか少し迷ったが、あとで探しに行こうということにしてとりあえず登攀継続。
2p) リード
取り付きから見えるチムニーが核心。技術的には難しくはないが狭いので通り抜けるのが少し大変。またチムニーに膝をつくので膝が少し痛い。
難しくはないルートだが2p終了点までは結構屈曲するので、ロープの流れに気を付けないとロープを引くのが非常に難しくなる(翌日筋肉痛になるぐらい引いた)。
3p) リード
事前調査で3pだけはリードをしたくなかったのだが、ここぞというところでじゃんけんに負けてしまいリード担当。
相方の激励を受けながらとぼとぼ登っていく。最初はさほど難しいところはないが、右側にカンテのある岩が核心。
取り付きすぐのところに2か所、古い残置ハーケンがある。高度感があるので怖いが、勇気を出して登ると目には見えない奥側にガバがあり、それを掴めばクリア同然。
3p終了点からは尾根ぞいに50mぐらい散歩すれば赤岩岳山頂。
相方が焼き鳥を焼いてくれていたので、担いできたノンアルコールビールで乾杯。
焼き鳥がめちゃくちゃおいしくて感動。
下りは一般ルートで下り、落としたと思われる地点を見てみたが、そもそもどこで落としたのかが下からだとよくわからない。
ということでもう一回1p目を登って、懸垂で降りながら探そうということに。懸垂大好きなのでウキウキしながら登り返す(リードは相方)。
落とした地点に到着し、自分から言い出したことなので自分が最初に懸垂させてもらう。予想より厳しい断崖絶壁で降りてみるとロープが足りないので途中の小さいテラスでピッチを切り、2ピッチで降りた。そのテラスから下を見ると、多分これがカメラだろうというのが見えた。
下まで降りるとカメラを発見、相方に伝えた。
落石もバンバンあり、良い勉強になった。この壁はところどころ空中懸垂になるので注意。
帰り道で今度は自分がヘッドライトを落としてしまった。10〜20m下に光っているライトが見えるので、懸垂で降りて回収。反省反省。
終わってみれば登攀は成功したし面白いところも懸垂下降できたし、個人的には大満足な山行だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する