(現場検証ハイク)榧ノ木尾根(↑)〜鷹ノ巣山〜浅間尾根(↓)・峰谷
- GPS
- 07:32
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,475m
- 下り
- 1,409m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:31
水平距離 累積標高差(+ -)
15.4km、+1,389m, -1,292m
天候 | 晴のち曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)峰谷1705(西東京バス)⇒奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険を感じる場所はなく、榧ノ木尾根も浅間尾根も中腹は紅葉真っ最中を楽しみながら、静かな歩きが楽しめる。 その他、特記事項を列記します: ・倉戸山まではよく歩かれルートも明瞭だが、中盤に少し滑りやすい急坂あり、慎重に。ここは昨年1月末に北斜面で雪がついていて気持ち悪かった記憶あり。(凍結時はアイゼンも要検討かと) ・榧ノ木尾根に入ると幅が広く落ち葉で踏み跡不明瞭な箇所あるが、登りでは稜線を歩けば迷うこともない。ただし、下りでは降り口に要注意と思われる。(私は下りは6月と1月とも落葉少なく問題なかった) ・浅間尾根も、思った以上に歩く人が少ないのか静かな歩きが楽しめる。急坂も少なく歩きやすいと思った。ただ、峰谷の街に出てからバス停までが意外と遠い。(一部車道歩き)。 |
その他周辺情報 | 1月に雪で滑って骨折した榧ノ木南の斜面検証も目的のひとつだったが、GPSを頼りに誤差5m以内で特定できた。 やはり、それほど斜度の無い単純な広い斜面だった。 なぜこんなところで、とあらためて思ったが、融雪で濡れた粘土質、落葉、シャーベット状の雪、などで一発で持っていかれたんだろう。 そういうこともある、現状を見ながらあらためて思った。 |
写真
感想
今年は腰痛やら風邪で紅葉を逃してしまったので、遅めの紅葉を楽しみに奥多摩を歩いてきました。
1月に雪で滑って骨折の際、お世話になった倉戸口(原)の方々に遅ればせながら全快のご挨拶と、榧ノ木尾根の現場検証(骨折の)も私てきには重要なミッションでした。
倉戸口の近くで1月の夜 応対してくれた旅館にご挨拶のあと、聞いていた目印を頼りに奥多摩駅までご厚意で送ってくれた方に再会でき、丁重にお礼を申し上げることができました。もちろん簡単ながら手土産付き。時々送っているから気にしないで、と言われましたが、お礼を伝え あらためて頭が下がる思いでした。
なお、その方は登山家の山野井さん宅の隣、と伺っていたので、2,3人に尋ねると分かりました。山野井さんの御姿も遠景でちらっと拝見できました。
<登山はここから>
登山口の神社でくれぐれも安全登山に祈願のあと、登り始める。
朝日が木々の間を通って眩しいくらい。
静かで秋色の山を楽しみながら登る。
とはいえ、自分にとっては1月に骨折した左足をひきずるように下山したルート。急な段差と思った箇所も今は普通に思える。何より、ザックを2人分担いでくれたpikachanさんにはホント頭が下がらない思い。何せ、標高1,300mから高度差800mを小屋泊の重荷を二人分担いで夜の8時半まで付き合ってくれたのだから。。。
1月は真っ暗になってしまったが、当時の思いとひとつづつ重ねながら登る。
思ったより早く倉戸山に到着。
ここも感慨深い。
1月はここで17時。ヘッ電を覚悟したことを思い出す。
しばし山頂標識前で男性2人組みと談笑。
75歳で山の会の会長さんの方は、64歳から百名山踏破されたらしい。
手記を送ってくれると言うのでお言葉に甘えて、「覚えていたら送ってください」、と住所をしたためてしまった。
ここまで出合ったのは、登りで追い越した10名ほどのグループと山頂直下で下ってきた男女3人組み、山頂の4人。
その先、一旦少し下って広い榧ノ木尾根の稜線を歩く。
踏み跡が怪しい(落葉で全く見えない)場面もあるが、基本は稜線歩き。特に登りでは問題ない。
GPSの高度を見ながら1,300m。そろそろだな。
GPSを拡大し精度2mで捜索し、当時の記憶と重ねてほぼ場所を確定することができた。1月は雪をかぶっていたが、今は落ち葉の中。でもここで間違いないだろう。
写真撮影ののち、念のために周囲を歩き回るがやはり斜度といい、周囲の雰囲気といい先の場所に違いないな。
なぜ、こんな緩斜面の何でもないところで滑ってしまったのか。
融雪でぬかるんだ粘土質のうえに落葉とシャーベット状の雪がかぶさり、一発で右足が滑ってしまった。
気が付けば宙を飛んでた感じ。
とっさに左足で支えようとするが、上体はそのまま右後ろへ回転。
医者曰く、腓骨(脚の細い方の骨)は捩じりに弱いらしい。
一瞬のことでそんなコントロールなどできる余地はなかったが、
それ以来ずっと考えていたことを現場見ながら反芻した。
その先の広場は落ち葉で埋まっているが、フカフカの上に座り込んで行動食(パン)をかじる。
やはり、無理をしない、の一言に尽きるのだろう。
心理的、体力的にも。
しばらく前から滑る土質だと気づいていた。
時間的に少し速足だったこともある。
簡単な斜面と思うなかれ。どこでも滑る余地はある。
そう思って慎重に足を置こう。
など再確認していたら、なんだかスッキリした気分。
勝手ながら、ある意味、呪縛から解かれたような気分にさえなることができた。
その先、榧ノ木山の手製標識を確認し緩斜面をしばらく行くと水根への分岐。
さらに先で石尾根縦走路。
ここからひと登りで鷹ノ巣山だ。
榧ノ木尾根で出会ったのは、下り単独男性2人と、男性2人組みのみ。
山頂からは富士山は残念ながら雲隠れだったが、
約20名くらいが休憩中。
登ってきた榧ノ木尾根、これから下る浅間尾根、1月に登った赤指尾根などをみながらオニギリをほうばる。
しかし寒い。
風が少々あるものの、気温自体が低い。
長袖2枚+フリース+レインウエアーでも15分もいるとかじかんでくる。
そそくさと避難小屋方面へと下る。
小屋まで来れば風もなく少し温かい感じ。
小屋前のベンチでは、「小袖乗越⇒雲取山⇒鷹ノ巣山⇒石尾根⇒奥多摩駅」を日帰りのツワモノ単独女性と少しお話しさせてもらった。バスで8時スタートなのにこのコースとは恐れ入りました。それも風邪で咳が残っているといいながら。学生時代にバスケやられてた基礎体力と、ほぼ毎週の山歩きで出来上がってるのでしょうか、素晴らしい。
その先では水場を確認し、浅間尾根を下る。
ここも静かな尾根歩きが楽しめる。
それに意外と急坂は少ない(と感じた)。
紅葉や黄葉を楽しみながらノンビリ下る。
ただし、終盤左脚の付け根が痛くなってスローダウン。
足の骨折をかばって歩き方が変わったのか、このところ付け根が痛くなる。
9月来の腰痛もバランスが変わったせいもあるかも、と友人には言われるが、
人間の骨格が支えるバランスはホント微妙なものがあるな、と感心。
最後、車道に出るころには半分以下のスピードだったが何とかバス停に到着。
浅間尾根の下りで出合ったのは、猿 推定50頭と終盤スローになって3人(男女ペア2人、男性単独1名)がスルーしていかれた。
今回は、目的の数々をこなせた山歩きに感謝しつつ、
風呂に入って帰る予定が、歩きづらいのでパスして千葉の自宅に戻った。
p.s.:帰宅後、入念に入浴で暖め早めに就寝。月曜(今日)夕方からは脚の痛みもほぼ無くなってきました。
こんばんは
1月に下ったルートを歩いて来たんですね。
その前に近隣の方にお礼に伺う、素敵な事です。
きっとお二方ともすごく嬉かったと思いますよ。
レコ読んでいて、シューさんの感慨深い想いが伝わって来る感じがします。
滑ったあたりこの写真だとほんとに何でもない感じですが、
あの時はアイゼン外したばかりでまた雪、落ち葉で緊張しながら下った覚えがあります。
過ぎてしまうと時間がたつのが早い気もしますが、
年明け早々の怪我で、シューさん的には長くつらい日々だったかと思います。
今年は夏も週末天気不良が多かったよう。
また残暑もほとんどなく、一気に秋突入。
まだ体調も完全とはいかないかもしれませんが、
今年の思いを来年の楽しみに出来ると良いですね。
終盤?とは言え、紅葉とっても綺麗です。
また、良い出会いもあり、年輩の方が60半ばから百名山目指したなど、
勇気、元気頂いて帰って来られましたね。
素晴らしい歩きが出来、良かったです。
また今回歩いて気持ち的にも一段落ついた感じもしますし、
ほんとに良い山行でしたね!
私も今腰痛気味です。
無理せず、末長く楽しみましょうね
おはようございます。さっそくコメントありがとうございます。
そうなんです、やっぱり気になってたので挨拶がてら行ってきました。
お世話になった方へのご挨拶ができて、なんだか心に引っかかってたものが取れた感じ。
榧ノ木尾根の現場みながら反省もできたし大満足な山行でしたよ。
その節はpikachanほんとにありがとうございました。
重い荷物を二個も背負ってもらい、立ち上がるのにも気合いのいる状況。pikachanが居なかったらどうなってたことやら・・・、と思います。青梅の乗り継ぎ事件(?)も今となっては懐かしいですが、問題なく帰りつけましたし。
自分の体は原資だしいたわらないとね。
そうですね、75歳の方とかにもいい刺激を受けますね。
元々右半身に力入りづらいのに、左足骨折と付け根痛、今度は腰痛(ヘルニア系)。
弱気な時は体全体が壊れてきたな〜、と落ち込むときもありますが、いたわりながらしっかり治してノンビリ行きますよ。ありがとう
拙者、年甲斐もなく、普段は跳ね回っていますが、冷静に振り返ってみることも大切ですぬ。
感謝の念も忘れずにm(_ _)m
隊長
隊長、こんばんは。
いえいえ、隊長はキャリアも長く、酸いも甘いも嚙み分けられてらっしゃるから、跳ね回っても大丈夫なときにそうやってるのだと思います。
こうやって不意の骨折とかあると、これまでの自分が単に幸運続きだけだったのかも と思い知り反省しますね。
感謝の念も忘れずに、ですね。
少し休養の時期なのかもしれません。山は逃げるわけではない、とよくいいますしね
ボチボチ行きます
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する