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記録ID: 7575948
全員に公開
ハイキング
飯豊山

辰ノ沢(788m)〜井戸小屋山 周回

2024年12月02日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:30
距離
12.0km
登り
1,140m
下り
1,138m

コースタイム

日帰り
山行
7:50
休憩
0:40
合計
8:30
距離 12.0km 登り 1,140m 下り 1,138m
7:40
25
スタート地点
8:05
100
北東尾根取付き
9:45
10:00
96
787.7m峰
11:36
41
860m峰
12:17
12:27
51
900m峰
13:18
13:33
81
14:54
76
作業道終点
16:10
ゴール地点
今年最後と思われる晴天に恵まれ、阿賀町の魅力的な低山薮山から新雪の大パノラマを目の当たりにできて、とても幸運だった。
天候 霧のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷地集落より林道滝首谷地線を進み谷地大橋付近のスペースに駐車
コース状況/
危険箇所等
登路の787.7m峰(点名:辰ノ沢)の北東尾根は山頂直下で急峻な岩稜帯の通過あり(1本西隣りの尾根が良さそう)
標高750m以上で積雪現れるため、落ち葉とのミックスで滑りやすく長靴必須(チェーンスパイクがあればベター)
その他周辺情報 御神楽荘で日帰り入浴 (月曜日 七福荘は定休日)
谷地川に沿って林道滝首谷地線を進む。舗装されているが路肩の草藪や落ち葉で通行注意。
谷地川に沿って林道滝首谷地線を進む。舗装されているが路肩の草藪や落ち葉で通行注意。
谷地大橋が見えてくる。
谷地大橋が見えてくる。
林道は谷地大橋を渡り、たきがしら湿原方面へ続く
林道は谷地大橋を渡り、たきがしら湿原方面へ続く
橋のたもとに駐車し徒歩で未舗装道を進む。進むにつれ草藪がきつくなる。
橋のたもとに駐車し徒歩で未舗装道を進む。進むにつれ草藪がきつくなる。
枝沢を渡るヘアピンカーブを過ぎると右手に787.7m峰の北東尾根末端が見えてくる。
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枝沢を渡るヘアピンカーブを過ぎると右手に787.7m峰の北東尾根末端が見えてくる。
北東尾根末端に取付く。薮は比較的薄く、標高差100m少々登ると左手より踏み跡が合流。
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北東尾根末端に取付く。薮は比較的薄く、標高差100m少々登ると左手より踏み跡が合流。
しだいに尾根は細くなり強靭な薮が出現してくる。シャクナゲやイヌツゲなど。
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しだいに尾根は細くなり強靭な薮が出現してくる。シャクナゲやイヌツゲなど。
霧で良く見えないが尾根上部は険しい岩稜帯となっている。両側は急峻なスラブ斜面。
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霧で良く見えないが尾根上部は険しい岩稜帯となっている。両側は急峻なスラブ斜面。
時々四つん這いで通過。
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時々四つん這いで通過。
濡れたツルツルのスラブ斜面、滑ったらどこまでも。
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濡れたツルツルのスラブ斜面、滑ったらどこまでも。
崩れそうな大岩が現れるが容易に巻ける。
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崩れそうな大岩が現れるが容易に巻ける。
今回の核心部。50度以上の勾配の岩稜。かなりの恐怖感だが直登が正解。
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今回の核心部。50度以上の勾配の岩稜。かなりの恐怖感だが直登が正解。
核心部を左から巻こうとしたら...垂直近い崖が現れ即撤退。
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核心部を左から巻こうとしたら...垂直近い崖が現れ即撤退。
核心部を越えても左側が切れ落ちており、気は抜けない。右奥が787.7m峰(元サイズ)
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核心部を越えても左側が切れ落ちており、気は抜けない。右奥が787.7m峰(元サイズ)
787.7m峰 直前の開けた広場、傾いたコンクリート柱がある。
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787.7m峰 直前の開けた広場、傾いたコンクリート柱がある。
広場より山頂方向、平坦な松の尾根が続く
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広場より山頂方向、平坦な松の尾根が続く
しばらく広場で休憩していると、霧が徐々に晴れ雲海の上に飛び出す。遠方に白銀の飯豊連峰!感動の瞬間。
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しばらく広場で休憩していると、霧が徐々に晴れ雲海の上に飛び出す。遠方に白銀の飯豊連峰!感動の瞬間。
南方向の展望(やや左に鍋倉山、右に笠倉山と御神楽岳)(元サイズ)
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南方向の展望(やや左に鍋倉山、右に笠倉山と御神楽岳)(元サイズ)
787.7m峰の二等三角点(点名:辰ノ沢)は薮に囲まれている。眺望は広場の方が良かった。
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787.7m峰の二等三角点(点名:辰ノ沢)は薮に囲まれている。眺望は広場の方が良かった。
これから目指す、縦走路(茶と緑の稜線)と笠倉山・御神楽岳(右奥)
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これから目指す、縦走路(茶と緑の稜線)と笠倉山・御神楽岳(右奥)
稜線上にも明瞭な踏み跡が続いている。薮も比較的薄いので助かる。
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稜線上にも明瞭な踏み跡が続いている。薮も比較的薄いので助かる。
この先、小刻みにアップダウンのある稜線を行く
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この先、小刻みにアップダウンのある稜線を行く
787.7m(辰ノ沢)を振り返る、南面もスラブ斜面。
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787.7m(辰ノ沢)を振り返る、南面もスラブ斜面。
800m小ピークにあるコンクリート柱、測量杭なのか。
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800m小ピークにあるコンクリート柱、測量杭なのか。
稜のセンターよりやや右側(樹林帯)に踏み跡が続く
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稜のセンターよりやや右側(樹林帯)に踏み跡が続く
雲海が徐々にばらけてきた。左に787.7m峰。
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雲海が徐々にばらけてきた。左に787.7m峰。
787.7m峰の奥に神々しい、飯豊連峰!
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787.7m峰の奥に神々しい、飯豊連峰!
樹林の合間より望む笠倉山と御神楽岳、手前は戸沢川上流域。
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樹林の合間より望む笠倉山と御神楽岳、手前は戸沢川上流域。
御神楽岳・笠倉山 拡大
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御神楽岳・笠倉山 拡大
川内山塊拡大(左より五剣谷岳、銀太郎山、銀次郎山)
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川内山塊拡大(左より五剣谷岳、銀太郎山、銀次郎山)
左より787.7m峰(辰ノ沢)〜飯豊連峰〜井戸小屋山パノラマ(元サイズ)
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左より787.7m峰(辰ノ沢)〜飯豊連峰〜井戸小屋山パノラマ(元サイズ)
左より井戸小屋山〜900m峰パノラマ(元サイズ)
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左より井戸小屋山〜900m峰パノラマ(元サイズ)
飯豊連峰 大パノラマ。左奥に蒜場山、左手前に787.7m峰(元サイズ)
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飯豊連峰 大パノラマ。左奥に蒜場山、左手前に787.7m峰(元サイズ)
860m小ピークより次に向かう900m峰
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860m小ピークより次に向かう900m峰
860m小ピークの先より、井戸小屋山〜900m峰パノラマ(元サイズ)
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860m小ピークの先より、井戸小屋山〜900m峰パノラマ(元サイズ)
860m小ピークの先より、900m峰〜鍋倉山パノラマ(元サイズ)
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860m小ピークの先より、900m峰〜鍋倉山パノラマ(元サイズ)
900m峰手前の鞍部を通過
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900m峰手前の鞍部を通過
900m峰手前の登りにて860m小ピーク(左)〜787.7m峰(右)を振り返る
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900m峰手前の登りにて860m小ピーク(左)〜787.7m峰(右)を振り返る
天然杉林に囲まれた、900mの平頂。積雪15センチ程度、展望無し。井戸小屋山方向を示すピンクテープあり。
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天然杉林に囲まれた、900mの平頂。積雪15センチ程度、展望無し。井戸小屋山方向を示すピンクテープあり。
900m峰を少し下り、井戸小屋山〜菅倉山方面パノラマ(元サイズ)
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900m峰を少し下り、井戸小屋山〜菅倉山方面パノラマ(元サイズ)
井戸小屋山手前の鞍部付近、しっかり踏み跡続く
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井戸小屋山手前の鞍部付近、しっかり踏み跡続く
県境稜線パノラマ。沼ノ峠山(やや左)〜談合峰(右端)(元サイズ)
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県境稜線パノラマ。沼ノ峠山(やや左)〜談合峰(右端)(元サイズ)
井戸小屋山の直下は杉林の急登。
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井戸小屋山の直下は杉林の急登。
井戸小屋山の山頂広場、飯豊連峰方面に開けいている
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井戸小屋山の山頂広場、飯豊連峰方面に開けいている
御前ヶ遊窟方面に続く尾根にも登山道
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御前ヶ遊窟方面に続く尾根にも登山道
北方向は低山が広がるのみで、遮るものがない展望
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北方向は低山が広がるのみで、遮るものがない展望
飯豊連峰パノラマ(元サイズ)
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飯豊連峰パノラマ(元サイズ)
井戸小屋山から北方尾根にも登山道並みの踏み跡が続く。844m手前の平らな鞍部。
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井戸小屋山から北方尾根にも登山道並みの踏み跡が続く。844m手前の平らな鞍部。
井戸小屋山を振りかえる
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井戸小屋山を振りかえる
足元を見ると熊の足跡が井戸小屋山方面に続いていた。ニアミスのようだった。
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足元を見ると熊の足跡が井戸小屋山方面に続いていた。ニアミスのようだった。
下るにつれ積雪もなくなり、道標?のようなコンクリート柱を見かける。
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下るにつれ積雪もなくなり、道標?のようなコンクリート柱を見かける。
この先、登山道を左に外れ、笹薮の別尾根を下る。周回コースを完結するために。
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この先、登山道を左に外れ、笹薮の別尾根を下る。周回コースを完結するために。
別尾根を下っていくと、草藪の密集した作業道にでる。皮肉にも道を通らない方が歩きやすい。
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別尾根を下っていくと、草藪の密集した作業道にでる。皮肉にも道を通らない方が歩きやすい。
しばらく進むと踏み跡が出てくる
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しばらく進むと踏み跡が出てくる
途中から作業道を進むのを諦め、沢沿いへショートカットして降りる。
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途中から作業道を進むのを諦め、沢沿いへショートカットして降りる。
沢沿いを薮こぎで進み、たきがしら湿原の上流で林道(管理道?)にでる。こちらを進むと、たきがしら湿原方向。
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沢沿いを薮こぎで進み、たきがしら湿原の上流で林道(管理道?)にでる。こちらを進むと、たきがしら湿原方向。
車の全く通らぬ静かな林道を峠方向へ登る。
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車の全く通らぬ静かな林道を峠方向へ登る。
カモシカ歩道の入口を過ぎると
カモシカ歩道の入口を過ぎると
峠にあるゲートを通過。四駆車なら、たきがしら湿原方面へ通り抜けできるかも。
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峠にあるゲートを通過。四駆車なら、たきがしら湿原方面へ通り抜けできるかも。
峠を越えてすぐに787.7m峰(辰ノ沢)が見えてくる。北東側から見る山頂直下が切れ落ちている(矢印)。登山前に見ていたらこのルートは登らなかっただろう。
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峠を越えてすぐに787.7m峰(辰ノ沢)が見えてくる。北東側から見る山頂直下が切れ落ちている(矢印)。登山前に見ていたらこのルートは登らなかっただろう。
落ち葉で超滑りやすい林道、益々薄暗く寒くなっていく。
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落ち葉で超滑りやすい林道、益々薄暗く寒くなっていく。
谷地大橋を渡ればゴール。橋から見下ろす谷地川、この辺りの沢は深く切り立っている。
   おわり
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谷地大橋を渡ればゴール。橋から見下ろす谷地川、この辺りの沢は深く切り立っている。
   おわり

感想

半月前に奇妙な名前の志無燈山に登った。その際、戸沢川の奥地に展開するマイナーな峰々を目にして気になっていた。赤松の頭、笠倉山、福島県境の鍋倉山、井戸小屋山など。今回はその中で未踏であった井戸小屋山と戸沢川右岸の787.7m峰をつないで周回縦走をしてみようと思った。おそらく雪に閉ざされる前の年内最後の山行になるだろう。

谷地集落から谷地川に沿って林道滝首谷地線を進む。一応舗装道路であるが落ち葉や枝、倒れこむ草藪、一台分の幅員と慎重な運転を要する。谷地大橋付近の路肩に駐車し、谷地川奥へ続く道路を歩き始める。枝沢を渡り788m峰の北東尾根末端に取付く。薮尾根であるが意外にも踏み跡がありナタ目も確認できる。山頂が近づくにつれ急峻で痩せた岩稜が現れる。濃厚な朝霧が幸いし高度感は低減しているがかなりの恐怖感!慎重に突破する。

788m峰に着くと同時に霧が消え始め、大雲海のかなたに真っ白な神々しい飯豊連峰が浮かび上がる。奇跡の瞬間に立ち会えて、登ってきて本当に良かったと思った。
少々出発が遅れたが、最奥部の900m峰に12時半到着をめどに時刻を見ながら周回を続行することにした。
この先は天然杉の多い起伏の少ない稜線歩きで、センターより右手が樹林帯、左手が日当たりの良い潅木&崖と植生が分かれている。ありがたいことに比較的明瞭な踏み跡が樹林帯側に続いている。積雪は0〜10センチ程度と支障はなく順調に歩を進められる。時折、樹間に見える御神楽岳はあまり見ることのない荒々しい東斜面が見えるので印象的だ。

予定通り昼過ぎに樹林に囲また900m平頂に到着。15センチ前後の積雪、展望は良くない。進行方向を北東に変え緩やかに下って天然杉の大木が点在する薄暗い斜面を登り返せば今回最高地点の井戸小屋山だ。北側に開けた広場からは遮るものがなく、東蒲原の低い山並みの向こうに白銀の飯豊連峰が目に飛び込んでくる。山名プレートやピンクテープ、三角点があり御前ヶ遊窟からの縦走コースの通過点にもなっている。

井戸小屋山からは北方に延びる登山道を下るが、周回のため途中から外れ別尾根をくだる。たきがしら湿原方面から延びる作業道(実線)に出るが背丈を越える草の密藪に大幅ペースダウン。途中から諦め沢筋へショートカットして、たきがしら湿原上流部の林道へ飛び出す。あとは、ひと気のない落ち葉でヌルヌルの林道を黙々と歩き続けた。峠を越えて下りになると一気に薄暗くなり焦るが、日没ギリギリで谷地大橋たもとの出発地へ無事ゴールできた。

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