下の廊下(下ノ廊下)〜水平歩道
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 1,331m
- 下り
- 2,207m
コースタイム
阿曾原小屋〜欅平
天候 | 1日目:曇りのち晴れ 2日目:雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全面的に危ない 特に白竜峡や、水平歩道。 以下写真 Nikon D300 SIGMA 10-20mm f/4-5.6 EX DC HSM |
写真
感想
有名な黒部峡谷「下の廊下」に行ってきた。
黒部ダムより上流を「上の廊下」、下流の阿曾原小屋あたりまでを「下の廊下」、そこから欅平を「水平歩道」と呼ぶ。
ここは自然はもちろん素晴らしいが、電源開発のために戦ってきた人達の人間ドラマも忘れてはならない要素だ。
前日:
アルペンルートへ早くはいりたいため、前日夜にm-udaと大町に入る。ここの宿に泊まり、車を停めさせてもらう。明日ゴールの宇奈月温泉から電車へ戻ってきてかえる予定だ。ちなみに、土日は混むと考え金曜有休をとって望んだ。なので、移動は木曜夜だ。
1日目:素泊まりのため朝飯は適当にほうばりながら、扇沢行きのバスに乗る。始バスだった。バスから見える山の景色は雪に覆われている。下の廊下は大丈夫だろうか?少し心配になった。扇沢で黒部ダムまでの片道キップを買う。いつもは室堂往復なので、これは始めてだ。黒部ダムは平日のせいか、人は少ない。一般客と逆向きに進み登山口へ。ダムの建物の外に出るといきなり「下の廊下通行止め」の看板が。別山出合いの雪渓が大きく張り出しているので通れません 関西電力」と書いてある。ただし、阿曾原小屋のホームページで通行可能なのは分かっていたので無視して進んだ。
行動開始は8時。最初は水の流れがない、普通の登山道を下る感じだ。心配した雪もスタート地点にごくわずか残っていただけで問題なさそうだ。紅葉は終わりかけた1500m付近から水平よりやや下る感じで黒部川沿いに進んでいく。
段々と川沿いに進み水面との距離も長くなっていく。断崖と呼べる箇所が続くようになり緊張が増してくる。左の崖からの土石流跡のような場所もあまり気分よく通れない。雪渓が張り出す箇所は、ハシゴで高巻きするようになっている箇所も多い。危険な箇所は針金(!)やロープが通行の支えになっている。別山出合いの雪渓は毎年大きく張り出しているようだが、この時期はスノーブリッジが既に分離している状況で特に問題なく通過できた。それにしてもこの季節に前の冬の雪がここまで残っている事には驚かされる。
スタートしてから3時間半、黒部川が向かって右にカーブしたあたりで川沿いにスペースがあったので昼食を取ることにした。
これまでに出会ったのは、1パーティーの4人。さすがに平日に下の廊下を歩く人は少ない。天気はずっとどんよりとしたままだ。
その後白い岩が続く断崖を進み、やや川から離れたルートになったりもする。このあたりは紅葉がキレイだ。そして滝に近い沢を渡って10分ほど進むといよいよ十字峡だ。この有名な場所は、黒部川に剱沢、棒小屋沢が同じ場所で流れ込み、十字を形成している。写真のつり橋は剱沢を渡るものだ。剱沢を遡ると、剱大滝という名瀑があるそうだが今回はいかなかった。というかいくのにどんな装備が必要かも調べて無いので、行けなかったという方が正しいか。ここでしばらく写真を撮り再び進んでいくと、突然陽が射し始めた。紅葉の木々がいっそう鮮やかになり目を奪われた。しばらくは晴れていたが、また曇ってくる。しばらく進むとまたまた有名なS字峡に到着。ここは高度感があって両側の岩壁の紅葉も素晴らしい。遠いが水の流れもよく聞こえ気持ちのいい場所だ。時間は14:30。行動開始から6時間半が経過した。
(続く)
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