塩見岳2024_07_14 雨の山、これもまたよし
- GPS
- 50:28
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,338m
- 下り
- 2,345m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:19
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:06
- 山行
- 3:07
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 3:18
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
初めての南アルプス南部の山、塩見岳へ鳥倉林道からの往復を計画した。日帰りする人も多いようだが私にはとても無理なので、塩見小屋と三伏峠小屋に宿泊するゆったりプランとした。深田久弥の「日本百名山」では塩見岳から望む富士山を絶賛している。雨予報だが風はそれほどでもなさそうで、奇跡的な晴れ間を期待して行くことにした。
<1日目>
ナビがうまく鳥倉林道を示さず迷ってゲート前駐車場着が遅れる。歩行時間が長いので心配で、焦る。登山口までは林道歩きだ。登山口のバス停で雨具上下を着けカラマツ林に入る。誰とも会わない。豊口山のコルから三伏峠までには桟道が所々にあるが、壊れかけている箇所もあり滑りやすい。三伏峠になかなか着かず、「今日は三伏峠までにしようか?」と弱気な気持ちが湧いてくる。三伏峠小屋で休憩し何とか気を取り直して塩見小屋に向かう。小さな頂に着き本谷山かと喜んだら三伏山でがっかりした。本谷山への登りが結構堪える。展望が一切ないせいもあるだろう。本谷山からは樹林帯を歩き、最後がまた急登だ。数歩登っては立ち止まり、ようやく塩見小屋に到着する。雨でキャンセルが多かったのか空いていて、二人分のスペースを使っていいそうだ。濡れたものを乾燥場に干して、祝杯を挙げに食堂に行く。コーヒーとパンが美味しいらしいが、こちらはビールと日本酒で乾杯だ。夕食はとても美味しかった。ちなみに夕食は7名のみだった。
<2日目>
5:00に朝食を摂って様子をみる。7:00頃には一旦止むという予報らしいが、山の天気は当てにならない。雨脚が少し弱くなってきたのを見て、水と防寒着だけ持って塩見岳に向かう。同宿の2人が先行している。落石に注意しながら岩場を進む。数か所の鎖場を過ぎる。先行の2人とすれ違い、「もうすぐですよ」と声をかけられる。展望は期待できないので花の写真を撮りながら進むと、塩見岳西峰に到着した。そのまま東峰に進み、山頂で数枚の写真を撮ってすぐに下山する。塩見小屋で親切なスタッフの方たちにお礼を言って、三伏峠小屋に向かう。何とか昼過ぎに小屋に到着した。1〜2人用の個室が空いていたので予約してある。別館になっていて、もしかしたら私一人だけかもしれないと思う。着替えと荷物整理を気兼ねなく済ませ、売店にビールと日本酒を調達に行く。外のベンチで今日の祝杯を挙げる。夕食はソロのおじさん3人が同じテーブルで、他に10名以上のツアー団体が賑やかだ。食後に部屋の窓の外を眺めると、ようやく塩見岳の姿を見ることができた。
今回の登山で唯一の展望だった。
<3日目>
朝食後、気さくなスタッフの方にお世話になったお礼を言い、これから塩見小屋に向かうという方に「気を付けて」と声をかけ、小屋を後にした。途中九十九折の角で立ち止まると後ろから音がして、少なくとも人間の頭以上はある大きな岩がドスンドスンと弾みながら落ちてきて、私の横を通り過ぎていった。直撃していたら大怪我以上のことになっていたであろう。上に人が居ることは考えにくく、人為的な落石ではなく恐らくこのところの雨で地盤が緩んで落ちてきたのであろう。とにかく無事でよかった。苦手な下りではあるが、何とか予定通りに駐車場に到着した。
雨で期待した展望は全くだめだったが花の写真はいくらか撮ることができ、雨中の山行もまたそれはそれでいいものだと感じることができた。このような年齢になってからの山行でも、下山した後には、ほんの少し成長したなと自分で思える。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する