矢筈山(1848)
- GPS
- 11:21
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,203m
- 下り
- 1,208m
コースタイム
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 11:21
徳島県道304号 木地屋赤松線駐車地点 4:13 --- 木地屋橋 4:40 --- 矢筈山(12:17--13:22) --- 木地屋橋 15:14 --- 木地屋赤松線駐車地点 15:34
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | --------------------------------------------------- 【つるぎ町】 ■つるぎの宿 岩戸 (電話 0883-67-2826 )宿泊・入浴 https://www.tsurugi-eetoko.com/iwato ■剣山木綿麻温泉 (電話 0883-62-5500)入浴のみ https://www.tsurugi-eetoko.com/yuma --------------------------------------------------- |
写真
感想
【山頂】
本年も 年始の初登山は 矢筈山(1848)。
この山域で 特に雪深いことで 知られる 矢筈山。
雪が深ければ かなり手強い 山だ。
今冬も 12月から何度も降雪があり まずまずの積雪が期待できる。
片川沿いの 徳島県道304号 木地屋赤松線にはいると さっそく 古見のさきから 路面に雪が残る雪道。
最終民家 あたりでは 路面がツルツルの アイスバーン状態になっていて この先 もしスタックしたら すぐ30分ぐらいは たちまち 時間がとんでしまうし、雪をかき分けての 駐車スペースの確保もしにくい。
日の短い冬場は ともかく時間を大切にしないといけない。
この先で スタックするより 30分くらいなら 歩いたほうが絶対安心確実。
■民家手前の 路面状態の良い 安心できる範囲内で駐車し まだ暗い中 出発。
木地屋橋の橋の上には 20センチくらいの積雪。
トレースなし。年始にふさわしい 試練の雪山になりそうな予感。
木地屋橋を わたり 踝から足首くらいの積雪の 一宇林道をたどる。
林道終点は 終点付近が 昨年より ほんの すこし延伸されていた。
前年もそうだったが この林道工事のために 旧登山道への取付きは 暗闇の中では きわめて分かりにくくなっていた。
登山道をいくと すぐに足首から膝下へと積雪が増えて 予想通りの本格的ラッセルになっていく。
野生動物の足跡が ところどころ 見受けられるが 人跡はない。
時間はどんどん過ぎていき そのうち 明るくなると 晴れ。
天候は申し分ないが 登るにつれ 雪が更に深くなって 歩みは更に遅くなる。
■雪山は積雪状況次第で大きく変わるので、標準コースタイムがある夏山と違い 実際に 行ってみないとわからない。
積雪期のコースタイムは「かかるだけかかる」のが原則。
複数人数でラッセルのローテーションを行うパーティー登山と違い 単独ラッセルは 交代要員がないので 先頭ラッセルが ずっと続く。
止まって休めば 進まなくなるだけで、遅々としても 前へ前へと 淡々と歩んでいかなくてはならない。
標高が高くなるにつれ 傾斜も急になり 積雪量もドンドン増えていく。
■まだ雪の少ない状態なら 露出した 夏道しかないのだが
積雪量がたっぷりになって 夏道が完全に隠れて 雪で すべてが覆われて どこでも歩けるような 本当の雪山らしい雪山になったとき
こうした雪山らしい 雪山でのラッセルは まず どこを歩いていくかの見極めが大事だ。
赤テープなどは 無積雪期の 夏道の参考になることはあっても 冬のルートになるか 常に疑問がある。
積雪期のルートは基本は 雪道で その時点で積雪が安定して 安全なのかは 地形を見て 実際の雪の状態をみて どのルートを取るか 自分で 判断するしかない。
全国いろいろな山域ごとに差異はあると思うが、四国の この山域では 概ね 初心者レベルの方が 積雪時 赤テープをやたら つける傾向があり それらのテープ類を 回収せず そのまま残置テープとなっているのが よくあるので 要注意だ。
■雪山は危険がいっぱいなので 安全が まず第一優先されるというのが絶対条件。
そのなかで 基本は山の地形を見る目を養い、表面の雪だけでなく 積雪の層をみて、支持層を見定めるなど 雪の層・雪質を読み解いていくなど 積雪をよく よみとることが第一ではないだろうか。
山の地形と 積雪状況をしっかり見極めれば 安全に 進むべき進行ルートは 自ずと 決まるので なにもテープなどに頼ることもない。
■できるだけ 雪が安定して安全で ラッセルにも有利なルートを選定したとしても 雪が深ければ それなりに 時間は かかるだけかかる。
時間はドンドン過ぎていくなか つねに 一定のリズムをもって コンスタントに焦らず 一歩一歩 遅々としながらも 前へ 前へ と進む。
矢筈山頂に 近づくと 積雪は更に増大。
矢筈山頂北側稜線の雪庇帯では 雪庇が大きく発達。
過去ここで 雪庇崩落に 遭遇し痛い目にあったことがあるので慎重に通過。
木地屋橋から 7時間半以上かかって 新年早々のラッセル三昧を満喫しながら やっと 矢筈山山頂へ到着。
■矢筈山 「マイナス2.0度 風弱く 西3-2m 快晴。真っ白く 雪をかぶった山々を眺望。剣山 次郎笈 三嶺 天狗塚 見える。遠く笹ヶ峰山系 石鎚山系なども遠望できる。吉野川の先に阿讃山脈 その先に讃岐平野 瀬戸内の島々も見える。」(累計登頂回数 174回)
石堂山・白滝山への縦走は 木地屋橋から7時間半以上かかった ここまでの時間経過と積雪状況を勘案すると 仮に縦走したら ここから帰着までに さらに5-6時間は かかるのではと推察し、陽のあるうちには 帰着できない可能性が高い。
天候は申し分ないが この時間からの縦走は 日帰り登山としては かなりの困難さがあり 素直に縦走は断念。
下山ルートも過去には矢筈山〜東膳棚間の北面のいろいろな尾根を使ったことがあるが 今回の積雪状況では それは 下りでも それなりに所要時間がかかりそう様子なので 一番確実な もときた道で下山することにした。
もと来た道で一気に下山。
この日、山中で出会った登山者は無し。
■2025年1月2日現在
累計山行日数 2098日(内 四国 1708日)
【写真】
flickr (たくさんの写真をアップしています)
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720322930455
【動画】
https://youtu.be/D5F6fM8zJlQ
【趣深山ブログ】
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/a1e81e6451c5201904dc5a24fcd1df04
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