輝山(南面)
- GPS
- 04:20
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 649m
- 下り
- 651m
コースタイム
天候 | 雪のち曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日はhale, ymvと3人で飛騨の輝山へ。前日の降雪は平湯で10cm程度だったようだ。ymvはスノーシューだが私とhaleは板で行く。
ところが7時に平湯峠近くの駐車地点に行くと結構な雪が降っている。晴れるはずなのだが…
とにかく出発すると、前日かどうかわからないがトレースは所々に残っていてそれを頼りに登っていく。雪はすぐやんだがガスは深そうだ。
スカイラインの分岐を過ぎて取り付きから尾根に入ると新雪は多いが藪もまだ多い。とは言え登れないほどではないのでルートを工夫しながら高度を上げていく。
途中、haleのシールが剥がれ出してしまったが応急処置で復旧させた。
激藪地帯を抜ければオープンバーンに出て視界が一気に開ける。とほぼ同時にガスも晴れだした。予報どおりだ。まるで狙ったようなタイミングでるんるんと青空の山頂へ。
記念撮影をしたらymvは先に下山し、私とhaleはシールを剥がしてから滑走開始。またガスが出てきて青空は隠れてしまったがもう関係ない。ぱうぱうを満喫しながら一気に高度を落としていく。激藪地帯はさすがに苦労したが登りに比べればどうということはない。途中で抜かしたymvもすぐ降りてきて、スカイライン入口まで戻ったらおしまい。3人とも満足してひらゆの森へ移動した。
スノーシューで登る前提の雪山登山機運があったので、前日の栃木から移動して乗鞍近辺の輝山でした。
輝山と書いて「てらしやま」というのは名前もかっこいいですね
当初は手元にある浮力強化の改造ワカンでの参加を考えましたが
おーいーしーさんによるとワカンだと相当キツい、浮力改造で斜面性能が落ちていたらなおさら、との想定。
ルート上に急斜面が多いことは分かっていたので、装備の適不適に関して「スノーシュー > ワカン > 浮力改造ワカン」となるというのは納得で、今回はスノーシューをお貸りしました。感謝
昨晩までの雪は想像よりもたっぷり降っていました。平湯の道路気象情報では10cm積雪ですが年末からの累積がだいぶありました。
スタートではおためしラッセルをさせてもらったのですが、登山道への取り付き前の250mそこらの全力ラッセルですでにヘトヘト
登り始めてからは私が先頭を歩くことはありませんでした。
スキーの登高トレースを外さないように歩いてもなお、ほぼ常時20cmほど沈みながらついていきました。たまに笹を踏み抜いて腰まで埋まっては脱出して先の方でスキーの2人が待ってくれている、の繰り返しでした
尾根に登り上げて雪の締まった尾根西側を歩くと沈み込みがだいぶ少なくなり、くるぶしぐらい。
全体として、今回はスノーシュー1人だとかなりの高確率で途中撤退、2-3人で回してなんとかなるという範囲だったと思います
◆ 装備別の所要時間イメージ
雪山登山は結局コンディション次第なので過去記録はあまり参考になりません。
スキーの2人へせっせとついていく中で、今回の状況へ別の装備・パーティー構成で臨んだらどうなっただろう?というイメージが結構正確に描けたので備忘がてら記載します
・完全ツボ足
まず間違いなく時間切れです。
柔らかめの雪で常時膝ぐらい埋まりつつ進むのが相当キツいものの、ツボ足のほうが斜度自体への耐性はスノーシューやスキーよりもかなり高いので時間さえかければ進める局面も多く、じわじわとは登れますが仮に体力と気力が十分で良いペースの進行でも(つまり2-3人パーティーでひたすらラッセルして)今回の新雪量では7時出発の17時登頂、日没後の18時に下山できればいいほうでしょう。
常人がソロで無理に強行すると山中でビバークする羽目になります
・非改造のワカン
それなりには斜面も登れそうですが、とにかく沈み込みとサラサラでズリ落ちる箇所のやり過ごしに時間がかかります。
一定以上の斜面は膝を使ったり四つ足で進んだりと普段馴染みのない動きを多用することになるので体力の消耗が激しくなりますし、あまり歩幅を広く取れないので3人進行想定で15時半登頂の16時半下山ぐらいでしょうか。
常人ソロはこれまた日帰り無理だと思います
・浮力改造ワカン
浮力改造ワカンとは、雪面を踏んだ際の沈み込みを通常のワカンよりも緩和する改造をしたワカンのことです。
おそらくそれなりに進める局面もありますがサラサラの雪深い急斜面をやりすごせないので7-8回は冬靴単体のツボ足(またはそれとアイゼン)との装備変更が発生しそうです。
斜度がキツい箇所で瞬間的に装備チェンジできるかというと結構難しくて、多少緩斜面まで降りて装備チェンジして登り返して・・・と考えるとその都度それなりの時間がかかることにも注意が必要です。
3人いれば装備チェンジの時間が進行へ影響しにくいようにパイプライン化の工夫もできるのでうまくすれば15時登頂の16時下山が出来るかもしれません。
常人ソロはこれまた日帰り無理だと思います
・スノーシュー
普段の登山時にサクサク歩いている方の多くは歩行中に腿を上げすぎずすり足気味で歩くことが多いと思いますが、新雪が相当量積もった状態で進んでいくとスノーシューでさえ膝まで埋まり、ツボ足と同様に歩幅をどう取るか・足跡と足跡の間を腿上げしながら歩くか雪面の上部10cmぐらいを削りながら進むか、といった選択が生じます。
スノーシューのフロント端部分の傾斜を使って乗り上げ気味に歩けるのはせいぜい5cmなので、今回ぐらい新雪が積んだ状況では雪面をえぐりながら抵抗を受けつつ進むか脛上げのしんどさを許容するかのバランスを調整しながら歩くことになります。
この状況ではラッセル負荷がかなり上がるので、急勾配箇所で消費する時間も考えると先頭を交代しつつ3人パーティーで14時登頂・15時下山が現実的だと思います。
ソロでも16時登頂・17時下山はギリギリできる可能性はあると感じました。非スキーのソロで唯一日帰り撤退せずに済む現実的な選択肢はスノーシューでした
このように、今回のコンディションでは、スキー以外の装備でソロ〜2名パーティーがまともな時間(昼頃)に登りきって降りてこれるイメージはほぼ沸きませんでした。
◆ モンベルのスノーシュー アルパイン スノーシュー 56
すごいと噂のモンベル新作スノーシュー、今回お借りして初めて利用しました。
スノーシューとしての基本性能と重量バランスの良さに加えてフロント部分に伸びたブレード(トラクションフレーム)により締まった雪面をがっちり噛める点、ストラップの締め方・余った部分を前後互い違いの固定具でフィットさせられる構造、ヒールリフトも指1本でスイッチ可能、靴のつま先ソールをフィットさせやすい小さな金具、と細かなところまでよく出来ていてこれで19,800円は異常な高コスパです。
MSRのEVOライトニングアッセント68,200円がめちゃくちゃ割高に見えてしまうほどの価格破壊、またしても登山界のユニクロがやってくれました。
ヒールリフトでつけられる傾斜が若干浅めなので、斜度がキツめになるとこれがぴったりハマる局面は実はそこまで多くないと思いますが、それでも登り7-8時間の長行程になると疲労蓄積度がだいぶ変わってくるでしょう。
ちなみに、ヒールリフトのスイッチングがちょっと硬めかつ金属むき出しなので、このあたりはMSRのシリコンパーツ式のほうが歩行中の出し入れが楽というのはありそうです。
おそらく次にマイナーチェンジする際にはここに手を入れるのではないでしょうか
久しぶりの山登りで今日はゆるく登ると噂だったので参加。
最初はトレースなし、積雪ありでリハビリにはちょうどよく意気揚々でしたがシールの調子が悪い…
たしか2022年に購入して保存には気をつけていましたが初めてのトラブル
下で待ってますね、なんて言ったら「じゃあ降りようか」と言いそうなメンバーだったのでかなり焦りました
アドバイスに従えばなんとかシールはつきました
静かな山歩きといい景色、パウダーにも恵まれ最高のスタートでした。
調べたら昨年の2月ぶりだったので600m登るのも疲れました。車で爆睡させてもらいました、近所住みなのに笑
薮は埋まり始めていますが落ち着いていないのでワカン、スノーシュー では踏み抜きがあり大変そうでした。体力に自信のある人は登れるのかな?
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