記録ID: 7669680
全員に公開
ハイキング
比良山系
堂満岳第一ルンゼにて初登り
2025年01月05日(日) [日帰り]
滋賀県
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:19
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,132m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:19
距離 8.4km
登り 1,132m
下り 1,135m
14:22
ゴール地点
先週、比叡山から雪の蓬莱山を見てしまったので行ってみたくなりました。年末の雪のニュースを見ていたので、第一ルンゼも行けるんじゃないかと、しかももう5日ですから正月からたくさん踏まれているんじゃないかと期待しつつ、本日は車で向かいました。
やっぱりアプローチがないのは楽ちん(^^)。冬山は荷物も多いですしね。駐車場はなかなかいい場所が確保できたのでもう安心。準備もあせらずゆっくり整えると、アップがてら堰堤を目指していきます。
堰堤手前で久々に装備を整えます。しかし久々のアイゼンは重いなぁ(^^;)。堰堤方向を見ると、結構な足跡があります。ならおそらくトレースありのパックツアーになるかな。そんなことを思いながら第一歩を踏み出していきました。
当然斜度があるのですぐに息が上がりますが、露岩が少ないので歩きやすい。まずは堰堤を乗越て行くことに。さほどの困難もなく堰堤を越えることができました。さて、ここから最初のセクションが始まります。
まずは見えているチョックストーンをどうするか。登った跡もありますが、ここは素直にトレースに沿って巻くことにします。その先の大岩もどうしようか。以前はトラロープがありましたが、去年切れていて張り直されているかわからない。なら巻きましょう。中央稜方面にも足跡がありましたが、あえて三の谷からへつってみます。
三の谷方面にもたくさんの足跡がありました。ここから登って未踏の第一支稜というのも頭をよぎりますが、予定通りの第一ルンゼに行くことに。ある程度登った先から中央稜方面にへつっていきます。へつり終えて少し登ると中央稜取り付き。取り付き直下に広場ができているのを見ると、ここ数日の間に多くの方が行かれたのでしょう。
そこから少し下ったところからルンゼにクライムダウン。さて、本日の始まりです(^^)。すぐ目の前にお二人がいらっしゃる。追いついてお声をかけると、女性のほうが「今日が初ピッケルなんです」とのこと。すごい!相方さんがとても詳しそうな方でした。お先へどうぞとのことだったので、ここまでのトレースのお礼を述べてから先に進ませていただきました。
その先は踏み跡があるような、無いような感じでした。岩の間を踏み抜いたりしつつ進みますが、思ったより雪がしっかりしているので順調に進んで行けます。バイルの効きもいいし、これなら今日は順調に行けそうな気がします。おそらく雪の下には小滝があると思いますが、これも順調に越えていく。I字渓谷は見た目は勇壮で美しいのですが、あれが落ちてきたらどうしようといつも若干不安。ついつい足が早まってすでにバテ気味に(^^;)。
そこを越えるとまたしばらく普通に登り、じわっと左へカーブするところでしばし給水タイム。ここから斜度が上がります。なんか1年前のラッセルトレインを思い出したりして。振り返るとさっきのお二人の姿は見えず。ラッセルが軽ければいいなとこの時は思っておりましたが、しかしその期待は裏切られるのでした(^^;)。
その先狭くなると、途端に雪は深くなってズボリ。しかも急登なのと雪がサラサラになってきたので、踏んでも踏んでも登らないという蟻地獄状態に(^^;)。何とかバイルで効きそうなところを探しつつ、ちょっとずつ登っていきます。とりあえずこの狭いところを抜ければマシになってほしい。しかしその期待も裏切られるのでした(^^;)。
たまにアイゼンが噛んでぐっと体が浮くこともあれど、すぐさまもがくことに。ヘルメットの下の帽子のつばから汗が落ちてきます。ここまで来たらもう距離はさほど残っていませんが、なかなか変わらない景色に心が折れそうに(^^;)。まあ一歩ずつ進むしかないか。いやいや、新雪の先頭ラッセルを楽しませてもらっているんやん!と、自分をだましつつ進みます(笑)。
じわっと右に曲がると、ルンゼの終了点が見えてきます。あの木があるところに辿り着ければ終了のはず。しかしこれがやたら進まない。右や左に登れるところを探しつつ、何とか木に手が届くところまで到着。もうあとは手も頼りになるし雪も薄くなって楽になるかな。しかしその期待も裏切られるのでした(^^;)。
予定ではきれいなトレースを残すために薄い尾根を越えた先を左に登るつもりが、これがまだまだ蟻地獄でさらにラッセルが深くなりました。どこを進もう?足も呼吸ももうヤバい。じわじわだけど進むか。あとわずかの距離が果てしない。尾根筋に乗越すか?尾根のほうが雪はマシなはず。左の尾根に乗ってみます。
尾根の最後から乗るのは厳しいので、少し進んでトラバース気味に乗り上げました。雪は変わらず深いものの、掴める木が増えたので少し動きやすくなります。夏場に苦労したシャクナゲの藪を、今日は味方にしながら詰めて行く。写真を撮る余裕もなし。最後の登りを這いずりながら越えると、キラキラの登山道と合流しました。
すぐ近くの山頂に移動すると、いつもの堂満岳に到着。きつかったー(^^)/!とりあえず水分補給。栄養補給もしたいところですが、あまりに汗だくなのですぐに動き出さないと汗冷えと足攣りが心配。まあ残すは下りなので、写真を撮ると下山することにしました。
しかしどこを下山するか。最短はルンゼピストンですが、登ってくる方がいらっしゃるはずなのでこれは避けておきます。東稜道は最初の急坂が今の足にはつらい。ならば第二ルンゼにトレースがあれば第二ルンゼを、無ければ正面谷に降りることにして、東レ新道に向かうことにします。
積雪のせいで木の高さが低くなっており、外付けしているストックが引っかかって歩きにくいので持ち替えることに。ついでにザックの整理をしつつ、せっかくの眺望を楽しみます。そのとき、人の声が聞こえたような。登山道からでもないような。目を凝らすと、さっき登った最後の尾根に人がいらっしゃる。ああ、無事登って来られたんですね。なんか戦友が来られたようでうれしい!しばらく見ていると、、、
「あの人、登りで会った人じゃない?」という声が。お二人の距離がちょっとあったためか、こっちまで聞こえました。手を振る様子が見えたので振り返すと気づいてくれたようで、「ルートありがとうございましたー!」と聞こえてきました。「こちらこそですぅ!あと少しですよー!お気をつけてー!」とお返しを。なんだか、とってもいい気持ちです。新しい山の仲間に出会えた、そんな気持ちになりました。
ほっこりした気持ちでまた下山に進むと、夏道との分岐点に到着。下からのトレースはなし。ということは第二ルンゼに人はなし。なら金糞峠へ向かいます。冬道というのはいわゆる縦走路のトラバースですね。その先で右からの合流トレースあり。あれ?夏道出口にトレースなかったけどな?あまり考えず左に進みました。
しかしなんか景色が違う。でもこのガッツリトレースはどこへ?方向がおかしいことに気づくも、この濃いトレースの行き先が気になってしまい進むと、、、行き止まりやん(^^;)!誰や、最初にまちごうたのは(笑)!いや、山は自己責任ですから悪いのはワシですわ。もう笑てなしゃあない。登り返すか!最後にドラマをありがとう!
引き込まれた人が往復で踏むので足跡が濃いのですね。しかも下りだと夏道との合流かと勘違いしちゃうし。とりあえず入り口に枯れ枝で×を付けておきました。さてさて下山。この先はドラマもなく駐車場に着きました(笑)。
へとへとの体に流し込むべく、車に仕込んでおいたコーラが実にうまい(^^)!着替えを済ませると帰路に着くことに。湖西道路は夕方には絶対混みますが、今日は帰省の人でさらに混むかもしれないので、早々に出発します。本日もありがとうございました。先頭ルンゼ・先頭ラッセルと、最高の初登りができました(^^)!感謝!
やっぱりアプローチがないのは楽ちん(^^)。冬山は荷物も多いですしね。駐車場はなかなかいい場所が確保できたのでもう安心。準備もあせらずゆっくり整えると、アップがてら堰堤を目指していきます。
堰堤手前で久々に装備を整えます。しかし久々のアイゼンは重いなぁ(^^;)。堰堤方向を見ると、結構な足跡があります。ならおそらくトレースありのパックツアーになるかな。そんなことを思いながら第一歩を踏み出していきました。
当然斜度があるのですぐに息が上がりますが、露岩が少ないので歩きやすい。まずは堰堤を乗越て行くことに。さほどの困難もなく堰堤を越えることができました。さて、ここから最初のセクションが始まります。
まずは見えているチョックストーンをどうするか。登った跡もありますが、ここは素直にトレースに沿って巻くことにします。その先の大岩もどうしようか。以前はトラロープがありましたが、去年切れていて張り直されているかわからない。なら巻きましょう。中央稜方面にも足跡がありましたが、あえて三の谷からへつってみます。
三の谷方面にもたくさんの足跡がありました。ここから登って未踏の第一支稜というのも頭をよぎりますが、予定通りの第一ルンゼに行くことに。ある程度登った先から中央稜方面にへつっていきます。へつり終えて少し登ると中央稜取り付き。取り付き直下に広場ができているのを見ると、ここ数日の間に多くの方が行かれたのでしょう。
そこから少し下ったところからルンゼにクライムダウン。さて、本日の始まりです(^^)。すぐ目の前にお二人がいらっしゃる。追いついてお声をかけると、女性のほうが「今日が初ピッケルなんです」とのこと。すごい!相方さんがとても詳しそうな方でした。お先へどうぞとのことだったので、ここまでのトレースのお礼を述べてから先に進ませていただきました。
その先は踏み跡があるような、無いような感じでした。岩の間を踏み抜いたりしつつ進みますが、思ったより雪がしっかりしているので順調に進んで行けます。バイルの効きもいいし、これなら今日は順調に行けそうな気がします。おそらく雪の下には小滝があると思いますが、これも順調に越えていく。I字渓谷は見た目は勇壮で美しいのですが、あれが落ちてきたらどうしようといつも若干不安。ついつい足が早まってすでにバテ気味に(^^;)。
そこを越えるとまたしばらく普通に登り、じわっと左へカーブするところでしばし給水タイム。ここから斜度が上がります。なんか1年前のラッセルトレインを思い出したりして。振り返るとさっきのお二人の姿は見えず。ラッセルが軽ければいいなとこの時は思っておりましたが、しかしその期待は裏切られるのでした(^^;)。
その先狭くなると、途端に雪は深くなってズボリ。しかも急登なのと雪がサラサラになってきたので、踏んでも踏んでも登らないという蟻地獄状態に(^^;)。何とかバイルで効きそうなところを探しつつ、ちょっとずつ登っていきます。とりあえずこの狭いところを抜ければマシになってほしい。しかしその期待も裏切られるのでした(^^;)。
たまにアイゼンが噛んでぐっと体が浮くこともあれど、すぐさまもがくことに。ヘルメットの下の帽子のつばから汗が落ちてきます。ここまで来たらもう距離はさほど残っていませんが、なかなか変わらない景色に心が折れそうに(^^;)。まあ一歩ずつ進むしかないか。いやいや、新雪の先頭ラッセルを楽しませてもらっているんやん!と、自分をだましつつ進みます(笑)。
じわっと右に曲がると、ルンゼの終了点が見えてきます。あの木があるところに辿り着ければ終了のはず。しかしこれがやたら進まない。右や左に登れるところを探しつつ、何とか木に手が届くところまで到着。もうあとは手も頼りになるし雪も薄くなって楽になるかな。しかしその期待も裏切られるのでした(^^;)。
予定ではきれいなトレースを残すために薄い尾根を越えた先を左に登るつもりが、これがまだまだ蟻地獄でさらにラッセルが深くなりました。どこを進もう?足も呼吸ももうヤバい。じわじわだけど進むか。あとわずかの距離が果てしない。尾根筋に乗越すか?尾根のほうが雪はマシなはず。左の尾根に乗ってみます。
尾根の最後から乗るのは厳しいので、少し進んでトラバース気味に乗り上げました。雪は変わらず深いものの、掴める木が増えたので少し動きやすくなります。夏場に苦労したシャクナゲの藪を、今日は味方にしながら詰めて行く。写真を撮る余裕もなし。最後の登りを這いずりながら越えると、キラキラの登山道と合流しました。
すぐ近くの山頂に移動すると、いつもの堂満岳に到着。きつかったー(^^)/!とりあえず水分補給。栄養補給もしたいところですが、あまりに汗だくなのですぐに動き出さないと汗冷えと足攣りが心配。まあ残すは下りなので、写真を撮ると下山することにしました。
しかしどこを下山するか。最短はルンゼピストンですが、登ってくる方がいらっしゃるはずなのでこれは避けておきます。東稜道は最初の急坂が今の足にはつらい。ならば第二ルンゼにトレースがあれば第二ルンゼを、無ければ正面谷に降りることにして、東レ新道に向かうことにします。
積雪のせいで木の高さが低くなっており、外付けしているストックが引っかかって歩きにくいので持ち替えることに。ついでにザックの整理をしつつ、せっかくの眺望を楽しみます。そのとき、人の声が聞こえたような。登山道からでもないような。目を凝らすと、さっき登った最後の尾根に人がいらっしゃる。ああ、無事登って来られたんですね。なんか戦友が来られたようでうれしい!しばらく見ていると、、、
「あの人、登りで会った人じゃない?」という声が。お二人の距離がちょっとあったためか、こっちまで聞こえました。手を振る様子が見えたので振り返すと気づいてくれたようで、「ルートありがとうございましたー!」と聞こえてきました。「こちらこそですぅ!あと少しですよー!お気をつけてー!」とお返しを。なんだか、とってもいい気持ちです。新しい山の仲間に出会えた、そんな気持ちになりました。
ほっこりした気持ちでまた下山に進むと、夏道との分岐点に到着。下からのトレースはなし。ということは第二ルンゼに人はなし。なら金糞峠へ向かいます。冬道というのはいわゆる縦走路のトラバースですね。その先で右からの合流トレースあり。あれ?夏道出口にトレースなかったけどな?あまり考えず左に進みました。
しかしなんか景色が違う。でもこのガッツリトレースはどこへ?方向がおかしいことに気づくも、この濃いトレースの行き先が気になってしまい進むと、、、行き止まりやん(^^;)!誰や、最初にまちごうたのは(笑)!いや、山は自己責任ですから悪いのはワシですわ。もう笑てなしゃあない。登り返すか!最後にドラマをありがとう!
引き込まれた人が往復で踏むので足跡が濃いのですね。しかも下りだと夏道との合流かと勘違いしちゃうし。とりあえず入り口に枯れ枝で×を付けておきました。さてさて下山。この先はドラマもなく駐車場に着きました(笑)。
へとへとの体に流し込むべく、車に仕込んでおいたコーラが実にうまい(^^)!着替えを済ませると帰路に着くことに。湖西道路は夕方には絶対混みますが、今日は帰省の人でさらに混むかもしれないので、早々に出発します。本日もありがとうございました。先頭ルンゼ・先頭ラッセルと、最高の初登りができました(^^)!感謝!
天候 | 晴れてました!時折霞んだ程度です。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
第一ルンゼは下部は思ったほど雪が付いていないように思いましたが、上部のラッセルはゴリゴリにしんどかったです(^^;)。感想に記しますが、堂満からの下山路にホイホイができていたので×を付けておきました。すぐに消えると思いますが。 |
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