七面山 ―敬慎院に参籠―

2015年12月04日(金) ~ 2015年12月05日(土)

• GPS: 10:10
• 距離: 17.9km
• 登り: 1,736m
• 下り: 1,941m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:40
• 休憩: 0:16
• 合計: 3:56

距離 6.0km 登り 1,284m 下り 83m

11:33 七面山表参道登山口
15:13 15:29 敬慎院
15:29 宿泊地

2日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 0:33
• 合計: 6:12

距離 11.9km 登り 462m 下り 1,870m

7:35 宿泊地
8:35 8:42 七面山（山頂標柱場所）
9:08 9:33 希望峰
9:58 七面山（山頂標柱場所）
10:37 10:38 敬慎院
13:47 ゴール地点（神通坊）

下山した神通坊から表参道の駐車場まではタクシーを利用した。（1450円）

天候

12/4；曇り時々晴れのち雪、12/5；晴れ

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

七面山表参道の登山口にある駐車場に駐車。駐車場の手前にトイレがある。満車の場合は、明浄院の手前の大きな駐車場を利用することもできる。

コース状況／危険箇所等

表参道は整備されているが、北参道は落ち葉や枯れ枝が散乱し（前夜の強風のため？）やや歩きにくい。敬慎院から七面山、喜望峰までは道はしっかりついており危険な個所はないが、大崩れ（ナナイタガレ）には近づきすぎないよう注意が必要。
途中の坊や休憩所はすべて閉まっていた。

写真

12/4 11:22

登山口の駐車場はほぼ満車状態で、スペースを見つけてやっと駐車。

12/4 11:30

登山口の案内板。登山前に、対岸の白糸の滝とお万様の像を見物。

12/4 11:23

紅葉の白糸の滝。

12/4 11:25

白糸の滝の脇に立っているお万様の像。

12/4 11:30

鳥居をくぐり、表参道を登り始める。

12/4 11:32

まず一丁目の石標と石灯篭。五十丁目の敬慎院まで丁石標がある。

12/4 11:35

静寂な杉並木の道を登る。

12/4 13:06

樹林の間から見えた富士山。

12/4 14:39

四十丁目あたりから小雪が降り出した。

12/4 15:05

四十六丁目の和光門が現れた。ここからは敬慎院の境内になる。

12/4 15:10

小雪の舞う杉並木の参道を随身門へ向かう。

12/4 15:18

四十九丁目の随身門に到着。歴史のある荘厳な門だ。

12/4 15:26

随身門前の遥拝所から見た富士山は、雲に覆われている。天子山塊の毛無山と雨ヶ岳（左）も霞んで見える。

12/4 15:28

随身門（奥）から敬慎院へは、大きな木の幹で作った階段を下りる。

12/4 15:21

雪景色の敬慎院は神聖で美しい。

12/4 15:29

敬慎院では、寒い中お坊さんが迎えてくれた。

12/4 16:18

参籠のスケジュールが掲示されている。6時半の七面大明神の開扉のあと、約1時間の夕勤がある。

12/4 16:13

まずは、冷え切った体を風呂で温める。

12/4 16:48

夕食は質素だが、味付けが美味しい。御神酒付き。

12/5 5:53

翌朝、遥拝所からご来光を待つ。富士山の左には毛無山が、麓には身延町の明かりが見える。

12/5 6:30

夜明け前の大菩薩小金沢連嶺。

12/5 6:32

御坂山塊の節刀ヶ岳、黒岳、十二ヶ岳、三ッ峠山（左から）。

12/5 6:36

愛鷹山の南から登るご来光。

12/5 6:37

富士山とご来光。

12/5 6:40

七面山の大崩れ（ナナイタガレ）にも朝日が射している。。

12/5 6:48

随身門からの朝の富士山。

12/5 7:04

朝食も質素だが美味しく、食が進む。

12/5 7:37

朝食後、七面山に向かって出発。

12/5 7:39

遥拝所から見た金峰山の山頂には雲が懸っている。左は小川山と瑞牆山。右は朝日岳。

12/5 7:39

金峰山の右には北奥千丈岳。その右には甲武信ヶ岳も見える。

12/5 7:40

三ッ峠山（右）のアンテナが朝日に光っている。三ッ峠山の左は、十二ヶ岳、黒岳、鬼ヶ岳（黒岳の手前）、節刀ヶ岳。

12/5 7:41

ピラミダルな大洞山はすぐ目立つ。右には雲取山が見える。

12/5 7:41

金峰山の雲も流れ、五丈石も見える。

12/5 7:41

毛無山と雨ヶ岳。左奥は三ッ峠山。

12/5 7:41

眼下には身延山が見える。

12/5 7:48

七面山を見ながら、薄っすら積もった雪を道を歩く。

12/5 7:57

大崩れ（ナナイタガレ）は恐ろしいほどの崩壊だ。

12/5 7:58

時々、落石の音が聞こえ、崩壊が進んでいる。

12/5 8:12

大崩れから見た富士山と愛鷹山。

12/5 8:22

富士川と駿河湾が光り輝き、周りの山々は墨絵のようだ。

12/5 8:36

三角点のある七面山の山頂は展望がない。

12/5 8:47

七面山から更に南の希望峰へ向かう。

12/5 8:52

希望峰が見えてきた。

12/5 9:28

南アルプスの展望がよい希望峰に到着。

12/5 9:12

木々の間から眺める富士山。

12/5 9:26

希望峰から見た七面山。左後方は北岳。

12/5 9:11

白根三山。北岳がひと際高く聳えている。

12/5 9:11

塩見岳の山頂が辛うじて見える。右は蝙蝠岳。

12/5 9:12

すぐ間近に、笊ヶ岳と布引山が聳えている。

12/5 9:21

荒川三山の中岳（左）と東岳（悪沢岳）。

12/5 9:31

聖岳の山頂は雲に霞んでいるが、奥聖岳は何とか見ることができる。

12/5 9:11

南西には南アルプス最南深の大無限山。

12/5 10:34

再び、敬慎院に戻り、眺めた富士山。

12/5 10:39

竜神が現れたという一ノ池。水の色が神秘的だ。

12/5 10:51

北参道を下山する。

12/5 10:55

ニノ池は凍っている。

12/5 11:04

裏参道にある七面山奥ノ院。

12/5 11:02

七面大明神が現れたとされる奥ノ院の影嚮石。

12/5 11:33

樹間から白根三山を間近に見ることができた。

12/5 11:44

明浄坊からの富士山。

12/5 12:27

樹齢700年と言われる安住坊の大トチノキ。

12/5 13:11

麓の近くでは、まだモミジが紅葉していた。

12/5 13:38

標高差約1600m下り、やっと北参道の一丁目に到着した。

12/5 13:43

北参道の登山口の朱の鳥居。ここからタクシーで羽衣に戻る。

撮影機器：

Canon EOS Kiss X5 Canon

感想

ayanao

ここ数年、初冬の七面山に登りたいと思っていたが、今回やっと登ることができた。
しかも、敬慎院に泊まり勤行という貴重な体験をし、これまでとは趣のことなる登山であった。

【参考】敬慎院の宿泊（参籠）
勤行（礼拝）を行う宿泊で、1泊2食付で5,200円（開扉料2000円含む）だった。
3人で宿泊した部屋は10畳間で、電気ストーブの暖房もあった。
浴室は4-5人入れる湯船があるが、石鹸は使えない。トイレは便座暖房付きのウォシュレットだったのには驚いた。
夕食は5時からで、食事は質素な精進料理だが、味付けがよく意外と美味しかった。
夕勤の前に、本尊の七面大明神の開扉があり、お札を頂いた。
夕勤は、僧侶の読経に合わせて、お題目を唱えながら団扇太鼓を鳴らす約1時間のお勤めがある。
勤行後に、一ノ池から出た龍の爪などの宝物と修復中の本殿を見学させてもらった。
その後、布団を敷いていただき、湯たんぽまで入れくれた。
消灯は9時、翌朝の起床は5時30分だった。（季節により異なるようだ）
朝勤は、ご来光撮影のためパスさせてもらい、7時から朝食をいただいた。

1000人宿泊できるそうだが、この日は私達を含めて4人であった。冬季は宿泊者も少ないそうだ。
お坊さんや宿坊の方は親切で、また勤行に励む真摯な姿に頭が下がる思いであった。