ウペペサンケ山(糠平富士)メトセップ林道コース
- GPS
- 33:43
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 1,503m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
メトセップ橋(6:10)-メトセップ林道ゲート(6:20)-除雪終了点(ゲートより約4キロ 8:00)-林道崩落地点(10:30)-東尾根1300付近C1(12:10)
(2日目)
C1(5:00)-1595東尾根頭(6:15)-1696(7:10)-糠平富士(8:20)-引き返し地点(8:20)-1595東尾根頭(9:50)-テン場(11:10)-林道崩落地点(12.38)-除雪終了点(13:50)-林道ゲート(15:30)-メトセップ橋(15:40)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
糠平富士からウペペサンケ山頂上までのリッジは極めて細くソロでは諦めました。だって怖かったんだよん |
その他周辺情報 | そりゃあなた糠平温泉郷でしょう |
写真
感想
所属山岳会の冬山訓練に一日しか参加できなかったので冬山泊を経験しないままに冬の本格シーズンを控えてしまう
これはまずいと個人補講としてウペペサンケに単独で向かう
今日は私も初めてのメトセップ林道を選択
林道ゲートに荷物とスキーをゲート脇に置いて車をメトセップ橋糠平側の小さな駐車帯があるのでデポ
徒歩でゲートを越えてスキーを履いていると重機をつんだトレーラーがゲートを開けて進入してきた。
「写真撮りに来たのか〜い♪」
そんなに私の格好がお洒落に見えるのかと納得する。
「登山でーす♪」
ゲートから4キロ手前(メトセップ川をまたぐ橋手前)まで除雪されていて、ラッセルの必要はないが帰りはスキーを使えないなと微妙な感じで除雪終了点を乗り越える。
もともと雪は少ない。
メトセップ川の堰堤群が終わる頃にウペペサンケ山の白く輝く鋭い山影が目に飛び込んできた。
ところが屏風山麓の土場に向かうために大きくカーブする地点手前の林道が崩落していて沢が穴をのぞかせていた。
スノーブリッジもなくて「万事休すか」と思うが少し上流側に細い倒木を芯とした弱弱しいスノーブリッジを恐る恐る渡る。
屏風山には向かわず東尾根に直接登る作業道を選択する。
作業道が切れてここが結構な急登斜面。
1300以上は強風のため山全体に雪煙が舞っているのが見て取れた。
もう少し先の平坦地にテントをあげることを考えていたが、強風を避けるために1300付近の南斜面にテントを張る。
ゴーゴーと鳴り響く風音を聞きながら地図ロイドで現在地の地理院地図のリンクを所属山岳会にメールで流し、このままの状況であれば山頂に向かわず下山する旨伝える。
翌日、糠平温泉郷の灯りを励ましに暗い中を稜線に向かって登っていくともともと弱まっていた風が消えていく。
稜線に登り眼下の糠平湖や遠くのクマネシリ山塊・更に奥には阿寒岳の一群が目に飛び込んできた。
さてとクラストした雪面にアイゼンを踏み進めると、これがいわゆるバリズボ状態で体力を使う。
糠平富士を越えて動物の足跡を追いながらウペペサンケ山頂をめざすが両側が切り立っており、北側の斜面には大きな切れ目が雪面に4本入っており、南側の斜面はトラバース気味に下を歩けば何とか行けそうだが雪が少なくいやな予感が払拭できない。
靴幅リッジ(両足で立てるけど)に立ちながら十勝連峰・ニペソツの勇姿を眺めながらしばし逡巡する。
前にも後ろにもあり得ない好条件ではあるが、それでもなんとなくやな予感が払拭できずに、糠平富士であきらめることにした。
糠平富士から然別湖がのぞけ、廻りを取り囲む山並みを楽しんだ。
さて、ピンクテープを回収して東尾根を下るがガリガリのバーンに板をコントロールできないままにテン場に到着。
今年の冬もまたこれかとプラブーツに山スキーに全く上達のない自分を呪う。
一回は雪の下の灌木に足を撮られ頭を下にの大転倒。
雪はまだまだ少ない。
テント撤収後の全装での下山が思いやられたが、急登部分はキックターンながら順調に降りれたし、林道部分はなぜかトレースががたがたでトレースをたどらずに滑っていった。
スノーブリッジがまさかの崩落。
沢の水が少なくて助かった。
開通は雪が降るまでお待ちください。
かくして除雪してある林道であるが、再びシールを貼り、雪が薄いところはスキーを浮かせながら歩くしかない。
次第に足に効いてきて誰かに目撃されたらなまはげみたいな鬼気迫る形相だったに違いない。
作業期間は1月30日まで。
今年は雪の少ないこの時期はあまりおすすめしないかな?
自分の技量不足で最終ゴールには到達できなかったものの、冬らしい山を晴天の下、満喫した二日間だった。
ただ、冬訓練の肝であるテント泊のマナー復習はなっちゃいなかったような。
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