歴史と信仰の山、鐘ヶ嶽。広沢寺温泉P〜山神トンネル前〜鐘ヶ嶽 周回

2015年12月31日(木) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 7.3km
• 登り: 484m
• 下り: 489m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:11
• 休憩: 0:07
• 合計: 2:18

13:32 スタート地点
13:56 13:57 山神トンネル前広場
14:23 14:25 鐘ヶ嶽山頂
14:27 14:29 浅間神社
15:06 15:07 上杉公内室の墓分岐
15:24 15:25 浅間神社入口
15:50 ゴール地点

ルートをどちらから選択してもそれほど時間は変わらなそうです。
階段は踏み幅が狭いので下るより登る方が安心感がありました。
神社入口からゴールまでは遠回りしてコンビニで買い物しているので参考にはなりません。

天候

晴れ。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

広沢寺駐車場の横に無料の駐車場があります。
トイレが設置されている方は広沢寺の駐車場です。

バスで来る場合は神奈川中央交通 広沢寺温泉前か鐘ヶ嶽バス停で下車。

コース状況／危険箇所等

枯れ葉が多く落ちていて路面状況が読めない所もあります。下に石があったりしたので注意して下さい。

名所の石段は足を置く幅がとても狭いです。補助のロープがある所もありますが、登りも下りも注意が必要です。

その他周辺情報

広沢寺温泉 玉翠楼 立ち寄り湯１０００円。

広沢寺温泉入口のバス停近くにセブンイレブンがあります。

山神トンネル手前の広場と、広沢寺温泉入口バス停から鐘ヶ嶽に向かう途中に仮設のトイレがあります。

写真

12/31 13:33

締めのお山は何処にしようか散々迷って大晦日を迎えてしまいました。

12/31 13:37

ガイドブックで前から行きたかった鐘ヶ嶽（右奥）。

12/31 13:38

マイナー過ぎて同行者がいる山行計画には入れられなかったのですが、今日は一人なので気楽に行ってきました。

12/31 13:45

鐘ヶ嶽ハイキングコースの正規のルートだと鐘ヶ嶽バス停側からになります。

12/31 13:46

そうなると出口は山神隧道の広場になります。

12/31 13:52

過去に二度、不動尻からこの道を下っているので今回は登ってみたくなりました。

12/31 13:52

舗装路と言えどなかなかの登りです。

12/31 13:56

山神隧道前の広場に到着。残念ながら今日は化けトンは抜けません。

12/31 13:56

広場の奥に登山道があります。ちなみにこちらのトイレは使用可です。妖怪ポストの様な黄色い箱にはヒル避けの塩が入っています。

12/31 13:57

登山道は東丹沢らしくザレた道に枯れ葉が積もっています。階段状になってる岩場には鎖が設置されています。

12/31 14:04

分岐に着きました。この木の裏手から大山見晴広場Bまで30分、とマジックで手書きで書いてあります。

12/31 14:04

道はあるけど今日は時間がないので次回は攻めてみたいと思います。

12/31 14:08

稜線に出れば緩やかな登りが続きます。

12/31 14:08

ここしばらく雨が降っていないので路面はサラサラしています。

12/31 14:09

山容からは想像も出来ない心地よい稜線歩き。

12/31 14:11

崩落した所もあります。補助のロープがありますが、使用していないので安全性は確認しておりません。

12/31 14:13

少しだけ登りがありました。丸太と木の根で足掛かりは悪くないので楽に登れます。

12/31 14:17

今年は回数は少なかったですがとても楽しい山行が出来ました。

12/31 14:17

大雨に見舞われたり怪我や事故もなく無事に下山出来た事は本当に嬉しいです。

12/31 14:20

来年はより高い山を、より長い距離を、より重い荷物に挑戦していきたいと思います。

12/31 14:22

ヨレヨレの鹿柵の先に石像が見えてきました。

12/31 14:22

逆から登ってきたので石像は後ろ姿で出迎えてくれました。

12/31 14:23

鐘ヶ嶽山頂に到着。誰も居ないのでとても静かです。

12/31 14:23

いや、居られました。不動明王が2体。

12/31 14:22

明治12年に再建されたと彫ってあります。最初に建てられたのはいつなんでしょうね。

12/31 14:23

山頂では景色は望めませんが、ベンチもありゆっくりとくつろぐ事が出来ます。

12/31 14:23

この山の記録は室町時代から残っているそうです。

12/31 14:25

下を覗くと神社の屋根が見えます。銅の屋根が張られたばかりでとても綺麗です。

12/31 14:26

山頂から少し下ると浅間神社の境内です。

12/31 14:26

ベンチも置いてあり見晴らしも良いです。

12/31 14:27

今は修復工事中で足場が組んであります。

12/31 14:27

まだ青くなる前の銅板の屋根が輝いて荘厳な風格を醸し出しております。

12/31 14:28

階段を降りると鳥居があります。山の上に在る事を忘れてしまう程に立派な神社です。

12/31 14:28

軍服姿の石像。昭和初期に建てられた物みたいです。

12/31 14:28

持っている旗に小嶋 勇（コジマ ユウ）と彫ってあります。

12/31 14:29

千葉の小嶋家の方が多くの寄付をしたようです。

12/31 14:31

巨大な岩に仏様が鎮座してます。苔むした姿から神秘的なパワーを感じます。

12/31 14:33

こちらの巨石の上には木が根を下ろしています。

12/31 14:33

階段の下から見ると圧巻です。壁にしか見えません。

12/31 14:35

下の入口から登ると階段は400段位あるそうです。

12/31 14:37

この辺りで階段は一旦無くなります。丁目石には26丁目と彫ってあります。

12/31 14:39

廿で二十と読むんですね。ちゃんと変換もされます。

12/31 14:40

木漏れ日が温かい稜線上の道。秋の紅葉の時期にまた必ず来てみたいと思います。

12/31 14:43

急に視界が開ける所に出ました。山肌からせり出た巨石の上に石碑が建てられています。

12/31 14:44

雨風に晒されても倒れない姿に男気すら感じます。

12/31 14:44

景観が良いので一休みしたくなる様な場所ですが、ベンチ等はありません。

12/31 14:44

横から見るとこんな感じでせり出しております。

12/31 14:45

下を覗くと先程歩いてきた山ノ神橋近くの堰堤が見えました。

12/31 14:45

大山から延びる唐草峠を経て不動尻に繋がる稜線。20日に歩いたルートです。

12/31 14:47

牡丹石。大山以外にもあったんですね。

12/31 14:48

ちょうど20丁目辺りから出土し始めます。

12/31 14:50

それもかなりいっぱい。大山のそれより形がクッキリしています。

12/31 14:51

登山者が少ない分、踏み削られていないのかも知れませんね。

12/31 14:52

明治の初期までは神社と寺院が分けられていなかったので、この山の歴史を考えれば観音菩薩が参道に置かれていても不思議な事ではないのでしょう。

12/31 14:53

分岐に着きました。ここで地図を広げて休憩。

12/31 15:04

左に行くと「上杉公 内室の墓」と指導標にあります。

12/31 15:06

ここです。分岐から1〜2分の所にありました。

12/31 15:06

その先にも道はありましたが作業道なので引き返します。

12/31 15:09

厚木市の案内を拝見させて頂くと28丁目まであるそうです。

12/31 15:09

28丁目と言えば大山の山頂までと同じ数です。

12/31 15:10

標高が1252mの大山と561mの鐘ヶ嶽。

12/31 15:11

大山では登山道の少し平地になった所にありますが、鐘ヶ嶽は其処ら中にありました。

12/31 15:12

9丁目からは丁目石の上に観音菩薩や不動明王が鎮座されています。

12/31 15:13

仏教の知識があればさりげなく説明とか載せちゃうんですが…。

12/31 15:14

大日如来…日本の仏教では一番偉い仏様だそうです。山岳信仰では富士山の浅間神社に奉られているそうです。

12/31 15:17

普賢菩薩…釈迦如来の弟子で頭の良い人だったそうです。

12/31 15:18

文殊菩薩…この人も釈迦如来の弟子で大変頭が良かったみたいです。

12/31 15:19

大変頭の悪い僕には調べた所で何の事だかさっぱり解りませんでした。

12/31 15:19

こっちの妖怪ポストの中にもヒル避けが入っていました。

12/31 15:20

鹿柵のゲートは開けたら閉めましょう。固定の金具は上下で2箇所あります。

12/31 15:21

最後（最初？）の菩薩像は風化されて姿や名前を拝見する事が出来ませんでした。

12/31 15:21

登山道は参拝に来られる方の為にとてもよく整備されていました。

12/31 15:21

歩いているだけで煩悩が取り払われる様な清々しい気持ちになります。
逆からですけど…。

12/31 15:22

境内まで1時間以上かかる神社の第一の鳥居。

12/31 15:24

パッと見、ここが登山道の入口とは思えないです。

12/31 15:24

入口にもこの山と神社の由来が書かれています。祀られている神様達は古事記の中にも出てくるかも知れません。

12/31 15:24

登山道の入口は左側の掲示板がある所です。

12/31 15:28

鐘ヶ嶽バス停付近から撮った鐘ヶ嶽。

12/31 15:29

バスで来られる時はこちらのバス停が一番近いです。

12/31 15:49

一旦、県道のコンビニでアメリカンドックを買い、食べながらスタート地点の駐車場に着きゴールです。

撮影機器：

SH-01G SHARP

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 靴 ザック 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 タオル

感想

takeshimaru

ガイドブックを読んだ限りでは鐘ヶ嶽の魅力は全く分からなかったです。
この山の歴史や成り立ちを勉強した上で行けばもっと面白く感じたと思います。
日本の神様が祀られた神社に仏教の仏様が参道に置かれているのは、ここが神社優先の社寺である事がわかりました。
そして信仰的ルートは鐘ヶ嶽を参拝した後に日向薬師に行くのが正しいみたいです。
今回は単発で（それも逆から）登ってしまった事は勿体なかったなぁ…と後から調べて後悔しています。
山を登る楽しさの新しいバリエーションが出来たので、次回鐘ヶ嶽に赴く時にはもっと時間を掛けて学んできたいと思います。

コメント

にし

丹沢マスター
takeshimaruさん、こんにちは！

大晦日に山納めですか〜！　羨ましい限りです
こりゃまた、マニアックなコースで 　鐘ヶ嶽･･･知りませんでした
takeshimaruさんは丹沢マスターですね

takeshimaru

Re: 丹沢マスター
Ni-shiさん、ありがとうございます。
丹沢の道、山塊の中を歩き回って丹沢マスターになりたいですね(笑)

鐘ヶ嶽は山頂から東側は神社、西側は山道、高低差も４００ｍぐらいの癒し系の山でした。
考えてみたら森林浴と軽い運動とお参りが出来て、帰りに温泉とか入ったら結構贅沢な所ですね(笑)