巻機山


- GPS
- 08:32
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,552m
- 下り
- 1,553m
コースタイム
天候 | 晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするにはじゅうぶん。朝のうちは雪質硬くアイゼン等がないと登降が難しかったが、時間の経過と共に緩み行動し易くなった。 |
写真
感想
冬期登山口近くには5:40頃に到着。既に10台以上の車列。飛び石連休の平日だが、天気予報が比較的良いので当然の風景かもしれない。支度の後5:53に行動開始。今年はどこも積雪が豊富で、道路から雪面に上がるのが大変。板を持ってカチカチの雪の上をよっこらしょ、という感じで登る。雪は多い上、一昨日新雪があったらしい。早朝のためガリガリ音がうるさいが、気温が上がる予想なので帰りには緩むだろう。初めは沢を左手に見つつ進む。ほぼ埋まった箇所もあり、今年の雪の多さが窺える。トレースは昨日と今日の分がありばっちり。しかも凍って硬いので、Zさんはつぼ足アイゼンで快適に進んでいる。重たいシール+スキーよりもよほど快適そう。夏期駐車場を過ぎ更に少し進めば井戸尾根の登り口に到着。ここまで1時間ほど。ようやく本格的な登りが始まる。井戸尾根は、最初緩やかでやさしいが徐々に傾斜が付き尾根に上がる手前は結構な傾斜になる。ぶなの森が広がりきれいだが、登るのは毎度楽ではない。トレースを利用させてもらいつつ進む。傾斜が付いてきたらクトーを着ける。アイゼンのほうがより確実だが、トレースがかなりしっかりあるのでクトーでも行けそう。時折ピックストックのピックも利用しつつ、ジグザグに登って井戸の壁をクリア。無風だったため、登りで汗だくになった。尾根に上がったところで小休止。休憩後もクトーを着けたまま進む。ここからしばらくは緩斜面が続く。雪は相変わらず硬い。トレース利用で進み、森林限界に出る手前で休憩。テントが一張りあった。ここまでで出発から3時間ほど。けっこうかかったが、休憩は少なめ。この上は樹木がなく風が体を冷やすため、休憩中にジャケットを羽織る。が休憩後に歩き出すもしばらくは風なく、日差しと雪面からの照り返しで暑いくらい。春山だなあと思う。前巻機まで広大な斜面が続くが、途中からは雪質が硬くて難儀した。毎度のことではあるが、もう少し時間が経過した後なら緩んで恐怖感も和らぐと思うが、今日はピックストックを使いつつ慎重に滑落しないよう登る。硬い氷に近い斜面と柔らかい斜面が交互にあった。傾斜が緩むと前巻機が近い。前巻機の標識は頭が雪面から出ていた。風の抜ける箇所で雪が積もりにくいのかもしれない。前巻機から巻機山本峰の眺望が良い。風は冷たいがしばし見とれる。ここからは一旦避難小屋に向けてシールを着けたまま下る。下ったコルのあたりで休憩。無風なので暑い。避難小屋がこのあたりにあるはずだが、雪の下のため存在を確認できず。小屋を丸々隠してしまう積雪とは。またこの周辺にはスノーモンスターの生き残りのような木々が見られた。もっと早い時期なら、よりそれっぽいスノモンが見られるのかもしれない。休憩後最後の登り。我々よりももっと早い時間に出発したハイカーとのすれ違いが増える。斜面を登り切ったら最高点まではもう少し。11:16に無事巻機山の最高点に到着。雲はあるものの高曇りのため展望は良かった。Zさんは結局つぼ足アイゼンで登り切った。風弱く、山頂にいても寒さはあまり感じなかった。Zさんには休憩してもらうが、自分は帰り支度が要る。風が弱くて助かった。11:30に下山開始。避難小屋手前の斜面はまずまずの雪。カリカリでなくて良かった。避難小屋からはトレースがばらけているのでつぼ足では大変そう。シールを着けて登り返し、前巻機到着後に再度シールを外す。この下が登りの時は雪が硬くて緊張したが、帰りの時点では適当に緩んでいて登りの時ほど怖くはなかった。とは言え慎重に下る。傾斜が緩めばあとは快適なスキーができる。樹林帯に入るまでは楽しいゲレンデが続いた。樹林帯に入ると標高も下がるため、雪質が徐々に重くなる。水気が多くて板を回すのに苦労する。滑るよりも標高を落とす、という表現が正確になってくる。井戸の壁の上部で水分休憩したら壁を下る。登りの時はわずかだったトレースは、この時間無数にできていた。壁をスキーで下りるのは楽ではないが特に問題なく下りられた。井戸尾根が終わればあとはほぼ消化試合。湿気て滑らない雪に手を焼くが、好天の日の午後の春スキーなんてこんなものだろう。夏期駐車場を過ぎたら先に行かせてもらう。あまり滑らない雪を滑り14:16に行動終了。路駐は朝よりも更に伸びていた。登山口付近には花粉を着けた杉の木があるので、下山して一番最初にしたのはマスク装着だった。到着してからおよそ15分後、途中でスノーシューを装着したZさんも無事下山。往復で8.5時間以上かかったが、終日天気良く風弱く展望良く、春山を楽しめた。しかし帰りは平日にも関わらずあちこちで渋滞がひどく、それには閉口した。飛び石連休と年度末が原因なのかもしれない。
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