塩谷丸山ピストン 初ワカン(&初PLフィルター)
- GPS
- 05:03
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 562m
- 下り
- 561m
コースタイム
天候 | 雪〜曇り〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは見つけられず。風が強いエリアはトレースがほとんど分からない。 上りはそれ程迷うことないが、下りは自分が来たトレースすらほとんど消えていたので、GPSで確認しながらなどした方が安全。 |
その他周辺情報 | 新千歳空港温泉は非常に良かった。 |
写真
装備
備考 | 日焼止め |
---|
感想
新年早々に北海道に行く用が出来たので、前回行って味をしめた小樽周辺の山を歩くことにする。出来れば、塩谷丸山から遠藤山を通って天狗山までの縦走コースにチャレンジしたいと思っていた。
小樽は前日から雪が舞っていた。朝一でホテルを出ると、相変わらず雪が舞っていた。JRに一駅乗って塩谷で降りる。身支度を整えて出発。雪は止んでいた。
駅舎を出て車道沿いに歩き、踏切を渡って、ガスタンクを左折して直進。登山口までは雪は積もっていたが圧雪されていて歩きにくくは無かった。登山口付近まで来ると、雪が深くなる。周囲は高速道路らしき工事現場で、組み上げられた骨組みやプレハブが並ぶ。
案内に従って登山道へ。初め山すそを巻くようにして、反時計回りに進む。途中山すそから離れて山の中に入っていく。昨日から雪が降っていたのでトレースが全て消えて無くなっているかと心配だったが、細いながらもしっかりトレースが付いていたのでホッとする。トレースの有る無しでは進みやすさが大違い。
傾斜がきつくなって来たところで、いよいよワカンの出番とする。初めなんとなく着けていたらひもが足りなくなって焦る。慌てて説明書を読み返し、ひもはわっかの中を通すことを思い出す。現場で本番は危険だと何度も痛い思いをしているのに懲りない。。。
ワカンを履くと、足裏が滑らないのでぐいぐいペースが上がる。樹林帯を進む。そのうち、右方向から強い風が吹いてくる。急激に冷えてきて慌ててバラクラバ(目だし帽)を被る。風が出てくると、雪山に一人ぼっちという実感がひしひしと迫る。
トレースがあるので迷うことは無かったのだが、傾斜が更にきつくなった辺りで、トレースがはっきりしなくなる。なるべくピンクテープに沿うように進んでいたが、トレースがフェードアウトしていったので、直登に切り替える。全くトレースの無い雪山斜面を斜行しつつ直登してみると、足は取られるしバランス悪いしちっとも進まなくなる。ここまでのトレースを作ってくれていた数日前の登山者に今更ながら感謝の念。
えっちらおっちら進んで、傾斜のきつい所を抜けると、次は樹林帯から抜け、一面の雪原となる。その雪原に反射板が見え、ちょっと一安心。この辺りは風も強くてトレースもほとんど残っていないので、新雪上を踏みしめ踏みしめ歩く。ワカンのおかげか体重+荷重が軽いおかげか、それ程踏み抜きに悩まされることも無かった。
ただこの辺りまで、時折青空も見えていたが、もっぱら曇り空で時折雪が舞うような状況だったし、更に目標としていた9時までに塩谷丸山山頂には着けそうに無かったので、天狗山への縦走は諦めることにする。
先の方に岩肌がちらほら見え始め、頂上直下のきつい斜面を登り切ると、塩谷丸山頂上。着いた直後は天気も良くないし、風が強くて寒いし、見晴台方面は雪庇となっているし、周囲の写真を撮ったら早々に下山するつもりだった。
ところが、いざ下り始めようとした時、南西方向から雲が切れ青空が広がり、そして太陽が姿を現す。すると、周囲の景色が一変し、近くは片側から光が当たって雪を被った木も立体的に見えるし、遠くの山々もずっとしっかり見えるようになってくる。体もじんわり暖かくなってくる。写真撮影にも力が入り、今回初のPLフィルターも活躍してくれたかな。
先ほどまで恐怖の対象でしかなった雪庇までもが美しい自然の造形物に見えてくる。その脇を通って見晴らし台へ。見晴台からは、遠藤山方面が望める。今の天気なら遠藤山を超え更に天狗山への縦走も行けるのでは、という誘惑に襲われたが、帰りの飛行機の時間や、何せ雪山単独に不慣れなことなどを踏まえて、これ以上先に進むのは踏みとどまることにする。
見晴台の周辺は風が強いのか、岩肌が一部露出していた。しばらくそこに座って休む。そうこうするうちに、天気がまた曇ってくるし、そうすると寒さと恐怖心が襲ってきたので、下山を開始する。頂上で青空が広がったのは、本当に短いタイミングだったようで、実にラッキーだった。
縦走は諦めるにせよ、下山は夏道以外のルート(スキー用?)で帰りたかったが、慣れない山それも雪山で無理はできず諦める。元来た道を戻ろうとしていてそれでもトレースが消えかかって行き過ぎたり(GPS様々である)、雪山というのはやはり怖いものだなと思う。
登りは活躍したワカンだったが、下りは靴からずれたりひざの可動範囲を狭めたりで今一な感じであった。途中傾斜が緩くなったところでワカンを外し、ペースを上げて12時過ぎの小樽行き列車に乗る。
小樽でホテルに預けてあった荷物を回収し、再び駅に戻って新千歳空港へ。新千歳空港では初めて空港温泉に入ったが、これが想像以上に良かった。露天風呂ではキリリと冷たい外気に顔を冷やされながら体はポッカポカという至福を味わえる。また、普通の滑走路は見えないのだけど、自衛隊の飛行機が編隊組んで飛んでいくのは見えてこれはこれで相当迫力があった(爆音の大きさは好き嫌いあるだろうけど)。お風呂以外にもリラックスルームでほとんど横になって寝たりマンガ読んだり出来るし。まあこれも天狗山への縦走を諦め時間に余裕があったから出来たことだけど。
コメント
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あけましておめでとうございます。未だ年賀状をお送りできずスミマセン・・・
(年末年始返上の仕事中のため。その割には昨日、運動不足に体が悲鳴を上げ、新年一発目の赤線延ばしに行ってきたのですが ^^;)
さて、出張ついで北海道登山、この時期に敢行するとしたら余程天候に恵まれないといけないわけですが、それが見事大当たりということで、新年一発目が凍てついた北の大地の大展望とはうらやましい限りです!!
かつてのチャリ旅と同じく、かなりギリギリのヤバい状況の中でウダウダしながらも、条件の変わり目を突いて美味しい景色をゲットしに行くのは、相変わらずhiyo-ruさんらしいやと思いました。
あ〜、私も久しぶりに北海道に行きたいなぁ……。昔と違って、有名な観光地はといえば、已経被中国人占領了、没有寧静的地方…… 。所以我覚得、這様(対中国人来説)無名的山上、就是北海道的最後浄土……。
というわけで、今年はもっとhiyo-ruレコが頻繁にアップされるのを楽しみにしております♪
どうも明けましておめでとうございます。
こちらこそ、年末に東京に戻ることができず、失礼しました。
京都では何となく山に行きそびれていただけに、今回の北海道雪山歩きには結構気合入っていました。
元々は縦走する気満々だったのですが、いざ現地に行くとその気概が徐々に萎んで行き、塩谷丸山までのピストンにしておこうと恒例のヒヨリが発動されてしまいました。
まあ、今回はその浮いた時間で新千歳空港も堪能出来た、ということでネ
頂上で晴れてくれたのは、本当にラッキーでした。次回こそは縦走をと思っているのですが、冬場はそうそう天候に恵まれるのにも難しいのかなあ。まずは、無雪期に縦走してルートに自信をつけておかないと、ちょっと雪道では危ないような気がします。。
今年はbobandouさんに負けないよう(イヤ、絶対負ける )、もう少し頑張って山行こうと思います。まずは、冬のうちにもう一度くらい雪山攻めようかしら。
ではでは。
元旦にトレースを付けた者です。今年は雪が少ないので、あえて夏道から登りました。夏道から何度か外れたり、下山時に真っ直ぐ下りて崩したりしたので迷ったとしたらゴメンなさい。樹林帯を抜けた後に新雪をラッセルしたとのお話。私、反射板で引き返したもので…私も塩谷駅から2時間強かかりました。
peterpanさん:
どうもはじめまして!コメントありがとうございます。
年末年始にかけてトレースをつけてくれた方がいたおかげで、本当に助かりました。
平日の朝一となると、さすがにその日は一番乗りだったので、最初から最後までノートレースだったらさすがにもっと頂上までも時間がかかったでしょうから。
下山時は、私も負けじとトレース崩してしまいました。内心申し訳ないと思いつつ
雪山では、peterpanさんのように途中で引き返す勇気も必要ですよね。
これからも雪山経験値上げて行きたいと思います!
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