日吉大社から比叡山巡り（横川のキタヤマオウレンは満開です）

2025年03月22日(土) [日帰り]

• GPS: 05:16
• 距離: 15.1km
• 登り: 1,090m
• 下り: 605m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:37
• 休憩: 1:19
• 合計: 5:56

距離 15.1km 登り 1,090m 下り 605m

8:38 比叡山坂本駅
8:48 京阪坂本比叡山口駅
9:39 9:47 奥宮（牛尾宮・三宮）
9:50 9:51 八王子山
10:03 神宮寺山
10:24 十禅寺山
10:36 10:38 三石岳
10:52 10:54 阿弥陀峰
11:01 11:02 中尾坂下山口
11:15 11:18 元三大師堂
11:26 11:34 定光院
11:40 元三大師堂
11:44 11:51 横川中堂
12:37 12:41 釈迦堂
12:51 12:53 浄土院
12:59 13:01 山王院
13:06 13:14 阿弥陀堂
13:20 13:49 延暦寺根本中堂
13:53 阿弥陀堂
14:10 14:12 比叡山
14:34 ケーブル延暦寺

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路:JR比叡山坂本駅
途中:横川から西塔まで比叡山内シャトルバス（600円）
復路:坂本ケーブルでケーブル坂本駅へ下山（870円）、京阪坂本比叡山口駅から帰宅

コース状況／危険箇所等

　日吉大社の奥宮から八王子山山頂への道があまり歩かれていないようで、わかりにくいです。また、林道から分岐し三石岳山頂への登りがとても急で私は4本足で攻略しました。山頂といっても、展望や史跡があるわけでないので、山頂に行くために整備されたルートをはずれるより、パスした方がよいです。
　それ以外は、よく整備された参詣道ですが、比叡山のお堂巡りは、アップダウンが多く、体力が必要です。

その他周辺情報

日吉大社参詣料：５００円
延暦寺参詣料：１０００円

写真

3/22 8:43

比叡山坂本駅から、日吉大社へ向かいます。
坂本は、比叡山・日吉社の門前町で、いろいろな史跡があります。坂本だけで、また一日、訪問したいくらいです。

3/22 9:00

二宮橋
日吉大社の境内を流れる大宮川に、日本最古の「日吉三橋」として知られる三基の石橋が架けられています。大宮橋・走井橋・二宮橋の三橋で、豊臣秀吉が寄進したと伝えられており、いずれも国の指定文化財になっています。

3/22 9:05

日吉大社西本宮楼門
今日は、日吉大社の境内地を通って横川に登ります。
まずは西本宮に参ります。

3/22 9:08

神猿と書いてまさると読みます。
「日吉さんといえばお猿さん」といわれるほど。
西本宮の楼門の軒下四隅には、それぞれ違ったポーズの神猿さんがお参りに訪れる方々を見守っています。

3/22 9:09

西本宮本殿
国宝です。日吉造（ひえづくり）という独特の建築様式です。
大己貴神（おおなむちのかみ）をお祀りしています。

3/22 9:15

東本宮
本殿は国宝です。
大山咋神（おおやまくいのかみ）をお祀りしています。
日吉造は、全国で日吉大社にだけみられる特殊な構造で、前面と両側面にひさしが付いています。

3/22 9:37

イスノキの花でしょうか
マンサクの仲間です。
真っ赤な花を咲かせています。

3/22 9:41

八王子山は日吉大社の東本宮の後ろにそびえる標高381mの山で、その山頂近くに日吉大社の奥宮の牛尾宮、三宮宮があります。

3/22 9:44

日吉大社の奥宮からは、琵琶湖が一望できます。

3/22 10:39

三石岳の山頂三角点です。
さんごくだけと読みます。ここへの登りが超急登で、道もねかるんでいました。
御覧のとおり何もありませんのでパスが無難です。

3/22 10:56

滋賀医大の霊安墓地を過ぎたあたりで、今日のお目当てのキタヤマオウレンが登場しました。
外側の白いのは実は萼片で黄緑色のひしゃくみたいなのが、花弁です。バイカオウレンは花弁の先端がまん丸で平たい皿みたいですが、キタヤマオウレンは少し楕円で、くぼんでいるのが特徴らしいです。

3/22 11:09

恵心堂
恵心僧都源信は平安中期の僧で985年に著わした「往生要集」が以後の浄土宗信仰の発展に大きな影響を与えました。
ここが我が国の浄土信仰の発祥の地とのこと。

3/22 11:10

道端にはキタヤマオウレンがいっぱいです。
こんなにいっぱい咲いているなんて想像しませんでした。

3/22 11:17

四季講堂（元三大師堂）
元三慈恵大師良源を祀っています。
元三大師が観音菩薩に祈念して授かった百のお言葉がおみくじの原型といわれています。

3/22 11:20

アセビ
比叡山のアセビはまだ、蕾でした。

3/22 11:28

定光院
日蓮上人の修行の地です。

3/22 11:42

キタヤマオウレンの特徴の一つに、バイカオウレンは普通、葉が五全裂するが、キタヤマオウレンは三全裂することが多いとされています。たしかにこの写真のキタヤマオウレンの葉は、3枚です。

3/22 11:42

横川中堂のまわりはキタヤマオウレンがいっぱいです。
ここのは5枚葉が多く、バイカオウレンと見分けがつきません。

3/22 11:52

横川中堂
横川の本堂にあたるのが、この横川中堂です。聖観音菩薩（国重要文化財）が祀られています。
朱塗りの舞台づくりのとても美しい建物です。

3/22 11:59

体力温存と寺社の参拝時間確保のため横川から西塔の移動は比叡山内シャトルバスを利用しました。

3/22 12:33

西塔のにない堂です。
同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。正面向かって左が、阿弥陀如来を本尊とする常行堂、右が普賢菩薩を本尊とする法華堂です。
弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、「にない堂」とも呼ばれています。

3/22 12:35

釈迦堂
西塔の本堂にあたるのが、この釈迦堂です。ご本尊は釈迦如来です。現在の釈迦堂は、延暦寺に現存する建築中最古のもので、もとは三井寺の園城寺の金堂でしたが、秀吉が文禄四年(1595年)に西塔に移築したそうです。

3/22 12:51

浄土院
日本の天台宗の宗祖であり、伝教大師としてしられる最澄の御廟があります。最澄は坂本で生まれました。
枯山水の庭がきれいです。

3/22 13:13

東塔の法華総持院東塔と阿弥陀堂です。
東塔には、大日如来をはじめとする五智如来が祀られており、塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されています。
阿弥陀堂には、檀信徒の先祖回向の道場で、本尊は阿弥陀如来様とのことです。

3/22 13:19

大講堂
本尊は大日如来で、その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。

3/22 13:29

根本中堂
延暦寺最大の仏堂で、延暦寺の総本堂となります。本尊は薬師如来様です。
2016年から10年の予定で大改修をしています。

3/22 13:36

大改修の様子は見学し、写真撮影することができます。
完成後の姿も見てみたいです。

3/22 14:10

横川、西塔、東塔の参拝を終えて、最後に山頂に登りました。
大比叡は比叡山2峰のうち大きい方という意味で「おおひえい」と読むそうです。
一等三角点「比叡山」があります。

3/22 14:42

下山には坂本ケーブルを利用しました。
坂本ケーブル延暦寺駅の屋上は展望台になっていて琵琶湖の展望がすばらしいです。

3/22 14:47

今日は一日雲ひとつない快晴でした。

3/22 15:12

坂本ケーブル「福」号
日本最長2025mのケーブルカーです。
長さも眺めも日本一だそうですが、乗客がいっぱいで景色は見えませんでした。

3/22 15:13

ケーブル坂本駅
ケーブル延暦寺駅、ケーブル坂本駅の両駅舎は、1927年の開業以来の建物で1997年に国の登録有形文化財に登録されています。
レトロでかっこいいです。

3/22 15:26

京阪坂本比叡山口駅から石山坂本線に乗ります。
石山坂本線はラッピング電車の比率が著しく高い。
国スポ・障スポ2025のラッピング車両に乗りました。

3/22 15:27

坂本比叡山口駅では、石山ともかさんが出迎えてくれました。
ともかさんは、物静かな性格だが、非常に努力家。あらゆる事で、常に1番を目指して努力しているそうです。

3/22 15:44

京阪石山坂本線の路面区間
びわ湖浜大津駅から三井寺駅間の区間が併用軌道区間になっています。

3/22 15:53

京阪京津線の急カーブ
京津線は「路面電車・登山電車・地下鉄」3つの特徴があるユニークな路線として知られるが、もう一つ忘れてはならないのが急カーブです。
線路に水をふきかけて冷やしているのが見えました。

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

感想

マルヒコ

　ヤマレコを見ていると、この時期、比叡山の横川にキタヤマオウレンというバイカオウレンとそっくりな花が見られるようなので、今日は、比叡山に登ることとしました。
　ネットで調べるとキタヤマオウレンの特徴は、花弁（外側の白い花びら状のものは萼片で花は内側の薄黄緑のひしゃくのようなもの）の先が楕円で窪んでいること、葉が3枚に分かれて、付け根の小葉柄がほとんどないこと。バイカオウレンよりも花も葉も少しだけ大きく、花茎は暗赤紫色でしっかりしていること。などとされていました。
　現地で見て、花弁の先はたしかに楕円で窪みが大きいような気がしましたが、明確に違いがあるといえるほどではなかったです。葉も3枚に分かれた個体もありましたが、5枚の個体が多く、付け根の小葉柄の違いは、先週の北山緑化植物園でとった写真に比べると少し短いことがわかりますが、現場では、よくわかりませんでした。花や葉の大きさも個体差で説明できるレベルの違いです。
　結論から言えば、2011年まで新種とされていなかった植物を素人が見て識別できるわけがないということです。キタヤマオウレンだろうがバイカオウレンだろうが見た目が同じなのですから、どちらでも構いませんよね。白くかわいい黄連の花をいっぱい見ることができてよかったです。
　今日は、比叡山を訪れる観光客は少なく、静かなハイキングを楽しめました。日吉大社ははじめて行きましたが、とても歴史のある立派な神社だと思いました。登山のついでで駆け足の参拝となりましたが、日吉大社や延暦寺、そして坂本のまちも、また時間をとって、ゆっくり歩きたいと思います。