金明水の力水?クライマーズhighの世界 in 大台ヶ原
- GPS
- 64:00
- 距離
- 49.3km
- 登り
- 5,075m
- 下り
- 5,028m
コースタイム
筏場P21:00⇒大崩壊地トラバース⇒1:00⇒大台辻1:52 テン泊準備 3時頃就寝
1/11 2日目
大台辻テン泊地8:54⇒金明水9:45⇒巴岳11:16⇒日出ヶ岳11:36⇒大台ヶ原P12:30
大台辻14:23(テント撤収に約1時間)⇒15:20テン泊跡地発⇒大崩壊地15:51
吊り橋17:58⇒筏場P19:04
天候 | 晴れ。真夜中強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※あれ?2往復していないですっ。1往復25kmしか歩いていませーん。(@_@) 〇雪が極端に少ないので、テン泊重装備(25kg)を担いで崩壊通行止めの筏場(いかだば)道を深夜に登り、日出ヶ岳(1695m)からご来光&富士山を見ようという、目標を立てました。 〇六甲縦走往復(約70km)地点で左足を壊して撤退してから一週間もたたないで、脚の具合が悪いので、3連休前半は足の休養日として後半に攻めてみることにしました。 〇真夜中の崩壊が激しいトラバース道の筏場道は、とても危険でした。ザックが重いし、真夜中の強風吹き荒れる中でのアイゼンの脱着は、酷な世界でした。 〇足の痛みが復活し、非常に困難になり真夜中2時過ぎに大台辻でテント(ステラリッジ1)を設置するのに涙が出そうでした。このテントは、四隅の穴にポールが非常に通りにくいです。大声で叫びながらの設営は、困難を究めましたが。富士山では、もっともっと過酷(-17℃ 風速20m越)でしたのでそれよりマシでしたが。 設計者はこのような状態でテントを設営するシチュエーションを想定していないのだと思います。しかし、立派な厳冬期対応山岳テントなんですが・・・ 〇あまりにも六甲全山縦走往復で痛めた膝と昨年骨折した踝が痛み出し、医師から処方された塗り薬と痛み止めを飲み、ウエストバックのみで山頂を目指しました。 〇雪は本当に少なかったです。 -------------------------------------------------------------------------------------- ●下山は、痛みのピークで崩壊トラバースの連続。踏ん張りが効かないので非常に焦りましたし、時間がかかりました。 ●一ヶ所、残置ロープもホールドも無い堕ちたら即アウトのトラバースをエッジを効かせて降りる所がありました。踏ん張って力を込めてキックする度に、激痛がはしります。 ●・・・不思議な事が起こりました。 余りに右足が痛むので、気が遠くなりはじめてしまいましたっ💦 限界値を越えて、途中の三十三荷という峠(標高720m)で休んでいた時です。「もう、この足では歩けない・・・」ペットボトルに入れていた金明水の残りを飲み干して・・・最後の大福もちを食べて弱気になったとき・・・ 「いや、明日は仕事がある。お山で仕事を休むのは御法度・・・それをやってしまったら山に行けなくなる・・・」 「ザックを担ごう。真夜中になってもここからは、ヒドイ崩壊は少ない・・・」 と、ザックを担いで坂道を下ろうとすると、なんとあれほど引きづりながらの痛みが激しかった足の痛みが全く消えたのです。嘘ではありません。 「えっ?・・・なんで????」 普通に歩けるのです。ひょっとしたら医者から処方された痛み止めが効き始めたのかもしれませんが、私が思うには「限界」に近づいてましたので「脳内麻薬?」が放出されたのではないのかなぁ? 全く、感覚が違ってきたのです。 スイスイ歩けるし、気持ちもhighな感じです。 クライマーズhighなのかわかりませんが、もう車にたどり着いても、今から登り返しさえできるような 異常な感覚でした。 と、同時に危ない世界でも あったかもしれないです。 ●真夜中の崩壊筏場(いかだば)道は、本当に危ないです。ヘッドランプ二つ付けても辺りの様子が判り難いです。昼間でも決して「安全」な道ではありませんので、気を付けてください。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ×2
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ポール
テント
テントマット
シェラフ
シュラフカバー
ゴルジュハンマー
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感想
金明水の力なのか?
脳のリミッターが外れたのか?
脳内麻薬が出たのか?
あの時の あの 全くこの世でないような温和な世界・・・
なんだったのでしょう?
でも、力の限り出し切ったら、何も山だけでなく他のスポーツやら仕事や勉強もあの世界?が訪れるかもしれません。
一度北穂高のバリエーションから50m程滑落したときに、ゆっくりと自分が落ちて行く間に幼稚園の頃から走馬灯のように映像が浮かんだことがありました。
ひょっとして 極限を追い求めている冒険家さん方は、この世界を幾度も感じ、深みにはまっていったかもしれませんね。
あっ、私はもうあの痛みは懲り懲りです。
六甲全山縦走往復で約70kmを歩き通し、体はガタガタ。一週間もたたないのに、今度はテン泊重装備(25kg)を背負って、真夜中徹夜崩壊道にチャレンジ・・・
実は、いくらなんでも やり過ぎかな?とも思っていました。
でも、六甲縦走往復では、ヘッドライト使い古した電池と行動食の少なさ・・・などで大反省の上に今回は慎重になりました。
ヘッデンは二つ。電池は値段が高いですが新品のエボルタを登る前に入れ替え、しかもエボルタ予備電池を10本。アンパン。クリームパン、ジャムパン、ドーナッツ、ようかん、大福餅、ソイジョイ、塩飴、ゼリー、ビスコ、ソーセージ、野菜ジュース、痛み止めや塗り薬、テントにエアマット銀マット、厳冬期シュラフに・・・カセットコンロにクッカーに予備ガス缶。カップ麺に尾西フリーズドライ3食にレトルトハヤシライスに・・・六甲のおいしい水4Lにテルモスに熱湯を入れ・・・(コレが25kgになってしまった原因・・・)
そんな 努力が実ったのだと思います。
でも、この歳でも 諦めないで実行できたこと・・・
自分で公言したことは やり遂げる!(山頂でのテン泊 ご来光は失敗でしたが…)
少し、変な世界も味わえましたし・・・
流石に今週末は、自分の足を休めてあげようと思います。
普段、子ども達に偉そうに「あきらめるな!」なぁーんて 言っちゃってますから
どうしても、お山でしんどい時は 子ども達の顔や声が聞こえます。
ご訪問された皆様・・・も
万が一…長い人生…「乗り越えられない壁」が出てきたときに、ちょっと休んでゆっくり壁をみてみましょう。
落ち着いてゆっくりと観直すと
どこか乗り越えられる所があるハズです。
でも、乗り越えられなければ 降りちゃいましょう。
登って来たところは、ロープなしでも ゆっくりだと 降りれます。
ええい、それでも詰まったら。
もう、野宿して朝まで 待ってみましょう。
暗闇では、不可能だと思っていた壁も 長い夜を越えて、東の空に暁が見え始めたら、ご来光を静かに待ちましょう。
悩んでいたデカい壁が 意外と簡単だったりします。
今日も ご訪問 ありがとうございました。
皆様には、幸せが訪れますように。
そして 幸せ運べますように♪
コメント
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ハードな山行と最後の写真の可愛いハンコとのギャップが可笑しいです
今年もよろしくです
nanfutsu さん おそまきながら明けましておめでとうございます。
こちらこそ本年もよろしくです
シルバーフォックスあったかそうですし、シブイですね。
日出ヶ岳から、高見山〜三峰のスカイラインが良く見えていました。
あの崩壊地は、遠くからでもよく見えました。
いつも、自分には無い、玄人のいぶし銀的な山行が素敵だと感じております。
自分の山行は「やんちゃ」で nanfutsu さんのそれは、「オトナの渋さ」を感じてしまいます。
ワンピースのハンコは、娘からの誕生日プレゼントです(笑)
日常とお山のギャップは、大キレットほどありますかねー
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